小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

犬まみれの週末

2009-10-29 | 犬&猫との暮らし

 10月24~25日の土日は、犬連れで房総へ。妹たちが房総の土地に立てた物置小屋にペンキを塗りに行くのと、トチの娘を飼っているノエホタ母の別荘を訪ねるのが目的。

 泊まりがけの取材から帰ったばかりだったので、いささか疲れ気味ではありましたが、ここのところ犬たちともゆっくり遊んでやれなかったので、行くことにしました。

 妹家族と出かけるときは毎度のことながら、犬4頭、人4人が車上の人・犬になります。ペンキ塗りも手伝うつもりで出かけたのに、あいにく雨が降り出し、ペンキ塗は中止。で、妹の土地から10kmほどのところにある、ノエホタ母の別荘に突撃しました。

 ノエホタ母の別荘は室内の主だったところがコンクリート敷きの土間なので、犬たちの足が多少汚れていようが、オシッコをもらそうが(犬が、ですよ)、シャッと拭けばよいので気兼ねなく過ごせました。

 
トチの娘でブナの姉・ほたる     トチと同じ14歳のノエル

 
ほたる&ノエルのハウスを    イカの陶板焼き、芋煮、焼きナスなど
間借りしてみたブナ&トチ    豪華(?)な晩餐


 トチがなぜかトイレの場所にちゃんとせず、1度、大も小もトイレ以外の場所にしてしまい、恐縮しましたが、その前に主の飼い犬であり、トチの娘のほたるが、自分の布団の上に、まるで「何かあっても気にしなさんな。私が先にやっときますから」とでも言うように、やはり大も小もしてくれ、その気遣い(?)がありがたかった。

 妹の飼い犬ゴナも入れて、計6頭がわらわらと集い、ノエホタ母は飲まないけれど、ノエホタ母の夫ほか3名はしこたまビールを飲み、楽しい土曜の夜を過ごしたのでした。

 夜は土間に寝かせてもらったのですが、私の右側にブナとクリ、左側にほたるとトチが添い寝してくれ、幸せ至極。ほたるは生後2カ月になるまでうちにいたので、その匂いや温もりを思い出してくれたのか、朝まで一緒に寝てくれたのがものすごく嬉しかった。

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会津鶴ヶ城見学

2009-10-26 | 旅先でのお話

 子どもの頃、家族で復元された鶴ヶ城を見学しに行ったことがあるのだけど、あのときはお城の中だったか、併設の建物だったか忘れたのだけど、白虎隊の展示室があって、燃えるお城を見ながら切腹したり、刺し違えたりしている少年たちを蝋人形かなんかで再現してありました。
 それが生々しくて、鶴ヶ城というと、ものすごく恐ろしい印象しか残っていなかったんですね。

 再訪した鶴ヶ城は、NHKの大河ドラマ「天地人」の主人公、直江兼続に関連した展示品も多く、白虎隊の解説もあったけど、恐ろしい雰囲気はありませんでした。当たり前だけど。私ももう子どもじゃないし。

 白虎隊の少年たちの肖像画が、詳細なエピソードとともに飾ってあったのだけど、当時は写真もなかったのに、なんでこんな肖像画が描けたんだろうと思ったら、いろいろな文献や逸話から、こんなだったであろうと想像して似顔絵を描いたらしい。

 「でもさぁ、こんな似顔絵が描けるほどの情報があったのかなぁ。あちらの世界で『オレ、もっと目が大きいよな』とか『そんないい男じゃないっすよ』とか言ってるかもね~」と見学者3名は語り合ったのでした。

    


 最上階から磐梯山を遠望したり、周囲の紅葉を愛でたり、360度のパノラマを楽しみました。

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会津若松・東山温泉

2009-10-26 | 旅先でのお話

 東山温泉街には風情のある老舗旅館が残っています。これは「向瀧」旅館

 10月23日は会津美里町にある農事組合法人の取材でした。

     
     稲刈りの終わった会津盆地のとある田圃

 前日、新潟南魚沼市で取材を済ませ、バリバリと走って会津若松へ。編集のゆうさん、カメラマンの沢海(そうみ)さんと3人で、ゆうさんが取ってくれた会津東山温泉「新瀧」に宿泊。
 ゆうさんが「旅館では珍しく1名1室がOKだったのだけど、なんでも昭和の部屋らしい」などという。「昭和の部屋?」「レトロってこと? 簡単にいえば古いってことかなあ」などと口々に言いながら、夜道を迷いつつ「新瀧」へ。

 川沿いにたたずむ情緒あるホテルで、竹久夢二が逗留したことで知られているホテルなんだとか。館内には逗留中に描いた夢二の絵が何枚も飾られていたし、カウンターのカフェが併設されたちょっとしたギャラリーもありました。

     

 で、問題の「昭和の部屋」へ。3年前にリニューアルした新館にくっついている旧館にある部屋で、確かに昔の旅館のつくり。ここに1人ぽつねんと寝るのか。ちょっと寒々しい感じだけど、気兼ねはないよね。

        

 取材といえばテント生活ばかりだった私にとって、たとえぼろぼろの大正の部屋だろうが、屋根があり、風がよけられる部屋ならいうことなしだよー。

 お風呂は源泉かけ流しで、「古くは川の脇の素朴な湯治場として会津藩士に親しまれていた」そうで、土方歳三も療養に訪れ、当時の岩風呂から川に飛び込んだというエピソードが語り継がれているらしい。

 そして、何が素晴らしかったかって、お料理! 黒を基調にしたモダンな和風ダイニングでは、郷土料理の「こづゆ」、地鶏の銅版焼き、湯葉のお刺身ほか、地元の食材をふんだんに使った創作料理を堪能しました。朝食のバイキングも工夫された煮物がいっぱい。ご飯も玄米、白米が選べるし、いやいや、とにかく満点でしたね。

 普段は日本酒をあまり飲まないのだけど、「この料理なら日本酒だよね」とか言いながら、3人でそれぞれ違う酒を注文し、飲み比べをしました。
 辛口がいいという私に、日本酒のソムリエ風のウエイターさんが末廣酒造の「鬼羅」を勧めてくれたので、さっそく試飲。

 ううん、確かに辛口。でもドライすぎて、あまり日本酒を飲んでいる気がしなかった。「会津娘」「男山」は麗しいお味でございました。「名倉山」「花春(これはサービス)」のほか、翌朝にはもう飲んだほかの酒の名前も思い出せなかった。困ったものです。

 夕食時、「ねえ、川向うの朽ち果てた感じのホテルって、もう営業していないよね」と同行の2人が言ったので、部屋に帰って確認してみようと思ったのだけど、もし廃業したホテルの部屋から誰かが私のほうを見ていたら、それこそ1人ぼっちで「昭和の部屋」では眠れなくなっちゃうのでやめました。

 23日の取材は1時半ごろには終了したので、「鶴ヶ城」に行ってみようということになり、一路市内に向かったのでした。

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「松よし」のへぎそば、旨し!

2009-10-26 | 旅先でのお話

 新潟県南魚沼市にあるスイカ農家の飯塚さんに連れて行ってもらった蕎麦屋が、とにかくとてもおいしかった。新潟は「へぎそば」が有名ですね。注文したのも、もちろん「へぎそば」です。

     


 「へぎそば」とは、へぎ(片木)と呼ばれる器に盛りつけられたお蕎麦のことですが、つなぎに布海苔(ふのり・海藻)を使った蕎麦を指す場合もあり、小千谷などでは「伝統的なへぎそば」というと、つなぎに布海苔を使ったものみたい。

    

 ここのお蕎麦は魚沼八色産の蕎麦粉を使用した、こしのあるお蕎麦で、力強く喉を通っていく感じ。「へぎそば」はひと口分というか、とりわけ易いように盛りつけであるから、食べやすくていいですね。浦佐方面に立ち寄ったら、また「松よし」で食べたいと思いました。

大崎八海そば「松よし」:南魚沼市大崎3389-1

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スイカ栽培32年の飯塚農場へ

2009-10-26 | 旅先でのお話

           右が飯塚恭正さん。左は実弟さん

 10月22日は、新潟県南魚沼市にある飯塚農場へ。南魚沼市はスイカの最高級ブランド「八色(やいろ)スイカ」の生産地。「スイカに人生を懸けた男」として、昨年「おもいッきりイイ!!テレビ」でも取り上げられた飯塚恭正さんを訪ねました。同テレビの紹介では「スイカ魂を持つ男」と紹介されていましたが、スイカ魂って、どんな魂?

 とまあ、そんなことはおいといて、飯塚さんはスイカでは珍しく「特別栽培」の認定を受けています。つまり減農薬・減化肥。一般的なスイカ栽培に比べ、農薬は50~80%減、化学肥料も70%減で栽培しているといいます。やはり土壌微生物を研究し、土づくりに重きをおいているそうだ。堆肥も自家製。

    

 およそ8haあるスイカ畑。機械で刈り取るわけにいかないし、さぞ収穫が大変だろうと思っていると、ちょうど収穫期は学生の夏休みに当たるので、高校生が18名くらいアルバイトにくるそうだ。朝5時からの肉体労働でも、毎年たくさんの応募があるらしい。今度はスイカの時期に訪れてみたいなぁ。

 今まで企業や大学などから併せて123名の研修生が訪れたとか。ホワイトカラーの職に就くつもりが、飯塚さんの農場で研修したことをきっかけにジャイカに入り、海外に農業指導に行ってしまった青年もいたそうだ。

 飯塚農場は家族経営で、自分の奥さんはもちろん、長男&長男の嫁、次男&次男の嫁、自分の弟と弟のせがれ、妹の次女。みんなが社員で、大規模経営を成功させている。嫁同士も仲がよさそうで、作業中、みんなが明るくいきいきしたのが印象的でした。

 スイカの季節ではないこの時期、何をやっているかというと、ニンジンの収穫。八色原の農場が15ha。津南町にも第2農場があって、そちらも15ha。津南町の農場からその日、2回に分けて10トンのニンジンが運ばれてきました。そんなにニンジンの消費ってあるのかなあ。

 豪雪地帯の農家は冬場、何をやってるのかと聞いたら、こちらではタラの芽、ウドの栽培・収穫やらハウスでのスイカの苗づくりだそうだ。「スイカでも何度もしくじってきたしさ、なにしろ大所帯だから、失業対策を年中考えてるさ」だって。ホント、面白い人でした。

     
     タラの芽がこんな木から芽吹くとは知らなかった

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ゆっくり行ける日はゆっくりと

2009-10-21 | 犬&猫との暮らし

 明日からまた泊まりがけの取材で、新潟~福島へ出かけなければなりません。犬たちはまたお留守番。ゆっくり散歩に行ける日は、少し長く野外にいさせてあげたい。

 青森へ出かけるときは、7時30分発の飛行機だったので、まだまっ暗い4時台に散歩に行きました。暗がりの河川敷は、さすがの私もちょっと怖いので、家の周辺で済ませてしまった。
 明日は7時頃家を出ればよいので、6時前に散歩をさせればいいかな。まだ薄暗いかしら。

 明日も家の周辺の散歩になりそうなので、今日は河川敷でゆっくりとお散歩。車に戻って水を飲ませ、テールゲートを開けたまま、のんびりとしていたら、トチも伏せをして休憩。帰り道で拾ったデイジー(?)の花を、カラーに飾ってあげました。別に意味はないんだけどね。

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青森の篤農家・福士武造さん

2009-10-21 | 旅先でのお話
 入校でバタバタしていたのだけど、18~19日と青森取材へ。その間、ワンコ先生たちの世話は毎度のことながら妹がしてくれました。

 訪ねた福士武造さんは、地域の、いや地域のみならず全国の稲作営農者の安定収入を目指して、田畑転作が簡単にできる灌漑排水用暗渠装置を開発した人で、古代米をブレンドしたオリジナルの「古代福」の生産者です。

 津軽平野に位置する田畑は、360度さえぎるものがなく見渡せる広大なものでした。岩木山のたおやかな山容が印象的。

    

 暗渠装置と言っても、難しいものではなく、だれでも簡単に、しかも低コストで敷設できるところが素晴らしい。そうでないと、広まりませんからね。

 福士さんの田畑がある一帯は、秋に落水後(田んぼの水を抜いて)、1~2カ月経っても、完全に水が引かないといいます。そんな場所では転作は望めません。稲作専業農家の大きな問題は減反。田畑を転換できれば、連作障害や減反の問題を解決できるのではないか。

 ということで、福士さんは人々に喜んでもらえる方法を考えに考え、地下灌漑システムを開発したんですね。

 とても72歳とは思えぬ軽快な身のこなし。農業とスキーで鍛えた体の動きは俊敏でびっくりしたー。謙虚で笑顔がかわいい人だったなあ。

     

 「試食してください」と振舞われたお昼ご飯。奥さんとお嫁さんの力作です。「古代福」はやや細身のお米でしたが、甘味があって美味しかったし、生クリームにスライスアーモンドを加えて和えたというかぼちゃも本当に「旨し、旨し」でした。今度、私も作ってみようっと。
 そのほか、切干大根の煮付け、鶏肉の照り焼き、舞茸の天ぷら、ねぶた漬け。土地の漬物「ねぶた漬け」は買って帰りたかったな。

 息子さんも就農しており、仲の良い家族が力を併せて田畑を守っているという感じで、こちらが豊かな気持ちになりました。

 そして、このあとNHKの『プロフェッショナル』という番組や『奇跡のりんご』という本で一躍有名になった、無農薬・無肥料でりんごを栽培している木村秋則さんを訪ねたのでした。木村さんの話はまた今度。
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甲州地どり生産者の加藤政彦さん

2009-10-21 | 旅先でのお話
     甲州地どり生産者の加藤政彦さん(撮影/沢海厚カメラマン)

 加藤政彦さんは現在、甲州地どり生産組合の代表を務めています。組合といっても4軒しか加盟していないそうですが、なにしろ加藤さん1人で始めたので、4軒は増えたほうなのです。

 加藤さんの父親が国産鶏種の素びなの生産をしていたため、加藤さんも畜産関係の大学を卒業後、家業を継いだそうです。

 1940年代、ブロイラー鶏種は99%以上を外国産が占め、国産は残りの0.数%。米国におされている現状を憂慮し、加藤さんは国産鶏種の育成に心を砕くようになります。そして、平成を迎えた頃、地鶏の改良・販売に乗り出したのでした。

 しかし、当初はだれも相手にしてくれなかったといいます。当時、国産鶏は飼料要求率、均一性、増量性などの性能が悪く、生産性が悪かったのです。地鶏を飼育し続けても、まったく販路がなく、最初の10年間はアルバイトで家計を支える生活が続きました。

 7~8年前、グルメ漫画『おいしんぼ』に取り上げられたことをきっかけに、加藤さんが飼育している甲州地どりは世に知れわたるようになりました。

 地鶏はブロイラーに比べ、確かに値が張ります。加藤さんは「日常的に食べてくださいとはいいません。誕生日や記念日に、ちょっと贅沢して地鶏料理を食べよう。それでいい。そういった大切な日に、喜んでもらえる味を提供したい」と語っていました。

 財布のひもが固くなった昨今、それでも甲州地どりは年間出荷数を伸ばしているそうです。加藤さんの苦労が報われたわけだ。よかった、よかった。

 「地鶏」と呼ぶには定義があって、それを満たしていないと「地鶏」とは呼べないんですね。さらに、農林規格であるJAS認定も設けられ、全国に18の認定地鶏があるのだけど、その認定を受けるには大金が必要で、しかも毎年120万円だかの上納金が居るらしい。

 そんな額のお金は中小規模の地鶏飼養農場では払えないので、認定を受けているのは大手の地鶏生産者だけらしい。JAS認定といっても、やっぱりお金がものをいうわけだね。
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甲州地どり

2009-10-21 | 旅先でのお話

       雄々しい甲州地どり(撮影/沢海厚カメラマン)

  地鶏の飼育は鶏舎内での平飼いが多いなか、放し飼いをモットーにしている生産者がいると聞き、山梨県笛吹市を訪ねました。もちろん取材でね。

 その鶏舎は甲府盆地の南東に位置する曽根丘陵の一角にありました。甲州地どり生産組合。生産者の加藤政彦さんが笑顔で出迎えてくれました。

 22ある鶏舎にはすべて、上を網で覆った囲いのある放し飼いのスペースが併設されています。ニワトリたちは適当な運動をすることで、余分な脂肪がたまらず、肉が締まるそうです。いじめやストレスの発散場所としても、この運動スペースは必要なんだとか。ニワトリの中にもいじめられてしまうのがいるらしい。

 土の上で小石をついばんで、砂肝に入れる。これが砂肝を発達させ、砂肝に入った小石がエサや虫などをすりつぶして栄養の吸収をよくする。砂肝は大きく、歯ごたえがあっておいしくなる。そうなのかぁ。
 内臓をしっかり発達させれば、ニワトリたちに体力がつき、病気にかかりにくくなる。そういった自然の生命力を養うためにも、放し飼いにこだわっているそうです。

 放し飼いだから、それなりに衛生管理も必要だけど(鳥インフルが発生したら大ごとだし)、地鶏たちに体力をつける飼い方をしているため、法定伝染病予防のワクチン以外、抗生物質などの投与はしていないというし、植物性たんぱくしか使わない独自の指定配合飼料を与えているのだそうですよ。

 経済性や生産性を考えれば、収容羽数を多くし、早く肥育させることが効率的なのでしょうが、地鶏は工業製品じゃない。健康で肉質のいい地どりを育てるために、こういった育て方をしているそうですが、地鶏とはいえ放し飼いは珍しい。(つづく)

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トチとクリ

2009-10-13 | 犬&猫との暮らし
 最近トチにクリが寄り添って寝ていることが多い。老いてきたトチをいたわっているつもりなのだろうか。同じ格好で寝ているのが可愛くて、パチリ。

 ブナは相変わらずソファーでおなかを見せて大いびき。この犬布団に寝るときも、人間でいえば自分だけ「大の字」になって寝るといった感じで、あまりほかの犬のスペースも作ろうとしません。甘ったれのくせにくマイペースというか、自分勝手というか…。甘ったれだから自分勝手なんだけどね。

     

 犬は、幼犬のときはもちろん手放しに可愛いのだけど、歳を取れば取るほど、ものすごく可愛くなる。
 体中にいろいろなものができて、たとえば脂肪腫とかイボみたいなものとか。よぼよぼになって、毛もパサパサになり、生気は抜けていくのだけど、心だけはしいんと澄んでいくみたいな、眼差しが深く懐にまで響くような…、なんだろう、とても可愛い。

 人間だと歳を取ると、ひねくれた欲の深いじいさん、ばあさんになってしまうことも多いけど、犬ってどんどん無心になっていく気がします。
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2人目の甥っ子誕生

2009-10-12 | つぶやき
 日付が変わって3分経った頃、兄に第2子が誕生。私にとっては2人目の甥っ子です。

 長男の優太が9日に11歳になったばかり。次男はまるまる11歳ちがいということになります。誕生日が近いので相次いでプレゼントを用意しなくちゃならんな。

 初めての甥っ子には、こんなに可愛いものかと思い、妹の娘もまたまた可愛くて、これが身内の情なのだろうかと思った次第。

 次男君はあれよ、あれよと生まれたそうで、母子ともに元気でなにより。送られてくる写メに目を細める私でした。今週は何とか時間を作って会いに行ってこようっと。
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名前を知った日に

2009-10-05 | 犬&猫との暮らし

 散歩に行く途中の沿道に、いつも鎖につながれている小汚い犬がいます。建築資材のリース会社か何かの資材置き場の出入り口につながれていて、生まれた頃は真っ白い犬だったのでしょうが、一度も洗ってもらったことなどないのか、雑巾のようになってました。

 いつ散歩に行くんだろう。ご飯はもらっているかしら。仕事がお休みの日も、ここにつながれっぱなしなのかしら。

 お正月休みや夏休み、車で通るたびに気になり、どんな飼われ方をしているかも知らないのに「飼い主によって、犬の生活というのはずいぶん違うものになるよなあ」と溜息まじりに思ったものです。

 9月下旬だったでしょうか。しばらくぶりに見たその犬が、真っ赤に肌がただれた因幡の白うさぎのような悲惨な状態になっているのを目にしました。
 いつも車窓から眺めるだけなので、じっくり見る機会はないのですが、確かに毛が抜けて、赤い皮膚が露出した様子が目に飛び込んできて、ぎょっとしたのです。皮膚病になっちゃったのかなあ。

 その次に通ったときには、その犬の姿は見えませんでした。

 そして、昨日、散歩の帰りにその会社の前を通ったら、出入り口のところに黒い縁取りの張り紙が貼られていました。その上に犬の写真も。

 あっ、あの子は亡くなってしまったのかも。

 一度は通り過ぎたものの、気になったのでとって返し、前の路上に車を停めてじっくり見に行くと、やはりその犬が亡くなったお知らせと、その子の写真が貼られていたのでした。

 

 ファジー。ファジーっていう名前だったんだ。享年19。長生きしたんだな。「ファジーファンの皆様、色々有難う御座いました。」こんな張り紙をしてもらえるなんて幸せだね、ファジー。ちゃあんと可愛がってもらっていたんだね。

 ファジーという名前を知った日に、手を合わせることになってしまったけど、この張り紙のおかげでとても救われた気持ちになったのでした。

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中秋の名月

2009-10-05 | つぶやき

 10月に「中秋」がめぐってくることは珍しいということで、話題になっていましたが、当日はあまりはっきりしないお天気だという予報が。
 でも、夜には晴れ間もあり、ちゃんときれいなお月さまが見えました。

 翌日散歩に行くと、河川敷常連の黒ラブ・マルちゃんのおじさんが「昨日は中秋の名月が見えなかったねえ」などと言うので、「えっ?ちゃんと見えてましたよ」と私。「おっかしいなあ。うちのほうは見えなかったよー。そっちに見に行きゃよかった」だって。

 マルちゃんの家とは何10キロも離れていない。きっとおじさんが見上げたときは、運悪く雲がかかっていたのかもしれません。

 このおじさんがまた面白い人で、犬の散歩というよりは、自分の健康のための散歩に、マルちゃんをおともにつけているという感じ。だってまだ夜も明けきらぬ3時半とか4時にうちを出てくるというんだもの。

 それで、私が河川敷の広場で出会うのは7時過ぎだったりするから、3時間以上歩きまわっていることになります。いつも作務衣を着て、真夏は麦わら帽。あご紐をきゅっと結び、マルちゃんとてくてく歩いています。

 おともをするマルちゃんも同じ時間歩いているわけで、マルちゃんの爪は伸びる間もないので、短いこと、短いこと。うちと大違い!

     
     爪の短いマルちゃん。長い距離を歩いているわりに、ちょ
     っとおデブ。おじさんは柔軟体操中

 ベンチのある小さな広場で柔軟をやったり、気功をやったり、何だか分からない武道の型を決めていたり、かなり入念に体をほぐして帰ります。
 そこへ至る河川敷の舗装路は健康のために裸足で歩いてくる
。私に「小石なんて、もう痛くなくなった。アンタも裸足で歩くといいよ」などと言う。
 
 ある日、「やんなっちゃったよー。さっき枯れ葉の上を歩いていたら、犬のウンコを踏んじゃったんだよー。グランドの水場で洗ったけど、気持ち悪くってさあ」と報告してくれました。「それは、それはお気の毒」と爆笑しながら言ったけど、このおじさんもマルちゃんの排泄物を置きっぱなしにしていくのだから、罰が当たったのよ、きっと。

 飼い主の私に向かって、「よく3頭の見分けがつくねえ」と感心してみたり、土手道で「ああああー!」と大声を張り上げたり、息継ぎをしないで、文語体の詩を読みながら何歩歩けるかに挑戦したり、なかなか面白いマルちゃんの飼い主さんなのでした。
 

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牛乳嫌いになったトチ

2009-10-03 | 犬&猫との暮らし
 お散歩から戻ると、いつも低脂肪牛乳をあげています。3頭とも大好きでした。なのに、ここ数日、トチは牛乳をお皿に入れてあげても、飲まない。なんで?

 ちょっと匂いを嗅いで、「いらない」という感じであっちへ行ってしまう。なんで? 相変わらず小首をかしげたまま、あっちへ行ってしまう。なぜだろう。分からん。
 
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飯塚さんのぶどうはスゴイ

2009-10-03 | 旅先でのお話
 先週は取材に打ち合わせにと連日外出していて忙しく、あっという間に1週間が過ぎちゃったという感じ。

 月曜日、ヨネスケさんに会って、またまた美味しそうな駅弁のお話を聞き、火曜日は上田市のぶどう農家、飯塚果樹園に取材に行きました(上の写真は「アキクイーン」という品種)。

 大粒ぶどうの代表品種で、その粒の大きさから「ぶどうの王様」の異名をもつ「巨峰」。そんな「巨峰」には、飯塚系、佐藤系、東部系、桜井系など、作出した生産者の名がつけられた選別系統があります。
 「巨峰」生産全国一の長野県にあって、選別系統をもち、オリジナル品種から特別高級品種まで、18品種におよぶぶどうを生産している飯塚芳幸さんを訪ねたのでした。

   
 飯塚さん(写真より実物の方がいい!)飯塚さんちのクロちゃん

 60歳になったばかりというから、取材してきた篤農家のなかでは、まだ若いほう。土づくりにこだわっていて、お話はすごく面白かった。

 就農した当初は、水田転作によって開園した土地のため水はけが悪く、ぶどうは根が張れず、すぐに根腐れしてしまったそうです。飯塚さんは暗渠排水路を巡らせ、有機質を施すなどさまざまな対処を試みたのだけど、思うような成果を出せずにずいぶん悩んだといいます。

 そんなとき、マルタの農法と出会い、土壌微生物の働きや根と根圏微生物の関係などを学ぶ機会を得て、健康な根を育てるための土づくりの重要性に目覚めたわけです。
 
 「根づくり、土づくりには良質な有機質や微生物が大事だ。土壌微生物の代謝がキーポント。微生物を大事にした農法は、どこも味のいい作物をつくっているよね」って。

 そして「木には意識がある。葉にも果実にも自分の意志を反映させる。木の意識をつかさどっているのは根っこでしょ。だから土づくりが大事なんだよ。木の健康も人間の健康も一緒だよ」とも言っていた。いいこと言うなあ。
 
 畑を見渡せば、どの木も根や幹がなんと立派なことか。ブドウを平面栽培で効率よく生産するには、葉っぱを小さく立体的に仕立てることが大切なのだそうで、それには節間(節と節の間ネ)を短くすればいいらしい。
 節間を短くするには成長を促すだけの施肥は控えて、地力を持たせる。つまり成長促進する肥料をガンガンやっちゃダメなわけです。

 葉っぱを小さく立体的に仕立てれば、どの葉にも幹にも根にもまんべんなく日が当たるようになるでしょ。土づくりによって、葉っぱの大きさまで調節できちゃうというのだから、驚いてしまいました。

      
      特別高級品種。ヨーロッパ系の「アウローラ21」。
      粒が大きくてパッションフルーツのような味。
      種なしで皮ごとパクリ。旨い!

 土は継続的にヒューマス(腐植)を必要とするとか、土壌のアミノ酸の話とか、台木と品種の親和性の話とか、篤農家の取材では毎回、農業は生物学であり化学だなあと、実感させられます。すっごい面白いのだけど、ときにちと難しい。

 土壌微生物の活性を高め、地力を維持するために、飯塚さんは化学肥料や除草剤は一切使わず、モグラ堆肥や海藻粉、貝化石、バッドグアノ(コウモリの糞)などを施用しているそうです。コウモリの糞は熟成されていて、非常にいいらしい。稀少で高価だけどね。
 それでも、たくさんやりゃいいってものではなくて、やはり見合った施肥量があるわけね。土をいじめない施肥量が。

 食べさせてもらったぶどうはどれも、ぶどうの概念を見事に覆してくれました。種なしで皮ごと食べられる、甘~い大粒ぶどうにはびっくりでした。

      
      こちらも種なし皮ごとOKの「シャインマスカット」。
      特別高級品種。甘いけどさっぱり。果肉はプルプル。

 飯塚さんのぶどうはかなり高価です。たとえば「種なしハウス巨峰」で2房4,300円とか、「アウローラ(赤ぶどう)」「ピオーネ(黒ぶどう)」「ロザリオビアンコ(緑ぶどう)」のセットで1万500円とか。
 でもでも、栽培の手間のかけ方や味からすれば、納得する価格かも。お遣い物にしようっと。

 セレブ御用達の広尾・明治屋には、飯塚さんのぶどうのコーナーがあるそうです。飯塚果樹園の電話番号は0268-38-2190。
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