局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

認知症とのおつきあいで疲れる

2022-03-27 22:10:06 | 家族あれこれ(犬も含めて)
金曜日 姑の定期健診の付き添いに某大学病院へ


5年前に耳下腺に悪性リンパ腫を発症。肝転移もあり、オットも「今年は喪中はがきかもな」とあきらめていた時期もあったのだが、抗がん剤がバッチリ効いて、「東京オリンピックを見てから死にたい」と本人の願いはオリンピックが一年延期になってもかなえられ、北京の冬季五輪も見られ、この分では大阪万博開催も余裕で迎えられるだろうと、死ぬのを忘れている状態であります。
血液検査でも 何も悪いところがない 栄養状態は前回の結果より向上している 奇跡の93歳である。

この通院のたびに姑は友達を呼び出して、病院近くのレストランで一緒に食べることにしている。
オットの小学校時代からの母友。このおばちゃまは90歳でまだ自分の足で電車に乗って来られる元気な人




二人合わせて183歳 そしてこの結構ボリュームのある定食をたいらげる健啖ぶり
来年もご一緒しましょうね~ と二人で手を取り合って喜んでいたが、多分来年、再来年とどこまでも続きそうだとワタシは秘かに予想したのであった。

その後ワタシは一旦家に帰り、犬を乗せて実家へgo



姑の次は実家の両親との面会である。まんぼーが終わり、この週からやっとまたガラス越しの面会が再開したので久しぶりに顔を見ようと思ったのである。



ガラス越し面会も今までNGだったので両親と会ったのは4か月ぶり。しかしその間、色々食べ物とか雑貨などは楽天などから送ったり、孫やひ孫たちの写真も母宛に送っていた。
それなのに、出て来た母は超不機嫌であった。
特にワタシに対して憎しみとも感じられる目で見るんですよ。

「あんたは何もしてくれない」
「自分ばかり勝手な事をしてる」
「よその所は娘が部屋まで来て手伝ってくれるのに」
「うちだけだよ、ムスメが来ないのは。」

両親はもう電話の子機も自分で耳に当てることもできないので介護職員が付き添ってくれていて、
「そんなことないですよ、今年の初めからコロナだからみんな面会はできなかったんですよ」と言ってくれたし、私も
「来ようと思っても会えなかったのよ。」
「この二年間、誰も部屋に入れないんだよ」
と説得したけどまるで聞き耳を持たずなんですよ。

この半年で母の認知症は完全に進んでしまい、2,3年前の父の認知症の初期の頃の暴言期に入ってしまったみたい。
この介護施設はコロナの初期の時にクラスターが出てしまい、入居者が2名ほど亡くなり、そのトラウマか、かなり厳しく対策をして、そのためか入居者に我慢や不自由が強いられるようになって母などそうとうなストレスがかかってしまったようなのですね。
それでなぜか私がエネミーになってるみたいなんですよ。

姑に比べて、優等生の長女キャラで今まで理性の塊みたいだった人がこうなってしまうのを目の当たりにしたショック。
老化と認知症のための変化であり、私に対する暴言だと思っても、ホントに情けないやら悔しいやらであった。
今までの母だったら、私が家族と仲良く平和に人生を楽しんでいるのを見て、安心したり、それが自分の幸せと思ってくれるような人だったのに である。
私が娘に対して思うのと同じように・・・である。

父は完全にボケきって(と言うのもヒドイ言い方だが)私の事もムスメとは認識できないが、なんだか好々爺になってしまって終始ニコニコして手を振ってくれた。

色々買って行ったお菓子やチーズやご飯の友なども母に渡して帰って来たが、どうにも気分がおさまらず、帰りの高速はずうっとむかむかしながら帰って来た。

自宅に帰ってオットに出来事を話して「ホントに年取って良い事なんて一つもない」「私がああなったらさっさと殺してほしい」「もう母には会いたくない」とぶつけまくったら(笑)
「お前を一人でいかせるべきじゃなかったなあ。俺も昨日おふくろの暴走をお前にずいぶん止めてもらったものなあ」と言っていた。
暴走というのは、外来で待っているときに「私は何も悪い所がないのよ~」「こうやってあなたたち二人に付き添われてホントに幸せよ~」などと何度止めても大声で表明することである。
周りには 重病でも付き添い無しでヨロヨロ歩いてきて待ってるご老人もたくさんいるのに、である。
そのたびに、「ちょっと静かにしましょう」と止めたり 子供にするみたいにアメを渡したりとかコーヒーを飲ませたりして黙らせる作戦を遂行したわけですよ。
姑も認知性は進んでるみたいで、オットは私と別れた帰り道に前の住居のそばの川沿いの桜並木を見せてから施設に送り届けたらしいが、部屋に帰ってすぐに
「今年は〇〇川の桜をみたいねえ」と言ったそうだ。
「力抜けたぜ」だそうだ。そっちはそっちでショックだろうね。


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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れさまです。 (Passy)
2022-03-27 23:34:48
tsuboneさん、こんばんは。
お気持ち、お察ししています。
ご主人が、労り協調して下さるのが何よりの救いですね。
先日、WOWOWで「アリスのままで」を再び観たばかりです。
若年性アルツハイマーで、遺伝性という特殊なケースですが、
自分の記憶や積み上げてきた経験や知識が崩れていく過程を、自覚しながらもなすすべがない苦悩は
老人たちも同じだと、母を見送った経験から察しています。
コロナ禍でお母さまと接触する機会を奪われなければ、きっとtsuboneさんは
今のようになる過程を知ることができて、本来のお母さまが苦しみながら
現在のようになってしまったことを理解できたのかもしれませんね。
それでも悲しく切なく苦しいことに変わりはないのですが、
本来の自分ではなくなっていく苦悩に寄り添うことができれば、
その日々は切なく苦しいものであっても、少しは気持ちが救われたかもしれませんね。
コロナ禍という未曾有の出来事が、様々な歯車を狂わせていくような気がしています。
全てコロナ禍のせいにはできませんが、私の経験を少しお話することで
tsuboneさんの心にわずかでも、お母さまに対する気持ちの変化が生まれますように...と思い
長々と書いてしまいました。
お目にかかってお話できるような関係なら...もしかしたら、非力ながら少しは...などと思ったりしています。
お気持ちお察ししていますよ、たくさんの方たちがご理解下さることと思います。
ゴルフでも何でも、いつものようにお上手に気分転換をなさってくださいね。
tsuboneさんご自身、お身体も心も、おいといくださいね。
返信する
Unknown (keba)
2022-03-28 17:13:14
認知症って本当に残酷な病気だと思います。
治療薬ないのが最悪、、、。

あたしも母が認知症でした。
そのために2人に老人ホームに入ってもらったのだけど
あたしと父が仲良く話してるとだんだん不機嫌になり
あたしがトイレから出てきたら
「あの女のところに行きなさいよ!」と
父に殴りかかっていったのを見た時にはショックでした。
仲の良い夫婦だったのに母が父に殴りかかってる姿と
あたしのことが認識できてないことを一生懸命隠していたこと
などなど。
会いに行くと毎回帰ったら熱出してました。
だからtsuboneさまの実家のご両親とのこと、自分の時のことと重なります。
3年目に入ったコロナ、これがまたいろんなことを複雑にしますよね。

自分だって十分ショックを受けているので、それは過小評価すべきではないと思う。
自分が何かしてあげなきゃとか自分の側にプレッシャーかけるのは、よくないと思います。
あたしは、何か言われたりやられたりした時、母は認知症に乗っ取られてるんだから、と自分に言い聞かせて
彼女の言動から一生懸命距離を置こうとしました。
それでもうまくいかなくてよく熱を出しましたけど。

結局自分達が夫婦やきょうだいとして結束し、こっち側でストレスを感じないこと
いろんなことを忘れさせてくれる他の何かを持つこと
それ以外にバランスを保つことはできないと思う。

適当にがんばれ〜
返信する
お疲れさまでした (frozenrose)
2022-03-28 21:26:02
認知症の方のお世話、大変でしたね。
症状の顕れ方は人それぞれ、お身内で今までの長い時間のことがあるのでいっそうやり切れない思いになられたことでしょう。
細も珍しくなく、

介護するのもしないのもこの世のめぐり合わせ、どうぞ無理なさらずに。
嫌だとか疲れたとか思うのも当然、それを悪いと思わない。私はそう思って乗り切っていた気がします。

それにしてもお姑様、お元気ですね。今は90歳と言われても驚きませんね。お姑様と一緒の方、娘さんじゃなくてお友達?
としたら驚きです。いやいや、皆さん長生きされるようになって。
返信する
変な字が・・・ (frozenrose)
2022-03-28 21:28:35
入ってごめんなさい。
いつもいつもそそっかしい私です。
返信する
Passyさん (toki-tsubone)
2022-03-29 22:18:27
励ましの言葉ありがとうございます。

全方向にマイナスの影響しかないコロナ禍ですが、介護対象になるお年寄りにもかなりの影響がありましたね。
ここまで世間と隔てられたら、ストレスで認知症もすすみますよ。
母も「こんな牢獄みたいなところ・・・」と4か月前にも言っていました。
コロナ前までは、同じ階に気の合う友達もいるし、レクレーションもあるし、介護士さんたちは親切だしと
結構施設に満足していたんですよ。
もちろん私や孫たちも自由に面会もできたしね。
そんな経緯があって、母が変わってしまったというのも私も承知なのに、彼女がワタシを見た時の表情と口調があまりに冷たかったので凹みましたよ。
一番怖いのは、今までの母とワタシの信頼感が、彼女の認知症によってまったく無かったように上書きされて終わっちゃうかもしれないってことですね。
お門違いに恨んで欲しくないし、私も嫌悪感を持ちたくないんですよね。

だったらこれから私はどうやって接するべきか? 自分の気持ちをどうコントロールするか? 一人であれこれ悩むとこちらも病みそうなので、オットや友人にもぶっちゃけました。
ブログにあんまりネガティブなことも書きたくないと思いながらも記しましたが、こうやってみなさんに励まされたのがとても力になっています。
本当にありがたいです。
返信する
kebaさん (toki-tsubone)
2022-03-29 22:35:21
kebaさんにも、思い出したくない辛い経験を書いてくださって申しわけないです。
お母様の人格が変わってしまっていったのを目の当たりしにしたって、それは恐怖でしたでしょうね。
熱が出るのもわかります。
確かに そういう状態だと、母の側だけ見て可哀そうと思って、自分にプレッシャーかけるのもバカらしいですよね。
私が楽しんでも母が不幸になるわけじゃないものね。

あと、こういう際にオットが協力的なのはありがたいんですよね。
結構冷静に対処してくれるんですよ。
私も姑の介護関係だったら「仕事」としてできるんですよ。
姑とは最初から気が合わないのでw礼は保ちつつも距離があるし情もあんまりないので何を言われようも「へいへい」と言って気持ちの中でスルーできるんです。
ただ実際には私が十分戦力にはなってるからオットも協力的なんだと思います。

両親に対しても、あまり情に流されず「てきと~にがんばる」ってのもありですよね~
返信する
frozenroseさん (toki-tsubone)
2022-03-29 22:59:54
ねぎらっていただいてありがとうございます。
確かに介護するのもしないのもこの世のめぐりあわせ。
ホントにそうと思って、嫌と思うのも仕方ないよな~と思う反面、実際ワタシは両親のおむつを替えたりもしたことないな、世の中そういうこともなさってる方からみれば、なにを甘いこと言ってるんだと言われれば何も言えないかな とも思ったりで心は振り子です。

でも、自分も別に家庭を持ってますからね。
身体は二つないですからね。
実際 何時間かけて施設に行って、部屋に入って身の回りの世話をしたり、話し相手をしたり、服を選んだりってことができずに、ガラス越しの15分の面会しかできずに、痛罵されておしまいだったら、お互い何の意味があるんだろうと思ってしまいました。
なるべく後悔しないようにはしたいけど、どうすればいいのか正解は今のところわかりません。
でもみんな多かれ少なかれ悩んで乗り切ってこられたんですね。

姑と一緒に写っている方、90歳ですよ。
青山生まれのマダムです。
さすがに年取っちゃったけど、10年前くらいに初めてお会いした時、あまりに綺麗なのでびっくりしました。
理性的で明るくて親切で、私の理想とするお年寄りの一人なんです。
返信する
Unknown (imelodymusic_1)
2022-03-30 09:02:02
tuboneさま
いつも自分のことはとてもペース良く何でも素敵にこなされているつぼねさんが、、と思うと私は救われました
そうなんです
自分と血の繋がった母の変わりように私も愕然としている状況です
「自分で何でもできるから」とお世話を嫌がる母ですが
実は耳の聞こえも悪くいろんな対処できなくなり事件を起こして私が対処して解決すると
すっかり忘れて上機嫌
その感情の波には人格が全然違いついていけません
話を聞いてくれる方に言って
お互い溜め込まないようにいたしましょうね😭
返信する
imelodymusic_1さん (toki-tsubone)
2022-03-31 22:20:20
imelody家のお母さまのご様子もブログで拝見いたしました。
やはり大変ですよね。以前は何でもおできになった記憶もあるのでしょうし、子供たちには迷惑をかけないで自分でやる!というプライドもあるのでしょうね。
その気持ちに寄り添いつつもお母様が事故や危険な目にあわないように気を付けるのは大変だと思います。
素直に周りを頼って、それを受け入れるってことも、年をとっていく中で重要なスキルかもしれないですね。
親の老いを見るのはつらいけど、自分の勉強でもありますね。
コメントありがとうございました。
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