ウンテイ撤去

先週末　愛犬と散歩していつもの公園をとおりかかった時のこと・・・

小さな公園のウンテイが使用禁止になっていた。
ペンキでも塗り替えてるのかしら？と思ってみたら　こんな立札があった。

「他都市でウンテイによる事故があったため、使用禁止にしています。今後、別の遊具を設置します。」

もう　何があっても驚かない最近の過剰反応および過保護社会ではありますが、ブルータスお前もか　ってな気分になった。

ウンテイで落っこちて怪我したり運悪く亡くなったりの事故にあった方には申し訳ないが、事故が起これば遊具を撤去、先日のこんにゃくゼリーの反応とよく似ている。
何かあると社会のせいにする一部の人たちのために、社会全体が過剰反応して委縮していく。
「自己責任」でくくりすぎる社会も冷たいが　自分の安全は自分で確保して、自分のアタマでできる事とできない事を判断する能力ってのも伸ばす余地は残しておいておくれと心底思ってしまうのであります。

実は家のアホ息子、小学校四年の時にウンテイから落ちて左手首を骨折しました。
学校から帰って痛いと言われたので整形外科に連れて行ったら　見事に折れていた。当時、私が大嫌いだった担任から何も連絡がなかったけど、私はしょうがないと思ったね。
聞けば　何段ぬかしで向こうまでいけるか友達と競争してかなり無理をしたと言うし、四年生にもなればある程度危険なことも判断できるだろうし、自分の運動神経以上の事をやって落っこちた息子が悪い。
一応息子がウンテイ落ちて手首を痛がっていることを知っていて何も言わない担任にも腹がたたないことはなかったが、もともと担任には何も期待していなかったし息子も自分の状況を病院で説明くらいできる年だったし。学校でした怪我だったので学校保健だけは使わせてもらったけど、もちろん　ウンテイは危険だから学校から無くして欲しいなどと思いもしなかった。
息子はこれに懲りたのか、その後スポーツをしても自転車で箱根に登っても通学の途中に脇道から出てきたヤクザのベンツのボンネットに跳ねあげられても（ヲイ）　幸い大きなケガはしたことはない。

私自身も小学校の大きなウンテイで両側から競争して出会った友達と足で落としっこする　とか　上から滑ってくる友達をよけながら大滑り台を逆に上ったり　上り棒二本の間を手だけで上まで登ったりなんて　今考えれば結構危ない遊びを平気でやってたもんね。それはそれで楽しかったし。

どんな遊具でも遊び方によれば絶対安全ってものなんてないだろう。運が悪ければ滑り台だって頭から落ちれば死ぬこともあるだろうし、ブランコだって自分が落ちても人にぶつかっても大けがすることだってあるだろうけど。

しかしそういう物を排除した世界なら安全なのだろうか？　自分で危険を察して自分の身を守る能力を培う機会をなくしてしまって　後々しっぺ返しがこないのだろうか？

刺激的な遊具の無くなった公園で　ＤＳを持ち寄って遊ぶ子供たちの姿を見るのはなんだか不気味だわ。