小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

「木蘭の涙」に泣かされて

2014-03-30 | 犬&猫との暮らし
 春分が過ぎると、庭側の大きな窓から差し込む日差しの位置が変わる。この陽だまりの中でクリは逝ったのだなと思い出す。

 もうスターダスト・レビューの『木蘭の涙』を泣かずに聞くことはできない。

 出だしの「逢いたくて逢いたくて」でもう震えちゃうのに「幾度目かの春の日、あなたは眠るように空へ旅だった」と歌われるとしゃくりあげてしまう。

 ブナ、桜の下で毎年、写真、撮ってたね。春に生まれたお前は春を待たずに逝っちゃったねえ。きっと今年の桜吹雪を見たら、お前が空にのぼっていった日の雪を思い出すんだろうな。


 クリ、去年は桜が咲いていたのも気づかなかったよ、お前のことしか見ていなかったから。知らない間に木蘭も桜も散っていた。

 

 河川敷の桜が満開になるのは来週みたい。いつもの場所に見に行くから、みんなもおいで。桜の花が散り終えるまで、毎日一緒に桜の中を歩こう……。
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花粉症

2014-03-29 | つぶやき
 そういえば、今年のスギ花粉の飛散量はどうなんだろう。昨年より少ないのかしら。だとしても...。

 今年はほとんど花粉症状が出ない。インタビュー中、鼻水が垂れたり、マスクをしていては失礼なので、念のため薬を飲んだのだけど、それも数回だけ。

 どうしたんだろう? 体質が変わっちゃった? 嬉しいけど、なぜ? 20代からずっと重症の花粉症患者だったのに。


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カヤ、初の土手道歩き

2014-03-29 | 犬&猫との暮らし
 昨日はポレポレ東中野で上映していた『隣る人』の最終日だったので見に行くつもりだったのに、前の晩に珍しく寝付けないまま明るくなってうとうとっとしたら、もう出かけなくてはいけない時間になっていた。不覚だったなあ。

 知人から「犬たちの闘病記録をまとめなさいよ」と言われていたので、ほぼ書き上げ、推敲しているところなのだけど、ちょうど去年の今頃は寝たきりになってしまったクリの看病に追われ、そのシーンに差しかかると涙でパソコンの画面が見えなくなってしまう。

 切なくなってしまったので、気分転換にカヤを連れてお花見に出かけた。14年にわたって毎日のように通っていた河川敷に久しぶりに行ったのだけど、桜はまだ5分咲き程度で、一面うっすらと桃色の風景だった。



 カヤは今日、うちに引き取ってから一番長く歩いたと思う。駐車場までも歩かせたし、河川敷の手前のいつも駐車していた場所から土手道へと続く道にも下してみた。



 最初はちょっと固まっていたけれど、道端の草をクンクンしたり、意外と活発だった。ただ、やはりずっと歩いてはくれず、途中で立ち止まったまま動かなくなってしまったり、戻ろうとするので、なかなか先に進まない。トチ、ブナ、クリと歩いた対岸の懐かしい土手道をゆっくり歩きたかったので、ときどきカヤを抱っこして進んだ。


ブナとクリが最後に歩いた土手道は工事中で通行止めになっていた



こんな護岸を作っていた


 やっと土手道にたどり着き、カヤを歩かせると一応きちんと着いてきた。怖くて仕方ないというようには見えなかった。駐車場へ向かうときにも外でウンチをし、室内では決してやらない後ろ足での砂かけキックをしていたし、屋外の路上であることがちゃんと分かっているのだ。


楽しそうな表情だけど、本当はかなりテンパっています


 帰りは疲れたらしく、車まで歩かせるのに時間がかかり、途中何度か抱っこした。早く抱っこされずに歩けるようになってね。面白かったのは、ここでもカヤの人好きが見て取れたことだ。河川敷のグランドに向かう人たちの話し声が聞こえると、そっちに興味を持ち、しっぽをプルプル振りながら、見えない目で方向を追っていた。カヤは社交的なのね。
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ロアアームブーツ交換

2014-03-28 | つぶやき
 前回の車の6カ月点検の際に「ロアアームブーツに亀裂が入りかけているので、次の点検で交換をお勧めします」と言われた。車のメカに弱いので「何? ロアアームブーツってどこ?」という状態。
 仮にロアアームブーツがどこにあって、どういうものかが分かったとしても、自分では交換しようもないのでお任せするしかない。

 前に乗っていたレガシーはドライブシャフトブーツに亀裂が入ってしまい「これでは車検に通りません」と言われたのでオートバックスで交換してもらったのだけど、車はいろいろな「ブーツ」を履いているのね。

 「次の点検は4月だからまだ先だ」とすっかり忘れていたところディーラーさんから電話があり、「ロアアームブーツを交換することになるので3月中にお持ちください」と言うのだ。
 お願いすれば引き取りにも来てくれるのだけど、歩いて5分かそこらの所に古本市場があって、点検中の小一時間、そこで本を物色しながら待つ楽しみがあるので、自分で持ち込んでいる。

 「4月じゃありませんでしたっけ?」と聞くと「消費税が上がるので3月中の方がいいかと」とご親切に。いくらくらいかかるかと聞くと「2万円くらいでしょうか」などという。ああ、そんなにかかるのかぁ、やんなっちゃう。2万円だと消費税が8%になったら600円の差が出るので、ディラーさんは気を使ってくれたわけですね。

 昨日車を持ち込んだところ、結果的には7000円もかからなかったのでホッとしたけれど、私が買う車はすべて中古なのでかなり当たり外れがあり、レガシーの前に乗っていたカペラなんぞ、どれだけ修理代がかかったことか。あらぬことかフロントガラスが割れるという大惨事にも見舞われてビックリした。

 前のレガシーはトランスミッションボックスの交換がすぐにできず、修理代がかかりすぎるために泣く泣く手放したのだけど、いい車でした。3ナンバーでハイオクだったから維持費は痛かったけど、あんなにいい車を5万円で譲ってもらったのだ。

 レガシーがダメになった時、ずっとお世話になってきた修理屋のオジサンが手配してくれた中古のシビックを買った。結局レガシーの修理見積り以上の費用がかかることになり、おまけにジャダーに問題が……。

 修理屋のオジサンでは埒があかなかったのでディーラーに持ち込んでジャダーの1件は解消。でも私はオジサンの不実な対応にプツンときて、あれ以来車検もディーラーさんにお願いすることにし、おすすめされるままに6カ月点検付きのパックに入っちゃったのだ。

 ところが6カ月ってあっと言う間に過ぎてしまうもので、面倒といえば面倒。でも、自分でこまめにメンテナンスできないので仕方ありません。6カ月に一度の古本市場めぐりを楽しみ、昨日も谷川俊太郎さんの詩集やいしいしんじさんの物語など8冊も買ってしまったのだった。

 
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カヤ、久々に外を歩く

2014-03-24 | 犬&猫との暮らし
 先週妹がうちに来た際、カヤがピヨピヨ鳴るおもちゃにどれほど興奮するか、実際にピヨちゃん人形を鳴らして見せたあげた。「ピヨちゃんはどこ?」と言うと一生懸命探すところがいい。カヤのピヨちゃん好きを知った妹は、さっそく出先からお土産にピヨピヨ鳴るおもちゃを買ってきてくれたのだった。



 顔の部分にピヨピヨ鳴る塩ビの笛が入っている



 そして、しばらく格闘するうちに、



 こんな具合になっていた。あ~あ

 これしきの遊びでは物足りないようね、ということで、お天気もよく暖かかったので、カヤを外に連れ出してみた。実に4カ月ぶり、いや、それ以上かな。抱きかかえて外に出したのだけど、その時はやはり震えていた。

 けれど、いざ路面に下して少し歩き始めるとブルブルがやみ、時々立ち止まるものの私の手を鳴らす音に反応して着いてきた。数カ月のブランクをまるで感じさせない歩きっぷりだ。




 それは多分、このほぼ5カ月という時間が紡いだ関係性の問題だろうと思う。毎日一緒に眠るこの人と一緒なら、まあ、そんなに怖い目に遭わされることはないんじゃないかと、カヤが思えるようになったんじゃないかな。

 明日からまた少しずつお散歩の練習をしていこう。昨年はお花見どころではなかったので、今年はブナとクリを偲びながら、カヤと一緒に桜をめでに出かけよう。
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元気出してほしいよ、配達の人

2014-03-21 | つぶやき
 その時、気が大きくなっていたのか、お断りする強い力が湧かなかったのか、今となっては定かではないのだけど、M乳業の宅配の勧誘に乗ってしまい、もう半年以上、毎週月曜日に乳製品を届けてもらっている。

 オートロックのマンションなので「配達時間に在宅していなくてはいけないし、いちいちロックを解除するのは面倒なので」と言ったのだけど、配達会社の社長らしい営業のオジサンに「そういうマンションが多いのですが、手間をかけずに何とか配達できます」と言われたので、つい「そうですか」と納得してしまったのだ。

 それでも配達の人はやはり勝手に入ってくるわけじゃなく、エントランスでインターホンを鳴らす。ピンポンが鳴れば仕事中でもロックを解除しに席を立つ。

 それは別にいいのだけど、何が気になるって、配達の人が異常に暗いことなのだ。エントランスのモニターに映るその人は、こちらの気が滅入るくらい、いつも暗くて元気がない。「もうこの仕事がイヤでイヤでたまらない」といった感じで、モニターに顔半分を映しながらぼそぼそっと小声で早口に名乗り、ロックが解除されたドアからするり~っと入ってくるのだ。

 1週間が始まる月曜日の朝なのよ、「おはようございます!」の10語くらい明るく言ってくれ、といつも思う。人と話すのがイヤならそれでいいから、私も配達の人と話したいわけじゃないから、何も言わなくていい。せめて元気に挨拶してくれと言いたい。その陰々滅々な感じが私の気を重くする。いつも「声を張れ、笑顔を見せよ」と言いたくなる。

 その暗さがしんどくて、玄関先でカチャカチャと牛乳瓶を入れ替える音がしても、私はドアを開けない。一度ドアを開けて取りに行ったら、少し迷惑そうに恐縮して、大急ぎで保冷箱に配達品を入れていたので、何だかこちらが悪いことをしたような気分になってしまった。1人でこそっと作業をしたほうが向こうも気が楽かもしれないから、在宅していても取りに行かないことにしたのだ。

 昨日、久々に友人の千恵ちゃんと電話でお話ししたのだが、彼女は仕事でものすごく疲弊していた。だからといって憂鬱そうで暗く、陰気さがこちらにまで伝わってくる、なんてことはなかった。どうしたらあんなに陰気になれるのかしら。

 しかし、よく考えてみれば、その人が軽いうつとかを患っていたり、社会になじめずに何とかこの仕事に就けたのだとしたら気の毒だから、一方的に「暗すぎる」と言うのもいけないのかもしれない。その辺はむずかしいところだ。

 それは別にしても、機嫌よくしていられるってことは大切なことだなと思った。心身ともに何とか調子を保っているということだものね。小学校の校歌の歌詞みたいだけど「明るく元気でほがらかに」をモットーにしている私は、そんなことを言っていられるだけ幸せなのだと思う。ありがたいことです。

 どんな世の中になっても、とりあえずは自分が一番大事にしていることを、一番大事なこととして生きるということが重要なことなのだな。配達の人の話から妙な転結になっちゃったけど……。
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初対面の人に犬がされたくない触れられ方

2014-03-20 | 犬&猫との暮らし
 ドイツの研究チームが「犬が見ず知らずの人に触られる時、どこを触られるのが不快で、どこなら心地よいのか」という実験をしたそうだ。

 実験に参加したのは種類も年齢もトレーニング歴もさまざまな家庭犬28頭。触り方は次の9パターン。何気なくその9パターンで犬に触り、それぞれの犬の行動(カーミングシグナル)と心拍数の変化を調べたのだそうだ。

・肩をなでる
・胸の脇をなでる
・首の上部をなでる
・犬が床に伏せている状態の間になでる
・前足の片方を持つ
・頭のてっぺんをなでる
・尻尾の付け根部分の背中を軽くかく
・首輪をつかんで持つ
・片方の手でマズルを覆う

 その結果、一番否定的な反応を示した触れ方が、「犬が床に伏せている状態の間になでる」「首輪をつかんで持つ」「片方の手でマズルを覆う」だったという。首輪やマズルをつかまれるのはイヤだろうけど、伏せしている間に触られるのもイヤなのか。とっさに反撃できないからかしら。

 次に不快感を示したのが、「頭のてっぺんをなでる」と「前足の片方を持つ」だったらしい。知らない犬の「前足の片方を持つ」ということはあまりしないだろうけど、頭ならふっとなでてしまいそうだ。でも、犬にとってあれはあまりうれしくないらしい。

 そして、最も肯定的だったのが「肩や胸の脇をなでる」「尾の付け根辺りを軽くかく」ことだったというのだけど、触る方としてはどちらも触りにくい場所だ。初めて会った犬に挨拶するのに、しっぽの付け根辺りなんて、かかないもの。

 要するに、犬は見ず知らずの人からは、あまりベタベタ触られたくないということかもね。初めて会った犬に触りたくなったら、飼い主さんがどんなに怪訝そうな顔をしても、胸の脇とか背中とかしっぽの付け根辺りをすりすりしてみるかな。
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独り言

2014-03-19 | 犬&猫との暮らし
 以前から独り言が多い方だいう自覚はあった。外で満開の花などを見れば、心の中で思うだけでなく「わあ、キレイ」などと、つい言葉で発してしまう。たった一人でいる時でさえ、だ。

 なので、外ではちょっと気を付けてもいた。

 ところが、カヤがうちに来てからというもの、目の見えないカヤに「お母さんはそばにいるからネ」ということを知らせんがために、わざと独り言というか、何かする時のかけ声や思ったことを口にするようになった。

 「よっこいしょ」だけでなく、「やったー、仕事が終わった」とか「もう今日は店じまいするか」とか、「ご飯を食べよう」「お風呂に入ろう」などなど、いちいち自分の行動を報告するような言葉を口に出していた。

 ただでさえ独り言が多い人だったのに、さらにそれが加速して、外で自分の行動や考えていることを、思わず口にしたその声の大きさに気づいて慌てることがある。
 今日は昼ごはんを食べる時間もなく打ち合わせに出かけ、帰り道「ああ、おなか、すいた」と心の中で言ったつもりが、つぶやきどころかはっきりと大きな声で口にしていたので、自分でもびっくりした。

 電車の中などでよく、周りの人の存在などないもののように、大きな声で何か言っている人がいると、ちょっと離れたりするじゃないですか。きっと私は周囲の人にあんな印象を与えているかもしれないぞ。困った癖がついてしまったなあ。
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新しいおもちゃ

2014-03-14 | 犬&猫との暮らし
 取材に出た帰りに、カヤのエサを買い、ついでに新しいおもちゃも買った。カヤの好きなピヨピヨ音がするヤツ。

 6時間以上留守にしていたので、カヤは私が帰宅すると喜んで、お尻をぷりぷり振りながら回転ジャンプを繰り返していた。久しぶりのお尻ぷりぷりに私もうれしくなって、すぐに新しいおもちゃを与えると夢中になって遊んでいた。




 ARKのオリバーさんが「いくらここで手厚い世話を受けていても、やはり自分だけの家族ができた子というのは本当に変わります。顔つきもすっかり穏やかになりますね」と語っていたけれど、命を救ってあげたからいいのではなくて、できるだけ早く保護した犬や猫に飼い主さんを見つけてあげることを大切にしているという。そのために併設されたクリニックで必要な犬猫には十分治療をし、トレーニングも欠かさない。

 里親を探すことは大変なのことだけど、犬猫はやっぱり自分だけの主人が欲しいんだよね。そういう動物なんだもの。

 だからミグノンの友森さんは、交通のアクセスがよく人々が足を運びやすい都市部にシェルターを構え、譲渡率を上げようとしたのだ。たとえ犬舎の数が少なくても回転をよくすれば、数多くの犬猫をセンターから引き出せるからと。

 そして、とうとうミグノンでは1階はショップ&トリミングサロン&ホテルに、2階を動物病院にして、3階にシェルターを作るという計画を現実のものとするべくテナントビルを申し込み、会社まで設立してしまったそうだ。やることが早い。どこでどんなふうに展開されるのかな、楽しみ。

 以前、糸井重里さんとの対談の中で、美容師さんや訓練士さんも有償で巻き込みたいと語っていたから、きっとそれも実現することでしょう。保護活動をしていくうえでのビジョンが明確だし、動物福祉の観点からも好ましい形態に進歩させようという並々ならぬ努力を感じ、脱帽です。

 どこの団体に保護されていようと、どの子もできるだけ早く自分だけの家族が持てるといいなあ。
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アメリカン・コッカーという犬種

2014-03-12 | 犬&猫との暮らし
 カヤは、ゴミ箱からいい匂いのするビニール(お菓子の空き袋とか)を引っ張り出そうとして咎められると、パッと離れて「私、何もしてません」というようにとぼけてクルクル回ったりするし、来客があって玄関で話をしていると部屋から出てくる。話しかければ右に左に首をかしげながら理解しようとしているし、あれでなかなか好奇心があって活発なのだ。

 獣医さんは「血統によるのでしょうが、アメリカン・コッカーはいきなり噛みついてくる個体も多く、私の仲間うちでは要注意犬種だったんですよ」なんておっしゃっていた。私が知る限りでは確かに気が強い子もいたけれど、どの子も快活で明るく、攻撃性が気になる子はいなかった。カヤと接していても、被毛の手入れの面倒さを除けば、家庭犬としていい伴侶に成り得る犬種だと思った。


子犬でも体の割に手足が大きく頼もしい

 鳥猟犬として用いられた歴史が古いことからも、運動性能や主人への忠誠心にも富んだ犬であることが分かる。カヤの後肢の筋肉を触ると、運動をしてこなかった割に太くたくましい。もう8歳くらいだから無理はさせないけど、目が見えたのなら服従訓練を始めて、ボールの持来遊びなどをさせ、存分に駆け回らせてあげるのになあ。もともと猟犬だもの、よく走ると思う。

 「コッカー」という名前だって、ヤマシギ(ウッドコック)猟に最適だということから付けられたのだから、きっと優秀な鳥猟犬種だったのよ。丈夫そうだし、しつけが入って信頼関係が結べたら、ラブたち同様、「人」と「犬」として、ともに暮らす楽しみを分かち合えそうな気がする。

 カヤは調子のいい声をかけるとけっこう乗ってくるので、陽性強化法でぐんぐん伸びるタイプだと思う。ラブと違ってひょいっと抱ける大きさではあるけれど、高齢になって足腰が立たなくなるのは可哀想だから、もう少ししっかりした筋肉をつけてあげたい。外に出ても震えずにいられるように、もう少し暖かくなったら、また少しずつ練習しよう。
 
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祈りの日

2014-03-11 | つぶやき
 刻々と深刻度を増す被害の様子が一晩中放映されたあの日から3年、たくさんの命が失われ、生きているということは当たり前のことじゃないんだと思いながらも、被災地の人たちや身近にいる人たちに何か特別なことができたわけじゃないけれど、でも、同じ時代に生きているということはできるだけ忘れないでいようと思った。

 2012年2月、仕事で訪れた気仙沼の漁業施設はまだ時間が止まったままだった。実際に壁の時計は強い地震の衝撃を受けた時間で止まっていた。



 時が味方をしてくれることもあるけれど、逆に時とともに深まる哀しみや苦しみもあり、天災・人災によって耐えがたきを耐えている方々に対して、私にできることと言ったら祈ることだけなので、せめて今夜はろうそくの灯りの中で静かな祈りを捧げようと思います。
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昨年の今日はクリと一緒に

2014-03-09 | 犬&猫との暮らし
 東日本大震災から間もなく3年を迎えようとしている。テレビでもラジオでも震災関連の特番が組まれ、今日は全国各地で反原発デモや集会が開催された。

 昨年のこの土・日曜、腫瘍に蝕まれ、足元がおぼつかなくなったクリを連れて、南房総に泊りがけで出かけたのだ。

 1年前はクリがまだ生きていたのだなぁ。会いたいなぁ。ただただ、会いたい。会いたいなぁ。

 これから数日間、会いたい、会いたいという思いが、被災地にもいっぱい溢れるのでしょうね。切ないね。
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東京都が動物愛護管理推進計画のパブコメ実施

2014-03-09 | 犬&猫との暮らし
 東京都が東京都動物愛護管理推進計画「ハルスプラン」(改定案)のパブコメを募集している。期間年3月13日(木曜日)まで。
 「ハルスプラン」の「HALTH(ハルス)」とは、「人と動物との調和のとれた共生」(Human and Animal Live Together in Harmony)の頭文字から取ったそうだ。浸透しやすいネーミングを一生懸命考えたのね、うん、うん。

 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kankyo/aigo/doubutsu_oshirase/25public_comment2.html

 主な取り組み課題は、
 1. 動物の適正飼養の啓発と徹底
 2. 事業者等による動物の適正な取扱いの推進
 3. 動物の致死処分数の更なる減少を目指した取り組みも推進
 4. 災害対策をはじめとする危機管理への的確な対応

 とにかく、飼い主への終生飼育の啓蒙、殺処分数の減少、阪神淡路大地震や東日本大震災を受けてペットの災害対策(人畜共通感染症への対策も含め)などを積極的に行っていくための10年計画ということだ。

 平成24年度の東京都における犬の引き取り数は930頭(成犬924頭、子犬6頭)。そのうち殺処分されたのは186頭、すべて成犬だった。返還・譲渡率は79.4%。今後10年間で返還・譲渡率85%以上を目指していくそうだ。

 犬に比べて猫の引き取り数は格段に多く2667匹。猫の返還・譲渡率も低く、わずか17.1%。子猫のうち1549匹が貰い手もなく殺処分されている。猫については返還・譲渡率20%以上を目指しているそうだが、せめて50%は超えたいよね。

 というより、収容施設に持ち込まないようにするためにも、飼い主さんなどが猫の去勢・避妊を徹底し、子猫を産ませない・捨てないという当たり前の約束を守れば、もう少し収容数も殺処分数も減らせると思うのだけどなあ。

 以前、近所の女性に頼まれて、里親を探していてオスの子猫2匹仲介してあげたことがあった。子猫を届けた時も、その後も会うたびに私が「去勢してね」と言っていたにもかかわらず、結局去勢しなかったらしく、盛りのシーズンに逸走させた1匹のオス猫が行方知れずになってしまったのだった。

 あちこちで交尾して、ノラの子猫を増やしているかもしれないと思うと、胸が痛む。そういう不手際が殺処分数の増加に手を貸すことになるんだもの。無責任な飼い主に子猫を託さなければよかったと、ものすごく後悔している。本当に痛恨の極みだ。

 東京都の譲渡事業については32 のボランティア団体と連携していて、譲渡を行った犬のうち約9割、猫のうち約7割が団体譲渡だというから、動物愛護団体の役割は大きいと改めて思った。

 「ハルスプラン」には、「更なる致死処分数の減少を目指すため、譲渡されるまでの飼養期間の延長、その間の適正な飼養環境、ボランティアの受入れ環境、合同譲渡会の開催等の登録譲渡団体の支援など、譲渡の拡大に向けた施設への転換について検討していく」と書いてある。

 東京都だけでなく各自治体がこうした施策を推し進めてほしいと思う。
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父の言葉にちょっと泣く

2014-03-07 | つぶやき
 父は4年くらい前に腰を痛めた。医者には脊柱管狭窄症だというようなことを言われたらしい。

 痺れて痛む足はむくみ、もうよちよちとした歩けない。
 よちよちしか歩けないからトイレにも間に合わず、排泄障害もあって、おむつ生活だ。

 それでも仕事はしているし、閉じこもることなく自分で遠くまで買い物にも出かけていく。

 今日、母と知人のお見舞いに出かけた帰り道、さくさく歩いて行く人を見て、
 「ああ、ぼくも昔はあんなふうに歩けたのに、あの頃が夢のようだなぁ」
 と言ったのだそうだ。

 母からそう聞かされて、電話口で私はちょっと泣いた。前に父が、
 「どうしてぼくはこんな体になっちゃったんだろう」
 とつぶやいていたことも思い出し、またちょっと泣いてしまった。

 いつも能天気で明るく、あちこち出かけることが好きだった人なだけに、
 普段は弱音を吐いたりしない人だけど、自由にならないわが身が歯がゆいのだね。

 もう84歳なんだもの、あまり痛いのは可哀想だけど、
 生きていてくれるだけでいいんだよ、父。
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動物保護団体に寄付できる本

2014-03-07 | 犬&猫との暮らし
 先日、何年かぶりに犬を介して知り合った友人に会った。

 ブナ&クリが亡くなる前年に、彼女もブナと同じ年の黒ラブを悪性リンパ腫で亡くしていて、お互いに愛犬を亡くしたことは知っていたのだけど、彼女が「まだ笑って思い出話ができない」と言うものだから、あえて「会いましょう」と誘わなかったのだ。

 彼女が「カヤちゃんに会ってみたい」と言ったので、カヤを見せてあげたのだった。

 おしゃべりの中で、彼女もペット保護団体の施設にボランティアに行っていたことを知った。彼女は栃木県にある被災ペットのシェルターに毎週泊りがけで手伝いに行き、そのあとは東京都下の保護団体のシェルターで手伝いをしたと言っていた。

 でも「がっかりすることがあって、もうしない」と悲しそうに言った。何でも栃木県のシェルターでは代表が自分の気に入った犬猫ばかり大切にして「私が触ってあげていたら『その子は大事な子だから触らないで』なんて言うのよ」と言い、2つ目の団体では「施設内は不潔で危険な所もいっぱいあったうえに『どうせボランティアさんなんて自己満足でやっているに過ぎないんだから、来たり来なかったり、自分の都合のいい時間にしか来ないから当てにならない』なんて言われたから、イヤになっちゃったの」と言うのだった。

 「動物保護団体の代表だからといって聖人というわけじゃないのだから、まあまあ、そう敬遠しないで、できることをすればいいんじゃないの?」と慰めたのだけど、あまり納得していない様子だった。

 いろんな団体があるのだもの、代表のやり方に共感できる団体もそうでない団体もあると思う。「共感できでも実際に手伝いに行けないのであれば、物資の支援や資金の寄付だって立派なボランティアだと思うよ」と伝えたのだけど、少しは気持ちが済んだかしら。



 『Rescue!』は動物福祉団体ARKの活動を追った写真集。この本の売り上げの一部はARKに寄付されることになっているし、下の『100グラムのいのち』は動物愛護団体ミグノンの代表、友森さんの活動を追ったドキュメンタリーで、こちらは児童書だけど、この本も売り上げの一部がミグノンに寄付されると書いてある。



 動物が好きで、少しでも保護動物たちの役に立ちたいなと思ったら、こういった本を買うことでも少しは役に立てるんじゃないかな。私はARKやミグノンの活動を応援しているから、読みたくて買ったんだけど、そうしたら「売上の一部を寄付します」と書いてあったので、そりゃあよかったと思ったのでした。

 いつも行くあてもなく里親を探しているペットたちや殺処分の現状を気にかけながら、小さなことでもコツコツとできることをやり続けていくということが大切なのだと思う。
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