小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

天領日田のラムネ屋さん

2010-09-29 | 旅先でのお話
 大分県日田市にある「原次郎左衛門」は「ラムネ屋」が本業じゃなくて、明治32年創業の老舗の味噌・醤油蔵。

 廃棄されてしまう規格外の鮎から、魚醤を作っているということで取材に行ったのである。淡水魚から作られた魚醤油は世界でも類がなく、独特の臭いがない原次郎左衛門の「鮎魚醤」は、イタリアンやフレンチの有名シェフたちから、料理の旨みを引き出す隠し味として高い評価を得ているらしい。

 現地で舐めさせてもらったけど、本当にナンプラーやニョクマムのように臭くなくて、さっぱりしていながら旨みを感じる醤油でした。

 味噌・醤油の多彩なラインナップもさることながら、驚いたのが七色の「虹色ラムネ」。これは人気商品で東京新宿の伊勢丹などでも売られているとのこと。

 聞けば創業当時からラムネを作ってきたという。味噌や醤油は作るのに時間がかかり、回転が遅い。とくに夏場の売上は期待できない。

 ということで、夏場の収益を見込んでラムネ製造を思い付いたのだとか。十三代目当主であり、四代目社長の正幸氏はラムネを日本に初めて持ち込んだのは、あのペリーだと言っていた。その後、明治25年に日本でラムネブームが起こったのだそうだ。

 「それでうちでも創業当時からラムネ製造をしてきたのです」と言って、社長は世界各国から集めたラムネ瓶や、今やもう国内では作られていない古いガラスのラムネ瓶が並べられたラムネ製造室を見せてくれたのだった。

 本当は鮎魚醤のお話を聞きに行ったのだけど、どちらかというとラムネ製造や瓶の変遷、エピソードの面白さが強く印象に残った取材でした。
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博多中洲のウナギ釣り

2010-09-27 | 旅先でのお話
 福岡に取材に行った日の宿泊は博多・中洲に建つホテル。「夜は何を食べようか」「博多といえばもつ鍋でしょう」ということになり、中洲の街に繰り出した。

 以前、博多に住んでいたことがあるというカメラマンさんの案内で出かけた店は、三光交差点近くにある「博多かね萬」。
 生肉も有名とのことで、サガリ、センマイ、馬肉、ハツ、レバの刺身セットを注文。サガリというのは肋骨側の厚い部分らしい。初めての味。赤身で脂が少なく、さっぱりしていた。

 生肉で精をつけた後は、自慢のもつ鍋、これが品切れなら帰っちゃう客もいるという焼きめしを食べ、もちろんビールに焼酎を飲みつつなので、かなり満腹であり、ホロ酔い加減で店を後にした。

 「ここが中洲なのね」、初めて訪れた編集ゆうさんと私はそこいらをブラブラ。

 川のほとりの遊歩道には屋台が並び、少し離れた所に何やら光るものが。なんとウナギ釣りの出店だった。

 強面のおっちゃんがひとり、細い棒の先に付いた釣り針を操り、黙々をウナギを狙っている。店のおばちゃんは人懐っこい2匹のマルチーズを従え、タバコをふかしながらどこを見るともなく、無表情でイスに座っていた。

 1回1000円。その場でさばくと料金500円追加。ウナギをさばくための使い込んだまな板とそこにしっかりと刺さった目打ち。本格的だ。

 おっちゃんはしぶとくウナギを追っている。「1回100円だよ」なんていうヨーヨー釣りとは初期投資額が違うから真剣である。

 ずうっと見ていたけれど釣れそうにないのでその場を離れたが、すぐ隣にも同じようなウナギ釣り屋が出ていた。
 その店主もおばちゃんで、やはり小型犬を連れている。こちらはヨーキー。番犬? 小型犬はウナギ釣り屋のおばちゃんたちの大切な商売の相棒らしい。

 酔っ払った観光客や出張に来たお父さんたちは、ここでウナギ釣りをするだろうか。仮に釣れちゃってさばかれても、ホテルに持ち帰れないし、そこで焼いてもらって食べるしかない。どうするのかなあ。

 あのおっちゃん、釣れたかなあ。
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ノニジュースその2

2010-09-26 | 犬&猫との暮らし

 届いたノニジュースをすぐさま開封し、クンクン匂いを嗅いでみた。甘いような、ちょっと生臭いような、濃厚なパッションフルーツの匂いがした。

 キャバリアを飼っている訓練士さんが「うちの犬には30cc飲ませている」というのを思い出し、クリとブナには50cc飲ませることにした。免疫力がアップするというのなら、クリにだけじゃなく、一応年上のブナにもあげないと不公平だからね。

 クリとブナのエサ皿に入れてやると、ブナはペチャペチャとすぐに飲み出したが、クリは匂いを嗅いだきり飲もうとしない!

 「クリーッ、お前のために買ったのよ。高いジュースなんだから、ホラ、飲みなよ~」と叫ぶ私。それでも飲まないので、皿からジュースをシリンジで吸い上げて無理やりクリに飲ませたのだが、毎回こんなことじゃ困るじゃないの。

 「クリちゃん、100ccで640円もするのよ」としつこく迫る私。「こんなちょっとでもお前の分だけで320円。残さず飲みなさい!」
 毎日私が飲んでいる発泡系の健康ドリンク(発泡酒とか第3のビールとか呼ばれている)は、350ccで150円くらいだ。えらい違いである。とはいえ、いきなり犬にセコい発言を繰り返し、我ながらちょっと恥ずかしくなった。

 元ケンネルの元お嬢さんは「水で薄めずに、原液で飲ませよ」と言っていたけれど、同封されてきたパンフレットを見ると、牛乳やヨーグルトに混ぜてもよいと書いてある。パンフに書いてあるのだからよかろうということで、翌日からは散歩のあとにあげる牛乳に混ぜてやることにした。

 牛乳で薄めると、クリもちゃんとノニジュースを飲む。やれやれである。もうセコい人にならなくて済む。
 人間用の健康ドリンクなのだから、私が飲んでもよいのだけど、そんな高価な栄養ドリンクなんて、もったいなくて自分では飲めなやしない。毎日2頭飲ませると10日でなくなってしまう量しかないのだ。あっ、またセコくなってしまった。

 クリは激しい運動をさせなくても、普通に歩いていてもゼエゼエしていた。ブナは激しいパンチングでも、ハアハアが速くなるだけでゼエゼエはしない。明らかに呼吸が違っていたのだ。

 21日に飲ませ始めて6日目、それが、クリのゼエゼエはかなり治まっている。今朝の散歩も歩いた距離は今までと同じ。なのに、散歩中にゼエゼエという息使いを聞かなかった。涼しかったせいかしら。それともノニジュースのおかげ?

 何だかよく分からないけど、そのおかげであってもらわなくちゃ困るとも思う。それだけ高価なのだから、効果がなくては(ダジャレじゃなくって)困るじゃありませんか。

 あと数日、とにかく飲ませ続けてみよう。もしクリのゼエゼエが改善されたら、私は「ノニがいい」と人に勧めるだろうか。分からないなあ。

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ノニジュースその1

2010-09-26 | 犬&猫との暮らし
 クリが「ゼエゼエ」するのに「ノニジュースがいい」と勧められ、「それは何か」と尋ねたら、ベンベン……。

 どうも南方の植物らしいことは分かった。なぜなら「タヒチアンノニじゃないとダメよ」と元ケンネルの元お嬢さんはキリリと言ったからである。タヒチの果物のジュースのようだ。「薄めずにそのまま飲ませるの。そうすると免疫力が高まるのよ!」とも語っていた。

 知り合いの訓練士さんからも買えるという。「そうすれば少しでも彼女が儲かるから」という。どうもその売買システムは「ニュースキン」や「アムウェイ」のようなマルチ商法的なシステムのようなのだ。

 家に帰ってさっそく調べてみると、タヒチアンノニ・ジャパン公式サイトなるものがあった。でも、いくら読んでも何の成分比率が高いのかよく分からないし、何がどう作用して免疫力がアップするのかもよく分からなかった。

 分かったことはノニジュースがめっぽう高いということだけだった。だって1本1000ccのボトルが6352円もするのですよ!

 ノニというのは正式にはポリネシア産の「モリンダシトリフォリア」と呼ばれる果実で、ノニジュースにはそれとグレープ、ブルーベリーなどがブレンドされているようだ。
 「フレンチポリネシア産ノニの有用成分がぎっしり詰まった逸品。できる限り自然に近い形で製品化」と書いてある。ううむ。

 そして、やっぱり「タヒチアンノニビジネス」なるページがあり、「これまで200人近くの億万長者が誕生している」などと書いてある。こういうのはあまり好きくない。

 だが、しかし、何となく気になる。クリの「ゼエゼエ」を解消してやりたい。肺浮腫や肺水腫だったらどうしよう。
 こうしてガンとか難病とか言われた人の家族は藁をもつかむ思いで、「よい」と言われるものは何でも試してみるのだ。クリは別に難病でもなんでもないし、まだ診察も受けていないのだけど。

 いつもなら、そういう売買システムは敬遠し、何だか分からないものをそんな高価な値段で買うことはないのに、私はなぜかふと、別の販売店のホームページからタヒチアンノニジュース1000ccを注文したのである。

 「ペット本の原稿料が9月末に入るからいいや」って、ちょっと気が大きくなったということもある。でも、ものすごく迷ったわけじゃない。なぜだろう。魔が射したのか。

 かくして21日、送料込みで6398円の払込書とともにノニジュースは届けられたのだった。
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Kids & Dogs Garden

2010-09-26 | 犬&猫との暮らし

 先々週の土曜日、茨城県小美玉市に行った。
 借金が払えず管財人が管理することになった土地を有効利用するべく、子どもや犬に開放する広場を作ったとのことで、どういった方向性で運営していくのがよいかという意見を求められて、現地を訪れたのだ。我が家の犬2頭を連れて。

 そこには、知り合いの訓練士さんや知り合いじゃない訓練士さん、かつて有名ケンネルだった家のお嬢さん(といっても、もはや「お嬢さん」と呼ばれるお歳ではない方だったが)などが集まっており、何頭ものシャパードやトイプードル、イングリッシュ・ポインターやらがアジリティーをしたり、訓練を入れられたりしていて、そんなのを座り心地のいいアウトドアチェアに座りながら眺め、久しぶりにのんびり過ごしていた。

 最近クリの息使いが「ハア、ハア」ではなく、かなり苦しそうに「ゼエ、ゼエ」なることがあり、心肺機能が低下しているのかと心配していた。その日もあまり暑くなるようなら連れて行くのを控えようかと思っていたくらいだった。

 そんなことを久しぶりに会った訓練士さんに何の気なしに話すと、「ノニジュースがいいよ」という。ノニジュース? 聞いたことはあるが、いきなりそう言われても……。

 なのに、次から次へとノニジュースによって、容態が回復したという話をするのだ。
 粘液状の嘔吐を繰り返していたのにノニジュースを飲ませたら翌日止まったとか、末期ガンで死にそうだったのにノニジュースによって数カ月を生き延びたとか。もちろんみんな犬の話なのだけど。

 「ノニジュースのことならHさんに聞くといい!」と言って連れてこられたのが、元ケンネルの元お嬢さんだった。

 「クリちゃんがゼエゼエしているんだって」と訓練士さん。
 「そういう肺浮腫や肺水種にも、ノニジュースは効くわよ」と元お嬢さん。

 (えっ? そういうって、クリの症状は肺浮腫や肺水種なのか)と私は目を白黒させながら、話を聞いていたのだった。

 ノニジュースって、一体何よ?

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『がんばれ!! 小さき生命たちよ』

2010-09-04 | 旅先でのお話

 まだ手元には届いていないけど、私が取材・まとめを担当したこの本が、昨日発売された(らしい)。

 副題は「横浜ベイスターズ・村田修一選手と閏哉くんとの41カ月」。版元のTBSサービス出版部が印刷した宣伝用のチラシの内容は以下の通り。

 ハマの男・村田がホームランに込める熱き想いとは!
 横浜ベイスターズ村田選手の長男・閏哉(じゅんや)くんは早産のため712gで生まれ、新生児集中治療室(NICU)に入院した。その後手術のため転院が必要になるが、受け入れてくれる病院が見つからず、新生児医療をとりまく厳しい現実に直面する。
 野球人・村田として、また一人の父親としての彼の知られざる活動を、自身の実体験をもとに赤裸々に語る。

 四六判192頁、定価1400円+税でTBSサービス出版部発行。

 私の最大の収穫は、この本にも寄稿してくださった神奈川県こども医療センター新生児科医長の豊島勝昭先生と出会え、医療者としての真摯な仕事ぶりに直に接することで、学び、触発されることが多々あったことだ。

 豊島先生がお書きになったNICUの現状や医療者としての思いだけでも、読んでもらえると有難い。取材に応じてくださった早産を体験したご家族の皆さんにも、心から感謝しています。 

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焼肉店「コムクッシチブ」

2010-09-04 | 旅先でのお話

 ロッテ・ホテル・ソウルから南大門路を渡り、韓国電力の脇の露地を入ったところにある焼肉店「コムクッシチブ」に連れて行ってもらった。
 「コムクッシチブ」は、鳩山前首相や日本人お笑いタレントの写真が貼りだされている「ノビチブ」という店の隣の建物の2階にある。

 牛肉のボリュームと柔らかさには舌を巻いた。火にかけたニンニクがジュワジュワしたところで、焼き上がった肉に包み、特製コチュジャンや粗塩を付けて食べるのだが、脂っこくなくていくらでも食べられる感じ。旨し、旨し。

  
柔らかいロースや骨付きカルビを注文      

 

 肉が焼き上がるとハサミでジョキジョキ切ってくれる。本場のキムチもぎょうさん食べました!

 クライアントにご馳走になってしまったので、値段は分からなかったが、地元のサラリーマンやOLで混み合っていたので、それほど高級店ではない模様。大満足の昼食でした!

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ソウルから和歌山

2010-09-04 | 旅先でのお話
 8月31日の夜の便でソウルに飛び、9月1日は1日ソウルで古い町並みの取材に同行。9月2日の午後帰国して、翌日農水省の広報誌の取材で和歌山へ。早朝の便で大阪に入り、最終便で関西空港から帰宅。

 疲労を残してはいかんと思い、今日の午前中は静かにしておりました。

 でも、ソウルでは美味しい焼肉と宮廷料理を堪能し、精をつけてきたし、和歌山ではこれまた最高に美味な魚料理(太刀魚の煮付け定食)を食べ、栄養を蓄えましたです。
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