小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

桃カステラをいただく

2021-03-03 | 食・酒
今日は上巳の節句、桃の節句である。



長崎県雲仙市で営農しているエコファーマー、ぽてと倶楽部の陽子さんが
長崎の郷土菓子”桃カステラ”を送ってくださった。
ぽてと倶楽部さん、ありがとうございました。

  

カステラに桃をかたどったすり密(フォンダン)がデコレートされた、
シュガーロードを有する長崎らしい縁起物のお菓子。

長崎の人たちにしたら、珍しいものでも何でもないのでしょうが、
こんな銘菓があったなんて、びっくりだ。



桃カステラは、女の子が初節句を迎える家から、
内祝いのお返しとして用いられてきた伝統的な銘菓、
ということを初めて知ったし、初めて食べた。

可愛らしくて、切り分けるのがもったいないくらい。
すり密の甘さを覚悟していたけれど、思いのほか甘すぎず、
口当たりがよく、しっとりしたカステラともベストマッチでした。

長崎の数あるカステラ本舗さんが、
それぞれに桃カステラを製造・販売しているようだ。

なんだかステキだな。誰かに贈って、驚かせたくなった。
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お米で蒸しパンを作ってみた

2020-05-06 | 食・酒
ここのところ、アメリカンレシピのマフィンをよく作る。
発酵に時間をかけずにできるので、とっても簡単。

でも、少し飽きたので、今日は生米から蒸しパンを作ってみた。
レシピは、生米パン教室が盛況で、
『はじめての生米パン』の著者、リト史織さんのもの。

できあがりは、レシピ紹介の写真とかなり違う。



材料に代替品があり、
また、蒸し方がイマイチだったという自覚があるので、
出来が悪いのは仕方ないにしても、
あまりにも見た目が違うので、大笑い。
私のは蒸しケーキじゃなくて、お饅頭だよ(笑)。

甘味には、メープルシロップを使うように書いてある。
なければ、砂糖を溶かした砂糖水。

けれど、私が使ったのは、甜菜オリゴ糖(液糖)。
蒸し器として使う、フライパンの使い方もよくなかった。

ということで、見た目が酒饅頭のような「それ」を食べてみた。

味はいける! 甘すぎず、悪くない。
ただ、食感にふんわり感が微塵もなく、
むっちりした、食べ応えのあるお饅頭そのもの。
お米だし、ものすごく腹持ちがよさそう。

スーパーに行くと、小麦粉などの粉ものや、
パスタなどの乾麺の棚が、すっかすかだ。

休校や在宅勤務で、お昼ご飯の用意にも
みなさん苦労しているんだろうな。

いずれ小麦粉も再び出回るようになるでしょうが、
小麦粉がなくても作れる蒸しパン、いかがでしょうかね。

次回は、レシピどおり、メープルシロップを使って、
ちゃんと蒸し器で蒸してみたい。

要領を得たら、お肉や惣菜をはさんで食べる、
甘くない生米蒸しパンにも挑戦してみようかな。
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エビスビール記念館へ

2019-05-12 | 食・酒
11日(土)はサウンドヒーリングのフットケア研修に出席。
午後3時頃に終了したので、先生とインストラクター、
研修生6名で、恵比寿ガーデンプレイスの一角にある
エビスビール記念館へ繰り出した。

研修施設から恵比寿ガーデンプレイスまでは
新緑や鮮やかなツツジ、サツキ、バラで目の保養をしつつ、
閑静な住宅地をそぞろ歩いて7、8分。

エビスビール記念館には初めて入った。



館内にはエビスの歴史をたどることができるギャラリーや
記念館すべてを参観するツアーのためのラウンジやステージ、
ミュージアムショップがあるのだが、
私たちのお目当ては、さまざまなエビスビールを試飲できる
テイスティングサロン!

試飲するには、サロン専用のエビスコイン1枚を400円で買って、
サーバーが並ぶカウンターで、銘柄を告げてコインを渡すシステムだ。



ゆっくりできるテーブル席はすでに埋まっていたので、
回転の速いスタンドテーブルに何とか場所を確保。

先生のオススメは「エビス スタウト クリーミートップ」。
名のとおりクリーミーで絶品なのだそうだ。

ちなみに「スタウト」は、ビールの種類のひとつで、
英語では強いという意味だとか。
世界にはさまざまなスタウトがあるのだそうです。

1杯目はもちろんオススメの「スタウト クリーミートップ」。



色は黒ビールそのものなのだけど、さほど苦味はなく
本当にクリームのような舌触りの泡と、
ほのかな甘味さえ感じる、ふくよかな味わいにやられたーっ!
ビール好きの私にはたまらん旨さでした。



2杯目は「琥珀エビス」。
コクがあるのにすっきりとしていて、
「エビス スタウト クリーミートップ」とは別物。

至福のひとときでありました。
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グリューワインにハマったお話

2014-12-23 | 食・酒
私の大好きなハルコさんが、
ボッチを亡くしてパッとしない私を気遣ってか、
心温まる品々を送ってくれた。

ハルコさんは保護シェルターで知り合ったボランティアの先輩。
イヤみがなくて明るくて、私より年上(少しだけど)の女性で、
私がこんなにすう~っとなじめた方は、ほかにあまりいないかもしれない。
チャーミングな人柄で、自然体でいさせてくれるステキな人だ。

箱の包み紙を止めていたクラフトテープが
わざわざハート型に切り抜いてあり、
ハルコさんの思いやりのある手仕事に、ほっこりしました。

箱から出てきたのは、可愛くラッピングされたいくつかの包み。
ワクワクしながら開けてみると、
グリューワインに遠野の地ビール「ZUMONA」。
ワインや地ビールのおつまみにもってこいの
ナッツやドライフルーツが入ったチョコレートにクルミ、
自分では買ったこともない立派な洋ナシ。


それに、ステンドグラスの教室を開いていたことのある
ハルコ先生手作りのクリスマス飾り!!!


サンタとツリーはお手製ではないそうですが、
つい立て(?)は昨年作ったのだとか。恐縮至極。

で、寒い日が続いたある夜、
本当はクリスマスまでとっておこうと思っていたのだけど、
グリューワインを味見してしまった。

グリューワインは、赤ワインにたくさんの香辛料と
オレンジやレモンを入れたホットワイン用のワインで、
ドイツやオーストリアなどでは(他の国は知りません)この時期定番の飲み物で、
グリューワインを売る屋台が立ち並ぶのだそうだ。

「1分くらい電子レンジでチンして召し上がれ」というので、
そうしてみると、スパイスが軽く効いていて、
ほのかに甘く、カラダの芯から温まった。

市内にある激安酒販店のチラシに、
グリューワインの入荷情報が掲載されていたので、
クリスマス用にさっそく仕入れに行ったのでした。

遠野地ビール「ZUMONA」のヴァイツェンはコクがあって、
そのくせ爽快な口当たりで、まあ、美味でした。
当たり前だけど、安物の発泡酒とは大違い!
それにしても、
遠野がホップの生産量日本一だったとは知りませんでした。
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モーニングラーメンって……。

2014-10-15 | 食・酒
兄貴たちが特に期待もせずに入って、
ハマってしまったという、下田市内のラーメン屋さんに連れて行ってくれた。
朝9時から開店しているという「一品香」。


「モーニング塩ラーメン」??? 
まあ、元気なら、私はイケますけど……。

看板にあるとおり、天然塩のラーメンがオススメだという。
干し貝柱や干しエビを使った中華スープと鰹節や鯖節、日高昆布でとったダシに
天然塩を合わせたスープがウリなのだそうだ。

兄貴は「下田名物の金目鯛とエビのすり身が入ったワンタン入りの、
天然塩ラーメンを食べてみてくれ!」と熱く語る。
なので、それを注文。1杯1,100円(だったかな)。


尖がったしょっぱさの化学的な味ではなく、
クセのない、まろやかな塩味とでもいうのだろうか。
スープを飲み干しても、後で喉が乾かないだろうなと思った。

ワンタンはプリップリで、かなりボリューミーなのだけど、
具がエビと金目鯛なのでしつこくない。
チャーシューもこの店の目玉商品で、手間暇かけて作られたという感じ。
厚く切られた身はジューシーで、口の中でほろっと砕けて旨かった。
切り落としのパックも売っていて、買って帰る人も多いらしい。

また食べたくなる魅惑のラーメンでありました。
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ジューシーな日本梨「あきづき」

2014-10-03 | 食・酒
6月にお話を伺った福島の梨専業農家さん、
園地を津波に流されて一時は諦めかけた梨の栽培を、何とか再開し、
未だ仮説住宅住まいだけれど、今、収穫の最盛期を迎えている。

作付けしている品種はおなじみの「幸水」「豊水」に「新高」のほか、
「ラ・フランス」や比較的新しい品種である「あきづき」などで、
一度「あきづき」を味わってほしいと言っていた。

「あきづき」は「新高」と「豊水」の交配種に「幸水」を掛けあわせた赤梨で、
平成13年に品種登録されたそうだ。

復興に向けて頑張っている生産者さんを応援したかったし、
オススメの梨の味見もしたかったので、取り寄せてみることにした。
届いた「あきづき」はどれも大きくて、ずっしりと重い。500gはある。


さっそく食べてみた。
びっくりするほど果汁がたっぷりで、みずみずしい!!!
酸味はなくてさっぱりしている。シャクシャクしていてスイカのよう。
梨をこんなに「美味し~い!」と思ったのは、初めてかもしれない。

しつこくないのにクセになる味、幸せになる味。
「あきづき」は私の好きな梨第1位にランクインしました。

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戴き物の青山椒

2014-08-31 | 食・酒
友人のカサハラさんから「今年は育てている山椒の実が豊作だ」と電話で聞いたとき、
「いいな、いいな」を連発し、垂涎状態を訴えたら、
「では、機会があったらお分けしましょう」と言ってくれた。

私はすっかり忘れていたのに、
昨日、映画上映の会場に忘れずに持ってきてくれたのであった。

ビニールに密閉されていた青山椒は、それでも鞄の中から香り立ち、
和のスパイスの威力を放っていた。
ああ、なんだか、しゃんとする香り。


今日はさっそく下茹でしてから水にさらしてアクを抜き、
酒、醤油、黒糖などで、コトコトと佃煮にしたのでした。


ピリッとした心地よい辛みと後から黒糖の甘味が追いかけてきて、
アツアツのご飯に混ぜ込めば、それだけでお惣菜いらずの上等な一品。

アボガドに添えると、アボガドのこってりさとマッチするし、
シラスと和えた和風パスタも美味でありました。

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初めてのジェノベーゼソース作り

2014-07-04 | 食・酒
 たつの市には露地栽培をしている広いバジル畑があった。こんなにたくさんバジルが植わっているのを見たのは初めて。


 無農薬で栽培し、毎日手摘みで収穫するというから、けっこう手間がかかるのだけど、このバジルが国産のジェノベーゼソースに加工されるのだそうだ。


 生産者の方が生バジルを分けてくれたので、新鮮なうちにジェノベーゼソースを作ってみた。本来は松の実を入れるようだけど、その代わりクルミやアーモンドなど数種類のナッツを使ってみた。
 大切にしまってあった頂き物の高価なエクストラバージン・オリーブオイルとニンニク、大量のパルメザンチーズを加えてミキサーにかける。

 それだけのことなので、生バジルさえ手に入れば、実はとても簡単に作れるわけですね。岩塩で味加減を整えて、舐めてみたら、あら美味しい! 化学調味料の変な味もなく、フレッシュで実に美味。思わずワインに手が出そうになった。ダメダメ、まだ仕事が終わってないわよ。


 パスタやパンだけでなく、鶏肉やポテトの蒸し焼きなんぞに添えてもいいかも!!


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待望のじゃがいも届く

2014-06-05 | 食・酒
 長崎のぽてと倶楽部さんから、待ちに待ったじゃがいも「デジマ」が届いた。わ~い。

 

 年に2回の贅沢。今回も15kgお願いしたが、それでも芽が出る前に(出てしまったらくり抜いて使うけれど)、旬の味をせっせと楽しむことにしている。

 千恵ちゃんにもおすそ分けしているが、「ほくほくとしっとりの両方を絶妙のバランスで持った、本当に美味しいじゃがいもだね」と絶賛してくれる。兄嫁さんや妹にも至って好評である。私が生産しているわけじゃないのに「美味しい」と言われると、うれしくなる。

 うちでもっともよく作るのが、千切りにしたものをフライパンの上で円形にまとめ、バター、もしくはオリーブオイルで丹念に焼き上げる大判のハッシュドポテトである。
 これは、ドイツの南部地方やスイスでは「ロスティー」と呼ばれている、じゃがいもを使った代表的な郷土料理だそうだ。デジマが届くと、これが朝食になることが多い。


 味付けはシンプルだけど、デジマのモチモチ感とホクホク感が引き立つ。ビールのお伴にも最高なんだな。チーズを乗せて焼くのもオススメ。
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自前のヨーグルト

2014-06-03 | 食・酒
 5月下旬、近くに住む知人から届いたファックスに「カルピスカイヨーグルトのタネはご要り用ですか」と書いてあった。カルピスカイ? 多分、カスピ海の間違いでしょう。

 10年以上前になるかなあ、やはり知人からカスピ海ヨーグルトのタネをもらい、作っては食べ、食べては作り、かなり長く使っていたのだけど、取材で長く留守にした時にダメにしてしまった。ヨーグルトはトチ、ブナ、クリにもあげていたし、カヤもよく食べる。自分でも好きなので、M乳業の宅配アイテムのひとつである。

 今後ヨーグルトを切らさずにいられるというのはありがたいし、自分で作ることができれば安上がりだ。ということで、タネをいただき、毎日のように作っている。お料理にも使えて、とても重宝。


 作り方は至って簡単。煮沸した瓶に、瓶の容量の3分の1くらいヨーグルトを入れ、パスチャライズ(低温殺菌)の牛乳を入れて、グルグルかき混ぜるだけ。今なら気温が高いので、常温数時間で発酵が進む。直射日光の当たらない場所においておけば、ぷるぷるに固まっている。ぷるぷるになったら冷蔵庫に入れる。

 私は350~400CCくらい入る瓶を2つ用意して、代わり番こに作っては食べ(タネ用に少し瓶の中に残して、牛乳を継ぎ足す)を繰り返しているのだけれど、瓶の口などについたヨーグルトはきれいに拭き取るようにし、いつまでも付着しているようなら、その瓶は洗ってまた煮沸して、新たにヨーグルトを入れて作るようにしている。

 牛乳はスーパーで買ってくることになったし、ヨーグルトは自家製造できちゃったので、M乳業の宅配はやめちゃうのです。ちょっと暗い宅配の人よ、さようなら。
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ついついファーマーズマーケットで

2014-02-23 | 食・酒
 なぜか突然、以前のようにHTMLエディターが使えなくなり、ものすごくストレスを感じながら不慣れなTEXTエディターで記入しているのだけど、フォントが選べないし、サイズもどれを選んでもしっくりこない。やんなっちゃう。やんなっちゃうけど、なすすべなしなので仕方なくTEXTエディターで進めている。

 国連大学前で開催されていたフォーマーズマーケットでは、無農薬野菜も数多く売られていたのだけど、思わず即買いしたのが大分県の漁師のおかみさんグループが作っている「ごまだし」だった。こんなところで出会えるとは!

 これは数年前、水産庁の異端児ウエカツさんに紹介していただいたものだ。規格外で市場に出回らない魚を、何とか利用したいと知恵を絞ったおかみさんたちが、試行錯誤の末に作り上げた出汁ペーストで、アジ、エソ、鯛など魚種別の出汁がラインナップされている。

 これが美味しいのなんのって! お湯をさすだけで立派なおつゆになるし、マヨネーズと和えてディップとして利用しても美味。そうめんのおつゆとしても最高。ごまの風味と魚のこくが相まって抜群に旨いのです。

 お中元などにもセットで贈ったことがあるのだけど、普段はサイキリーフというところにネット注文するしかなかった。マーケットで売っていたのは「せたがや縁側cafe」というお店。玄米甘酒が目玉商品らしいけど、ここではなんと大分・日田市にある丸原商店の「鮎魚醤」も扱っていた。 

 その他、「炊き込みご飯が旨いよ」という言葉についつい引き寄せられて買ってしまった沖縄の天然もずく(塩蔵)。それにシークワーサーぽん酢、無農薬栽培の切干大根、岩塩なども……。仕事の報酬がちょっとだけ入ったので(ファーマーズマーケットに行く直前に手にしたのが悪かった)気が大きくなってしまったのだ。気をつけなくてはと思っていたのに……。

 

 うれしくなって写真を撮っていたら、カヤが邪魔しに来た。「見えないのになんで分かるの?」というくらい、ちゃんとファインダーに収まるところにしっかり座っちゃって。可愛いヤツ。

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大西ハーブ農園のフレッシュハーブ

2012-05-21 | 食・酒

             

 青森県六戸町で150種類以上のハーブを栽培している大西正雄さんから、思いがけない贈り物が届いた。取れたてのフレッシュハーブ。

 大西さんは以前、取材で伺ったことがある大西ハーブ農園の主で、日本各地の有名な料理人だけでなく、海外から訪れたフレンチ、イタリアンのシェフたちが、大西さんがつくっているハーブの種類の豊富さと味の濃さを絶賛していると聞いた。「ミシュラン東京」に掲載されている3つ星レストランをはじめ、全国100軒近くのレストランにフレッシュハーブを出荷している。

 ハーブといえば地中海の温暖な気候をイメージする。イヤというほど聞かれてきただろうけど、私も「なぜ、青森でハーブ栽培?」という質問を投げかけた。
 すると大西さんは「青森は本州では確かに北の果てだけど、地球規模で見たら北でも南でもないでしょ」とスケールのデッカイことを言う。
 続けて、
「地中海沿岸地方は北緯40度に位置しているのだけど、ここもほぼ同じ北緯40度。青森というと『津軽海峡冬景色』のイメージが強いから、どこもかしこも豪雪で厳寒の地だと思っているでしょ? でも太平洋側のこの地域は雪も少ないし、冬も晴れる日が多く、日照時間が長いわけ。ハーブにとって、この光が大事なのですよ」
 と言うのだった。

  大西さんは旅行が趣味で、高校時代から日本各地を回り、大学に入ってからは海外へも足を伸ばした。そんな旅行先でハーブに一目惚れしたのだそうだ。当時、実家は葉タバコ農家で、葉タバコの栽培には大量の農薬が必要だった。農産物を量産するために、農薬を大量に使っていいのか。大西さんにはそれが引っかかっていたそうだ。

 海外で初めてハーブが、人々の健康を維持するために身近にあるものとして定着していることを知り、魅せられた大西さんは六戸町でハーブ栽培を始めたのだ。
「次男だからできたんだよね。長男は米や野菜を作る農家を継いでますよ。私がここでハーブを作ると言ったとき、親からも親戚からも頭がおかしくなったのではないかと言われましたよ」

 サラリーマンをしながら、ハーブの栽培を始めたのが26年前。初めから完全無農薬・無化施肥栽培。苗床は、ブナの森が育てた黒い腐植土、八甲田山が噴火したときの地球のミネラルが豊富な火山灰土、それに川砂の3種類の土をブレンドして作っている。

 木枠の花壇を積み重ねていく独特の栽培法はとても合理的。
「自分のオリジナルだと思っていたのだけど、この方法はすでに江戸時代に行われていたの。文献にそれを見つけてがっかりしたよ」
と笑いながら話してくれた。 

 肥料は馬糞を使った自家堆肥。軍馬や競走馬の産地として発展してきた上北地方では今でも乗馬ビジネスが盛んで、馬糞の処理が問題となる。「馬は牛や鶏と違い、自然素材の飼料しか口にしない」と大西さん。「その馬の糞を使えば化学物質が含まれていない堆肥が作れるでしょ」
 大西さんは
「私が作ったハーブが美味しいかどうかということより、人の体にいいかどうかが重要なんです。食べたら体が喜ぶというハーブを作っていきたいんですよ」ときっぱり言っていた。ハーブがもつ本来の力とは、そういうものだから、ハーブの薬効を知って、もっと生活に取り入れて欲しいそうだ。 

 フレッシュハーブを送ってもらったお礼の電話をすると、今ハーブ収穫の最盛期で、毎日てんてこまいだそうだ。150種類以上あって、しかもハーブの葉は1枚1枚、丁寧に手摘みしているから、パートさんもフル稼働だろう。

 送ってもらったセットはサラダ用のハーブの下に、きちんとビニールにハーブティー用、料理用が分けられて入っていた。取り寄せると確か4,800円だったと思う。おもてなしのお料理用にいいのではないかしら。さて、これからフレッシュハーブティーをいただいてみようかな。

 新しくホームページを開設したらしく、送られて来たパンフにアドレスが乗っていたのだけど、つながらない。どうしてかしら。
 一応、書くと、http://www.onishi-herb.jp/
 連絡先は、TEL:0176-55-3459 FAX:0176-55-3059

 

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隠岐島後で食べたもの

2011-12-13 | 食・酒

 隠岐島後では郷土料理の店「味乃蔵」で昼食を取った。
 これは「隠岐そば」。江戸のそばのつもりで食べるとびっくりする。つなぎを一切使っていないからだというが、コシはなく、柔らかくて細切れになる。関東や信州のそばとはまったく別物だ。

 これがまたサバの出汁が利いていて、ゴマと柚子の風味がアクセントとなり、抜群に美味しかった。ほぐれ切ったサバの身も入っている。また食べたい逸品でした。

 白いかの刺身、焼き物、揚げ物、すべて美味しかった。いかの味が濃く、柔らかくて、美味でした。
 

 
店ならではのカツオの塩辛       これはつぶ貝の刺身
 
 編集ゆうさんの毎度の「せっかくだから」によって、昼からカメラマンと3人で地酒を頂きました。

 隠岐プラザホテルの夕食に出た「焼き飯茶漬け」は、中華料理かと思いきや、隠岐独特の味噌を付けて焼きおにぎりをお茶漬けにしたもので、島では家庭の味だそうだ。
 朝食に出た「もずく粥」は香り豊かで、つるつるとした食感。やさしい味付けで何杯もいけそうだった。

           

 短い滞在時間だったけれど、隠岐の食を堪能できて嬉しい旅だった。

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ブランド米「にこまる」

2011-11-01 | 食・酒

  長崎県の「ぽてと倶楽部」(農家)さんから、10月下旬に収穫された九州のブランド米「にこまる」が届いた。『クロワッサンプレミアム』特別編集号の取材を通して知り合い、掲載させていただいたことから、23年度産を注文していたのだけど、結局プレゼントしてくださったのです。ぽてと倶楽部さん、有難うございました。

 お米と米粉の研究者である新潟大学の「米粉先生」(と私たちがそう呼んでいる教授)から、「にこまる」の育成者のひとりである九州沖縄農研の研究者・坂井さんを紹介され、坂井さんから生産者であるぽてと倶楽部の永田さんを紹介していただいたのである。
 
 永田さんはエコファーマーである。エコファーマーというのは、土づくりと化学肥料・化学合成農薬の低減を一体的に取り組んで作物づくりを行う、都道府県知事に認定された農業者のことだ。

                         

 お米とともに入っていた上のお便りには、次のように書かれていた。

「ながさきにこまる」をご注文いただき有難うございます。9月上旬の「にこまる」の出穂開花期に、九州の東海上をゆっくりとした速度で北上した台風12号の影響で、長時間にわたって揺らされたため心配していました。ところが、台風が通過した後は熱帯夜かた解放されて、近年にない昼夜の寒暖の差があったことがお米にとっては良かったようです。
 今年も白米をご注文の皆さまへは、お米に負担をかけない昔ながらの精米方法で、時間をかけて少しずつ繰り返して搗きあげました。食味ランキングで3年連続「特A」の評価を受けた「ながさきにこまる」の特別栽培米(※5割減農薬・減化学肥料で栽培)をどうぞご賞味ください。今後とも応援よろしくお願いいたします。

 作物を大切に育てていることが分かる文章の下には、ちゃんと栽培履歴(いつ種籾を播いて、田植えをして、追肥をして、防除をして、出穂を確認して、稲刈りをしたかの記録)が書いてあり(お米のトレサも制度化されたということもあるけど)、「籾殻消毒は薬剤を使用せず、微生物で種籾を包み込むことで細菌をガードする方法を毎年採用しています」とエコファーマーらしく、籾殻の消毒に配慮していることも記載されていた。

 永田さんのお便りにあるとおり、「にこまる」は「米の食味ランキング」で、3年連続して最高ランクの「特A」と評価されているお米で、粘り、甘み、やわらかさ、炊き上がりの色ツヤも「コシヒカリ」に勝るとも劣らないと高評価を得ているお米だという。そうと聞けば食べてみたくなるじゃありませんか。

 味や品質だけでなく、温暖化傾向を見越して高温耐性を兼ね備えた、高収量の品種で、今後も各地で作付けされることが予想される優良品種だそうだ。「粒も大きいですよ」と永田さんが言っていたとおり、送られてきた「にこまる」は「ゆめぴりか」という北海道のお米より若干粒が大きかった。

              
         左が「ゆめぴりか」、右が「にこまる」

 「ゆめぴりか」も北海道待望の新品種として『クロワッサンプレミアム』で取り上げたのだけど、偶然にもお取り寄せ好きの知り合いのお姉さんが「現地で食べて美味しかったから」ということで取り寄せ、先日私にも送ってくれたのだった。これから食べ比べてみたいと思います。

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コーヒー酒、旨いし!

2011-03-06 | 食・酒

 これらの果実酒、コーヒー酒は、昨日ノエホタ母から送られてきたものである。

 梅酒以外の果実酒に漬けてある果実やコーヒー豆は「もう取り出すように」と昨日言われたので、今日早速取り出した。お酒のことになるとぬかりない。掃除や洗濯も、かようにパッパとこなせばよかろうに、と思うのだが……、つい後回しにする自分を妙なタイミングで反省してしまった。

 言われたとおりにちぁゃんと濾して、再び瓶に納める際、言われもしないのにちょいとそれぞれの味見をしてみた。

 何が美味しかったかって、豆の香りも味もきちんと活きているコーヒー酒! 
 以前、高円寺のスペイン料理を出す居酒屋さんで呑んだのと同じ、実に美味しい!

 ノエホタ母は下戸なので、この旨さが分からないだろうが、ホント、美味しいです。豆を漬け込むだけのようなのだが、ぜひとも作り方を伝授していただきたい!

 イチゴ酒はイチゴの甘い香りと味が濃厚で、甘過ぎると感じるようなら、レモンを絞って炭酸割りで。

 かつて自分で漬けて失敗した覚えがあるキーウィ酒、お味はいかに? キーウィって果汁の旨味がじんわり出るという、味の濃い果実じゃないからね。キーウィの味が生きている!というわけではないけれど、ノエホタ母のキーウィ酒は、レモンの風味が強くて、さっぱりしていた。少し寝かせてみましょうかね。

 ノエホタ母とのおしゃべりは最高に面白くて、電話で話していても受話器を持つ手がしびれるほど長っ話になってしまうことがある。これで彼女が下戸じゃなければ、大騒ぎできるのになあ。残念だなあ。

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