小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

カヤ、快活に歩く

2016-09-28 | 犬&猫との暮らし
カヤの主治医の酒井先生に励まされて、
これからはきちんとカヤの散歩に行こうと決めた。

猛暑も過ぎ、季節としては最適である。
昨日は、まずは家の周りから。
首輪にリードをつけて、マンションの前の道にカヤを降ろす。

?????!!!!
とことことこ、カヤが歩き出す。

えええっ、うっそ~! 
怯えることもなく、私の脇を歩いている。


外を歩くのを怖がる、というのは私の思い込みだった。
いやいや、あれから時が流れたのだ。

まったく聞こえない生活に慣れたため、
屋外であることの怖さを感じなくなったのかもしれないし、
マンション周辺は、匂いも風も気配も、
カヤがよく知っている場所だから、
安心しているということもあるだろう。

それでも、立ち止まったまま動かなくなることもなく
想定外の歩きっぷりだったので、うれしくなってしまい、
思わず妹を呼び出して、見てもらった。

カヤは妹が分かったらしく、短いしっぽをプルプル振っていた。

生きているということは、受け止めるということだ。
そして、変化する、変化できるということだ。
すばらしいね、カヤ。

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カヤに刺激を

2016-09-28 | 犬&猫との暮らし
昨日、カヤの2カ月ぶりの血液検査。
ALB値は2.6g/dlと標準値内に収まっており、うれしい限りだった。
もちろんホメオパシーやサプリのおかげだけれど、
理由はどうあれ、健やかであることに越したことはない。

酒井先生もほっとした様子だったので、
私はつい、最近気になっていることを口にした。
「カヤは毎日22時間くらい寝ていると思います。
このまま、こんな生活でいいのかなあと、
カヤは楽しいかなあと、考えてしまいます」と。

「こんな生活でいいのかなあ」というのは、自分のことでもあった。
3頭の黒犬が2頭に減ってしまっても、なんだかんだ世話を焼き、
毎日毎日、河川敷や樹林公園に出かけては歩き回っていた日々。

それが、カヤを迎えて、まったく耳が聞こえなくなった当初、
歩きたがらないことを理由に、外に出さなくなってしまい、
カヤの運動に関しては、何の努力もしなくなってしまった。

散歩をしなくなったおかげで、一歩も外に出ない日もある。
からだはなまるし、不健康このうえない。
自分へのダメだしばかりが増えていく。

そんな私のつぶやきに対して、酒井先生は、
「私も耳が痛いです。すっかり運動不足になって」と
まずご自分のダメだしをしてから、
「刺激のない生活は、老化を加速させるので…」
そこでぎょっとする私。先生は続けて、
「カヤちゃんが疲れない程度に歩かせてあげたいですね。
たとえば、家の中でリードウォークの練習をして、
リードで飼い主さんとつながっているという意識が持てれば、
外でも信頼して歩けるようになるのではないでしょうか」と。

ああ、そうだった! 家の中でもリードウォークの練習はできる。
リードでつながってることに安心感を持てるようになれば、
外で私の匂いが分からなくなっても、怖くないかも。

「たまには、少しでこぼこの土の地面を歩かせてあげるとか、
草の匂いをかがせてあげるとか、抱っこの散歩だっていいんです。
飼い主さんとは別の人と接する機会を持つとか、
やはり何かしら、刺激を与えてあげられるといいですね」。

何もしていなくても、どこにも出かけなくても、
視覚や聴覚から刺激を得られる私たちと違って、
真っ暗で、何の音もしない世界で生きているカヤ。

カヤに何かしてあげられるのは、私だけなのに、
「カヤは楽しいのかなあ」なんて、
そんな無責任なことを言っている場合じゃなかった。

酒井先生の言葉に鼓舞されました。
素敵な言葉をかけていただいたなあと思った。

そういえば、カヤが外を歩くのを怖がっていたのは、
まったく聞こえなくなったばかりの頃だった。
あのころは難治性の病気になってしまったために、投薬の毎日で、
すべてにおいて恐々していて、消極的になっていた。

ほかの獣医師さんで「一生室内で過ごす犬もいますから、
怖がるようなら、無理に外に連れ出す必要はないでしょう」
とおっしゃった方がいたけれど、
でも、カヤが完全に耳が聞こえなくなってから、
もう1年と5カ月が経とうとしている。
きっとカヤだって、昨日と同じじゃないはず。
地面に降ろしてみて、どんな反応をするか観察してみよう。

そう思って帰宅した際、エントランスのスロープで、
カヤを歩かせてみたら、引き取った後に練習を始めた頃のように、
ゆっくりだけど確実にリードに導かれながら、
自宅玄関まで歩くことができたのだった。
感無量! 大げさだけど、ちょっと泣けた。
酒井先生にこころから感謝した。
親身になってくださる獣医さんが近くにいて、
本当にありがたいと思った。

私もこのままじゃダメだわ。カヤと2人で努力しなきゃ。
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ベアドッグ

2016-09-06 | 犬&猫との暮らし
軽井沢に住む友人宅の庭に、2日間にわたって熊がやってきたという。
友人の家は山の中でもなく、中山道追分宿に程近い、
辺りに人家も多い場所である。

彼女のメールには「今年は、うわみず桜がよく咲いて、
その実が豊作で、熊の大好物だそうです」と書いてあり、続けて
「2週間くらいしてなくなると、今度は栗を食べにくるみたい」と
いたって呑気な書きぶりだった。

しかし、そのまま放っておけないので、
軽井沢の野生動物を管理しているNPOに連絡したら、
ベアドッグを連れてきてくれたそうで、
その話もまた面白かった。

「我が家に来たのは、犬なのに“タマ”という2歳の犬。
アメリカから来たそうで、英語でのコミュニケーションでした。
『are you ready?』で、『ワン』と答えました。
私は『サンキュウ』しか言えませんでした。」

これを読んでクスクス笑いながら、
NPOピッキオのホームページを見ると、
ベアドッグのことがきちんと紹介されていたのだった。

ベアドッグとは「できるだけクマを殺さずに、
彼らと共存していくためのパートナー、クマ対策犬」で、
ベアドッグには「カレリア犬」という犬種が使われているらしい。

カレリア犬(カレリアン・ベアドッグ)は、
フィンランドのカレリア地方の原産の犬で、
古くから熊猟に使用され、改良も加えられたきたそうだ。
一見すると、そう見えないのだけど、
さすがに熊を相手にするため勇猛で、独立心も強いらしい。
主に対しては服従するのでしょうけど、警戒心が強く、
「他の犬に対しては攻撃的な面もあるので、家庭犬には向かない」
と説明されていた。
そりゃあ、そうでしょうねえ。
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犬事情の軽いショック2連発

2016-09-03 | 犬&猫との暮らし
久しぶりに連絡を取った友人が、体調を崩して
せっかく資格を取って始めた介護の仕事を辞めたと言った。

彼女は、同じ黒ラブを飼っていた犬友達。
お互いにそれぞれの黒ラブは見送ったが、
彼女も動物保護団体のシェルターでボランティア経験がある。

だから、保護犬が生まれる背景を知っているのではないか
と思っていたのだけど、彼女は介護の仕事を辞めた後、
何種類かの小型犬が100頭もいるブリーダーのところで
アルバイトを始めたのだそうだ。

メールに「赤ちゃんがどんどん生まれて大変です」と
書いてあったが、その、どんどん生まれてくる赤ちゃんは、
いったいどこに行くのでしょうか。

そんなにたくさんの仔犬の買い手が、
すぐに見つかるとは、とうてい思えません。
日本にはものすごい数のペットショップが存在しているのだから。

100頭もいるブリーダー、
たとえきれいに管理していても、それは子犬工場に変わりない。

また、妹の仕事仲間で犬を飼っている女性と話す機会があった。
「ワンワン、ギャンギャン鳴いてうるさい」と言うので、
犬種を聞いたら「チワワとダックスのミックス」、
ペットショップの大手コジマで買った「チワックス」だそうだ。

純血種に対して、ほかの犬種が混ざっているということで、
乱暴な言い方だが、昔から「雑種」という言い方がある。
純血種ではなわけだから、「チワックス」は雑種である。

何の目的でチワワとダックスを掛け合わせたのか。
どんな形質の犬を作出しようとしたのか。
まったく意図が分からない。

「なぜその犬を買ったのですか」と聞いたら、
「息子が『こいつがいいよ~』と言ったから」だそうで、
ペットショップの思うツボなのでした。

ペット業界の闇は思考を停止させてしまう。
私たちはよーくよーく目を凝らし、耳をすませ、冷静に考えないと…。
「かわいい」だけで行動していては、闇のからくりに飲まれてしまう。

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「避難準備情報」の意味

2016-09-02 | つぶやき
今回の台風10号の被害は驚くほど甚大でした。
亡くなられた方、被災された方たちにはこころから
お悔やみとお見舞いを申し上げます。

小本川の氾濫によって、9人が亡くなった介護施設の関係者が
「避難準備情報」の意味を理解していなかったことが問題になっている。
「避難勧告」が出てから避難させればよいと思っていたという。

でも、実は私も「避難準備情報」の意味を正確に理解していなかった。
「避難の準備をしておきましょうね」という、まだ少し余裕がある、
「勧告」より切迫感のない段階、そんな受け取り方だった。

しかし「避難準備情報」が発せられたら、
高齢者や体が不自由な人、子どもなど、自力で避難するのが困難な人たち、
いわゆる災害弱者の避難を開始することになっているのだそうだ。

「いるのだそうだ」なんて、あまりにも呑気な言い方だけど、
恥ずかしいことに、私には、
「避難準備情報=災害要救援者の避難開始時」という認識がなかったのです。
これからは避難準備情報をもう少し重くこころに刻んでおこう。
うちにも「災害弱犬」がいることだし。

それにしても、あれほどの自然災害の恐ろしさを経験した地域なのに、
その地域の行政や福祉関係の人たちが、とてもそうとは思えない、
油断した、ぬかりだらけの対応だったことが残念でした。
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