小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

カヤの姿に和む日々

2013-08-31 | 犬&猫との暮らし

 基本的に、よっぽど悪条件(発注者が誠実な相手ではないことが分かっているとか、納期が短いのに膨大な仕事量のうえギャラが法外に安いとか)でなければ、お話のあった仕事を断ることはない。
 これまではあらかじめ納期を聞き、スケジュールをやりくりして何とか納品してきたが、今回は仕事を受けたあとに、聞かされた締め切りより半月ほど早めなくてはいけないことが判明。同時進行で4本の仕事を回さなくてはいけなくなってしまい、毎日ひぃひぃ言いながらパソコンの前に張り付いていた。

 いや、「いた」ではなく、現在進行形である。
 そんなこんなで忙しいなか、カヤの成長ぶりが私を癒してくれている。

 なんで犬は枕が好きなのかなあ~。トチ、ブナ、クリもみんなクッションやひじ置きを枕にしていた。カヤもクッションをひとり人占めである。枕にするには、大きすぎるんじゃない?


           

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耳毛もカット

2013-08-11 | 犬&猫との暮らし

 カヤは耳も非常に汚れた状態でうちに来た。洗浄液を入れてしばらくすると、真っ黒い耳垢が耳の周辺の毛にこびりつく。長毛の犬は初めて飼うので、どうも勝手が分からない。耳の中にも毛が生えているのだが、トリマーさんはA・コッカーの耳の中の毛をカンシで抜いてしまうらしい。

 手足の裏の毛もまた伸びてきたので、顔周りの毛も刈るつもりでバリカンをかけた。以前、トリマーさんのところでトリミング研修を受けたことがあるので、どんな具合にカットをしていくかは分からないでもない。ショーカットはできないけれど、すっきりさせることくらいはできる。これまで使っていたものは電源コード着きのバリカンだったので、コードレスで使えセラミックの刃のバリカンを1個新調した。

 カヤはバリカンには慣れている。放っておけば被毛が伸び放題になってしまうから、ブリーダーのところにいた頃はトリミングはしてもらっていたのだろう。

 耳の穴の周辺にもバリカンをかけ、足裏だけでなく肛門周りにもバリカンをかけ、全体的に短く刈ったのだけど、トリミング台を出すのが面倒だったので、床で適当に刈っていたら、カヤは動き回るし、左右非対称なザク切り状態になってしまった。一見すると何の犬種だか分からないかも……。A・コッカーを愛好する飼い主さんが見たら悲鳴をあげることだろう。

 さかい動物病院では患者に限り予約制でトリミンをしてくれるので、おなかの傷もすっかり癒えて、おなかの毛も多少伸びてきたら、一度ちゃんとプロのトリマーさんにお願いしようと思っている。

 涼しくなったら散歩の練習をさせるつもりだけど、当分、人目に触れることはなさそうだから、それまで私の素人カットで我慢してもらおう。

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癒しと憩いのライブラリー

2013-08-09 | 

 日本でもあまり類を見ない「癒し:Healing」や「憩い:Relaxation」をテーマに特化した私設図書館「癒しと憩いのライブラリー」が、7月27日、伊東市の老舗リゾートホテルである「サザンクロスリゾート」に開設された。

        

 この図書館は主要な本のテーマを絞っているだけでなく、一般の図書館のように書籍を購入して揃えるのではなく、蔵書は100%リサイクル、寄贈によって賄うことも売りにして運営される。寄贈本を募っていたので、私もダンボール3箱くらい寄贈させていただいた。
 図書館館長は鍼灸師で翻訳家、日本ホリスティック医学協会副会長の上野圭一先生。名誉会長は帯津良一先生が名を連ねている。

 27日の図書館のオープンに合わせて、代替療法家やボディワーカー、さまざまなセラピストが集い、 講演のほかワークショップ、個人セッションを体験できる「癒しと憩いフェス2013」も2日間にわたって開催された。カヤの手術の日はその取材だったのだ。
          
 上野先生と「癒しと憩いフェス2013」の取材は8月下旬発行の日本ホリスティック医学協会のニューズレターに掲載するためのもので、6月中旬に図書館の開設に至る経緯と地域の人たちに対する活動の方向性を上野先生に取材に行き、伊東のご自宅でお茶を頂いたひとときは夢のようだった。なにしろ『動物はすべてを知っている』やオステオパシーの名医フルフォード博士の『いのちの輝き』、精神科医エリザベス・キューブラー・ロス博士、代替医療、治癒論の第一人者アンドリュー・ワイル博士の書籍の翻訳者として憧れの人であったから。

            
            寄贈された本をチェックする上野先生

  

*癒しと憩いのライブラリー http://www.libraryhr.org/

 ライブラリーは業務運用のシステムがまだ完全に整っていないので土日のみの開館で、8月は以下のとおり。開館時間は10:00~17:00。
 10日(土)、11日(日)、17日(土)、18日(日)、24日(土)、25日(日)、31日(土)

 図書館がオープンして2週間が経とうとしているが、上野先生はじめスタッフを悩ませているのが書籍の盗難だと聞いた。ホテル利用者なのかしら。まったくね。困ったものです。

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カヤ、無事に抜糸

2013-08-07 | 犬&猫との暮らし

        
        抜糸前のカヤの傷跡

 カヤの手術から10日目、ぼちぼち抜糸してもよいのではないかと思い、病院に連れて行った。何しろ左側のお乳をすべて切り取って縫い合わせたので傷が長い。鼠径部の縫い跡がつれている感じがするのかカヤが気にして舐めるので、それを避けるためにおむつを多用していたけれど、何とかちゃんと塞がったようで、そこも含めすべて抜糸することができた。

 摘出した乳腺腫瘍の病理検査の結果も出ており、幸いにも良性の腫瘍で、鼠径部リンパ節にも腫瘍組織は見られないということだったので、まずはひと安心。右側の乳腺にはまだ小さな腫瘍が点在しているけれど、それは追々様子を見ながら対処することになった。

 右目に施したゲンタマイシン注入も効果があったようで、牛眼だった右目の腫れも退き、目が小さくなった。きっと痛みはなくなっただろう。ただ、左目の眼圧が上がってしまい、こちらはしばらく点眼薬でコントロールすることになったのだけど、もし眼圧が下がり切らないようなら、右目と同じ処置を考えなくてはならないと思う。

 とにかくカヤが痛みのない平穏な暮らしを送るという、それだけを願っている。


 診察室から出ると、待合室にいたコリーを連れた女性がカヤを見て声をかけてきた。以前コッカーを飼っていたという。彼女がカヤに手を差し出したのだけど、カヤが反応しないので私が「両目とも見えないんですよ」というと「うちの子も緑内障になって、失明してしまったのよ」と言う。
 
 その人の飼っていたコッカーは2歳の時に左耳に腫瘍ができて聴力を失い、その腫瘍が右耳にも転移してしまったため、両耳の聴力を失ったそうだ。その後、両目とも緑内障になり、とても痛がったという。5歳の時に両目とも失明し、骨の癌だかで歩けなくなってしまったのだけど、彼女は「それでも11歳まで生きてくれたの」と言いながら、はらはらと涙をこぼした。私が「お世話の仕方が良かったんですね」と言うと、彼女が「この子を見ていると思い出してしまう。懐かしい」と涙も拭かずに言ったので、私もブナやクリのことを思い出し、もらい泣きしそうになってしまった。

 新しく犬を迎えても、闘病した犬を看取った痛みは消えることがない。犬たちの世話ができた時間は幸せな時間であったことは確かだけど、闘病を支えた時間は苦しく切ない時間だったことも事実で、ときどきその時の差し迫った思いが蘇ってくる。そう簡単に癒えるものじゃないのですね。

 帰り道、聴力も視力も失い、歩くこともできなくなった彼女の愛犬と彼女の日々を思い遣っていたら、壁にぶつかったブナや必死に身を起こそうとしたクリの姿がリアルに思い出され、涙があふれてしかたがなかった。 

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カヤの手術・その2

2013-08-05 | 犬&猫との暮らし

 28日、講演の取材が終わったので、出先からさかい動物病院に電話を入れた。受話器の向こうでギャンギャン鳴く犬の声がする。カヤだった。

 手術は思いのほか大変だったようで、当初は避妊のために卵巣のみを摘出するはずだったのが、卵巣にも子宮にも粒状の腫瘍(先生は「おそらく卵胞のう腫だろう」とおっしゃった)があったため、子宮も全摘することになったという。なので、予定していた時間を大幅に超えたようだ。

 カヤが鳴いているのは、麻酔が覚めきらないため思うように動けずに、不安で混乱しているからだと思うと先生。私はカヤの鳴き声がほかの患者に迷惑になることが心配で「ほかに入院している子や治療に来ている子はいませんか」と聞くと「幸いにというか……、誰もいません。少し落ち着けば鳴きやむと思います」と先生がおっしゃったので、ちょっと安心した。

 それから帰路を急ぎ、8時過ぎに最寄りの駅から再び先生に電話を入れてみた。とにかく一度見に行って、その時点で今夜どうするか決めることになった。バスや徒歩で家に向かうのがもどかしくタクシーで家に戻ると、すぐに車で動物病院に向かった。

 カヤはまだ完全に覚醒していないようだった。それでも私の声が分かったらしく、よぼよぼしながら立ち上がり、私にすり寄ってきた。体を支えきれずうずくまりそうになるのを、ふらつきながら何とか踏ん張っている姿がけなげだった。

 酒井先生が摘出したモノを見せて説明してくれた。左側の乳腺には複数の腫瘍があったため、部分的にではなく広くペロっと切り取り、両側の皮膚を寄せて縫い合わせたという。傷口は20センチ以上あるだろう。剥がされた皮膚にぼこぼこした腫瘍が見られた。

 「オオタケさんはまた怒るかもしれませんが」と先生が前置きしたので何かと思ったら、顔をしかめて「子宮は、どれだけ酷使されたかというように色が悪かったです」とおっしゃる。カヤを引き取った経緯を話すなかで、私が無責任極まりない悪徳ブリーダーへの怒りを口にしていたので、先生は「また怒るかもしれないけれど」と言ったのである。そうです、いくら怒っても怒り足りません。

 先生が言うように確かにカヤの子宮はドドメ色で、卵巣にも子宮にもイクラのような粒状の卵胞のう腫があちこちにあり、見るからに不健康そうな状態だった。

 これらを摘出するために全力を尽くしてくれた先生に感謝し、長時間の手術に耐えてくれたカヤに心から労いの言葉をかけた。先生が「ゆっくりと、もう少し点滴を入れてあげたいので11時ごろに迎えに来れますか」と言うので再びいったん家に帰り、ノンアルコールビールで喉を潤し、熱海の駅で買った大好きな駅弁「鯛めし」を食べながら待機していた。

 余談だけど、私は子どものときから東華軒の「鯛めし」が好きだった。鯛のそぼろが一面に乗っている「鯛めし」はお箸だと食べにくかったのだけど、新たに木のスプーンが付いていて、いつの間にか進化していたのだった。


 さて、トチもブナも避妊手術の後、とても開腹手術をしたとは思えないほど元気(?)で、迎えに行った私にピョンピョン飛びついたり、車にも自分で飛び乗っていたのだが、カヤはそうはいかない。車に載せるにも抱き上げてやらなければならないが、傷口に障らないようにうまく抱き上げられるか、とても不安だった。だいたい犬を抱き上げるという習慣がなかったし。

 入院させたほうが無難なのではないかとも思ったのだけど、私がいったん帰ったあと、カヤは私を探していたらしい。うちで引き取って1カ月余り、それほど長いときを過ごしていないのに、カヤは私を頼りにしてくれている。やはり家で安心して寝かせてあげたい。そして、恐る恐る抱き上げ、ごくごく大人しく車を運転し、カヤを家に連れ帰ったのだった。

       
       
その夜、カヤは一度も目を覚ますことなく眠り続けた

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カヤの手術・その1

2013-08-05 | 犬&猫との暮らし

         
         お気に入りのおもちゃで遊ぶカヤ

 カヤの乳腺腫瘍の切除と避妊、右目の毛様体破壊手術は7月28日に行われた。日曜のその日に決めたのは、その日伊豆に取材に行くことになっていたので、それならその日を手術日に当て、酒井先生に預かってもらっていたほうが安心だと思ったからだ。


 酒井先生は飼い主が遠方に出かけ、何かあってもすぐに駆け付けられない日を手術日に当てることは避けたいところだろうが、私の責任でお願いすることを理解してくれ、引き受けてくれたのである。

 手術日の1週間ほど前のこと、酒井先生から右目に施す処置のリスクについて電話があった。予定している処置は硝子体内ゲンタマイシン注入によるに薬物学的毛様体破壊術で、これまで酒井先生は、施術が容易であり短時間で実施可能であることなどのメリットがあり、飼い主の経済的負担も少ないことから、眼科の専門医に何回かその処置をお願いしてきたし、ご自身も施術してきたそうだ。比較的よく使われていた処置だったので、今回も私にそれを提案してくれたのだった。
 
 ところが、私に提案したあと眼科の専門医から、最近では確実性に欠ける(再発の可能性がある)ということと、腎毒性、肝毒性などが起こりうる可能性があることから、眼科医としては義眼挿入か眼球摘出を勧めていると聞かされたというのだ。


 再発に関しても腎毒性、肝毒性に関しても「起こりうる可能性」はかなり低いというが、最近の傾向を知らされたのに知らん顔をしてカヤに処置はできないということで、私に電話をくれたのだ。酒井先生らしい。

 いろいろ相談した結果、当初の予定どおり乳腺腫瘍の切除と避妊手術に加え、右目の硝子体内にゲンタマイシンを注入することとなった。
 乳腺腫瘍が広範に散らばっていて大きめのものもあるので、その切除に時間がかかりそうだ。全身麻酔の量を気にしなくてはならない。避妊手術は卵巣のみの摘出とはいえ、腫瘍の切除に時間がかかれば卵巣の摘出も速やかに行わなければならないから、なおのこと目の処置は短時間で済む簡便な方法のほうがいい。ゲンタマイシンの注入は処置自体、数十分で済むと言うので、結果その組み合わせになった。


 前日念の為、肺への腫瘍の転移がないかレントゲンを撮った。
 大丈夫そうだったので、当日朝9時にカヤを先生に預けに行った。取材に出る用意をするためにすぐに帰宅する。自宅に車を走らせながらぼんやりと「これまでもいく度となく犬たちのいのちに対して覚悟しながら家に戻ったなあ」と振り返り、少し泣いた。


 手術当日はカヤを入院させるつもりだったが、先生がカヤが帰りたい素振りが見せられるほど麻酔の覚めもよければ、病院で預っておく理由はないというようなことをおっしゃった。それもそうだ。とりあえず出先から何度か電話を入れてみることにした。

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