局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

ゲージュツの秋 一個目

2020-10-19 18:56:48 | 見る(映画 劇場 美術館など)
一つ前の記事の運動会実況を挟みつつのゲージュツの秋 - 局の道楽日記
続きです。







あうんのライオンさん あうんとは宇宙の始まりと終わりを表すらしい。狛犬もシーサーも金剛力士像もあうん
ワタシは「あうん」と聞くと飛行機事故で亡くなった向田邦子さんのドラマを思い出す(知ってるあなたは同年代)


見たかったレリーフ 製図用具、楽器、工具などが彫られている。





床のモザイクと





ドーム屋根の下の丸天井も見事!










二階へと続く階段の曲線がすばらしい 木製かなと思うような柔らかさを感じさせる手すりだが、真鍮と鉄製なんですって

OGPイメージ

花も嵐も - 局の道楽日記

去年の今頃から折々記してきた「ドラ結婚までの道」シリーズ昨日の土曜日ついにその日を迎えたのであった。しかしこの一週間・・・・今年の冬は例年よ...

花も嵐も - 局の道楽日記

 



ここで思い出したのは、ムスコ夫婦の結婚式場であった。こちらは表慶館の設計をされた宮廷建築家の片山東熊氏が師事したジョサイア・コンドル氏の設計。
丸天井、モザイク、階段、ライオンのオブジェなど、既視感があったのはこのためだったのね。
この日記の写真を見返し、式にあたってあんなに喜んでいた親族が今年みまかったり、ワタシの両親や姑がまだ自分の足で歩いて二人の結婚を心から喜んでいた状態からの目に見えての衰えが身に染みる。
その代わりに二人の間には子供も授かり、その成長もあったが、やはり8年の歳月は色々周りに変化をもたらしたんだろうと感慨に浸ってしまった。

気を取り直して

工藝展は漆工、木竹工、陶磁、染織、金工、人形の6分野















漆に金彩のほどこされた蒔絵の箱や 細い竹が鱗状に並べられて何かのヒレのような形状のオブジェ、絽の着物地に両面染めされた江戸小紋の柄の繊細さ など・・・

どれほどの時間と集中力をつぎ込んだ技法の結晶なのか ため息を誘われた。
そしてコロナ前の美術館の混みように比べて、会場の人口密度がまるで少なく、人の肩越しに背伸びして鑑賞なんてこともなく、気に入った作品の前ではたっぷり時間をかけて見ることもできて、この予約して人数制限するスタイルも悪いもんじゃないなと思った。

一つ気に障ったのは鑑賞速度が同じくらいだったのか、どの部屋も一緒になった団塊の世代くらいの爺さん。おひとりさまで熱心に鑑賞されているのはいいが、昔懐かしいウエスタンブーツにズボンの裾を突っ込むという、失礼ながら面妖な恰好で、(だって上半身は休日のおとっつぁん風のゴルフスタイルみたいなんですよ。どうせならプレスリーみたいなロッケンロールファッションなら納得もしよう 余計なお世話だが・・・)そのブーツの カッツンカッツンと石の床を叩く足音がやたら耳に障ったということだった。

オットもそう思ったらしく
「ほ~ら 俺の3年はいたティンバーランドのゴム底靴で正解だろ」と威張っていた。こっちはファッションからほど遠い休日のお散歩おじさんである。
その日の出がけに「その靴また履くのぉ?みすぼらしいから捨てたら~ バーゲンで買ったんだったよね」と文句をつけてたからね、ワタシ。

こちらでの満足の鑑賞のあと、「腹減ったなあ、何か食いに行こうぜ」(昼ごはん代わりがどら焼き一個だからね)というオットを無理やり今度は西洋美術館に引っ張っていったワタシ。

  続きます。

コメント (2)
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