小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

おもしろ漢字本

2009-01-28 | 

 1月は私の誕生月。妹がくれたプレゼントのひとつに『読めそうで読めない間違いやすい漢字』というクイズ本(?)がありました。

 読み間違えそうな漢字や難読熟語がズラズラっと左ページに掲載されていて、読み方と意味はそのページの裏に記載されています。二見書房発行で500円。今、とても売れているらしいです。

 誤読の定番熟語とか慣用句・ことわざから、魚偏の漢字とか職業役柄とか伝統色、古今難読人名など、合わせて1,705語に加え、漢字漢語の意味163項目。

 これがなかなかおもしろい。数人で読み合うとけっこう楽しめます。日常什器のページにはこんなのありました。

 「湯湯婆」

 さて、なんと読むでしょう? 『千と千尋』に出てくる「湯婆ば」じゃありませんよ。冬の寒い夜、これを入れておくと、安心して布団に潜り込めるもの。

 正解は「ゆたんぽ」

 中国語読みだと「湯」は「たん」、「婆」は「ぽぉ」だけど…。日中ごちゃまぜの読み方ってこと? そんなこと考えるのも楽しいでしょ。仕事の合間の気分転換にもってこいです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

有風庵の整体

2009-01-27 | 健康・整体
 昨年の晩秋、急性腰痛症になるまで、どこそこが凝るという自覚がまったくなかった私。ところが、あれ以来、そして、その治療のために鍼や整体を受けたことで、身体が「古い痛み」や「凝り」を発信するようになりました。そのこと自体、とてもよかったと思っています。自覚なしに溜めに溜めた結果、大きな障害がどっかり来るより、小出しにされた痛みや凝りに速やかに対応しつつ、身体を整えていった方がいいに決まっています。

 とはいえ、ちゃんと反応するようになったがゆえに、あちこちの「ガタ」が顕在化しはじめています。
 特に今、虫歯の治療中なので頚筋も凝るし、肩も凝る。集中力低下もはなはだしい。虫歯1本、バカにできませんよ。奥歯のない高齢者の方は、たとえ入れ歯でも奥歯がある方より転倒率が高いですしね。

 というわけで、今日は予約していた国分寺の整体院「有風庵」に行ってきました。触診して頂きながら自分でも分かりましたが、まぁ凝ってること、硬いこと! 広背筋か腸肋筋か脊柱起立筋か、とにかく背中の筋肉から大腿部の筋肉、足首をスムーズに動かす下腿部の筋肉も、ちょっと押圧されただけで「あたたたた~」と声が出る。我ながらひどい状態でした。

 先生は「まず土台から」と足・脚を診てくれました。足の指、足の甲、足の裏と丁寧に「痛&気持ちいい」(時に「痛い!」)程度に、指の腹で押し、揉みほぐしてくれたのですが、まず初めにしてもらった左足の指が、開放されて意識が戻ったという感じになり、途端に軽くのびのびして、本当に指が「嬉しそう」に動くんですね。びっくりしました。
 足の指1本たりとも、ぞんざいにしてはいけないんだと思いましたね。必要だからついているんだもの。末端はケアは怠りがちだけど、末端ほどよく使っているのだから、ときどき丁寧に手当てしてあげないといけないんですね。

 今までどれほど痛みや凝りを開放してあげなかったことか。先生は「この痛みは若い痛みだから、開放してあげれば、すぐに凝りが取れてきますよ」だって。にくい言い回しでしょ、「若い痛み」なんて…。

 股間節も足首も、下半身すべてにおいて凝り固まっておりまして、足先だけでもこんなに軽くしなやかに動くようになったのですから、次回がとても楽しみです。先生は若いけれど物静かで、安心して施術して頂くことができました。時間をかけた丁寧な施術だったし、セルフケアの指導もしてくださり、心身ともに大変癒されました。

整体院「有風庵」のホームページ 
http://yufuan.net/index.html

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

犬のヘルニア

2009-01-26 | 犬&猫との暮らし

 少し前にお散歩仲間の黒ラブのバウに会ったとき、飼い主さんからバウが立ったり座ったりする時や走り出すと痛がって鳴くと聞き、「まあ、どうしたのかしら。お大事に」と言って別れたのですが、昨日バウの家の近くに住むグラッシーの飼い主さんから、バウはヘルニアだったと聞かされました。

 ヘルニアとは体内の臓器などが正常な位置から飛び出してしまった状態をさし、犬に多いと言われているのは「臍ヘルニア」「鼠径ヘルニア」「会陰ヘルニア」「椎間板ヘルニア」など。会陰ヘルニアは特に高齢犬のオス犬がなりやすいとされています。

 椎間板ヘルニアは人間にもよく見られるので、その名前もよく耳にしますね。臍ヘルニアや鼠径ヘルニアなら、お臍や足の付け根付近に異常なしこりや膨らみがあるなど、飼い主さんでも異変に気付くようだし、獣医さんの触診でも分かるようです。
 バウがどこのヘルニアかグラッシーのお父さんの話からでは分かりませんでしたが、バウの飼い主さんは「獣医さんに連れて行っても、どこが悪いのか分からなかった」と言っていたので、椎間板ヘルニアかもしれません。 

 椎間板ヘルニアは椎骨と椎骨の間にあるクッションのような働きをする椎間板が、老化やあるいは何らかの原因で変形して、外に飛び出したり椎間板内の髄核が押し出されたりする状態で、それが脊髄や神経を圧迫して痛むんですね。神経を圧迫するわけだから、ひどくなると神経麻痺を起します。 

 人間の背骨は頸椎が7個、胸椎が12個、腰椎5個で構成されていますが、犬は頸椎が7個、胸椎が13個、腰椎は6~7個でできています。腰椎6~7個というのは胴長の犬がいるからで、胴長の犬は腰椎が7個なんですね。

 背骨のどのがヘルニアを起こしているか、現在ではレントゲン撮影で分かるのですが、正確な診断を下すためには何枚もレントゲンを撮らなくてはいけなかったり、脊髄に造影剤を注入して撮影しなくてはなりません。それには犬の場合、全身麻酔になるので、検査自体、犬にとって負担が大きいですね。

 ひどい場合は手術をして神経を圧迫している椎間板を取り除かなくてはならないのでしょうが、手術も神経叢を傷つけないようにしなくてはならないし、想像するだけで飼い主のほうが怖気づいてしまいそう…。
 バウは神経ブロック注射と抗炎症薬などで症状をやわらげ、様子を見ているとのこと。軽度の場合はそれが一般的な処置のようです。昨年、急性腰痛症の激痛で動けなくなった私としては、バウの痛みは他人事ではありません。

 うちの3頭はクリを除いて体格もよく、重量的にもちょいオーバーなので、腰についてはかなり注意してきました。ここに引っ越した時も、もともと敷いてあったフローリングでは滑りやすいとの心配からクッションフロアに変えたし、車の荷台に容易に飛び乗れないようなら、さっさと自分が手を貸して乗せてやってきました。

 高齢になると加齢による骨の変性も起こってくるので、特に注意しています。背骨に強い刺激が加わるような過激な運動はさせず、ボール持来を思うようにしなくなっても、ビスケット投げで「よし」としています。
 頸椎に負担をかけることがないよう、数年前からチョークチェーンもやめました(雨の日は手入れが楽なので使うこともあるけど、つい癖でショックを入れそうになるので)。

 高齢の大型犬の場合、筋肉を軽くマッサージしてあげたり、関節の可動性をチェックしてあげたり、歩き方の変化やちょっとしたしぐさに注意をしながら、グルコサミン、コンドロイチンなどが配合されたサプリや魚油をエサに混ぜるなど、予防も大切なんだと思います。

 ちなみに椎間板ヘルニアは「冷やす」とよくないようです。夏は冷房の温度に注意し、冬は、外犬なら冷気や寒気、寒風を避けるような配慮が必要なんだそうですよ。室内でも敷物の上に休ませてあげたほうがいいみたい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グラッシーはディスクドッグ

2009-01-25 | 犬&猫との暮らし

 よく休日に河川敷で会うグラッシーは、とても女の子とは思えないほど活発で、その動き方からか「いつも男の子に間違われる」のだそうです。

 ホントによく走る、走る、走る。飽くことなく遠投されたボールを追いかけ、フガフガ息をしながら持ってきては、高く投げられたディスク(フリスビー)を空中でキャッチ! 今朝も「もう2時間も遊んでいる」という。まったく疲れ知らずで、その集中力と運動能力の高さにいつも舌を巻いています。

 ディスクも実に上手にキャッチするので、私はたびたび「一度、大会に出てみたらぁ」と、飼い主さんをそそのかしています。

 ディスクドッグの大会を開催している団体はけっこう多いようですが、主要な団体といわれているのが、NDA(ナショナル ディスクドッグ アソシエーション)、JFA(日本フリスビードッグ協会)、NPAの3つだそうで、そういえば知り合いの訓練士さんは自分が世話をしている犬をよくNPAに出場させていました。

 トチの娘のほたるは、先住犬のノエルとともに大会に出たこともあるほどディスク好きでしたが、うちの3頭は私の指導がNGだったようで、あまり興味を示しませんでした。その残念な思いがついグラッシーに向けられ、つい「ねぇ、大会に出てみたらぁ」と飼い主さんを煽ってしまうのでした。

NDA 
http://www.discdog.co.jp/
JFA http://www.frisbeedog.co.jp/
NPA http://www.the-npa.com/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

便秘猫、返上なるか。

2009-01-25 | 犬&猫との暮らし

 昨日の朝、犬のトイレにボッチの親指大のウンチがしてありました。快挙です。今まで小指の先サイズだったのに。しかもここのところ、小さいながら毎日ちゃんと排泄している。いい兆候です。
 犬たちの散歩後、ボッチを連れて、また獣医さんに排便処理をしてもらいに行くと、これまでで一番量も少なく、また出しやすいウンチになっていました。

 うれしくなって帰宅後、ボッチ育ての親であるMさんに電話をして報告。ボッチに浣腸までしていた彼女は、今までのボッチの排便に一喜一憂していた日々を振り返りつつ、とても喜んでくれたのでした。
 便秘なのにサプリのためか漏れ便をしていたボッチが「ベッドで寝ている私の顔を跨いでいったりしたのよ~」などとかなりハードな日々を語り、そして、いつもおっとりと上品な口調のMさんの口から「もうクソまみれの生活」という言葉が飛び出した時には、呆気にとられながらも吹き出してしまいそうになりました。

 ボッチには朝晩シリンジで、無臭で無色透明なオイルベースの液体を飲ませています。先生に確認すると「フォ」か「フィ」か、Fの発音のカタカナ名を早口に言われ、覚えられませんでした。ヒマシ油は昔から伝統的に下剤として用いていたと記憶していたので、ヒマシ油かと勝手に思っていたのだけど、ちゃんとした処方薬でした。いずれにしろこれがボッチには効いているようです。

 このままもうしばらく頻繁に獣医通いを続け、この薬を飲ませ続ければ、ボッチは「クソまみれ便秘猫」から普通の人懐っこい家猫になれるかもしれません!
 今朝も昨日よりさらに大きめのウンチがしてありました、犬のトイレに。もう猫のトイレは片付けちゃおうかしら。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

犬の匂い

2009-01-21 | 犬&猫との暮らし
            寝相の悪いブナ(得体の知れない生き物みたい!)

 姪っ子に「おばちゃんの匂いは、トチとブナとクリの匂い」と言われてしまった私。適当に言ったのかもしれませんが、これはホントのことかも…。
 
 私が寝ているのは、リビングのコーナーソファーにぴったりはまるフォールディングベッドです。3頭の犬たちはソファーに寝ますが、冬は私の布団に潜り込んでくることもあります。そうすると、実に温かい。

 犬たちは汗をかかないから、頻繁にお風呂に入らなくても、犬たちの毛はボロをまとったホームレスのおじさんの、コテコテのレゲエ頭のようにはならないし、あまり臭くもなりません。なので、うっかり布団に入れてしまうのです。

         
            セッティングされたベッドに顎を乗せるクリとトチ

 それでもやはり犬特有の匂いはするんだろうな。「ゲッ!」と思われるかもしれませんが、こっそり言います。うちの犬たちの肉球の匂い、嫌いじゃありません。ときどきちょっとクンクンしてみたりして…。 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

片目のアイちゃんとトチ

2009-01-20 | 犬&猫との暮らし

 トチを飼い始めたとき、うちには猫が3匹、15歳になる老犬が1頭いました。なので、トチにとっては犬や猫が家にいることは当たり前のことでした。

 ある日、近くの公園から子猫の鳴き声が聞こえ、やがて路上生活者からパンをもらっているその猫の姿を見たとき、胸が締め付けられる思いでした。声の主は生後2か月も経っていないのではないか思われる、やせっぽちで片目が飛び出した子猫だったのです。

 真夏だったこともあり、このままでは自力で生きられまい、カラスの餌食になるやもしれぬと胸を痛め、もし重病なら(飛び出した目玉が今にもこぼれ落ちそうだったんだもの)安楽死も仕方ないかもしれないと思って獣医さんに連れて行くと、「目は緑内障のようですが、健康状態は悪くありませんね」などと言われてしまったものだから、それじゃあ死なせるわけにはいかないし、この目ではもらってくれる人もいないだろうということで、うちの子になったのでした。

 片目は視力がないようなので、せめて名前に「目-eye」を入れて、みんなに愛されるように「アイ」と名づけてやりました。のちのち患っている眼は摘出しなくてはならなくなり、片目になってしまったアイ。あちこちぶつかりながらもトチを慕って、くっついて歩いていました。

 半年も経たないある日のこと、アイの様子がおかしかったので獣医さんに連れて行くと、猫白血病ウイルス感染症を発症していることが分かりました。
 猫白血病ウイルス感染症は当時はまだワクチンがなく、発病すると80%は3年以内に亡くなるという恐ろしい病気でした。診察室で獣医さんに病名とその後どうなるかを告げられた時、「せっかく命拾いしたのに」と小さな命を抱きしめて泣いてしまいました。

 毎週インターフェロンや点滴を打ちに獣医さんに通い、勧められることは何でもやったのですが、結局アイちゃんは発症してから2か月余りで短い生涯を閉じました。お別れの日「短い月日ではあったけど、家族に囲まれて過ごしたこと、おまえは一人じゃなかったことを忘れないでね」と声をかけてやりました。

 ボッチにまだ最適な治療法が見つからないでいる今、ふっとアイちゃんのことが思い出されたのでした。
  

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

犬のトイレで用を足す猫

2009-01-19 | 犬&猫との暮らし
 ボッチがうちに来て早3週間。4年前にボッチを預かった頃、まだ子猫だったせいか、犬たちの真似をして犬のトイレで用を足していたボッチ。その頃を思い出したのか、1月に入ってから再び犬のトイレで用を足すようになりました。おしっこは盛大に、そして便秘なので3~4日に1度くらいですが、親指ほどの小さなウンチが犬たちの大きなトイレパレットにコロンと転がっていることがあります。おなしな猫ですね。

 今日も獣医さんで直腸に溜まった硬くなったウンチを絞り出してもらいました。試しに処方してもらったサプリはあまり効き目がないのか、それとも1日置きくらいに通ってやらなくてはいけないのか…。
 私が絞り出してあげられればよいのだけど、獣医さんの絞り出し方を見ている限り難しそうで、素人の私では無理みたい。今日からは液体の便秘薬をシリンジで飲ませることになり、1日置きに排便のために獣医さんに連れて行くことになりました。
 排便のために一生獣医通いは困るので、ボッチに合った方法が見つかるまで獣医さんとともに試行錯誤です。
           
           新たに設けたボッチ・エリア。自
           分のトイレはあまり使いません
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気になっていたドッググッズショップ

2009-01-18 | 犬&猫との暮らし

 以前、雑誌で見かけ一目で気に入ったイラスト。それが犬のオリジナル小物を販売している「WATER DOG GARDEN」のシンボル(?)の、犬のウンチング・スタイルのイラストイでした。
 店名もそのお店がどこにあるのかもすっかり忘れて過ごしていたら、昨日、河川敷で会ったグラッシーのお父さんから「お土産です」と渡されたものが、なんと私が気に入っていたイラスト入りのエコバッグでした。

 どなたかのブログで興味をもったグラッシーの家では、吉祥寺にある「WATER DOG GARDEN」を訪ね、わざわざ私の分までエコバッグを買って来てくれたのでした。もちろん、そのイラストを私が気に入っていたことなど知らず、ホントに偶然に。うれしくなっちゃう!
          

          紙袋にもシンボルのイラストが…

 商品のデザインはオーナーの池田さんが手がけているそうです。ウエア類や小物に描かれたイラストはどれもユニークで私好み。

 ちなみに「WATER DOG GARDEN」のURLは、http://www.waterdoggarden.net。お店自体は小さいそうですが、センスのあるオリジナルグッズが揃っています。 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さよなら、ニャンちゃん

2009-01-15 | 犬&猫との暮らし

 1月12日、飼い主さんの不在にときどきお世話をしていた老猫のニャンちゃんが亡くなりました。飼い主さんが仕事から帰ったらすでに亡くなっていたとのことで、すぐに私に電話をくれました。「いつもお世話になっていたので、あなたには最後のお別れをしてほしい」と。

 ニャンちゃんは15歳。長く鼻炎を患っていたけれど、それが直接の死因とは思えず、おそらくニャンちゃんの寿命だったのではないかと思います。

 「15年」、口にすると短い言葉だけど、その間、いいことも嫌なことも、嬉しいことも哀しいことも、たくさん詰まった長くて濃い時間が流れ、その折々に常に寄り添ってくれていた飼い猫、飼い犬の存在は大きいですね。

 飼い猫、飼い犬を亡くした友人知人には、頃合いを見て、貸してあげる本があります。それが、イギリスの超心理学史に大きな功績を残したハロルド・シャープ氏の著書『ペットたちは死後も生きている』。
           
 
 ペットというのは特別な存在なんですね。人間同士の関係は、たとえば親子、兄弟、夫婦、恋人などの関係は、時が経つと変わっていきます。子供は成長し、夫婦も年を経ればお互いの感情も変化し、自分の心の持ち方も変わらざるを得ない。けれど、ペットの場合は時を経てもその関係や心の持ち方が変わらないんですね。つい思い入れが大きくなってしまう。気持ちを手放せない。だから、ペットロス症候群で苦しむ人が多いのです。
 
 ペットを亡くした人にとっては、死後の世界を信じるとか信じないとか、そんな議論はどうでもよくて、「愛は死によって破壊されない」とか「ペットたちはあなたが地上界で幸せにしてあげられるより以上に幸せなのである」といった言葉に癒されるのです。この本は逝ってしまったペットの不在感、自責の念に苛まれているときの慰めとなる1冊なのではないかと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

急な犬のフケ

2009-01-11 | 犬&猫との暮らし

 人間のフケは頭皮の皮脂が新陳代謝によって、古いものから新しいものに入れ替わる時に、角化して剥離したものです。全身の皮膚に起こる新陳代謝のなかで、毛に覆われた頭皮の場合、フケになっているだけなので、フケが出ることはごく自然なことですね。

 全身が被毛に覆われている犬の場合、フケが見られるのは頭部だけじゃありません。普段はそれほど見られないのに、何かのきっかけで、急に飼い犬のフケが目立って分かるようなことがあります。

 今朝、河川敷の土手道で10カ月のハイパーなチョコラブ・ジョイ君に会いました。ジョイ君を他の犬に慣れさせたいという飼い主さんのお願いもあって、3頭をジョイ君と一緒に歩かせることにしたのですが、ジョイ君はパンティングも半端じゃないし、絶えず落着きなくうちの犬たちの匂いを嗅ぎまくり、吠えたり、ぶつかってきたり、まだ静かに歩くということができません。
 あまりのしつこさにブナやトチが吠えて怒ると、怒られるたびにジョイ君は「キャン」と体には似合わない子犬声を出し、いっとき身を引くのですが、かまってもらいたいあまり、またすぐに吠えたてたり、お尻を嗅ぎまわったりするのです。

 慣れさせてあげたいのは山々なのですが、ジョイ君に追い立てられるようにハイペースで歩かされていた14歳のトチがしんどそうだったので、いつも歩いて行く場所まで同行するとジョイ君とは別れて引き返しました。
 ジョイ君のヨダレまみれになったブナやトチの被毛を拭いてやろうとしたとき、ブナの首回り、トチの腰回りに大量のフケが浮き上がっていることに気づきました。車から降ろしたときには、そんな大量のフケは見られなかったのに。

 犬は急激なストレスがかかったり、緊張や興奮をすると急にフケを出します。正確には急に出るのではなく、今まで毛が寝ていたために見えなかったフケが表面に浮き上がってくるため、急にフケが出たように見えるんですね。どういうことかというと…。

 皮下には、脂腺の下を通って毛包下端に結ばれた立毛筋と呼ばれる筋肉があります。この立毛筋は自律神経によって収縮します。
 自律神経は交感神経と副交感神経のふたつに分かれていますが、このふたつの神経は反対の働きをしながらバランスを取って体の状態を調節しています。よく耳にするようになった「自律神経失調症」というのは、このふたつの自律神経のバランスが崩れたためにおこる、さまざまな体の不調のことです。

 で、立毛筋はどちらの神経に支配されているかというと交感神経です。恐怖や驚き、興奮などのストレスがかかると、この交感神経の働きによって、ストレス反応の中心的役割を果たす神経伝達物質であるアドレナリンが血中に放出されます。アドレナリンが放出されると心拍数や血圧、血糖値が上がったり、筋肉の活動も高まります。

 そこで立毛筋も収縮するというわけです。犬や猫が相手を威嚇するときも、この筋肉が収縮して毛を直立させているのです。毛を立てて体を大きく見せようとする自衛反応ですね。

 犬の場合、急にフケが出たように見えるのは、ストレス反応によって立毛筋が収縮し、フケが表面化したということがいえます。今朝のジョイ君との散歩は、ブナやトチにとってフケを表面化させるほど「いい加減にせ~よ」という状態だったらしいです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボッチのタワー

2009-01-09 | 犬&猫との暮らし
 ボッチの元飼い主さんが私にボッチを託す際、当分医療費もかかるだろうからと義援金を手渡してくれました。「いやいや、いいですよ」と言いつつも、両手はすでに受け取る形をしており…。これはボッチのために使うんだと肝に命じ、さっそくキャットタワーなるグッズを買ってあげたのです。

 組み立ててボッチを乗せてみたものの、まぁこういうものは飼い主の思いとは裏腹に、結局見向きもされなかったり、のちのち洋服が掛けられることになったり、目的通りの使い方をされないこともままあるわけです。

 まだ便秘が続いているので、ボッチにはもう少し運動もしてほしいのだけど、子猫の時にふんずけられたせいか軽くびっこを引くし、後肢の柔軟性に乏しくグルーミングも上手にできません。だからいつもお尻が汚れたままです。後肢が不自由なため、飛び上がったり飛び降りたりするのはあまり得意じゃないのかもしれない。

 ということで、初めて乗せて以来、自発的にここに乗ろうとはしません。もっとも周囲には、ボッチからは川面で獲物を狙うワニのように見えるであろう犬たちが、おおらかに寝そべっていたりするので、ボッチにとってステキな場所ではないのでしょう。だいぶ犬たちにも慣れたけれど、早く寄り添って眠れるくらいになってほしいなぁ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おばちゃんの匂い

2009-01-08 | 犬&猫との暮らし

 用事があって妹のうちに行くと、私の可愛い姪っ子が「あっ、おばちゃ~ん!」と言いながら、いつものように喜んで飛びついて来ました。ぎゅっと抱きしめてあげると、私の胸に顔をうずめ「おばちゃんの匂い~!」と言いました。童謡にあるようなお母さんから香る「卵焼きの匂い」とか「しゃぼんの泡の匂い」なんて返事は、もちろん期待もしやしませんが、私は何気なく「どんな匂い?」と聞きました。

 すると彼女がひと言、「トチとブナとクリの匂い~」。ガ~ン! それって、犬の匂いってことじゃん! マジですか! 妹が爆笑しながら「ええ~? おばちゃんはトチとブナとクリの匂いなの?」と聞くと、姪っ子はすごく嬉しそうに、そしてすごく無邪気に「そうだよ~!」だって。

 部屋に戻ると、その匂いの元たちがソファを占領し大いびき! 「お~い、君たちがそんなふうだから、お母さんが匂ってしまうんじゃないかさ!」と思わず叫んで、ゆり起してやったのでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神道の本

2009-01-08 | 

 今朝、新聞で、春日大社前宮司の葉室頼昭氏が今月3日に肺炎で死去されていたことを知りました。
 葉室氏は形成外科病院の院長として診療にあたる傍ら、55歳で大阪国学院通信教育部で神職の勉強を始め、1994年から春日大社の宮司となり、式年遷宮も経験されています。

 昨年は『〈神道〉のこころ』をはじめ、葉室氏の著書を何冊か読み、自分がいかに神道を誤解していたかに気づいたり、また氏が形成外科医だったことから、遺伝子の話や治癒の仕組みを生物の誕生にまで遡って解説する箇所に驚嘆させられたり、自分の中にまた違う世界が広がり、実に愉快な思いをしたのでした。

 著書『神道 見えないものの力』ではこんなことを述べておられました。
 存在しないものは見えるはずがないというけれど、私たちはすでに存在しない、滅んでしまった星の光を見ているわけです。光の速度にして百億年とか、一千億年かかる星の輝きを見ているのだけど、光を発した星はもう存在していないんですね。その星が消えてから何億年もその光がある。それが宇宙の時間であり、常識です。考えられないような壮大な世界が厳然としてあるわけです。
 存在しないものは目に見えない、見えないものは信じない、科学で証明されないものは信じないなどという人間の理屈なんて、ちっぽけな戯言に過ぎないのではないでしょうか、と。

 その日、ああ、そうかと、夜空を見上げながら、この輝きを放つ星はすでにもう存在していないんだなあと思ったら、何か途方もなく偉大なものに触れたような気がして、泣けてしまったのでした。

 そういう教えをたくさん残して、葉室さんはとうとう神さまになってしまったんだな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旧い犬友達の新しいワンコ

2009-01-05 | 犬&猫との暮らし
 遠方に住む犬仲間の浦山さんから、見慣れぬ犬の写真が貼られた賀状が届きました。写真に写っていたのが、このブリタニー・スパニエルのマーレです。

 浦山夫妻とは実家にいた頃からの長いお付き合い。浦山家では当時、黒柴を大きくしたような風格のあるミックス犬クロと、今では見かけなくなったスムース・ダックスフンドのレオを飼っていました。浦山夫妻はその頃飼っていたうちの駄犬ダイスケを随分可愛がってくれ、犬同士はオスで互いに牽制し合い、仲良く遊んだことはなかったけれど、飼い主同士はお互いの家でたびたび飲み食いするなど、家族ぐるみで仲良くさせてもらっていました。

 浦山さんが引っ越すたびに、引っ越した先に遊びに行かせてもらっていましたが、さすがに福島県の白河に引っ越してしまってからは、そうそう会うことはかなわず、月日だけが流れて行きました。
 その間、浦山家のクロ、レオも、そしてうちのダイスケも天国に旅立ち、浦山家ではその後に飼ったゴールデン・レトリバーのホック、ボーダーコリーのアームも看取っていたのです。

 そんな浦山家にやってきたのがマーレです。寝転んで、まだ幼さが残る表情をこちらに向けている写真にすっかり魅了され、「一体、何犬? イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル、それともジャーマン・スパニエル? イングリッシュ・セッター? ええ~、何、何?」と思い始めたらいろいろ聞きたくなって、思わず電話をかけてしまいました。

 まだ1歳7カ月のメスのマーレ。ブリタニー・スパニエルなんて初めて聞きました。めちゃくちゃやんちゃで元気で、それでいて、とても賢いといいます。
 ブリタニーはフランス北部・ブルターニュの森林地帯に生息していた犬の子孫だといわれていて、17世紀頃からフランスやオランダの絵画に登場しているらしい。スパニエルの中で最も四肢が長く、優秀なガンドックとして知られているのだそうです。そういえば、マーレの四肢はスラリと長い。
       
 もともとゴールデン・レトリバーは鳥猟犬だし、ボーダーコリーは牧羊犬だから、ホックもアームもともに使役犬だけど、同じ使役犬とはいえ、ガンドッグのスパニエルはまったく気質が異なるらしい。ご主人の口から「すごいんだよ」という言葉を何度聞いたことか。積極性、機敏性、集中力、何もかもが手に負えないくらい「すごい」らしいのです。
 妹にもマーレの写真を見せたら「さすがにカメラマンさんだけあって(浦山家のご主人はカメラマンなのです)、写真がうまい!」と変なところに感心していました。それはそうなのだけど、そのご主人が「すごい」というマーレをものすごく見てみたくなりました。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする