小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

野田首相の言葉

2012-05-31 | つぶやき

 「命を賭けて増税する」「自分の責任で原発再稼働を判断する」、「命を賭ける」だの「自分の責任で」だの、言葉が軽過ぎる! 
 今国会で増税法案が成立しなかったら、どうするのか! 切腹でもするつもりか。理由はなんであれ、再稼働した原発が事故を起こしたら、どう責任を取るのか! 

 福島第一原発事故のために、自ら命を絶たなければならなかったほど追い詰められた人々の慟哭を軽んじるのもいい加減にせえと言いたい。

 原発事故の犠牲者を蘇らせ、傷ついた人々や失われた日常を元通りにできないのであれば、責任など果たしたことにはならないのに、そんなできっこないことを軽々しく言うなと言いたい。 

 
政権公約を反故にし、なお恥じない厚顔ぶりには吐き気さえもよおす。この偽善者の顔が大写しに掲載されている新聞紙はいつもその顔を表にして、犬のトイレに使っている。何の抵抗にもならないけど(苦笑)。

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いわゆる排便障害ということに

2012-05-31 | 犬&猫との暮らし

 14歳になってから顕著になったのだけど、ブナは排便をトイレまで我慢できず、ほかの場所でしてしまうことが多くなった。以前は「大きな犬小屋に住んでいます」と冗談(でもない)を言っていたのだけど、今は「大きな犬トイレに住んでいます」と言い変えなくてはいけないくらいだ。

 少し前、朝の散歩の帰り道、ブナとクリが競うように助手席に寄って来たので何かと思っていたら、ぷうんと異臭が……。なんとブナが後部座席で排泄していたのでした。
 「おいおい、ここでするなら、河川敷で出してきてよ」と言いながら、片手でハンドルを握り、片手で後部座席の敷物をまとめて、2頭が踏んづけないようにしたのであった。

 そんなことがあってから、つい先日、なんと朝ご飯を食べながらブナが排便しているではありませんか! 
 思わず爆笑してしまった。「ブナ、エサを食べながらしちゃうなんて、まるで牛のようだねえ」。


 寝そべった態勢からよっこらせっと起き上った拍子に、コロンと落し物をするときもある。こりゃいったい何のせい? そこで仕事の手を休めて「排便のメカニズム」なんぞを改めて勉強したりして……。

 肛門は、「平滑筋」という自律神経がコントロールする筋肉で構成されている、内側の内肛門括約筋と、手や足の骨格筋と同じように自分で締めることができる体性神経支配の「横紋筋」で構成されている、外側の外肛門括約筋の2つの筋肉でできている。

 内肛門括約筋は意志では動かせない自律神経の命令で動いていて、普段は締まっているけれど、便が下りてくれば緩んでしまう。でも、体性神経支配の外肛門括約筋によって漏らさずに済むわけですね。

 トイレで用を足すことをしつけられているブナは、今までなら「ここでしてはいけない」という場所では、多分その外肛門括約筋の働きによって我慢できたはずなのだ。それができなくなったということは、高齢による神経伝達の障害とか、括約筋の機能低下とか、原因は何か特定できないけれど、我慢できなくなってしまったわけです。いわゆる排便障害になってしまったということなのだな。

 ブナは、昨日は散歩に行く前に車に乗せた途端に後部座席で踏ん張っており、今朝は今朝でエサを食べながら、ポトポトと落し物をしていた。便そのものは拾いやすい健康的な便なので、笑いながら拾えるけれど、本当に老いてきたなあと思う。というか、赤ちゃんに戻ってしまった感じで、ますますいとおしくなるのでした。

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術後は定期検診とプロポリス?

2012-05-30 | 犬&猫との暮らし

 クリの腫瘍切除の傷跡も順調に塞がっている様子だったので2週間を待たず、先週金曜日に抜糸をしてもらいに行った。
 
 悪性黒色腫の宣告は確かに重い。犬の病気大辞典によると「皮膚の黒色腫は、犬の皮膚腫瘍の中では比較的少なく、黒い犬、老犬に多い傾向があります」とあり、メスよりもオスの方が発症率が高いらしい。クリは「黒い犬」「老犬」「オス」と三拍子揃っているわけだ。

       
      抜糸後のきれいな傷跡    肘のイボを切除した痕

 抜糸後、正式に届けられた病理検査の結果を先生が話してくれたのだが、先生は終始深刻な面持ち。「先生、大丈夫です。過去何度も深刻な告知を受け入れてきたし、どうなってもそのときにできる治療を相談しながら選択していくつもりですから」と私。

 楽観はしていないけれど、あまり悲観的にはなっていない。メソメソしても始まらない。飼い主が丈夫な心を持っていなければ、これから闘っていけないもの。

 一応切除はしたけれど、悪性黒色腫は悪性度も高く、リンパ節や肺に転移する率も高いので、とりあえず定期的にレントゲン検査、リンパ節等の触診によって、状態を観察していくことになった。

 「万が一、転移や再発をした場合には、抗癌剤治療も視野に入れて相談しましょう」ということになったけれど、抗癌剤治療も高額なうえ、効果と副作用に個体差があるので、思案のしどころである。

 先生が有効と思われるサプリメントとして「プロポリス」を教えてくれたのだけど、そういえば知り合いの訓練士さんからも、癌を患った犬にプロポリスはオススメだと聞きたことがある。その犬はかなり進行した内臓の癌だったのだけれど、プロポリスを試したところ、もちろん治るわけではないけれど、進行が食い止められ、良好な状態を維持できたと訓練士さんは言っていた。

 そうだ、プロポリスを試してみよう。どこの製品がいいのかしら。早速調べて手に入れてみましょう。

 抗癌剤治療にしてもプロポリスにしても決して安くはないから、お母ちゃんは一生懸命働かなくちゃなあ。「あそこの仕事は受けたくないなあ」なんて言っている場合じゃないか。

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クリ、悪性黒色腫と診断

2012-05-22 | 犬&猫との暮らし

 留守番電話の声があまり良くない報告があると告げた。切除したクリの腫瘤の病理検査の結果が出たのだ。

 動物病院に電話をするとちょうど酒井先生が出て、深刻そうな声で話し始めたのだけど、そりゃあ、悪性黒色腫(メラノーマ)ならそんな声にもなりましょう。私が恐れていた腫瘍だもの。

 以前、犬の託児所をやっていたとき、預かっていたゴールデンが悪性黒色腫を患っており、鼻筋にコバルト照射の痕があった。コバルト照射も効かず、だんだん患部がひどくなり、頬に穴が開いて鼻血を出すようになったときも、私にその子が懐いててくれていたこともあり、飼い主さんの不在時に私が預かって患部のケアをしてあげていたことがあった。

 悪性黒色腫は悪化するスピードも早く、怖い病だと知っていたので、うちの犬たちの口腔内外に何か腫瘤を見つけると、すぐに検査をしてきたのだった。あろうことか、クリが悪性黒色腫だなんて……。

 けれど、考えてみたらトチだって悪性腫瘍を患ったのだ。大きな手術を3回もした。10歳7カ月のときに切除した左第4~5乳腺部の腫瘤は、乳腺癌だった。13歳で切除した左上まぶたの腫瘤は、マイボーム腺腫という良性腫瘍だったけど、14歳と7カ月のときに切除した右頭部皮下の腫瘤は、非上皮性の悪性腫瘍だった。

 そのつど専門用語でいえば「マージンは確保されていた」けれど、悪性腫瘍に関しては転移には注意が必要だと言われてきたのであった。

 クリの場合は「血管やリンパ管への脈管侵襲は認められないものの、場所が場所だけにマージンに余裕がなく、転移、再発には十分な注意が必要」ということだ。

 でも、転移や再発は注意のしようもないし、いくら注意しても転移や再発をすれば、切除するほか期待できる効果的な治療方法はないといってもいい。祈るほかないのです。

 とりあえず切除はしておいて正解だった。25日に抜糸する予定なので、その際、先生ときちんと今後の方針を話し合ってくるつもり。クリ、何があってもそのときそのときの最善を尽くすよ。

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好きだったな、ビージーズ

2012-05-22 | つぶやき

 5月20日、兄弟で結成されたポップグループ「ビージーズ」のメンバーだったロビン・ギブズさんが亡くなった。双子の相方でメンバーだったモーリスさんは9年前に他界し、実質グループの活動は休止状態だったけれど、私、ビージーズの曲、好きでした。

 私が初めて自分でチケットを買って見に行った(と記憶している)映画『小さな恋のメロディー』の主題歌や挿入歌を歌っていたのがビージーズだった。「メロディーフェア」や「若葉の頃」、晴れやかに輝くようなサウンドと澄んだハーモニー、映画の甘酸っぱいストーリーと相まって心惹かれた。
 
 「ホリデー」や「マサチューセッツ」も哀愁があっていい。サイモン&ガーファンクルと同じくらい、ビージーズの曲が好きだった。

 時代は流れていく。みな年を取るのだけど、訃報を聞くのはやはり淋しい。ロビンさんはまだ62歳だもの、逝くには若過ぎる。彼の死を悼み、懐かしみながらビージーズのCDをかけています。

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大西ハーブ農園のフレッシュハーブ

2012-05-21 | 食・酒

             

 青森県六戸町で150種類以上のハーブを栽培している大西正雄さんから、思いがけない贈り物が届いた。取れたてのフレッシュハーブ。

 大西さんは以前、取材で伺ったことがある大西ハーブ農園の主で、日本各地の有名な料理人だけでなく、海外から訪れたフレンチ、イタリアンのシェフたちが、大西さんがつくっているハーブの種類の豊富さと味の濃さを絶賛していると聞いた。「ミシュラン東京」に掲載されている3つ星レストランをはじめ、全国100軒近くのレストランにフレッシュハーブを出荷している。

 ハーブといえば地中海の温暖な気候をイメージする。イヤというほど聞かれてきただろうけど、私も「なぜ、青森でハーブ栽培?」という質問を投げかけた。
 すると大西さんは「青森は本州では確かに北の果てだけど、地球規模で見たら北でも南でもないでしょ」とスケールのデッカイことを言う。
 続けて、
「地中海沿岸地方は北緯40度に位置しているのだけど、ここもほぼ同じ北緯40度。青森というと『津軽海峡冬景色』のイメージが強いから、どこもかしこも豪雪で厳寒の地だと思っているでしょ? でも太平洋側のこの地域は雪も少ないし、冬も晴れる日が多く、日照時間が長いわけ。ハーブにとって、この光が大事なのですよ」
 と言うのだった。

  大西さんは旅行が趣味で、高校時代から日本各地を回り、大学に入ってからは海外へも足を伸ばした。そんな旅行先でハーブに一目惚れしたのだそうだ。当時、実家は葉タバコ農家で、葉タバコの栽培には大量の農薬が必要だった。農産物を量産するために、農薬を大量に使っていいのか。大西さんにはそれが引っかかっていたそうだ。

 海外で初めてハーブが、人々の健康を維持するために身近にあるものとして定着していることを知り、魅せられた大西さんは六戸町でハーブ栽培を始めたのだ。
「次男だからできたんだよね。長男は米や野菜を作る農家を継いでますよ。私がここでハーブを作ると言ったとき、親からも親戚からも頭がおかしくなったのではないかと言われましたよ」

 サラリーマンをしながら、ハーブの栽培を始めたのが26年前。初めから完全無農薬・無化施肥栽培。苗床は、ブナの森が育てた黒い腐植土、八甲田山が噴火したときの地球のミネラルが豊富な火山灰土、それに川砂の3種類の土をブレンドして作っている。

 木枠の花壇を積み重ねていく独特の栽培法はとても合理的。
「自分のオリジナルだと思っていたのだけど、この方法はすでに江戸時代に行われていたの。文献にそれを見つけてがっかりしたよ」
と笑いながら話してくれた。 

 肥料は馬糞を使った自家堆肥。軍馬や競走馬の産地として発展してきた上北地方では今でも乗馬ビジネスが盛んで、馬糞の処理が問題となる。「馬は牛や鶏と違い、自然素材の飼料しか口にしない」と大西さん。「その馬の糞を使えば化学物質が含まれていない堆肥が作れるでしょ」
 大西さんは
「私が作ったハーブが美味しいかどうかということより、人の体にいいかどうかが重要なんです。食べたら体が喜ぶというハーブを作っていきたいんですよ」ときっぱり言っていた。ハーブがもつ本来の力とは、そういうものだから、ハーブの薬効を知って、もっと生活に取り入れて欲しいそうだ。 

 フレッシュハーブを送ってもらったお礼の電話をすると、今ハーブ収穫の最盛期で、毎日てんてこまいだそうだ。150種類以上あって、しかもハーブの葉は1枚1枚、丁寧に手摘みしているから、パートさんもフル稼働だろう。

 送ってもらったセットはサラダ用のハーブの下に、きちんとビニールにハーブティー用、料理用が分けられて入っていた。取り寄せると確か4,800円だったと思う。おもてなしのお料理用にいいのではないかしら。さて、これからフレッシュハーブティーをいただいてみようかな。

 新しくホームページを開設したらしく、送られて来たパンフにアドレスが乗っていたのだけど、つながらない。どうしてかしら。
 一応、書くと、http://www.onishi-herb.jp/
 連絡先は、TEL:0176-55-3459 FAX:0176-55-3059

 

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トチの死因

2012-05-21 | 犬&猫との暮らし

 ここのところ2頭のフィラリア予防の検査やら血液検査やら、ブナの落ち着かない様子についてやらクリの手術やらで、ずいぶん犬たちを酒井先生に診察してもらった。

 検査をしている間にもいろいろ話す機会があり、何かの拍子に私は「実はトチがなんで死んでしまったのか、分からないのです」と伝えた。

 へたり込んでしまうことが何度かあり、最期は突然訪れたこと、そしてその日どのように逝ってしまったかを話すと、先生は「お話からすると多分、心筋症だったのではないかと思います」と言った。

 心筋症は心不全や心臓突然死を起こす病気なのだそうだ。
 心臓の筋肉(心筋)が変性することによって、全身に血液を送る心臓の機能が低下し、ポンプとして血液を送り出す力が落ちれば脳に酸素が運ばれず、めまいや失神が見られるし、突然死する場合があるという。

 ああ、そうか、トチはきっとめまいや失神を起こしていたのでしょう。

 初めてへたり込んだあの日、ハアハアと呼吸が荒くなり、舌をだらんと口の右側に垂らして、よろよろと河川敷の小道に倒れてしまったトチ。しばらく立ち上がれなかったのだけれど、何とか意識が回復して、家に連れ帰ることができたけれど、知らぬ間に心臓を患っていたのね、トチ。

 前にかかっていた獣医さんに連れて行き、その旨話したのだけど、触診では「特に何ともなさそうだ」ということで、きちっと検査もしてあげなかった。それから半月も経たずに逝ってしまったトチ。

 酒井先生のお話を聞いて、なぜかホッとした。病名を付けてもらえたからだろう。少しだけ肩の荷が下りた気がした。

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犬の散歩と金環日食と姪っ子と

2012-05-21 | 犬&猫との暮らし

 クリの術後はすこぶる順調で、家を空けるのを心配したのは2日間くらい。食事のときだけ外していたエリザベスカラーも、土曜日には終日外していたけれど、何の問題もなかった。

 クリの快復ぶりは目覚ましく、エリザベスカラーを付けたまま、私の布団に強引に潜り込んできて閉口したほどである。それくらい普段の状態に戻ったのでした。

 今朝、河川敷を犬たちと散歩をしていたら、どこからともなくカップルが集まって来た。老いも若きもカップルであった。まあ、なかには犬とおじさんというカップル(?)もいたけれど。
 まだ金環日食には早い時間じゃないの?と
ぼんやりしていたけれど、辺りはなんとなーく薄暗くなったような……、そうです、実はすでにもうお日様は欠け始めていたのです。

 帰宅後、妹が用意してくれていた日食観察用メガネを持って、階上の彼女の家へ。何も遮るもののないベランダからメガネ越しに空を見上げると、オレンジ色の細い三日月のような太陽が見えた。そのうち美しいオレンジ色の環になった。なんと神秘的なことでしょうか。
 
 心配していたお天気もなんとか持ち、雲に邪魔されることなく、きれいな金環を拝むことができました。

 その宇宙の神秘を姪っ子に説明しようと思い、「次に金環日食の日が来る時には、おばちゃんはもう死んじゃっていると思うから」と言うと、彼女は「ええーっ?! おばちゃん、いつ死んじゃうの?」と、壮大な宇宙のロマンの話ではなく、私が死ぬという瑣末なことに食い付き、変な説明に終始したのであった。

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クリ、順調

2012-05-16 | 犬&猫との暮らし

 昨日、病院にクリを預けたあと、13年間のクリとの来し方を振り返っていたら、ものすごく哀しくなって、涙が溢れてきたのでした。

 てんかんの発作で階段に下に落下してしまったこと、濁流の千曲川に飛び込んで私を絶叫させたこと、クリがまだ幼犬の頃に3頭を連れて四国に行ったこと、てんかんの発作に見舞われながらも練習を重ね、訓練競技会に一緒に出場したこと、そこでブナよりいい成績で入賞したこと……、そのときそのときのクリの眼差しを思い出して、泣いた、泣いた。

 が、しかし「まだクリは死んでしまったわけじゃないよ」と天の声。そうでした、泣いている場合じゃありませんでした。

 と、気を取り直して先生からの電話を待っていたのです。

  
 迫力ある頬の傷口。左前肢のイボもすっかり取り去られていた

 腫瘍は顔面神経に障ることなく、広範に切除できたらしく、先生はホルマリン漬けになっている直径2cmくらいの肉片を見せてくれた。それを病理検査に回し、どんな腫瘍なのか、これから正確に検査されるという。

 見事に肥大した、切り取ったイボも見せてくれた。根っこはほんの5mm程度なのに、よくここまで大きくなったものだ。「持って帰りますか」と聞かれたけれど、置いてきた。

 目も先生が心配していたほど「アッカンベ~状態」にはならずに済んだ。右頬の筋肉を切ったので、上唇が多少だらんとしていると言われたけれど、別に気になるほどでもない。いいのです、見てくれは。
 連れている飼い主の見てくれだって大したことないのに、むしろこっちのほうがたるみやシワが問題です。

 先生は「帰宅後、もうぐったりして眠ってしまうでしょう」と言った。「多分、何も食べられないでしょうし、明日も水を飲まないようなら点滴を考えたほうがいいかもしれません」と。

 ところがどっこい、試しにスプーン1杯のレトルトフードを鼻先に持って行くと、スプーンごと食べてしまうような勢いで、むさぼるように食べたのであった。その様子から食欲はあると思い、一気に食べさせて吐いても困るので、夜10時過ぎにまた少し柔らかい高齢犬用のフードを与えると、ガっついて食べた。

 エリザベスカラーをあちこちに引っ掛けながらも、自分でトイレに行き、オシッコもし、多少軟便だったけどウンチもし、ちゃんとそれを知らせに来たし、夜中に私の布団に入ってこようとしたり、いつも通りのクリに戻っていた。この様子からして、恐らく夜中に容態が急変することはないだろうと、根拠はないけれど、そう確信したのだった。

 今朝もいつもどおり朝5時過ぎに私を起こしに来て、エサを催促。よし、よし、順調、順調。
 食事のときはカラーを外してやる。散歩と食事が生き甲斐なのに、その生き甲斐のひとつを鬱陶しい状態でこなさなくてはならないのは可哀想だもの。傷が痛々しいというより、カラーがあちこちに引っ掛かるのが、見ているほうもストレスなのです。


 剥き出しのほっぺたなので、どこかにぶつけやすい。ブナとぶつかったり、ボッチが猫パンチをするのが心配なので、しばらくはカラーが必要だろうけど、頃合いを見ながら早く外してあげようと思う。

        
        フランシスコ・ザビエルの写真やエリマキトカゲを
        思い出
させるエリザベスカラー姿のクリ

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クリ帰る

2012-05-15 | 犬&猫との暮らし

 菊地寛の小説のようですが…、「クリ帰る」。

 7時前に病院に行ったら、もうすっかり麻酔から覚めたクリがしっぽを振って迎えてくれました。足腰はまだ少しへたり気味でしたが、先生が懸念していたことは杞憂に終わり、とりあえず手術は無事終了。今夜、麻酔の影響で、不整脈が出たりしなければ、多分大丈夫でしょう。

 エリザベスカラーをあちこちにぶつけながらも、ちゃんとトイレに行き、オシッコを済ませたクリ。エライ、エライ。

 何とか無事に連れて帰ってこれたので、お母さん、すっかり気が抜けてしまい、先生のお話や経過を書く余力なし。

        

 携帯で撮影したので、単なる黒い物体に変なプラスチックが巻かれているみたいに見えますが、仕事部屋で寝入ってしまったクリです。

 心配してくれた皆さん、ありがとうございました!

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なかなか麻酔から覚めないみたい

2012-05-15 | 犬&猫との暮らし

 クリを病院に連れて行ってから2時間半ほど経ったころ、先生から電話があった。手術は無事に終わったとのことなのだけど、麻酔からすっきり覚め切らず、自力では立ち上がれない様子。

 右頬の腫瘍の切除のついでに、左前肢のイボも切除してもらうことにし、それも無事に取れたのだけど、朦朧としながら立ちあがろうとするものだから、その傷に障るらしい。

 そこで左前肢にガードを付け、もう少し意識がはっきりするまで病院で経過を見ることになった。「迎えには夜7時前くらい来て下さい」とのこと。

 今朝は麻酔をかけるために朝ご飯は抜き。食いしん坊のクリにせっつかれるのが切なかったけれど、誤嚥事故はバカにできないので我慢、我慢。

 病院に届けた帰りに、普段はあげない缶詰やレトルトのフードを買って帰って来た。クリにとって初めてのエリザベスカラーはさぞストレスが溜まることだろう。

 いっときも早く普段の暮らしに戻り、ガツガツとエサを食べるようになってほしい。クリ、頑張って…。

 祈りの時間が続きます。

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ノエホタ母のセカンドハウスにて

2012-05-15 | 犬&猫との暮らし

 クリの手術が終わったという連絡がないなあ。順調にいけば、もう手術は終わっている時間。麻酔から覚めないのかなあ。心配。

 気を紛らわせるために、ブログを開いた次第。ゴールデンウィーク後半に、ブナの姉さん犬・ほたるを見舞ったことを書いておこう。

 手術の話ばかりになるけれど、4月にほたるが開腹手術を受けた。ノエルが亡くなったあとにやってきたジャックラッセルテリア、シュシュのおもちゃ(ロープ製の「デンタルフロス」)を飲み込んでしまったからだ。吐き出すことを期待していたけれど、結局、吐き出さず、開腹手術と相成ってしまったのでした。

 子犬の頃からなじんできたはずのおもちゃなのに、なんで今になってゴックンしてしまったかというと、多分、シュシュへの対抗意識なのでは?とのこと。ボール遊びも、シュシュが来てから復活したというのだけど、ねえ、ほたる、老体に鞭打って、そんなに無理しなくてもいいんじゃない? 大丈夫よ、ノエホタ母も父も、あなたが一番!って思ってくれてるよ。

 とうことで、抜糸も済んで、順調に回復しているというほたるのお見舞いかたがた、ブナ&クリを連れて、妹と一緒に房総のノエホタ・セカンドハウスを訪ねたのは5月2日のことでした。

 あいにくの雨となりましたが、うちの2頭は外でおおはしゃぎするわけでもないので、ノエホタ邸でゆっくり過ごし、翌日は妹たちが建てている家に泊まった。

          
        元気になってよかったね、ほたる。もう無理しなさんなよ

         
         ほたる、トイレタイム

         
         人のうちの庭に、クリもシャ~ッ

         
     「アタシも出しとくれよ~」とガラス窓をシャカシャカするシュシュ

 話だけは聞いており、写真だけは見ていたシュシュに初めて会った。もこもこ、コロッとしていて、クルンとした短い尻尾、思わず「ひつじみた~い!」と声を上げてしまった。

        
    クリにガオガオしてサークルに入れられてしまったシュシュ。覗きに
    行って、シュシュに唸られ、目を泳がせるビビリのクリ

  
 久しぶりの姉妹の時間。やんちゃなシュシュに対して、動きのないお年寄りたち

 何年かぶりにゴールデンウィークに休みが取れた。ノエホタ母とも存分にしゃべり、ノエホタ父と存分に呑み、のんびりしたいい時間でした。

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クリの手術前のレントゲン検査

2012-05-15 | 犬&猫との暮らし

 クリの皮膚組織球腫の手術に際して、血液検査の数値(あくまでも数値ね)はさほど問題なく、手術を決行することにしたのだけど、先生に念のためレントゲン検査をしておくことを勧められた。
 
 というのも、レントゲンを撮って転移が見つかったら、全身麻酔のリスクを冒してまで手術しても意味がないからだ。転移していたら、抗がん剤治療ということになるのだろうけど、犬は猫より抗ガン剤の効果が芳しくないらしい。副作用もかなり出るし…。

 とにかくひとつひとつを選択していき、出た結果によって、また新たな方針を立てていくしかないので、クリのレントゲンを撮った。

 幸いなことに肺やほかの臓器に転移している疑いはなかったのだが、不幸なことにほかの問題点が発覚。肺の一部血管にカルシウム沈着と思われる白い筋が写っていたほか、肩甲骨近くに骨棘ができていて、また腰椎の椎間板もすり減っていたのです。

 骨棘や椎間板のすり減りはブナも同じで、これは高齢なので考えられるけれど、血管の石灰化はなあ、どうなの?

 まれにカルシウムのサプリを与えられていた犬で、血管への沈着が見られるケースがあったと先生も話していたけれど、クリの場合はそれには当てはまらない。カルシウムのサプリも売り出されているけれど、摂取の仕方や選び方に注意が必要なので、犬たちにもカルシウムのサプリは与えていない。 

 となると、腎臓疾患や疑われるほかの要因をいろいろ挙げられたのだけど、とりあえず今、目の前にある危機を乗り越えなくてはいけないので、切除手術を進めることにした。ほかへの対応は手術後に考えよう。

 ただ先生は血管の石灰化は心筋梗塞のリスクを高めるから、手術も心臓への負担を極力低減するべく、手早く終えなくてはならないといい、さらにそういう注意が必要だということが分かっただけでも、レントゲンを撮っていておいてよかったのだ。

 クリの腫瘍のある場所は顔面神経が通っている近くなので、腫瘤が神経を巻き込んでいたら、切除は難しいと言う。顔面神経を傷つけたら、顔面麻痺などが残るから。だからといって、一部を取り残しても、のちのちの増殖を招くことになり、あまり好ましくない。いろいろ厄介なのだ。

 顔面神経を巻き込んでいなくても、腫瘍を取り残さないように大きく切除すると、もしかしたら目が開いたままになってしまい、見た目が悪くなる可能性もあると言う。

「クリちゃんのお母さんは違うかもしれませんが、飼い主さんによっては見た目が悪くなることをイヤがる人もいます」
「いいえ、私は見てくれより実質を取ります」

 ドライアイは点眼することで何とかしてあげられるけれど、腫瘍が大きくなるのは私では止められない。見てくれが多少悪くなっても、腫瘍が進行するリスクに比べたら、屁でもない。犬はファッションアイテムじゃないんだもの。

 リスクだらけなのだけど、これ以上大きくなったら、それこそ顔面神経を脅かすことになるかもしれず、なので、すると決めた以上、何があっても受け止める覚悟で臨むのみです。

 神様、どうか私のもとに、クリが生還しますように。先生が苦しむ結果になりませんように。

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クリの手術日

2012-05-13 | 犬&猫との暮らし

 皮膚組織球腫の疑いがあると診断された、クリの腫瘍の切除手術が5月15日の午後に決まった。

       

 2頭で寄り添って眠るブナとクリ。この幸せの風景が続くことを切望している。

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右翼(?)の妨害

2012-05-11 | つぶやき

 5月5日、「さよなら原発1,000万人アクション」の「原発ゼロの日 さようなら原発5・5(ゴーゴー)集会 」に参加した。
 
 この集会は、唯一稼働していた北海道電力泊原発の3号機が定期検査に入り、この日の夜、すべての原発が停止するということで、原発の再稼働はごめんだよ~ということをアピールする集会で、呼びかけ人でルポライターの鎌田慧さん、作家の澤地久枝さん、落合恵子さんほか、講談師の神田香織さん、落語家の古今亭菊千代さん、北海道平和運動フォーラム事務局長の長田秀樹さん、韓国・環境財団代表のチェヨルさん、原子力資料情報室共同代表の山口幸夫さんのお話を聞いたあと、集会場所の東京・芝公園から、東京タワー、芝大門、旧芝離宮庭園などを巡って浜松町駅までデモを行ったのでした。

 北海道平和運動フォーラム事務局長である長田秀樹さんのお話でびっくりしたのは、泊原発の避難路が確保されていないということ。泊原発に不測の事態が発生し、いち早く原発から遠ざかろうにも、そのためには一旦、泊原発の方に向かい、そのぐるりを経由しなくては逃げられないのだそうだ。

 フクイチ事故の後も避難路の確保はされていないという。いくら高橋はるみ北海道知事が経産省のOBだからって、そこまで無策なのはなぜなのか。いくら北電役員から献金を受けているからって、そこまで道民を危険にさらさなくてもよかろう。


        

 この日の集会には、エネルギーシフトパレードと違って、革マル派の人やさまざまな労働組合の人達がギシギシと集まっており、それらのはためく幟の間に「大地を守る会」の旗を見つけたときには、なんかホッとしてしまった。

 だって、目をギラつかせた公安の人達が何人も潜伏していて、ある労組の男性が何かわめいたりしていて、そういう事態に慣れていない私は一人ドキドキしてたんだもの。


 で、デモの最中には、右翼(?)の妨害に遭ったりして。
 といっても、対向車線の路肩から口汚く野次られたり、街宣車を連ねて「てめえら、分かってんのかよ!」とマイクでがなられたりしただけなんだけど。警官がたくさん街宣車を取り囲んでいたりして、私にとってはかなり物々しくて、その横を通る時、少し荒んだ気持ちになった。


 「あの人たちは右翼なの?」と一緒に歩いていたカサラハさんに聞いたら、「その辺は線引きが難しいけれど、少なくともこの人らは原発推進団体などに金で雇われて、こういうことをしているのでしょう」と言っていた。

 改めて「右翼って何だ?」と思ったので、安易にウキペディアを見てみたら、「日本の右翼」という欄に、

 日本では一般的に、公道を騒音を撒き散らしながら走行する「街宣右翼」が広く知られ、これが1945年以後の右翼の主流と位置づけられることもあるが、街宣右翼の中には暴力団と表裏一体の右翼団体(仁侠右翼、右翼標榜団体)もおり、これらは政治運動には参加せず、企業恐喝などを主とした運動を行うなど所謂、右翼を偽装した『似非右翼』と言われる。 

 日本の右翼団体は、通常は観念右翼、正統右翼、仁侠右翼、革新右翼(国家社会主義)、街宣右翼、宗教右翼、新右翼(民族派)、行動する保守などに分類される。「右翼団体」の呼称はあくまで左翼との比較における名称であるため、自ら右翼団体と標榜することはなく一般には「愛国者団体」という表現をする(連絡機関の団体名にも「愛国」の文字が見られる)。 

 などと書いてあった。そうね、単に「左翼」に対しての「右翼」だものね。
 
 何だかよく分からないけど、右翼だろうが、そうじゃなかろうが、きちんと論戦を張るのではなく、初対面の知らない男からひたすら狂気じみた濁った目つきで睨まれて、「てめえら」とか「頭の中が腐ったブタ野郎」とか、礼節もないご挨拶をされる筋合いはないわけで、私たちだって原発をなくせば多くの失業者が出ることも分かっているし、決して簡単に収束できることではないことくらい痛いほど分かっている。


 仕事の手配師として、原発に作業員を送り込んで金儲けしている、その手の人々から「てめえら、どうすんだよ、ええっ!」とすごまれても、すごむ相手が違うわよ。すごむんだったら、このお粗末な事態を引き起こした東電と政府にすごんでくれ、と思うのだけど、ねえ。

コメント (1)
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