これらはジャズのレーベル、CTI レコードの名盤だが、共通点がある。ジャケット写真がみな、グラフィック・フォトグラファー、ピート・ターナーの作品なのだ。ほかにもCTI のLPジャッケットに、ピート・ターナーの写真が使われている。ジム・ホールの『CONCIERTO 』、デオダートの大ヒットアルバム『PRELUDE ツァラトゥストラはかく語りき』もまた、ピート・ターナーの写真なのだ。
CTI レコードは、クリード・テイラーという天才プロデューサーが作ったレーベルで、ジャズをより洗練させて、クロスオーバー・ブームをつくり、ここからつぎのフュージョンへと発展していく。このCTI の新しい方向を、ピート・ターナーのジャケット写真がよく現していた。例えばブルーノートのような、それまでのジャズのレコードジャケットとは、明らかに違っていた。(ブルーノートのジャケットは、ブルーノート・サウンドを表現していて、それはそれで、じつにすばらしいのだが)
プロデューサー、クロード・テイラー。
CTI とは、クリード・テイラーのレーベル、Creed Taylor Incorporated のこと。クリード・テイラーは、ABCでインパルス・レコードを設立して、ヴァーブ・レコードに移り、そして、A&Mで自分の名前そのものの、CTI をつくった。
これらのCTI レコードは、すべてピート・ターナーの写真なのだ。
ウェス・モンゴメリー Road Song http://www.youtube.com/watch?v=JYac2jxy0Dc&feature=related
ウェス・モンゴメリー A Day in the Life http://www.youtube.com/watch?v=_ooeMXnPuIg
アントニオ・カルロス・ジョビン Wave http://www.youtube.com/watch?v=T6gDFsvTBi0&feature=related
ジム・ホール You'd Be So Nice To Come Home To http://www.youtube.com/watch?v=5f1q9U8Sz-w&NR=1
ピート・ターナー オフィシャル・サイト http://peteturner.com/