小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

トチの一周忌

2010-12-26 | 犬&猫との暮らし

 トチが逝って丸1年。

 時代小説家の赤木さんから電話を頂いた。「トチが亡くなって1年だねえ。今、トチの骨とトチの写真を眺めているところだよ。本当にこの写真はいい顔をしているなあ」と言われ、泣きそうになってしまった。

 昨年の暮れから今年のお正月はどうしていたか、思い出せない。

 年に1度の大掃除も昨年はしなかったので、今年はちゃんとやるつもりで日を決めたのに、全然はかどらない。日々こまめに掃除をしないので、一部屋丹念に掃除をしようと思うと、かなり時間が必要だということに今更ながら気付き、愕然としている状態である。

 明日は新潟大学農学部の教授に、米粉の可能性について取材に行かなくてはならない。今月中にまとめてしまう予定の原稿の推敲もまだ残っている。28日から4日間が勝負だな。

 もう少し片付けをして、そのあとでゆっくりトチを偲ぼうと思う。

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頭が良すぎるのか、それとも…

2010-12-23 | つぶやき

           

 ある県のグラフ誌の仕事もさせて頂いている。この県の公聴課の方々がまた驚くことばかりオーダーしてくるのだ。

 ある劇団の女優のインタビュー記事を掲載することになり、友人のライターが担当した。劇団側としては公表できないこともある。それが公聴課のお役人には理解できないようなのだ。

 劇団として公表を差し控えていることは、当然担当ライターも了解のうえ原稿化しない。それを公聴課のお役人は「聞いてこい」という。担当ライターは「公表していないことなので、詳細は語れないとのことです」と公聴課に伝えた。
 すると、公聴課のお役人はこう言ったそうな。「うちはその劇団の広報誌を作っているわけではない」

 それを聞かされ、口をあんぐりしていたら、私が担当したページでも、腰を抜かすほどびっくりするようなことをおっしゃるのだ。

 浄土真宗の開祖・親鸞が越後の流罪をとかれ、東国における布教活動の拠点として、20年近くその地に在住していたことから、県民グラフ誌で「親鸞」を特集したいという。
 その特集のために、親鸞の研究者に話を聞いたり、『教行信証』の草稿を著した寺(当時は草庵だった)の僧侶に話を聞いたりと、取材を進め原稿を書き起こした。

 当然、親鸞の教えにも触れた。布教のためにその地に移住したわけだから、親鸞の思想がどのように広まったかも書くことになる。

 が、公聴課からのオーダーは「宗教色を出さないように」であった。

 ひえ~、それって、ローマ法王の特集記事で、キリスト教には触れるなと言っているようなもんじゃないですか。じゃあ、何で僧侶を特集するんだよーって思いましたよ。

 親鸞がその地で最も長く住んだといわれる寺の山門の写真を、表紙に使いたいと言ったのも、県のお役人だ。
 でも、特定の宗教色を出したくないのか、山門前に建つ「『親鸞聖人教行信証御製作地 浄土真宗別格本山』と彫られた石柱を映り込ませるな」とのオーダーがあったという。その寺の詳細記事も掲載されるのに、である。

 どのページもほとんど全文、県の若い女性のお役人が書き換えるので、外部に発注する意味がないと思われるのだが、いかがなものか。県庁に入るほど頭のよい人たちの考えることは、凡人のわたくしにはまったくよく分かりません。

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せんとくん

2010-12-23 | つぶやき

          

 平城遷都1300年祭のキャラクター「せんとくん」の来年度の就職先が決まったらしい。この就職難の時代に、今年の功績が認められ、奈良県に就職できるらしいのだ。

 初めは不気味なキャラクターだと思っていたが、見慣れてしまうと、あの着ぐるみも可愛く思えてきたから不思議だ。ただし、奈良駅構内にいた、このせんとくんは口元と胸のふくらみがやはりちょっと気持ち悪い。

 配属先は観光振興課が予定されているそうだが、「役職も含め1月4日に正式に辞令交付される」との報道に爆笑しました。

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法隆寺

2010-12-23 | つぶやき

 奈良県在住の料理研究家の先生にお話を聞きに行くことになった。
 「“遷都1300年”の記念行事を行っている奈良には、今年中にぜひ行っておくといい」と知人からも言われていたが、個人的に奈良を旅する時間もお金もないだろうと思っていたところ、急きょ決まった奈良行き。

 日帰りで、しかもインタビューの時間を取っておかなくてはならないから、ゆっくり奈良観光をしている余裕はなさそうだ。

 ところが、ほんの1時間程度、取材前に時間が取れた。「とにかく行けるところがあれば」とばかりに、いつものように編集ゆうさんがiPadで近場の観光物件を探す。

「法隆寺なら立ち寄れるかも!」
「それじゃあ、トライしてみよう!」

 バタバタと最寄りの大和路線「法隆寺駅」で降り、運よくやってきたバスに乗り、法隆寺前で降りた。すぐに次に向かう駅へのバス便の時間を調べ、小走りに参道へ。

           

 私たちのあたふたとした心模様が恥ずかしくなるような、それを慰め癒してくれるかのように、落ち着きのある佇まいで目の前に現れた法隆寺と五重塔。
 空気感が違う。その静謐さに打たれた。素晴らしいと思いました。さすが日本で初めて世界文化遺産に登録された史跡だけある。

       

 中に入ってゆっくり見学する時間はなく、ほんの10分程度、一帯を眺めただけだったが、とても満たされた気分だった。

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さようなら、ハンナ

2010-12-12 | 犬&猫との暮らし

 早くも師走に入り、トチが逝って1年が経とうとしている。

 などと、思っていた8日の朝。久しぶりにイエローのラブ・ハンナの飼い主さんから電話があった。日付が変わって間もなく、ハンナが亡くなったという知らせだった。
 ハンナの家は車ですぐに行ける場所なので、とり急ぎ会いに行った。

 足かけ12年のお付き合いになるだろうか。
 前の家でハンナを預かってあげたときのことを思い出す。ハンナの子どもを望み、トチの息子のはるとかけたこともあった。残念ながら繁殖はかなわなかったけれど、はるの家族とも交流の輪が広がり、楽しい思い出を残してくれたハンナと飼い主さんご夫婦。

 横たわるハンナをなでながら、号泣してしまいました。

 昨年秋、腎臓病が悪化して、和光の動物病院では「年内はもたない」と言われていたのだけど、笹塚動物病院と出会い、その治療の甲斐あって持ち直したハンナ。けれど、ここ1~2週間は寝たきりになってしまい、食事もできなくなってしまったそうです。

 犬にも人工透析ができるそうですが、もはやハンナの血管にはそれができなかったようなのです。

 笹塚動物病院の先生は、食べられなくなったハンナのために点滴の機械を貸してくれ、皮下注射の仕方も教えてくれ、いつでも相談にのり、手篤い診療をし続けてくれたとのこと。笹塚動物病院に出会えたことで、精神的にもどれほど救われたことか。

 飼い主のご夫婦はフルタイムで仕事をしていたのだけど、奥さんが午前中の勤務を終えたら午後には帰宅し、ご主人とバトンタッチし、ハンナの看病に当たっていたそうです。
 2人が在宅しているときに逝ったハンナ。えらかったね、ハンナ。きちっと看取れてよかったね、久美子さん達也さん。 

 ハンナは本当によく頑張ったし、飼い主さんも病院の先生方、看護師さんたちもハンナの面倒を本当によく看たと思う。

 思えばトチを見送ってから、今年は何頭もの犬たちとお別れをした。
 インテリアコーデュネーター康子さんのヨーキー・ラブちゃん、河川敷の散歩仲間のヨーキー・ダン吉君、妹の犬・ゴナ、トチを可愛がってくれていた東金に住む時代小説家・赤木さんの飼犬の温ちゃんと勝ちゃん、そしてハンナ……。

 どんなに手篤く看護をしても、飼い主にはどうしても後悔や自責の念が残る。残された飼い主さんにかけてあげる適切な言葉が見つからないのがもどかしい。

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