小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

中古のトランスファボックスは無し

2011-10-29 | つぶやき

 「レガシーツーリングワゴンは人気車種でもないし、中古車台数も少ないから、やっぱり中古のトランスファボックスは出てこないなあ」と車の修理屋さんから告げられて、がっくり肩を落とす私。

 仕方ない、ディーラーに修理を依頼するか。改めて車(もちろん中古車)を探し始めても時間はかかるし、かかるであろう修理代金くらいの金額で条件に見合った車が手に入るわけもなし。

 ディーラーに確認すると、土日が入り、手配する部品も数が多いうえ、来週は祝日もあるので、修理にかかれるのは11月も第2週になってからになる模様。修理に1週間はかかりそうなので、11月半ばにならないとマイカーには乗れないということだ。

 震災後、犬たちを獣医に連れて行く以外、車を使わない日々を続けたことを思えば、どうってことないか。犬たちをどうしても病院に連れて行かなくてはならないときは、妹にSOSを出すとして、散歩や日常的な買い出しは徒歩か自転車で何とかしよう。

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ショック!車の修理見積

2011-10-28 | つぶやき

 特にここ1週間ばかり車の調子がよくない。ギアをドライブに入れて走り出すと、重たい音がするのです。エンジン音ではなくギア周りの音、ミッションがいかれちゃったのかしら。
 とまあ、こんな程度しか説明できないほど、私は車のメカに弱く、確実に違和感がある音に不安を募らせるばかりだった。このまま走っていたら、壊れてしまうのではないかと思った。

 不安なので、いつも車検をお願いしている近くの車屋さんに持ちこんだ。車屋さんの運転で一緒に走り、音を確認してもらうとやはり尋常ではないという。
 昨日一日見てもらった結果、2か所から異常な音がして、ひとつは前方のデフかもしれないし、やはりトランスミッションがいかれているかもしれないとのこと。

 取りあえずディーラーに持ちこんで、どこがおかしいのか見てもらい、修理見積を取りなさいと助言してくれた。「30万円はかからないと思うけど、30万円もかけるなら、車を変えることも考えた方がいいかも」なんていう。
 そんなにかかるのかなあ。ものすごく憂鬱になってしまった。なんて不運なんだろう。がっくりしている私に車屋さんは「このままにして走っていたら、そのうち壊れてしまうよ」というのだ。やっぱりそうか、そんな音だもの。

 重たく鳴る音を気にしながら怖々運転し、教えてもらったディーラーに持ちこみ、点検を待つこと小一時間。
 何でもトランスファを分解して中のすべての部品の交換と、エキゾーストパイプのボルトとかも交換しなくてはならないらしい。詳細なパーツの図面を渡してくれ、見積の説明をしてくれたのだが、な、な、なんと見積額20万6,525円。分解してみて、あれこれ加算される可能性があるという。
 やはり「このまま走っていたら車が潰れますよ」と言われ、帰りもビクビクしながら運転する羽目になった。

 その書類を握りしめて、すぐにまた車屋さんに相談しに行った。車屋さんは同じ車種のトランスファボックスの中古があれば、3~5万円で手に入れられるだろうと言ってくれ、さっそく電話で聞いてくれたのだけど、まだ「ありました!」という連絡はない。

 それがなければ23万円くらいかかってしまうよ~。ムックの原稿料が入ったので、テラスに面した部屋の一部腐りかけている床をやっとリフォームできると思ったのに、車の修理に20数万円も出費しなくてはならないとなると、床のリフォームは無理だなあ。 

 ああ、どうか中古のトランスファボックスがありますように。このままだと恐ろしくて車に乗れない。足がないので、犬たちに何かあっても獣医にも連れていけない。困ったなあ。明日の散歩も河川敷には連れて行ってあげられないなあ。

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ほたるに妹分ができた

2011-10-24 | 犬&猫との暮らし

 10月初旬、ブナの姉さん犬を飼っているノエホタ母から「子犬を飼おうかどうか、迷っている」との電話があった。
 ノエルが亡くなって以降、ほたるは1人(1頭)での留守番ができず、ノエホタ母を追ってクンクン鳴き、ノエホタ母が在宅なら在宅で(SOHOなので、ほとんど在宅なんだけど)、張り合いをなくしたように静かな日々を過ごし、ノエホタ母は「ほたるがこのまま老いていくだけでいいのか」と不安になっていたそうな。

 房総のセカンドハウスにブナ&クリを連れて泊まりに行った時、犬仲間と過ごして、ほたるが少し精気を取り戻したように見え、ならば子犬を迎えてやるのはどうかとノエホタ母は考えたという。
 本来ならラブラドールを飼いたいところだけど、小型犬なら引く力も微々たるもので(ラブに比べたら!)扱いは容易。散歩中にほたるに何かあっても、もう1頭をひょういと抱くことができれば対処も楽だということで、候補は小型犬。

 ただ愛玩タイプの小型犬はイヤだ、というより、ノエホタ母には「似合わない!」と友人知人から(私からも)言われ、自分もよく承知している彼女が選んだのは、ジャックラッセルテリアでした。

 ノエホタ父も同意見だったそうで、知人から紹介されたブリーダー宅に生後2カ月のジャックラッセルがいるというので見に行ったその日に、もう連れて帰るという、何ともノエホタ母らしい速攻技でもって、あっという間にほたるに妹分ができたのでした。

        
        「シュシュ」と名づけられた新入りちゃん

        
        まだ赤ん坊なので眠たくなったら、すぐにコテン

 ほたるは初め、完全無視だったようですが、緊張感もあるのでしょう、みるみる表情が若返っているのだとか。シュシュもあまりしつこくしないようで、物分かりがよい子らしい。が、しかし活発な犬種だからねえ、これからどうなることやら、です。ほたるにとっては迷惑千万になるかも、だけど。

                
        ほたるが口を開けたら、シュシュの頭がすっぽり入る

 ほたる、張り合いが出た? シュシュの活力をいっぱいおすそ分けしてもらってね。ほたるがしつけを入れてくれれば、ノエホタ母も楽だろうけど、そんなに生易しくはない?

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まるちゃんの腫瘍

2011-10-24 | 犬&猫との暮らし

 今朝、いつも黒ラブのまるちゃんと長い時間散歩をしている空手師範のオオクラ師匠が、まるちゃんを従えずに1人で柔軟体操をしていた。

 まるちゃんの飼い主さんには、うっかり騙されて、一度だけ空手の手ほどきを(空手道場とは知らずに)受けに行ったことがある。想像以上にハードで、根を上げた私を尻目に「もっと練習をしていけ」と平然と言うまるちゃんの飼い主を、あれ以来「まるちゃんのお父さん」などと気安く呼べず、呼びかけるときは「師匠」と言うことにしている。

 もうすぐ80歳になるというのに、ものすごく鍛錬しているのだもの。現役で空手を教えているのだから、かないません。妙チクリンなことも言うけど、非常に納得できることも言う、面白いおじさんなのだ。

 1人で柔軟をしている師匠にどうしたのかと尋ねると、まるちゃんの前肢にできた「瘤(と師匠は言った)」を手術して切除したら、すぐにまた同じところに瘤ができ、それを再び切除したら、今度は傷口が塞がらなくなってしない、連れて歩けないのだという。

 まるちゃんの左前肢肘下には、かなり大きな脂肪腫があった。ぽっこり膨れている、それである。私は触っていないので感触は不明。

        
        手術前、まるちゃんの左前肢にあった瘤

 少し前、師匠が「ときどき痛がるんだよね、取った方がいいかねえ」と言っていたのだけど、「手足はよく動かすため傷が塞がりにくいので、クリのイボも切除しないことにした」というような話をしたのだけど、まるちゃんが痛がるので切除することにしたのかもしれない。

 私は脂肪腫だと思っていたのだけど、痛がるとなると違ったのかしら。切除したところに、またすぐに腫瘍ができたということは悪性? 急激に大きくなる腫瘍やコリっとした感触の腫瘍には注意が必要だと言われてきたので、ちょっと心配。

 師匠は「こんなものができるのは食べ物が悪いのかねえ」と言うので、「ラブラドールは脂肪腫の好発犬種だと言われていますよ。ほら、うちの2頭もこんなに」と、ブナの脂肪腫に触らせてあげた。

        
        ブナの胸部右脇の巨大脂肪種

 師匠は毎日、朝暗いうちにまるちゃんと一緒に家を出て、土手道を歩き、河川敷の広場で念入りに柔軟体操をして帰路につく。家は河川敷から何キロも離れているので、毎日だいたい4時間くらいかけての散歩&柔軟体操、空手の型。

 私のように夏は早く散歩に行くが、涼しくなるとのんびり出かけるといった適当なことはせず、真冬でもほぼ同じ時間に出かけてくる。大したものだ。まるちゃんだってもう10歳になるのだから、これまた大したものである。
 長く舗装路を歩くため、ツメなんて伸びる暇もないようで、写真を見ても分かるように短い、短い。ブナ&クリとは大違いだ。

「まるちゃんがいないと淋しいですねえ」
「そうなんだよ、淋しいよ。それに同じ散歩でも疲れるんだよ、まるがいないと。不思議だねえ」

 まるちゃんは、傷を舐めないようにするために師匠が作った筒を前肢にはめて、玄関先でお留守番だそうだ。「可哀想なことをした」と言う師匠に「早く快復するように祈ってますね」と言い残して、河川敷を後にしたのでした。まるちゃんの傷口が早く塞がりますように。悪性腫瘍じゃありませんように。

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帆翔第48号「過ち」

2011-10-09 | 

 詩誌『帆翔』第48号が刷り上がってきた。私は震災後に書いた詩を寄稿した。ドジョウ総理はTPP参加に意欲的のようだ。考えると恐ろしい。彼が大切にしたいものは何なのだろう。日本は落日のまま、ズタズタになってしまいやしないか。


 「過ち」
                    
 明けない夜があることを知った

 海に浮かぶ墓標が
 やがて心にしまわれる日がくるだろうか
 行き場をなくした何千という魂は
 どこを彷徨っているのか

 見えない塵が土壌を汚し
 借りものである自然を
 あるがままの営みを残したまま
 子孫に返すことができなくなった私たち

 沿岸に建ち並ぶ破壊された建物から
 人が作りだしたにもかかわらず
 人の手では葬り去ることができない異物が
 放出されつづけている

 たくさんの人々の弔いもできず
 自然に対して大罪を犯したまま
 それでも陽はのぼる
 けれどいまだ闇は去らない

 いつになったら
 夜明けを喜べるのか
 清澄な空気を
 だれもが同じように
 胸いっぱいに吸い込める日は
 くるのだろうか

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せっかく京都に行ったのに

2011-10-05 | つぶやき

 昨日は朝から京都・八木市に取材で出かけた。新幹線「のぞみ」で京都駅へ。山陰本線嵯峨野線に乗り換えて、吉富という駅を目指した。

 嵯峨野嵐山を過ぎると、電車はS字に蛇行している保津川を渡って行く。車窓から渓谷美を堪能した。もう少し季節が先なら紅葉が美しいことだろう。

 取材開始まで時間があるので、吉富駅に着いたら周辺でお昼ご飯を食べようと考えていた。地図で調べると駅の近くに喫茶店があり、対面にコンビニがあることは分かっていた。数年前に複線化したとはいえ、駅舎には売店やら軽食喫茶くらいはあるだろう。 

 という思いは、駅に着いて打ち砕かれた。無人駅だったのである。
 地図にあった喫茶店を見つけたが、たまたま休業なのではなく、しっかり廃業の様子。駅舎の1階は郵便局になっていて、作業員風の女性が出てきたので「この辺に食堂はありませぬか」と聞くと「ううん」と唸り、「目の前のコンビニはイートインだと思います」と言う。

 お腹がグゥーっと鳴ったので、仕方なくコンビニに向かった。取材中グゥグゥ鳴ってはカッコ悪いもの。窓際に細長い木の天板が渡してあり、イスが3つ置いてある。ここが「イートインコーナー」のようだ。
 私はそこで、大きな駐車場に何台も停まっているトラックの兄ちゃんたちが座席でカップラーメンを食べたり、しゃがんでタバコを吸っているのを眺めながら、パンをほおばったのでした。

 取材後、吉富駅よりひとつ先の園部駅までカメラマンさんに送ってもらった。園部駅には特急も停まり、吉富駅周辺より栄えているらしいのだ。車から降りると彼が言う通りであった。無人駅じゃなかったし、周辺に喫茶店や食堂らしきものもある。タクシーも停まっていたし、東京までの新幹線の切符も買えた。

 快速が間もなく来るようだし、一服する場所もなかったので、すぐにホームに下りた。取材は2時間も費やさずに終わり、京都駅には4時前に着いた。
 
 せっかく1人で京都に来たのだから、少し時間を割いて周遊したってよかったのだ。なのに、すぐ帰ろうとしてしまう。人混みを歩くのも疲れるし、ブナとクリのエサの時間だなあ、な~んて思ってしまう。朝早く出てきたのだから、早く帰れる時はさっさと帰ろう、な~んて思ってしまう。せっかく京都に来たのに。

        
        これは「ほたる」だけど、こんな顔で待っていられ
        たら、早く帰りたくなっちゃうのだ

        
        これはノエホタ母のセカンドハウスでの一コマだけ
        ど、私は家でこ~んな感じでいるのが好きなんだな

 持参した2冊の本は行きの車内で読んでしまったので、駅構内の本屋で知人の小説が掲載されている「小説宝石」を買ってすぐに
車中の人に。車内でビールとおつまみを買い、雑誌を読んで、東京に着いてもどこにも立ち寄らずに、まっすぐ家に帰ったのでありました。 

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バナナ、恐るべし

2011-10-05 | 植物

 月曜日、ノエホタ母から画像が送信されてきた。ファイル名は「バナナ」。

 なになに? バナナ? 
 ファイルを開けてみてびっくり! 先週伐り倒したバナナの根元から、もう新しい芽が出て、茎が伸び始めている写真だった。3カ月どころか1週間で再生するなんて、なんと生命力のある植物だろうか!

        

        

 ノエホタ母に「こうなったら実を結ぶように研究するしかないか」とメールしたものの、でも、まずいバナナしか実らなかったら…。もし美味しいバナナが収穫できても、収穫後またこんな調子で茎は伸び、また伐採しなくてはいけなくなり…。

 結局バナナの木が元気なうちは、いたちごっこなのである。やはり葉っぱや茎を堆肥化する方向で対応した方がよさそうだ。

 調べたら、ミミズに食べさせて糞で堆肥を作ったり、牛糞と混ぜて発酵させたり、けっこういい堆肥になるらしい。その旨ノエホタ母に報告したところ、ノエホタ母もそう思っていたらしく、「今度行ったら早速バナナ堆肥作りを始めてみます」とのこと。バナナ堆肥かあ、人の畑仕事とはいえ、何だかとても楽しみ!

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沢ガニたちよ、さようなら

2011-10-02 | つぶやき

 沢ガニの飼育は、毎日水を替えてやらなければいけないので、金魚より手がかかる。庭から葉っぱを取って来て、毎日入れ替えてあげ、ザリガニのエサも残らない程度に気を使ってやっていた。

 砂利と手頃な大きさの石を拾って来て消毒し、身を潜める小さな植木鉢も入れてやった。彼らはその家を大変気に入ったようである。よしよし。

 哀しいことに1週間くらいして、1匹お亡くなりになりまして、庭に埋葬することに。私は魚釣りをしても、むんずと魚をつかむことができるし、魚がお亡くなりになってすぐにさばくこともできるのに、死んでしまった沢ガニを素手で触ることに躊躇してしまった。一体、この感覚はなんだろう。

 よく観察していると、1匹めっぽう気性の荒いヤツがいて、ケース越しでもこちらが指を動かしたりすると、必ず仁王立ちになり、両方のハサミをぱっこりと広げる。「いつでもかかってきんしゃい! はさんでやるかんね!」と戦闘意欲満々である。強気なので「大将」という名前をつけてやった。
 水を替えるために洗面器に一度彼らを移すときなんぞ、気をつけなければ、いつも大将に指をはさまれて、痛い思いをするのだ。ハサミを片方失くした色の薄いカニは「薄次郎」、一番小さくて色鮮やかなカニは「チビ太」、チビ太よりちょっぴり大きいのが「チビ太2号」。

「名前なんか付けちゃったら、もう唐揚げにはできないね」
「うん、もうそれはできない」

 ということで、約2カ月、三日坊主の私が毎日ちゃんと水替えや草替えをして、可愛がってきた。9月に入ってまた1匹、特徴を探せず、名前もつけられなかったカニが死んでしまい、庭の木の根元に埋葬した。残るは大将、チビ太、チビ太2号と薄次郎の4匹。

 調べると、なんと沢ガニは長くて10年くらい生きると書いてある。しかも冬眠するとも書いてあるではないか。こんなプラケースでは冬眠させてやれないし、大将だって、チビ太だって、薄次郎だって、自然の中でのびのびとしたかろうと想う。

 そこで私は、ノエホタ母のセカンドハウスを訪ねた際、手頃な沢に放してやろうと考えたのであった。プラケースごと車に積んで持って行き、ノエホタ母に「沢ガニを放してやる、いい場所はないか」と聞いたら、「すぐ近くに蛍が舞う水場があるわよ。私たちはまだ蛍を見たことはないけれどね
」と言う。「そこなら」と思い、4匹をビニール袋に入れ変えて、ブナとクリを連れて沢ガニを放しに行ったのである。

 その近くの側溝には沢ガニの死骸があったので、きっと辺りには仲間がいるはずである。「房総の沢ガニたちよ、天竜生まれの沢ガニを仲間に入れてやっておくれね。薄次郎、片腕でも頑張るのよ! みんなぁ、天寿を全うするのよ~」と祈りながら4匹を放したのだった。

         
        自然に帰っていく「大将」。最後まで反抗的だった
        けど、気骨のあるヤツだったなあ。さよなら、大将

 家にプラケースを持ち帰って洗いながら、ちょっぴり淋しくなってしまった。飼っていたのはたった2カ月程度だったのに、靴箱の上がさっぱりしてしまい、物足りない景色。ああ、何も入っていないプラケースを片付けなくては……。また何か飼ってしまいそうだ。

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沢ガニを飼う

2011-10-02 | つぶやき

 7月末、天竜茶の生産者さんを訪ねたときのこと。茶畑での取材中に小雨が降り出し、店舗に戻る途中の山道のあちこちで、沢ガニを見かけた。沢ガニには雨が降ると、出歩く習性があるらしい。

 生産者のオオタさんは「踏んづけちゃっちゃあ、可哀想だ」と言いながら、ときどきぴゃっとハンドルを切る。そして「沢ガニの唐揚げは旨いだよ。この沢ガニだって、浜松の料亭で食べりゃ1匹500円もするんだから。近所のお母ちゃんたちはみんなして、山に捕りに来るだよ」。踏んづけるのは可哀想だけど、食べるのは「あり」なのだ。これが正しい食物連鎖というものなのですね。

 と、突然車を停めて、ビニール袋を取り出したかと思えば、緑濃い小枝を手折ってその中に入れ、道路を横断している沢ガニを手際良く捕まえた。その日のカメラマンは、べっぴんカメラマンのえりちゃん。オオタさんはえりちゃんに食べさせてやりたかったに違いない。

「ほれ、持って帰って、うちで唐揚げにしな」

 えりちゃんは目をまん丸にしながら、「はあ、ありがとうございます」と言って受け取った。ビニールの中に赤い甲羅がいくつも見えた。

 編集のゆうさんの運転で東京に戻る車の後部座席で、沢ガニたちはときどきガサゴソ音を立てている。この旅の友を唐揚げにする勇気はだれも持ち合わせていなくて、口々に「とてもじゃないけど、揚げものになんてできないよ~」と言い合った
。えりちゃんは自分に手渡されてしまった手前「洗面器で飼えばいいのかしら」などと困っている。

 結局「じゃあ、私が持って帰って飼うよ」ということになり、私はカバンの中に沢ガニをしのばせて、家に帰ったのであった。

 沢ガニは大小合わせて6匹。甲羅の色が薄く、大ぶりな1匹だけ、左のハサミがなくて、痛々しい。
 翌日、ホームセンターに行き、カブトムシを飼育するような小さなプラスチックケースを買った。はて、沢ガニは何を食べるのかしら。
 小動物の飼育グッズコーナーに行くと、カメのエサや金魚のエサが並ぶ棚にザリガニのエサを見つけた。同じカニだからいいのではないかと商品説明を読んでみると、沢ガニにもOKだと書いてある。

 やっぱり沢ガニを飼いたくなる子どももいるんだな。さっそくそれを買い求めて、家に帰って、洗面器から沢ガニを新居に移してやった。
 ボッチがいたずらをすると困るので、ボッチが気付かない靴箱の上が彼らの置き場所となった。夜、玄関の方でガサゴソする音にドキリとするが、なかなか癒される景色である。

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バナナの木

2011-10-01 | 犬&猫との暮らし

 ノエホタ母のセカンドハウスの土地には、バナナの木が3カ所にわたって植えられている。前の持ち主が植えたものらしいのだが、そんなにバナナの木が好きだったのかなあ。

 セカンドハウスの入口付近にあるバナナの木々の中には、台風で折れてしまったものもあり、「折れた茎はやがて朽ちてしまうし、汚らしいので間引こう」というノエホタ父母の話を聞きつけ、伐採を志願。初めてバナナの木に触れたのでした。

 バナナの木について、ウィキペディアには次のように記述されている。
「高さ数mになるが、実際には草木であり、その意味では正確には果物ではなく野菜(果菜)に分類される。その高く伸びた茎のような部分は偽茎(仮茎)と呼ばれ、実際には、葉鞘が幾重にも重なりあっているものであり、いわばタマネギの球根を引き延ばしたようなものである。茎は地下にあって短く横に這う。茎のような先端からは、長楕円形の葉(葉身)が大きく伸びる。」

 そうそう、樹木というより太い野菜の茎。葉鞘が幾重にも重なり、瑞々しい。切り込みを入れたそばから水が溢れ出すのだ。柔らかいからシャクシャクと面白いように伐れていく。(写真はノエホタ母提供)

                

 バナナの茎も葉も何かに使えそうなのだ。少し前にラジオで、バナナ・ペーパーが南アフリカの女性たちの自立に一役買っているという話を聞いた。バナナ・ペーパープロジェクトを進めている「One Planet Café」のサイトには次のように書かれている。

「バナナを収穫するとき、新しい果実が育つために、古い茎(枝)を切らなければなりません。切った茎はすぐに再生し(約3ケ月間~8ケ月間)、新しいバナナが育ちます。この茎で紙が作れるのです。もし、ゴミとして捨てられているバナナの茎を紙にすれば、世界中の紙がバナナでまかなえるという試算もあります。もう紙のために木を切る必要がないと言われています。

 One Planet Caféは、アフリカ南部のザンビアのオーガニックバナナ畑からの茎を使って、紙を作ります。茎を切り、乾かし、梱包するのは国立公園の近くに住み、貧しい生活を送る村の女性たちです。」

 ノエホタ母と「なんとか茎や葉っぱを再利用はできないかしら」「バナナ・ペーパーで作った名刺があるらしいよ」「いっそ根っこから抜いて、伊豆にあるバナナワニ園に寄贈するのはどうかねえ」「バナナの葉っぱでイモや肉でも蒸そうか」などと、ああでもないこうでもないと、くっちゃべりながら、大笑いしつつ、口も手も忙しく動かしていく。

          

             
         「お母さん、そんなにしちゃって、大丈夫?」  

 室内から作業を見守る2頭の心配をよそに、調子に乗った私は結局全部伐り倒してしまったのだった。ノエホタ母たちは間引くだけのつもりだったみたいだけど…。 

         

 バナナを収穫した木にはもう実がならないため、茎は伐って廃棄されるが、刈られても刈られてもその株からまた茎が伸びてくるらしい。
 丸裸にしちゃったけれど、心配いらないよ、ノエホタ母。3カ月もすれば、また生えてくるって。えっ? それが困るって? 
 
 そうね、ノエホタ母たちがいくら間引いても、伐り倒しても、力強く再生してくるのかもね。個人でバナナ・ペーパーを作るのは無理としても、乾かした繊維質を企業が買い取ってくれるということはできないかしらねえ。

 かつて伐り倒した茎は枯れて、繊維質が剥き出しになったまま、一部その辺に積まれていたが、ノエホタ父はそれを土壌保温のための敷き藁に用いたりしているらしい。その使い方は至極賢明だと思う。

 堆肥にはなるのかしら。どうしたらいい堆肥が作れるのかしらねえ。

 そうそう、ノエホタ母は布草履を作り方も習得していたはず! バナナの茎の繊維をきれいに洗って乾かして、草履を作るのはどうかしら。室内履きにいいんでない?

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ノエホタ母のセカンドハウスにて

2011-10-01 | 犬&猫との暮らし

 25日、ノエホタ母のセカンドハウスで昼食を済ませ、「どれどれ、どんな感じになったのかな」と庭を探索。

 
   ノエホタ母が写してくれた「庭めぐり風景」。ワンコも一緒にうろうろ

  ハーブ類だけでなく、すぐ食べられそうなものもあるじゃありませんか!

      
初めて見たシカクマメ    ゴーヤもすずなり     すっぱいかな、ザクロ

 ビールのつまみはこれでいいのに、と思っているのは私だけみたい。というのも、ノエホタ父母はもうイヤというほど、それらを食べているのだもんね。でも初めて見るシカクマメはせがんで味見させてもらった。シンプルに茹でてもらったのだが、スナップエンドウほど豆の味が濃くないので、炒め物などのほうがよいかも。

「見て、このミョウガ畑。ウンザリするくらい収穫したわよ~」
「保存するとしたら、どうするのがいいのかしら」
「酢漬けにした……」

「ここには何が植えてあるの?」
「秋播きのニジンン」
「こっちは?」
「明日ダイコンを蒔くの」
「ここは?」
「ソラマメよ」

 連作障害にならないよう、品目ではなく「科目」を注意しながら輪作しているのだという。「品目が違っても、科目が同じではダメ。アブラナ科のもの、セリ科のものと科目を変えて行くのよ」とノエホタ母。もういっぱしの家庭菜園家ですね。お見事!

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