小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

お散歩イヤイヤ期の風太

2021-08-31 | 犬&猫との暮らし
術後、歩けるようになってから、なぜか「お散歩のイヤイヤ期」が始まった。
早春の頃は、40分でも50分でも一緒に近所を歩き回っていたのに、
今はだいたい150メートルくらい歩くと、引き返そうとする。

  
むむむ、行くか、行くまいか。で、「もう帰る!」と踏ん張る風太

いきなり踵を返して「もう帰る!」という。
家からわずか100メートルくらいの場所のこともある。

「ちょっ、ちょっ、ちょっと、風太くん、ウンチ君がまだなんですけど」
私が逆の方向にリードを引っ張ると、踏ん張って動くまいとする。


  「帰るってば!!!」と頑固に動かず

排便が済んでいれば、そこで引き返しても「よし」とするのだが、
済まないまま帰宅してしまうのは、ヘルニアにはよろしくないから、
何としても排便だけはさせようと、こちらも頑張るわけです。

帰路にも排便の気配がない時は、強制的に散歩を続行させるしかない。
どんなに踏ん張って抵抗しても、そこは小型犬の悲しいところで、
ひょいっと抱かれて、やすやすと移動させられてしまうのだ。

抱き上げて、100メートルほど離れた場所まで行き、
そこからうちへ戻る間に、排便を促す。
たいていそうなるのだから、無駄な抵抗はよせばいいのに、
それでも風太には何やら意地があるみたいなのね。

本当はもっと長く一緒に散歩をしたいな。
今の状態はただオシッコ&ウンをするために
近場を歩いたに過ぎない感じなんだもん。
気候がよくなったら、河川敷や朝霞の森に、車で出かけてみようかな。
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再発しやすいワンコの会陰ヘルニア

2021-08-27 | 犬&猫との暮らし
風太は予後が悪かったので、最終的に抜糸できたのは、
手術から3週間以上経ってからだった。

抜糸してしばらく経ってから、傷口付近に触れると、
テグスのような固い糸が残っていることに気づいた。
妹に確認してもらうと、「確かにあるよね」とのこと。

あれ~っ? どういうこと?

そこで、酒井先生に診てもらうことにした。
その糸は残っていても問題はないだろう、ということだったのだけど、
他の獣医師を悪く言わないように、言葉をとても選びながら、
酒井先生は「処置としては、あまりよろしくない」ということと、
「触診したところ、肛門周りに便が溜まっている」と話してくれた。

えっ? マジですか! 便が溜まっているって……。

こうしてその日、早くも会陰ヘルニアの再発が分かったのだった。

弱く伸びきっていた筋肉に、いくら睾丸の皮を持ってきて縫っても、
処置次第では再び筋肉が伸びてしまい、ヘルニアになりやすいのだという。
もともと会陰ヘルニアは再発が多い病気ではあるらしい。

「排便の時に、力まないようにしてあげたほうがいい」
と酒井先生はおっしゃる。
力むとヘルニアを塞いだ筋肉の膜がもっと伸びて、
ヘルニア部分が大きくなってしまうからだそうだ。

だからね、やはり排泄介助が必要だということなのですよ。

散歩の時に風太がしゃがんだタイミングで
手を貸せばいいのだけど、雨続きで散歩を拒まれると困るのです。



風太は雨が嫌いなので、レインコートを着せて出ても、すぐに戻りたがる。
雨などものともせずに散歩を楽しむ、というわけにはいかないのだね。
雨でも「出すものは出す」というわけにも、いかないらしい。

室内でオシッコができるから、ということもあるけれど、
介助が必要なウンチ君は別なので、そこが困るところなのだ。

だから、自力排便ができるように手術したはずなのに!
と、雨の日はどうしても愚痴りたくなる。
室内で排便させるために、何かうまく習慣付ける方法はないかなあ。
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風太は雑種かダックスか

2021-08-25 | 犬&猫との暮らし
師走の河原を放浪していた風太は、年明けに警察の拾遺物として届けられ、
同時にKさんが懇意にしている動物病院で、いろいろ検査をしてもらえたわけだが、
その獣医さんの迷い(?)が手に取るように分かる書類が
私の手元に残っている。

保護された後、適当(?)に付けられた名前は「プー太」。
獣医さんは4歳くらいと見立てたようだ。
4歳はちょっと若すぎるような気がする。

まあ、それはいいとして、問題は記入された犬種名だ。
狂犬病の予防接種済証には「ミニチュアダックス」、
5種ワクチンの接種証明書には「雑種」と書いてある。

なぜ、統一しない? 不可解!

おまけに、その日に埋め込んだマイクロチップは
「ミックス」として登録しているのだ。



確かに、風太は捨て犬だから、純血種なのかどうかは分かりませんよ。
本当にミックスかもしれません。
でも見た目は90%、いや、99%ミニチュアダックスだ。



私は「ミックス」や「雑種」と書かれたことが
イヤで言っているのではないのです。

万が一、何かあって、
風太がマイクロチップリーダーで確認されたとしたら、
「あれ? ミックスと登録されているよ。
ミニチュアダックスみたいだけどねえ、どうしたんだろう」
という会話がなされるに違いない。

なぜ、その獣医さんは、バラバラの犬種名を記入したんだろう。
何を迷って、里親(結局、私になったわけだけど)を
混乱されるようなことをしたんだろう。

100歩譲って、別々の日に接種したなら、
まだ分からないでもない。(いや~、どうだろう、分からんかな)

風太を正式に引き取ることにして、譲渡代を支払った後に送られてきた
予防接種証明とマイクロチップデータ登録完了通知書を見て、
「なんでこうなるの?」と思ったわね。

すぐ再発した会陰ヘルニアの手術をしてくれた獣医さんも、
一番初めに風太を検診したこの獣医さんも、
今後、風太がお世話になることはないけれど、
まったく「なんだかなあ~」なのでした💦

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最悪だった風太の予後

2021-08-23 | 犬&猫との暮らし
会陰ヘルニアと去勢と抜歯、
考えただけで、気が遠くなるようトリプル手術。
風太の小さな身体が、持ちこたえられるか、心配だった。

3泊の入院後、Kさんと一緒に迎えに行く。
会陰ヘルニアの手術は、男性が聞いたら震え上がるような方法で、
去勢して余った(?)睾丸の皮を使って、ヘルニアを塞いだのだとか……。

それから、歯石が鍾乳石のようになっていた犬歯も4本抜歯して、
確かに手術費用は格段に安く、一般的な費用の半額以下だった。

けれど、予後が悪かった。

その動物病院の院長先生は「うまくいった」的なことを言っていたが、
退院して3日くらいで、「なんで、ここがこんなことに?!」という
緊急事態が発生し、早朝から止血に大わらわとなり、
妹に仕事の時間を調整してもらって、立川まで車を飛ばす羽目に。

  

正直もう、酒井先生に診てもらいたかったのだけど、
あいにく木曜日で休診日だったのだ。

その後が、本当に大変だった、風太がね。
寝床からほとんど動けなくて、排泄もそこでするしかなく、
左後肢が使えなくなってしまって、本当に可哀想だった。痛々しかった。

  

今は、酒井先生が教えてくれたように、リハビリをして、
左後肢には筋肉がつき、4本足で走れるようになったけれど、
会陰ヘルニアは、術後2カ月もせずに再発してしまいました。

風太は、何のためにあんなに痛くて、大変な思いをしたのか、
排便が楽になるためだったし、
口腔内もよりよく維持するためだったのだけど、
全部抜歯したわけではなく、
歯石のついた奥歯は、そのまま残されていたのだ。

酒井先生は、奥歯まで抜歯するのは、
時間的にも難儀だったのだろうと、立川の病院をかばっていたけれど、
それでも風太の傷跡を見て「あまりよろしくない」と正直に言っていた。

  

安かろう、悪かろうではいただけない!
家庭犬だったら、飼い主さんに何と申し開きするのだろう。

でもね、細かいことは、もう言うまいと思う。

排泄介助は相変わらず必要だけど、要領を得ているし、
風太は今、とても元気だ。
私の妹にも可愛がってもらっている。

人懐こくて、愛嬌があって、
なんで、こんなにいい子が捨てられたんだろう。

高齢の飼い主の身に何かあったのかも、というのが
私や妹、友人の見立てだ。

まあ、とにかく我が家のワンになったのだから、
最期まで楽しく過ごしていきたいと思っている。
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預かり犬風太のその後

2021-08-23 | 犬&猫との暮らし
新型コロナウイルス感染症の拡大が収束する日は、
まだ遠そう……。先が見えないね。
持続化給付金を支給されてから
1年以上経っているなんて、ウソみたいだ。

ブログも更新しないままぐずぐずしていたら、
もうすぐ8月も終わってしまうよ、びっくりだ。

捨て犬だった風太君は預かり中の3月末に
急に歩けなくなってしまい、酒井先生に診てもらったら
なんと脊椎梗塞の疑いがあるということで、
その1週間後に予定されていた会陰ヘルニア&去勢&抜歯手術は延期に。

風太の口腔内はとんでもない状態だったから、
酒井先生は歯周病の影響も考え、抗生剤を処方してくれた。
1週間も経つと、何とか歩けるようになったのでほっとした。



風太は元飼い主が不明のまま、警察の拾得物保管期間も過ぎ、
保護活動家のKさんが、本格的に里親を探すことになったのだけど、
もし脊椎梗塞だったら、そんな子を人に薦められない、というか、
持病のある子の里親探しは心苦しくてできないよ、と私は思った。
なので、心の中では風太を引き取ることを、ほぼ決めたのだった。



風太の会陰ヘルニアなどの手術は、
Kさんが頼りにしている立川の病院で行うことになっていた。
なんでも、そこはTNR活動に理解のある獣医さんで、
手術は保護犬価格でしてくれ、リーズナブルなのだそうだ。

何かあったときに、うちから立川までは車で1時間強かかるので、
風太を連れて通院しなくてはいけない私としては、
近くの酒井先生にお願いしたかったのだけど、
Kさんの指定なので仕方ない。

で、5月半ばに風太は手術入院したのだった。
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