イージー・ライダー<リマスター・エディション> |
デニス・ホッパーが、5月29日、74才で亡くなった。
ひさしぶりに『イージー・ライダー』をみたいと思うのだが、近所のビデオ屋では、この一ヶ月いつも貸出中だ。わたしとおなじ思いの人がいる、ということかな。
『イージー・ライダー』は、デニス・ホッパーの制作、脚本、監督、主演の映画だ。1969年(昭和44年)の大ヒット作だ。帯広では、オリオン座で上映された。
この年、わたしは、北海道・帯広駅前で開店したレコード屋の店長になった。『イージー・ライダー』は、サウンドトラック盤がよく売れたから、わたしには、映画の衝撃的な新しさもあるが、直接商売でも思い出深い作品なのだ。開店したばかりでまるで売上のないときの、貴重な商品だった。
ステッペンウルフの Born To Be Wild を聴くと、いまも心がさわぎ、そして、涙ぐむ。
ステッペンウルフ Born To Be Wild http://www.youtube.com/watch?v=rMbATaj7Il8
デニス・ホッパーは、『イージー・ライダー』で映像作家として世界で注目される存在になるが、役者のキャリアは長い。1955年(昭和30年)のジェームス・ディーンのデビュー作の『理由なき反抗』で、ジェームス・ディーンをいじめる不良のなかにデニス・ホッパーがいる。
中年になって、サイコで、いかれた犯罪者を演じると、神がかって恐ろしく、みごとだった。生涯5回結婚している。ママス&パパスの、美女のママ、ミッシェル・フィリップスと夫婦のときもあった。
ステッペンウルフ Born To Be Wild http://www.youtube.com/watch?v=5UWRypqz5-o&feature=related
しかし、この曲は、ジョン・ケイのような強烈にワイルドなボーカルがいて、クレージーでアナーキーなオルガン・プレーヤーがいないと成立しない。もし、わたしのようなチビの醜男が歌ったのなら、Born To Be Wild でもなんでもない。
ステッペンウルフ 2006 Born To Be Wild http://www.youtube.com/watch?v=YwLmmXGEEps&feature=related