Ommo's

古い曲が気になる

西暦2525

2017-03-14 | 日記・エッセイ・コラム

わたしがレコード屋になったばかりの1969年(昭和44年)夏、RCAレコードから大ヒット曲がでた。『西暦2525』、歌っているのは”ゼーガーとエヴァンス”のデュオ。(この年、日本ビクター(レコード)は、RCAとフォノグラムに分社したのだろうか?)

     セーガーとエヴァンス  In the Year 2525    https://www.youtube.com/watch?v=vdSqLfuRN18

しかし、なぜかその後発売されたシングルは、ことごとくまったく売れず、わたしが大量に仕入れたLPレコードは不良在庫になって、レコード屋のあんちゃんとしては 、まことに”残念な”グループだった。完全な”一発屋”だ。

(なんどか書いたが、委託で仕入れる書店と違ってレコード屋は、買い取りだ。月末締めの翌月10日支払い。七掛け。つまり売価1000円のレコードは、300円の利益がある、ことになるが‥‥‥毎月発売される新譜の90%以上は、まったく店頭では売れない。製作費を出した、そのタレントだかアーティストの事務所やら家族が買うんだろ‥‥‥か‥‥‥しかし、売れないとわかっていても新譜だから、レコード屋は、現金で仕入れて店頭に並べるわけよ。

ましてや、ここは日本のはずれ、ロシアに近い北海道の東。この毎月の不良在庫をいかに返品していくかが、レコード屋の仕入れ担当あんちゃんの悩みなわけ。(返品は、仕入れ金額の一割ね、田舎町の小さいレコード屋だからメーカーになめられていたんだろ。「どうするか?」、”啓蒙”しかないわな。「売れるものを自分で作るんだ! プロモーションだよ、おネイさん!」)

そんなわけで、レコード屋のあんちゃんのわたしは、この、限りなくロシアに近い町でコンサートなんかをはじめたわけね。

 

”セーガーとエヴァンス”の、デニー・セーガーは、カスタムギターの工房を経営して成功している。これはなんだか嬉しいね。

    デニー・セイガーのギター工房オフィシャルサイト   http://zagerguitar.com/