小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

釧路芸術館の「猫まみれ展」

2015-08-31 | 旅先でのお話
釧路川に近づいていくと、
目の前に煉瓦の瀟洒な建物が見えた。


地図で確認すると「道立釧路芸術館」の建物だった。
見ていたのは、裏側。

近くの塀に「猫まみれ展」というポスターが貼ってある。
「アートになった猫たち-浮世絵から現代美術まで」
9月6日までが会期らしい。
時間もあることだし、見てみようか、と正面に回った。


観覧料800円を支払って、1階展示室へ。
中は意外と広く、猫をモチーフにしたアート作品が
なんと273点も展示されていた。


「招き猫亭」という謎の収集家のコレクションらしいのだけど、
豆皿、浮世絵、油絵、版画、ミックスメディアやテラコッタなど、
あらゆる作品に個性的な猫、猫、猫。

歌川国芳は無類の猫好きだったらしく、
大判の錦絵にずいぶん猫を描きこんでいる。
面白い発見は、当時、犬は放し飼いだったのに対して、
猫はリードをつけて、つないで飼っていたこと。

『源氏物語』にも猫が描かれていたし、
江戸から明治にかけての浮世絵では、
鈴をつけた猫が多く描かれているから、
その頃すでに猫に鈴をつけていたようだ。

アンディ・ウォーホルのリトグラフもあったし、
フジコ・ヘミングの木版もあった。
フジコさんの猫はとても味があって、
彼女は音楽の才能だけでなく、絵の才能もある方なのね。

いいものを見たなあ。
これだけ多くの古今東西の猫作品を見られる展覧会は、
なかなかないのではないかしら。

釧路で一番面白かったのは、この展覧会でした。




コメント (2)
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すいていた和商市場

2015-08-31 | 旅先でのお話
再び釧路のお話。
ホテルをチェック・アウトして、
まず近くにあった和商市場に行った。
「グルメ好きが必ず立ち寄る観光スポット」だそうだ。


お盆休みには、観光客で混雑していたのかもしれないけど、
市場内に買い物客はあまりいなくて、活気がない。
そりゃ、お店の人も、ポツリポツリとしかいない客に、
威勢のいい声は出せないわね。

ただただ魚介類の多さに圧倒されて、
「これだけの鮮魚が売れ残ったらどうするんだろう」などと
余計なことを心配し始めたばかりに、おろおろしてしまい、
足早に立ち去ることになってしまった。

ぶらぶら歩きながら、フィッシャーマンズワーフを目指す。
途中「幸町公園」という芝地のある広場に、
機関車が展示されていたので、立ち寄ってみた。


C58106号車。
戦中の昭和18年3月から根室本線、釧路本線で活躍し、
「シゴハチ(C58)」の愛称で親しまれていたらしい。
昭和29年8月、天皇・皇后行幸啓の際には、
お召列車を牽引した由緒ある機関車で、昭和47年8月に引退。
鉄道敷設100周年を機に、ここに保存されているそうだ。

「ふうん」と一人つぶやきながら、
またぶらぶら歩き始めたのだった。
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