小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

釧路芸術館の「猫まみれ展」

2015-08-31 | 旅先でのお話
釧路川に近づいていくと、
目の前に煉瓦の瀟洒な建物が見えた。


地図で確認すると「道立釧路芸術館」の建物だった。
見ていたのは、裏側。

近くの塀に「猫まみれ展」というポスターが貼ってある。
「アートになった猫たち-浮世絵から現代美術まで」
9月6日までが会期らしい。
時間もあることだし、見てみようか、と正面に回った。


観覧料800円を支払って、1階展示室へ。
中は意外と広く、猫をモチーフにしたアート作品が
なんと273点も展示されていた。


「招き猫亭」という謎の収集家のコレクションらしいのだけど、
豆皿、浮世絵、油絵、版画、ミックスメディアやテラコッタなど、
あらゆる作品に個性的な猫、猫、猫。

歌川国芳は無類の猫好きだったらしく、
大判の錦絵にずいぶん猫を描きこんでいる。
面白い発見は、当時、犬は放し飼いだったのに対して、
猫はリードをつけて、つないで飼っていたこと。

『源氏物語』にも猫が描かれていたし、
江戸から明治にかけての浮世絵では、
鈴をつけた猫が多く描かれているから、
その頃すでに猫に鈴をつけていたようだ。

アンディ・ウォーホルのリトグラフもあったし、
フジコ・ヘミングの木版もあった。
フジコさんの猫はとても味があって、
彼女は音楽の才能だけでなく、絵の才能もある方なのね。

いいものを見たなあ。
これだけ多くの古今東西の猫作品を見られる展覧会は、
なかなかないのではないかしら。

釧路で一番面白かったのは、この展覧会でした。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すいていた和商市場

2015-08-31 | 旅先でのお話
再び釧路のお話。
ホテルをチェック・アウトして、
まず近くにあった和商市場に行った。
「グルメ好きが必ず立ち寄る観光スポット」だそうだ。


お盆休みには、観光客で混雑していたのかもしれないけど、
市場内に買い物客はあまりいなくて、活気がない。
そりゃ、お店の人も、ポツリポツリとしかいない客に、
威勢のいい声は出せないわね。

ただただ魚介類の多さに圧倒されて、
「これだけの鮮魚が売れ残ったらどうするんだろう」などと
余計なことを心配し始めたばかりに、おろおろしてしまい、
足早に立ち去ることになってしまった。

ぶらぶら歩きながら、フィッシャーマンズワーフを目指す。
途中「幸町公園」という芝地のある広場に、
機関車が展示されていたので、立ち寄ってみた。


C58106号車。
戦中の昭和18年3月から根室本線、釧路本線で活躍し、
「シゴハチ(C58)」の愛称で親しまれていたらしい。
昭和29年8月、天皇・皇后行幸啓の際には、
お召列車を牽引した由緒ある機関車で、昭和47年8月に引退。
鉄道敷設100周年を機に、ここに保存されているそうだ。

「ふうん」と一人つぶやきながら、
またぶらぶら歩き始めたのだった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015.8.30 国会前

2015-08-30 | つぶやき
8月29、30日の2日間で、
安保関連法案採決に対する抗議集会やデモが
全国300カ所以上で行われたらしい。
この法案を巡る抗議集会としては、
「過去最大規模とみられる」と報道されている。

小雨模様だったけれど、
与党の強引な進め方に「NO!」を突きつけるために
集まった人々で、国会前は埋め尽くされた。

帰宅途中、国会前に行っていた妹のパートナーが
同じ電車に乗っていることが分かり、
自宅最寄駅から一緒に帰ったのだけど、
彼が彼のスマホで見せてくれた
上空から撮影された抗議集会の写真は圧巻だった。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

UFOキャッチャーで毛カニ、ゲット!?

2015-08-29 | 旅先でのお話
釧路での仕事も終わり、帰りの便まで時間があったので、
鮮魚店がひしめくように並ぶ有名な和商市場をのぞいてから、
釧路川に面して建つ物産館「フィッシャーマンズワーフ」に行ってみた。

さすがに日本有数の漁港を擁する街、
景品が「毛ガニ」のUFOキャッチャーを見つけた。


1回300円、2回で500円だそうだ。
「北海道でも珍しい」とは書いてあるが、
道内の人も、カニ欲しさにこれで遊ぶのだろうか。

「君はいつからここに入っているの?」と
カニに問うたが、カニは身じろぎもせずに、ぷくぷくぷく。

お昼に、全国の北海道物産展でも人気が高いという
「さんまんま®」を食べてみることにした。
「さんまんま」は「魚政」さんの登録商標なんだそうですよ。


炊き込みご飯の上に大葉と、骨を抜いて独自のタレをつけて
焼いたさんまを乗せて、棒寿司風にしたもののようだ。
脂の乗ったさんまだから? 乗りすぎ?
さんまの脂がさんまの味を分からなくしているような気がした。
でも、炊き込みご飯の味がよく、
ご当地物をいただけて、満足、満腹。

冷凍した「さんまんま®」はネットで買えるらしいが
いつでも熱々の「さんまんま®」が食べられるのは、
フィッシャーマンズワーフの中にある魚政さんだけらしい。

今度、自分で作ってみよう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

釧路へ

2015-08-28 | 旅先でのお話
釧路市内の基幹病院の取材のため、久々に空の旅。

日航ジャンボ機が御巣鷹山に墜落して30年目のこの夏、
チケットの手配を始めたのが、
飛行機事故の悲惨さを伝える、
さまざまな特番が放映されていた頃。
少しばかり気が重くなった。

おまけに、当初、編集者さんが指定したANAだと、
釧路での滞在時間があるような、ないような、
何とも中途半端な感じ。
空港で打ち合わせを、ということだったのだけど、
結局、彼は仕事の都合でJALに変更したため、
別々に行って現地集合ということになった。

無事、釧路空港に降り立つと、
釧路空港は「米子鬼太郎空港」のように
地域性を表す名称として「たんちょう釧路空港」になっていた。


これまで北海道には、なんだかんだ言って、
仕事で6回ほど訪れているけれど、
釧路空港の利用は初めて。

空港から釧路駅まで空港バスで約50分。
すっきりと晴れ、湿度が低いせいか清々しい。
釧路駅周辺は、明るい日差しで包まれていたが、
人がまばらで、閑散としていた。


夕方6時からの取材に向けて、
郊外を観光する時間はなく、かと言って、
駅前周辺には散策に適した場所も見つからず、
仕方なくホテルへ。


「door to door」の車社会だからか、
不安になるくらい、町に人が歩いていない。

昔、釧路川を2回カヌーで下ったことがあり、
あのときはフェリーで釧路入りして、
すぐにスタート地点の屈斜路湖へ向かったんだっけ。


弟子屈まで73キロと表示されているけれど、
「そっか、その程度の距離だったのか」と
北海道だと思ってしまう。
道は走りやすく、ほとんど渋滞もなく、
郊外だと信号も少ないからね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「標的の村」を観ました

2015-08-24 | つぶやき
昨日、東村山富士見公民館ホールで上映された
三上智恵監督の『標的の村』を観に行った。

上映の前に、沖縄の歌と踊りの舞台があり、
亀谷親子のユニット「カーミーズ」の歌と、
琉球舞踊「浜千鳥」が演じられた。

「島唄」をはじめとするカーミーズの歌声と、
琉球音楽のリズムは、もちろん胸打たれたのだけど、
私は、琉球舞踊の手の動きの美しさに、感動してしまった。

バリやインドネシア舞踊、フラダンス、
フラメンコの手の動きには、それぞれ意味があるという。
踊りも表現手段のひとつである以上、
動かし方にメッセージが込められているのは当然なんだけど、
琉球舞踊の、といっても、ほかの踊りはわからないので、
演目「浜千鳥」の、といったほうがいいのかもしれない。

手だけが別の生き物のように、
やわらかくて、しなやかで、切ない思いが込められた、
本当に美しい手の舞いだった。
一番前で舞っていた方は、師範の方だったのだろうか。
ずうっと見ていたいと思ったほど……。

そんな心持ちで映画を見始めたものだから、
その衝撃は大きかった。

自然豊かな沖縄北部の高江という地域に、
米軍のジャングル訓練場があったなんて、知らなかった。
しかも集落を囲むように、22にも及ぶヘリパッドがあることも。

そして、ものすごくショックを受けたのは、
ベトナム戦争のゲリラ戦を想定した「ベトナム村」が作られ、
その村人役に、高江の人々が徴用されていたということ。
枯葉剤が撒かれていたことにも驚愕した。
したい放題……。

この映画には、オスプレイは配備せずという口約束など
簡単に反故にされ、だまし討ちに遭い続ける人々の
非暴力の闘争が描かれているのだけど、
敵対する種を播き、地域を分断させることで、
粛々と施策を推し進めていく権力者の手法が、
端的にあぶりだされている。

南北に分断された国々然り、
さまざまな問題で引きさかれた福島の人たち然り。

オスプレイパッド建設に反対し、
座り込みの抗議を続けている高江の人たちの闘いは
9年目に入ったそうだ。
会場では、カンパのための手ぬぐいやTシャツが売られていた。
Tシャツの絵がステキだったので1枚購入。


高江の問題の詳細は「やんばる東村 高江の現状」
http://takae.ti-da.net/ に掲載されている。

なお、辺野古の新基地建設問題に迫る三上監督の最新作
「戦場ぬ止み(いくさばぬ、どぅどぅ)」は全国で公開中らしい。
東京では「ポレポレ東中野」で、9月18日まで上映されるみたい。

『シネ・フロント』393号にも2作品がきっちり紹介されていた
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

体が整うと気持ちも整うというお話

2015-08-21 | 健康・整体
太極拳の練習を始めて感じたことは、
体幹のトレーニングになるなということだった。

たった週1回の練習なのに、
1年前に比べて股関節もかなり緩み、
硬かった内腿の筋が伸びて、開脚もスムーズに。

そして、ここ2か月くらいのことだけど、
下丹田に気を溜めるイメージを明確に持てるようになった。
両手のひらの労宮(ツボ)を押し広げるようにして球を作り、
気(エネルギー)を溜めることも、できるようになった。

人は不安があったり、イライラすると、
呼吸が浅くなるし、横隔膜が上がってしまうという。
腹が据わっていない状態ですね。

仕事で「ああ、もうヤンなっちゃうっ!」ということが続いたり、
不愉快な思いをしてリセットしたつもりでも、
なんとなく引きずっているようなとき、
太極拳の練習に打ち込んで、帰る頃には
そういう「負」の気持ちがすっかりなくなっている。

多分それは、下丹田に気を溜めることで、
体が整って、腹が据わるからだと思う。
体の軸がただされると、心も整うのだということが、
経験として実感できたことは、この数か月の大きな収穫。

私たちに太極拳を教えてくださっているのは、
日本武術太極拳連盟に所属しているT先生。
T先生は、ただ「真似をして型を覚えて」
という教え方ではなく、ひとつひとつの型の意味や、
武術としての理論も丁寧に教えてくれる。
ときに、気功のストレッチなども取り入れてくれる。

教わる中身はとっても濃いのに、
市営の施設で開講されている教室なので、
受講料はとってもリーズナブル。
こんなに安い料金で、ここまでしっかり学べるところは
ほかにないだろう。

下丹田を意識すること、肩甲骨を開くこと、
呼吸、重心移動の所作などを意識するようになったことで、
心の整え方も身に着けられるようになり、
ますます太極拳が面白くなった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

布製の太極拳シューズ

2015-08-21 | つぶやき
本格的に太極拳の稽古を再開したのは、去年の5月。
毎週金曜日の午前中1時間だけなので、
この日だけは取材や打ち合わせを入れないようにして、
どうしても休まざるを得なかった1回を除き、皆勤賞だ。

10数年前に、ある団体の教室に入ったときに買った
専用シューズがだいぶくたびれてきたので、
中国製の太極拳用の布靴を買ってみた。


中国製で、しかも布靴で4,500円という価格は、
高いほうだと思う。
もちろん牛革製のメーカー品はもっと高価で、
これまで履いていたシューズは倍以上の値段だった。

履き心地や作りなど、ちょっと心配だったけれど、
なんの、なんの、軽くてなかなか履きやすく、
裏のゴムがしっかりしていて、床をグリップする感じがいい。

靴の裏をよ~く見ると、何か文字が彫られている。
赤い字で「中華太極」と書いてある下のほうに、
「忍耐」「礼儀」「克己」とある。


中国の人たちはこういうことを製品に書くのが、
ホント、好きですね。

わたくしは毎週「忍耐・礼儀・克己」の文字を
踏みしめながら、練習に励んでおります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

父の戦時下の話

2015-08-15 | つぶやき
父は昭和5年生まれ、母は昭和10年。
どちらも太平洋戦争の戦中派だけど、
育ったというか、そのときいた場所の違いから、
戦争の思い出の悲惨さに差がある。

父は東京育ちで、千葉に疎開した経験もあるらしい。
東京では周知のとおり食べ物も手に入れにくく、爆撃も激しく、
育ちざかりの子どもにはつらい場所だった。

一方、母は静岡・富士川を渡った辺りの郷にいて、
育った家が農家だったこともあり、
食べ物には困らなかったようだし、
戦時下の父の日常とは、かなり温度差がある。

だから、8月15日の玉音放送に対しても、
価値観が180度変わってしまった、その後の生活に対しても、
思い入れ方がだいぶ違うように思う。

子どものころ、多分、夕ご飯のときだったと思うのだけど、
父は子どもたちを前に、よく戦争の話をした。
子どもたちというのは、兄と私と妹の3人。
ほかのきょうだいが、どう記憶しているか分からないけど、
子ども心に恐ろしく、私の心に残っているのが
東京大空襲のときの話。
耳にタコができるほど、聞かされていたように思う。

父方の祖父は、次男坊だったことから家を継がず、
故郷の静岡から上京し、紙問屋を営んでいた。
東京大空襲のときは、紙がたくさんあった家だから、
火が付いた途端に、いち早く燃えたという。
その説明には、子どもにも「納得!」であった。
何より怖かったのは、向かいの家のお姉さんの話だった。

東京大空襲の日、空襲警報が鳴ると3姉妹は、
防空壕には逃げ切れず、慌てて大きな風呂釜にこもり、
蓋で覆って、3人で身をひそめたという。

父は言った。
3人のお姉さんたちは、風呂釜中で蒸し焼きになった、と。
幼い私には、閉じ込められて蒸しあげられ、
焼け焦げになったというくだりが恐ろしく、
それでもいくら想像しても、漫画チックな描写しか頭に描けず、
父が見た戦火の中の惨状とはかけ離れたものだったと思う。

多分、中学生くらいの少年が初めて体感した、
身近な人のむごい死だったのだろう。
何度も話さずにはいられないほで、
父の心に深く刻まれた出来事だったのだ。

父は、人がすんなり理解できるように
きちんと話をすることができないタイプの人なのだけど、
思い返すと、戦争のころの話をよくしていたように思う。

戦後70年の節目の敗戦記念日ということで、
テレビ番組でも数々の特番が組まれている。
けれど、実際にあの戦争を経験し、語り継げる人たちは、
確実に減っていく。

悲惨な被害国として、そして横暴な加害国として、
腹の底からの声を伝えられる人がいなくなり、
心もこもらない「積極的平和主義」を唱える声が、
これからも支持されていくのでしょうか
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クッシング症候群によるカヤのポットベリー

2015-08-12 | 犬&猫との暮らし
3週間ぶりのカヤの血液検査の日。
ステロイドを完全にやめて1カ月と1週間。
免疫抑制剤を3日に1回の投薬になって3週間。
ALB値はいかに?

結果は2.4g/dlと変わらず。
先生は「病気のない子でも、
ずっと2.4g/dlくらいの子はいるので、
このまま維持できれば問題ないのですが」と言う。

正常値の範囲内だし、ウンチも良好なので、
今度は免疫抑制剤を4日に1回の投薬にして、
血液検査は4週間後になった。

4週間後は、もう9月中旬に差しかかる頃。
ああ、月日はなんと早く過ぎ去ることか。
その頃には今年も3分の2が過ぎたことになる。

思え返せば、今年に入ってからこれまで、
カヤのALB値と向き合い続けた月日だったなあ。

薬を飲ませることも忘れるくらい、
カヤは穏やかな日々を送っているのだけど(尿漏れ以外)、
医原性クッシング症候群のせいでしょう、
カヤはポットベリーのままだ。

食後、横になっていたりすると、とてもよく目立つ。


「ポットベリー」というのは
英語で「太鼓のようなお腹」を意味するそうで、
クッシング症候群に見られる症状のひとつ。

殿方の中にも、ポットベリーの方は多いが、
こちらはビールのせい?
あっ、そういえば兄も見事にポットベリーだわ。

カヤのお腹、元に戻るのかしら。
運動ができれば、筋肉もつけられるのだろうけど、
それはちょっと望めないな。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『戦争をしない国』

2015-08-09 | 
NHKのアンケートでは、
広島に原爆が投下された日を正しく答えられたのは、
全国で30%、長崎への投下日は全国で26%だったそうだ。
つまり70%の人が、日本が被爆した日を
正確に把握していないことになる。
戦後70年というのは、そういうことなのかな。

6日に、NHKスペシャル「きのこ雲の下で何が起きていたのか」を、
7日には、BS1スペシャル「ヒロシマ 世界を変えたあの日」を見た。

日本にとっての核抑止力というのは、
唯一の被爆国として、核兵器の恐ろしさ、悲惨さを
世界に発信し続けることではないのだろうか。

安倍首相は今日、長崎の原爆忌で「非核三原則の堅持」を表明したが、
表向きの言葉としてではなく、実行し続けてほしいと願う。

少し前、友人のカサハラさんが勧めてくれた
『戦争をしない国-明仁天皇メッセージ』を読んだ。


矢部宏冶/著・須田慎太郎/写真・小学館発行

慰霊・鎮魂の日々を選んだ、いや、選ばざるを得なかった
天皇の来し方、皇后の献身に胸が塞がれ、考えさせられた。
安倍首相をはじめとする政治家、政府官僚の方々にも、
ぜひ読んでいただきたいと思った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

充実のハンドブックシリーズ

2015-08-07 | つぶやき
庭に隅に置いてあった使っていない植木鉢に
何やら、ヤシの木の繊維で作られたような
茶色い袋状のものがくっついていた。

何だろう?
シャベルでペリっとはがすと、
中に、こげ茶色の虫のさなぎのようなものが……。


何かのさなぎ? まったく想像がつかない。

そのまま無理やり植木鉢にくっつけて、
といっても、一度はがしてしまったものは
もう元通りにはならなかったけど、
とりあえずそれを庭に置いたまま、パソコンに向かった。
この未確認生物の正体を知りたかったからだ。

結局、これが何であるかは調べきれなかったけれど、
調べているうちに私は、
感動的な図鑑の数々と出会うことになった。

まず『繭ハンドブック』!!!
文一総合出版から発行されている図鑑シリーズのひとつだ。

解説には
「昆虫が幼虫から蛹になるときにつくる「繭」114種と
世界の繭、繭と紛らわしいもの23種がわかる。
有名なカイコをはじめヤママユ、ウスタビガなど
美しくて有用性の高い繭から害虫の繭や意想外な繭まで、
多種多様な繭を紹介した初めての繭図鑑です。
原寸大掲載繭一覧つき」と書いてあった。

著者は、福島県農業総合センターの研究員で、
自称「繭ハンター」の三田村敏正さんという方。

114種の繭に加えて、繭と紛らわしいものまで掲載されているなら、
きっとこの何だか分からない茶色いものの正体も、
分かるかもしれないと、何だかワクワクしてきた。
害虫の繭かもしれないのだけど。

さまざまな繭を探し求めて、繭ひと筋に歩んできた人がいるのかあ。
「ひと筋って強いわねえ」と感心していたら、
この出版社の「図鑑ひと筋」ぶりに目を奪われた。

あるわ、あるわ、
私が気になったものだけでも
『クモハンドブック』でしょ、『海藻ハンドブック』でしょ。
誰が読むのか『モグラハンドブック』でしょ。
モグラ好きの人? 

クモについては、かねがね調べたいと思っていたのだ。
何しろ家の中や庭に出没するクモが多種多様なんだもの。

出窓方面からやってくる地グモのようなヤツから
「ここに巣は張らないでね」とそっと移動させても、
翌日はまた同じところに巣を張り出す、足も体もひょろ長いヤツ、
パソコンの前を横切っていく2ミリくらいの極小サイズのクモまで、
身の回りだけでも、本当にいろいろな種類がいるのです。

退去いただくだけで、殺生はしないけど、
身近に「刺す」種類がいたら、注意したいので、
クモ図鑑なるものがあれば、見てみたいなあと思っていた。

そうしたら、ちあゃんとあったのです、『クモハンドブック』が。
その紹介文には
「屋内から林まで身近なクモを100種選び、
識別に役立つ白バック写真を雌雄で揃えて掲載し、
見つけやすさや暮らしぶりなどを解説。
ユニークな生態や素朴な疑問に答えるコラムなど、
初心者からクモ観察を楽しめる。」とある。

初心者って……。さしずめ私のような人?

それにしても、文一総合出版さんってステキ。

ちなみに『モグラハンドブック』の紹介文。
「日本に生息するモグラの仲間(食虫類)のすべて、21種を掲載。
身近にいながら見る機会の少ない彼らの姿を、
豊富な写真で紹介。全種の生態写真はもちろん、
頭骨写真や識別にべんりな検索表も充実」だそうです。

特にモグラに興味はなかったけれど、ちょっと見たくなった。

モグラはともかく、『繭ハンドブック』『クモハンドブック』は欲しい…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猛暑の中、北へ西へ

2015-08-06 | つぶやき
7月下旬、取材で宮城県栗原市に行くことになった。
最寄駅は東北新幹線の「くりこま高原」。
東北新幹線の開業以来、いく度となく利用してきたのに、
「くりこま高原」という駅があるのを初めて知った。

栗駒山の麓かなあ、高原かあ、涼しそう……。
連日の激暑に「涼しさ」への期待が高まった。

が、しかし「高原」と名がついた駅に降り立った途端、
ぶあ~っと熱風が。
あぢあぢとタクシーに乗り込むと、
「ここは他より暑いんだ。盆地だからね」と運転手さんが言う。

「昨日は非番で、畑の草むしりをしたんだけど、
まあ、暑くって死にそうだった。タクシー勤務の日はありがたい」と、
訛りがキツくて聞き取れない部分もあったけど、
だいだい、こんなことを言っていた。
そうですよね、タクシーの中は涼しいですもんね。

昨日は大阪・豊中に、やはり取材で出かけていた。
夏休みということもあり、駅構内は人でごった返している。
東京駅は人・人・人であったが、新大阪駅も人・人・人!
人いきれで暑苦しいうえに、新大阪駅前の気温表示がなんと36℃。
体温計か?!


またまた、あぢあぢと言いながら、地下鉄に乗り換えた。
今は大阪(関西・伊丹)までなら、新幹線より安く
LCCで行けるのだろうけど、空港への行き来が面倒だし、
車窓を眺めながらの移動は、旅情があっていい。
昨日は照りつける日差しのもと、すべてがピカピカの風景だった。

そういえば、新大阪には九州新幹線が乗り入れていたのね。
すっかり忘れていて「ワア~!」と思いながら、表示板をパチリ。


新大阪から鹿児島中央まで「さくら」で4時間弱、料金は2万1,389円。
運行本数がけっこう多くて驚いた。
ただ東京から九州へ鉄路で行くのは、やはりしんどいか……。
時間と予算に余裕があるなら、寝台特急「サンライズ」(もちろん個室)と
九州新幹線を乗り継ぐ旅というのも夢があるなあ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

庭に水栓がついた

2015-08-04 | 植物
思いもよらないことだった。

マンションの大規模改修に伴って工事に来た水回りの業者さんに、
同じ1階で園芸好きなお宅のおやじさんが、
「テラスに水栓が設置できないか」尋ねたらしい。

これまで庭の草花への水やりは、
お風呂の残り水をバケツでくんで運んでは撒き、
エアコンの室外機から出る水を溜めては、じょうろに移してやっていた。

「庭に水道があれば楽なんだけどなあ」と何度も思ってきたけれど、
最初から設置されていなかったということは、
きっとそれが無理な設計なのだろうと思い込んでいたのだ。
だから、管理組合の総会などでも聞きもしなかった。

ところが、テラスに設置されている水道管を
ちょちょいといじれば、水栓がつくことが分かり、
「あんたも使うだろうから、一緒に頼んでおいたよ」と、
並びの部屋のおやじさんが、手配しておいてくれたのだった。

予算は5,000円とのこと。
おお、そんな値段で水栓がつくなら、ありがたい!

水道屋さんがマンションの工事の合間にやってきて、
ものの10分くらいで、蛇口を取り付けてくれた。


「向こうのお宅と違って、簡単だったから3,000円でいいよ」ですって!
多分、正規に水道屋さんに頼めば、
3,000円では済まないだろうと思う(分からないけど)。

さっそく巻き取り式ホースリールを買ってきて、
ノズルをシャワーにしたり、噴霧にしたり、水撒きを楽しんでいる。
わあーい、水やりがものすごく楽チンになった。
草花たちよ、もう渇きで苦しめないようにするからね。
ぞんぶんに水を飲みなさ~い。


今年は次々に花をつけた「エバーゴールド」


昨年よりあでやかだった「浪漫」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする