Ommo's

古い曲が気になる

競馬場西にある公園

2013-08-02 | 日記・エッセイ・コラム

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 帯広競馬場の西に隣接する公園。

 図書館まで徒歩片道、1時間半くらいだが、途中、迂回して公園のなかを歩く。ここも懐かしいところなのだ。

 

 わたしが中学生のとき、この西に新興の住宅街ができた。柏林台だ。父がこの分譲住宅を買い、引っ越した。中学2年のときだ。だから、わたしは、帯広第一中学で1年生、転校して五中で2年生、祖父が死んで祖母と暮らすため、また帯広市内にもどり、またまた第一中学に転校した。高校のとき、学内に友人・知人がたくさんいたのは、両方の中学校の同期生たちや先輩たちがいたからだ。

 わたしが柏林台に引っ越したとき、その団地から西に、住宅はまったく無かった。芽室までずっと、田圃だ。いまでは信じられないことだろうが、帯広市を囲む田園地帯は、稲作だったのだ。米だ。かって十勝では盛んに米を作っていたんだよ。米をつくれない土地で、豆を植え、亜麻を栽培し、蕎麦を収穫して、羊を飼い、牛を飼っていた。(開拓のはじめは、まず、米を作ろうと試みる。この、日本人の心意気が好きだな)。

 柏林台に住宅街ができたとき、この公園は、ヤチだ。湿地だ。野兎が走り、カルガモやマガモが子を育て、わたしは、フクロウを見るために、よく、このヤチに来た。やぶ蚊の群れが、真っ黒な蚊柱のようになって、中学生のわたしに付きまとってきたものだ。

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 十代のとき、夏も冬も、わたしは、このヤチのなかを歩きまわった。目にする、植物も動物も、昆虫も、おもしろい。

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雨の月曜日、北海道ホテルで

2013-08-02 | 日記・エッセイ・コラム

 

 

 月曜日の午後、北海道ホテルで、写真家5人のトークショー「Photo Quintet 2013」をみた。

 格調高い老舗ホテルのホールで、ハープの生演奏のなか、かおり高いコーヒーと美味しいケーキを食す、という、なかなかカルチャーなイントロだった‥‥‥のだが、司会者のMCでトークショーがスタートすると、隣に座ったおっさんが、なぜか携帯でメールを打ちはじめた。それが気になって、もう、写真家の話に集中できない。

 その携帯電話がどれほど旧式なのか、ずっと、「ピーピーピーィ」とタッチ音がつづいている。マナーモードにできないのかい? どんなに古いタイプの携帯でも、タッチ音はOFFにできるだろ!

 電車で隣に座ったやつが、スマホでメールをこちょこちょ打っていてもイラつくのに(ジジイだ)、この町では、トークショー会場で、いい年したオヤジが「ピーピーピーィ」かい! 狂てるな。マナーという概念、他人の迷惑という思慮、がないのかね、この町のおっさんには‥‥‥

 音の問題、それ以前に、この手のイヴェント会場で、聴き手の客が、終始メールを打っていること、それ自体、非常識きわまりないだろ。50すぎたおっさんだが、何のためにやってきてるんだろ? 必要な、緊急の連絡なら、ロビーに出てやりゃいいだろうに‥‥‥と、思うのは、この町ではわたしだけなのかいな‥‥‥コーヒーやケーキをサービスするウエーターやウエートレスが何人もホールのなかにいるのに、だあれーも、そのおっさんに声をかけない。不思議のホテルだ。

 

 トークショーがはじまって最初の一二度じゃない。打ったメールに返事がくるのか、おっさん、なんども何度もピーピーピーィと返信を打つ。これでわたしは、すっかりさめてしまった。こんなとこに、来たことを後悔した。早く会場をでたかった。だが、しかし、尊敬する、友人の写真家の話を聴きたかった。だから、耐えた。おっさんに注意してやることも、こらえた。

 こういう場で、平気でこういう行動をする人は、何の疑問もなく、じぶんの行為が正当だと確信しているわけだから、きまって逆切れされて、こっちが、さらに不愉快な思いをするだけだ。わたしは、この町の、粗暴なドライバーたちとの体験でそのことを痛感した。この一年、「ジジイ、うるせいな! オレの、勝手だろ!」と、何度逆切れされたか。

 

 このあと、この会場では、赤ん坊がむずがって大きな声をあげていた。アートである作品を、撮影した写真家自身が説明するという、この会、BGMは、携帯オヤジのピコピコ音と赤子の泣き声‥‥‥

 

 

 じっさい、携帯オヤジは限りなく不快だったが、しかし、5人の写真家の自作を語る話は、みな、おもしろく、興味深かった。ハープの演奏も、ピアノも楽しかった。

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