小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

カヤの命綱②

2016-08-16 | 犬&猫との暮らし
2011年3月に開業したさかい動物病院に
ブナとクリを連れて行ったのは、その翌月のことだった。

それから2頭が亡くなるまでの2年間、
常にこころに寄り添う診療をしてもらった。
もちろんカヤの目や耳の治療もしてもらってきた。

飼い主の話をよく聞いてくれるだけでなく、
どんなに小さなことも、丁寧に詳しく説明してくれる。
処置や投薬にかかる費用のことや、
サプリメントを使うとしたら、いくらかかるかなど、
診療中、診療後にきちんと話してくれる。

獣医療には国の保険制度がないから、診療費は自費。
保険が効く、人間の治療費に比べると、
西洋医療だろうが、中医学や代替補完医療だろうが、
ペットの治療費はどうしても値が張る。
福沢諭吉さんが出てゆく頻度がとても高いのだ。

酒井先生は、そのあたりの飼い主の心配にも心を砕いてくれ、
なるべく治療費や薬代がかからないように考えてくれる。
庶民感覚なところも、いい。

帯津良一先生の『ドクター帯津の健康暦365+1』には
帯津先生の言葉が一日一言、ころのクスリとして記されているのだが、
本日8月17日のお言葉は
「治すばかりではなく、癒すことも考えて治療を選ぶ」だった。

言葉の解説として、
「これからの医療は『治し』と『癒し』が統合される必要があると考えています。
『治し』は、西洋医学が得意なところで、機械を修理するように体を治療します。
『癒し』はいのちのエネルギーを高めることで、さまざまな代替療法が担当します。
患者さんもそのことを頭に入れて、『治し=西洋医学』と『癒し=代替療法』を
うまく使っていただきたいと思います。」と綴られている。

酒井先生が腕利きの西洋医であることは間違いないのだが、
私としては、酒井先生が漢方や植物療法、食事療法などを含め
代替補完診療にも精通した統合医療の先生だったら、
もっともっと、うれしいのだけどなあ。

酒井先生も、受付や看護助手をこなす鈴木さんも話しやすく、
うちから車で5分程度だし、往診もOKで頼もしい限り。
近いということは、ペットたちにとってもありがたいことだ。

自然災害で万が一、被災したときには、
地域の獣医さんとして、やはり頼ることになる。
地域のホームドクターとして、大切な存在だ。
さかい動物病院も、カヤにとってやはり命綱なのである。

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カヤの命綱①

2016-08-16 | 犬&猫との暮らし
7月下旬、しんでん森の動物病院院長の森井啓二先生の最新刊
『実践 動物と人のためのホメオパシー 』が、ガイアブックスから発行された。


森井先生は、日本獣医ホメオパシー学会の会長であり、
国際ホメオパシー獣医学会日本支部の代表も務める、
名実ともに偉大なホメオパシー医だ。

カヤの難治性の腸疾患がいま小康状態を保っているのも、
森井先生が処方するホメオパシー薬と
メディカルハーブの錠剤を飲ませているおかげだ。

なぜ、そういえるかというと、
森井先生の処方薬を買いに行けずに
カヤに4週間くらい飲ませなかったときのこと、
その間、カヤは軟便になる頻度が増え、
元気がなくして、フードを食べない日もあったからだ。

明らかに不調になったカヤを診て、森井先生は
私が4週間も薬をあげなかったことを、静かに咎めたのだった。

「難治性の疾患の子は、投薬の間をあけてはいけません」

注射2本打ってもらって帰宅し、処方薬の投薬を再開すると、
カヤはみるみる回復した。

私は、処方されたホメオパシー薬を、
治癒力を高めるサプリメントのように考えていたのだ。
自己治癒力も高まり、カヤはもう投薬なしでも大丈夫かなと
勝手に思ってしまったのだけど、大いなる勘違いだった。

これまでを振り返ってみると、
ホメオパシー薬のおかげで、ステロイドを止められたのかもしれないし、
ずっとホメオパシー薬を飲ませていたから、
ステロイドを止めても、ALB値を標準値に維持できているのかもしれない。

カヤにとって、森井先生が処方するホメオパシーのレメディと
メディカルハーブは、生涯手放せない命綱なのだと
思い知らされたのだった。
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