Ommo's

古い曲が気になる

花を飾る

2014-11-20 | 日記・エッセイ・コラム

 

 週に何度か花屋で、母のための花を買う。

 

(もう、三回忌法要が終わって3ヶ月もたつのだが、父が、「俺が死ぬまで家に置いておいてくれ」と、なんだかひどく強く言うので、母の遺骨は納骨してない。

 わたしは、49日、あるいは一周忌……そうした、ある区切りで、けじめをつけて、母の供養のためにも納骨したいと思っていた……。母は、きっぱりとした人で、時間・約束にきちっとした性格で、妙な未練も嫌っていた。焼いて残った骨は、お墓にいれてくださいね、と。

 余命を自覚して、抗がん剤治療も放射線治療も、自ら止めて、きちっと身辺整理をして、冷静に、みごとに自らの臨終をうけいれた人だ。

 その母を看取って、49日には墓に納骨してやりたい、と思っていた。そして、小さい骨壺に分骨して、それを持って東京に帰ろう、と……。

 しかし、父が、「なにも、あわてることはない。49日に納骨しなきゃならんなんて決まりはないんだ。俺が死んだとき、一緒に墓に入れてくれ」と、妙にヒステリックに言い張る。それを無視して強行することもできる。しかし、なんだか立場の弱い、もう行動力もない、年寄をいじめるようで気が引ける。

 そんなわけで、母の遺骨は、いまも家にあって………わたしもまた、帯広帰省3回目の冬を越す)。

 

 北国の、冬の日暮れは早い。鋭利な星空の下、散歩がてらの買い物で出る。帯広三条高校の前のスーパーまで20分くらいかな。顔の一部しか露出してないのだが、頬が痛い。マイナスの大気で、風が強いから、いったい、わがヤワ肌は、どれほどの寒気に耐えているのだろうか?

 

 話はどんどん飛んでいったが、テーマは、花だった。

 

 スーパーに行くと、入ってすぐの花屋さんで母のための花を買う。そして、時々、じぶんの仕事机に飾る花を買う。

 

 今夜は、白い花を買った。

 

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 稀代の名優、高倉健さんのご冥福をお祈りします。

 

   かってのレコード屋のわたしは、江利チエミさんの『テネシー・ワルツ』を聴いて、また、泣く。

 高倉健さんと江利チエミさんは、1959年に結婚して1971年に離婚した。江利チエミさんの身内が起こした横領事件で、数億の借金をかかえ、映画スターの夫に迷惑がかからないようにと、チエミさんのほうから離婚を申し出た……といわれる。

  江利チエミ  テネシー・ワルツ http://www.youtube.com/watch?v=Ref05eIzNpI 

 そのあと、ふたりは、生涯独身だった。

 江利チエミさんは、1982年、45歳で亡くなった。ライブショーで歌ったあと、自宅マンションのベッドで、酔って吐いた吐瀉物で窒息した、ともいわれる。孤独な死だ。翌日もライブのステージがあったという。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お母様、幸せですね(お父様も)(^-^) (札幌っこ)
2014-11-21 10:19:46
お母様、幸せですね(お父様も)(^-^)

私も時々、部屋にお花を飾りたくなりますが、つい、長持ちし過ぎるダイ○ーの造花になってしまいますf^_^;

高倉健さん、私は、あまりよく知らなかった人だったんですが、訃報を聞いて、とてもビックリして悲しくなりましたし、寂しくなりました。

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