小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

7.29国会包囲の抗議集会

2012-07-30 | つぶやき

 昨日行われた国会を包囲する抗議集会には、くたびれたうちわのプラカードを新調して出かけた。「再稼働も野田政権もNO!」に、新たに吹き出しをつけ「野田、退陣!」「田中は退場!」を加えたのでした。

 原子力規制委員会の会長職に就く田中某は確固たる原発推進派。原子力規制委員会の正しい名称は、推進派ばかりが委員を務める「原子力推進委員会」です。

 この「原子力推進委員会」は政治から独立した機関とされているため、総理の権限は及ばず彼らが原発の再稼働を勝手に決めることができるというおぞましい委員会だ。しかも5年間は委員長ほか推進派委員を辞めさせることはできません!

 そんな委員会の人事が成立したら、どんなに抗議集会を開いて再稼働反対の声を上げても、デモに100万人、1000万人集まっても、内閣は知らぬ存ぜぬを決め込むことができるのです。恐ろしいことです。

 なので、急遽「再稼働反対」に加えて、「田中委員長をおろせ」という意志表示をしたというわけです。キャンドルナイトの空撮は美しかったけれど、その灯しがなしくずしに再稼働されていく原発の灯りにならないことを心から願う。

 この猛暑の中、福島第一原発で作業している人達の過酷さを忘れてはいけない。避難生活を続けている福島の人達の苦しみを忘れてはいけない。原発事故が日本の未来に途方もない影を落とした現実から目をそむけてはいけないと思う。

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ブナのしっぽ

2012-07-28 | 犬&猫との暮らし

 ブナのしっぽは垂れたままで、ほとんど振らなくなってしまった。私の帰宅時に喜んでしっぽを振るけれど、以前のようにピンと立て、テーブルのものを落とすほどブンブン力強く振ることはない。

            

 家の近くでミニチュアダックスを連れた飼い主さんと会ったとき、「あら、怖がっているのね。しっぽを垂らしているもの」と言われたけれど、そんなチビ犬をブナは怖がりはしない。

 怖くてしっぽが垂れているのではなく、仙椎の椎間板がすり減ったり、骨棘ができたことで馬尾神経が圧迫されて、しっぽの動きが制限されているのです。

 腰椎、仙椎に鈍い痛みがあるのでしょう。伏せたり、立ち上がったりするのに時間がかかり、ブナがよくやっていた無防備なこんな寝方はもうできなくなっている。

       

 何度も書いているように、ブナは家のあちこちで排便をしてしまう。状態のよいウンチのため片付けやすいことが救いだが、以前はトイレに排泄しても自分のブツを踏まないように気遣えたものが、痴ほう症気味のせいか、とうとうその配慮ができなくなった。 

 昨日打ち合わせから帰ると、小さな玄関ホールとリビングを仕切るすりガラスの扉の向こうに2頭が私の帰宅を喜んで動き回る姿が見えた。扉を開けた途端、思わず「わちゃーっ」と声を上げてしまった。

 ブナが扉の前に排泄しており、それをまあ、したい放題に踏みつけにしてあるではないか! 「わあ、動くな!」とか「じっとしていてー!」とか叫べども、ブナは喜び勇んで動き回る。ただでさえ外から帰って来て大汗をかいているのに、追い討ちをかけるようにどっと汗が噴き出した。

 取りあえず床のブツを取り去って、雑巾がけをし、ブナをお風呂場に連れて行って汚れた足を洗い、再び床を拭き……。クリの足の裏をチェックするときれいだったので、クリがまだちゃんと踏まないように気遣えることにホッとした。

 そういえば、先日もブナが足を汚していたのでお風呂場で足を洗ってやっていた。と、そのとき、急にしゃがみこみ、なんとお風呂場で排便し始めたのである。踏みつけられないように浴室からブナを出して慌てて片付けたけれど、「出もの腫れもの、ところかまわず」とはまさにこのことである。

 これで、足腰が立たなくなって寝た切りになったら可哀想だなあ。
 トチが今のブナと同じ14歳4カ月の頃にはこんなことはなかったから、ブナの老化が早いということかなあ? 

 犬は人より痛みに鈍感だといわれているけれど、多少の痛みでは人のように痛がらず無理もする。その辺の観察が飼い主には必要で、歩き方や呼吸を見ながら、痛みを感じていると思われるときは、早めに対応してやたほうがいい。痛みがあるということは炎症があるということだから、炎症を放置すれば症状は重くなる。 

 うちでは痛み止めのメタカムを処方してもらい、ブナにもクリにも痛みが出ていると思われるときには痛み止めを飲ませている。そうすると明らかに動き方が変わることがあるのだ。老犬だと特に、ちょっとしたサインを見逃さないようにしないといけないのですね。

 定期的なレントゲン検査によれば、今のところクリには悪性黒色腫の転移・再発は見られないけれど、肩甲骨や腰椎に骨棘もできているので散歩も注意しながらさせている。

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『犬を殺すのは誰か』

2012-07-27 | 犬&猫との暮らし

 昨年末、読んだ2冊の本、『犬を殺すのは誰か』『ペット大国 日本の責任!』。いずれも理不尽に殺処分されていく犬が減らない理由を追及した内容で、飼い主の呆れかえるほどの無責任ぶりや金儲けのために感覚を麻痺させていく繁殖者やブローカーの現状などが描かれている。

         
       太田匡彦著 朝日新聞出版  藤村晃子著 長崎出版
       1,200円+税         1,200円+税

 太田匡彦さんは『AERA』の記者として、2年にわたって犬の流通・小売業者への取材を続け、『AERA』誌上にも発表してきた。この本の印税相当額は動物愛護団体に寄付されるそうだ。
 一方、藤村晃子さんは構成作家にしてトリマーやハンドラーの有資格者。また、日本動物虐待防止協会の代表理事である。今、動物愛護管理法の改正にも尽力している。 

 そして、今年になって読んだ『おいで、一緒に行こう』は福島原発20キロ圏内のペットレスキューの現場を取材した森絵都さんのドキュメンタリー。

            
            文藝春秋 1,500円+税


 日本のペットを取り巻く現状の過酷さと人間の身勝手さに、日々砂を噛むような思いである。そんななか、劣悪な環境にいる動物たち、処分されることを待つだけの犬や猫、原発事故で飼い主と離れ離れになってしまった動物たちを、何とか救おうと奔走している人たちがいることも事実で、そのレポートに心を打たれた。

 ラブラドールは素晴らしい犬種だと思っている。もう一代飼えるなら、また生活をともにしたい犬種だけれど、今のマンションではすでにサイズ規制がかかっているので大型犬の飼育は無理だ。
 それなら、引き取り手を探している犬を受け入れることが、犬たちからさまざまな恩恵を受けたことへのお返しになるのではないかと思ったりしている。

 こんなにペットの命を粗末にしている「ペット大国」もないのではないかしらね。原発事故によって気付かされた利権の構図はペット産業も同じ。見て見ぬふりは、やはりしたくないなと思う。

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はるのお墓参りも兼ねて

2012-07-27 | 犬&猫との暮らし

 トチの息子はるが亡くなってもうすぐ1年3カ月が経とうとしている。そんな折、はるの飼い主だったお父ちゃんが、肺癌らしいという知らせを受けた。入院治療に入る前に、老いが進むブナとクリに会っておいてもらおうと思い、はるのお墓参りも兼ねて、急遽お父ちゃんが住むつくば市に車を走らせた。

 サービスエリアで一度2頭にオシッコをさせてやろうと思い、車から降ろしたのだが、私にはひとつ心配事があった。それは、すでにトイレが定まらなくなったブナが、サービスエリアの草むらに着く前にその辺で排泄してしまうこと。

 停車した近くの植え込みでは用を足さなかったので、仕方なく草むらに急がせていると、案の定夏休みに入って子ども連れで賑わう歩道でしゃがみこむブナ。「ああ、こんなところで」で思わず声をあげてしまったが、出るものは仕方ない。あたふたとチリ紙を取り出して始末したのだが、慌てているから取りこぼすし、手についちゃうしで、大変でした。

 そんな思いをしながら、はるの住んでいた家に着き、病で痩せたお父ちゃんに老いた2頭を会わせることができました。
 
   
  庭の片隅にあったはるのお墓        お参りを済ませたブナとクリ

         
         お父ちゃんの家の庭で、やっぱり徘徊するブナ

         
         少々お疲れ気味のクリ。今のところ転移・再発なし

 はるのお父ちゃんの家には、はるが生きていた頃も飼っていた「ボン」というミックス犬と、近所の子どもたちが連れて来てしまった迷い犬の老犬「ハク」の2頭がいた。お父ちゃんの妹さんは、犬の里親探しなどに熱心に取り組んでおり、譲渡会に参加させる子犬の一時預かりなどもしている。

 その動画を見せてもらううちに、ブナとクリを見送ったら、妹さんに仲介してもらって行く宛のない犬を迎え入れようかと真剣に思ったのだった。

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我が身に起きたら…

2012-07-16 | つぶやき

 私は弱い人間なので「こんなことが我が身に起きたら」と考えただけで絶句します。

http://www.mediapart.fr/portfolios/fukushima-17-le-dernier-homme

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輸入停止の日本製品

2012-07-16 | つぶやき

 声高に発表されていないけれど、福島第一原発事故によって諸外国が輸入を停止している日本製品は思いのほか多い。

 農水省のホームページの「東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う各国・地域の輸入規制強化への対応」にある「諸外国・地域の規制措置」(7月12日更新)を見ればよく分かる。ここには「日本のすべての又は一部の食品につき輸入停止」あるいは「日本のすべての食品につき証明書を要求」などとされている農産物、魚介類などの一覧が掲載されている。

http://www.maff.go.jp/j/export/e_info/hukushima_kakukokukensa.html

 原発事故はこれほどまでに過酷なことなのです。原発を停止すれば経済が立ち行かなくなると懸念する声は多いけれど、1度の原発事故ですでに日本の輸出はここまで苦戦を強いられている。国内供給だけでなく、輸出に関しても事故被災地の一次産業は壊滅的な痛手を被っている。原発停止より先に、原発事故ですでに日本経済には暗雲が立ち込めているのだ。原発事故とはこういうことなのです。

 自給力(自給率ではなく、自給力)が低下しているところにもってきて、原発事故が日本の一次産業に与えたダメージはあまりにも大きい。自給力が低いということは、どこへの、何かへの依存度が高いということだからね、生活力が弱いということだものね。これは辛いことですよね。

 福島原発事故を未だに収束させることもできず、国内の原発に徹底した安全性を確立することもなく、原発を輸出する日本政府の姿勢には呆れる。「事故」を輸出するようなものではないか。こんなことでいいのだろうか。ここまで義を軽んじていいのだろうか。

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さよなら原発10万集会

2012-07-16 | つぶやき

 金曜日恒例の首相官邸前の抗議集会に続いて、今日は代々木公園で行われた「さよなら原発10万人集会」に参加。東京は気温33℃という猛暑日。にもかかわらず、主催者発表では17万人、警察発表では7万5000人が集結したとか。

 落合恵子さんが集会の挨拶で「こんなにたくさんの人が集まっていますが、警察はまた1万5000人と言うのでしょうか」と言っていたけれど、どんなに少なく見積もっても、さすがに1万5000人では収まらない数の人達が代々木公園に集結した。

 2歳10カ月になる甥っ子も、毎週金曜日の抗議集会に参加しているため、シュプレヒコールに応えて、可愛い声で「しゃいかどう、はんたい!」と口ずさむ。この子が大きくなったとき、「やっぱり政府は何も責任を取らないね」という事態が起こりませんように、と心から思う。

 水俣病をはじめとする公害訴訟、エイズ、B型肝炎をはじめとする薬害訴訟、それらの軌跡を見ても、政府の姿勢は予想できる。過去に学ぶことを怠れば、負の歴史が繰り返されるだけです。

 日本の技術力をもってすれば、処理もできない核に依存しないエネルギー開発がきっとできる。利権にしがみついた一部の人達の強欲を廃して、原発の廃炉への推進と併せて、地道に再生可能なエネルギー開発の研究を進めて欲しいと願ってやまない。

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屋久島へ(1)

2012-07-11 | 旅先でのお話

 屋久島へ行くのは2度目。前回はもう10年以上前になるが、カヌーの専門誌の取材で、島南部の沿岸をシーカヤックで漕いだり、安房川をカヌーで遡ったりした。樹齢何前年という有名な屋久杉など見ることなく、ひたすら屋久島の水と戯れていたのであった。

 今回は、世界自然遺産地域や周辺地域の保全等々に関する取材だったため、森林保護員の方の巡視ルートのひとつを、屋久島森林環境保全センターの職員の方や保護員の方と一緒に実際にトレッキングすることとなった。

 本来の巡視コースは淀川登山口から黒味岳までだったが、カメラマンさんが帰る飛行機の時間なども考え、淀川登山口から高層湿原がある花之江河までのコースとなった。それでも途中時間が足りなくなったことで、花之江河の高層湿原までは手前の小花之江河で引き返すことになった。ちょっと残念だったけれど、山行は体力と時間を正確に読みながら、その辺の決断が重要。無理は禁物なのである。



 トレッキングや登山については、私はど素人で実体験に乏しいけれど、同行してくれた保護員の方はベテランだったし、自然遺産保全調整官の方は数少ない樹木医のひとりだったので、道すがらの説明もやや専門的ではあったけれど、興味深い話ばかりで心から楽しめた。





 もっとも慣れぬ山行で太もももふくらはぎも悲鳴を上げていたけれど、自然遺産登録後の現地の状況などが分かり、自然環境の保護と今や観光が最大の産業となった屋久島の課題が山積っしていることもよ~く分かった。

 コースの途中でコースにしなだれかかる枝が切られている箇所がいくつかあった。トレッキング客の邪魔になるからと、ガイドが伐ってしまったものらしい。保護員の方はその身勝手さに怒っていた。

 今年は世界自然遺産条約採択40周年なんだそうだ。各国で記念行事が行われているようなのだが、その共通のテーマが「世界遺産と持続可能な開発:ローカルコミュニティの役割」。「持続可能な開発」などと口でいうは容易いが、実際には集客を目指す地元経済と絡んで、ドロドロした問題が表面化する。屋久島も例外ではなかったのだった。

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続く原発再稼働への抗議

2012-07-07 | つぶやき

 昨日も悪天候にもかかわらず、首相官邸前には数万人の人が結集し、原発再稼働反対を叫んだ。警察は最寄りの地下鉄の出入り口を2カ所を封鎖したけれど、かえって混乱を招くので、そんなことはしないほうがよいと思う。

 今、抗議集会に参加しているのは、特定のセクトや労組の運動員やそういった団体の動員で集まってきた人々ではない。ごく普通に生活している市民である。

 作家の丸山健寺二さんはこう書いている。
「あなた任せにしてきた行政を、改めて我がものとして捉え直すには絶好の機会となっているのだ。幸福を装いながら、見てみぬふりをするのはもうやめよう。権力者や強者の決定を追認するだけの人生とすっぱり手を切ろう。卑屈な笑みを浮かべておのれの真意を胸のうちに仕舞い込むことから離脱しよう」。

 東日本大震災後、私たち日本人の幸福感や価値観は根底から揺らいでいるわけです。丸山さんが言うように「幸福を装いながら、見て見ぬふり」はもうできないし、そうしている場合ではないくらい、内閣執行部や官僚は国民のことなど考えてくれていない。弱い立場の者を圧迫し続ける世の中はどう考えてもおかしい。

 マハトマ・ガンジーも言っている。「きっぱりと、心の底から発した『ノー』という言葉は、単に相手に合わせて、ましてや面倒を避けるためについ言ってしまった『イエス』に比べたら、はるかに価値のある言葉である」と。

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みっともないよ、両議員

2012-07-03 | つぶやき

 小沢氏に離党届を渡していた辻恵衆院議員と階(しな)猛衆院議員が離党を撤回した件で、「離党届は確かに小沢先生に預けたが、提出までは委託していない。これは無効だ」と述べて、同調を拒んだと伝えられている。

 離党届は離党するつもりで託したのではなかったのか。離党を決意していたのなら、それがいつ提出されようがガタガタ騒ぐことじゃないだろうに、みっともない! 腹を決めておけと言いたい。

 小沢氏の求心力の低下だとマスコミは伝えるが、求心力の低下というより、この2人の言い訳の幼稚さが気になったのは、私だけではないと思う。
 辻、階両氏は「民主党を党内で変えられる可能性がある」と言って離党をしないことにしたそうだが、あなたたちのような弱腰の議員ばかりなら、民主党が変わる可能性はゼロに近い。

 義を重んじて、意志を貫いてほしいものだ。本当にカッコ悪い。私の選挙区にこの人達がいたら絶対投票しないと思うな。

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クリ、1カ月ごとのガン検診

2012-07-02 | 犬&猫との暮らし

 クリは悪性黒色腫の切除後、1カ月ごとにレントゲンで肺への転移を調べることになっていた。前回から1カ月後の今日の検診で、レントゲンに変化がなければ2カ月ごとになるはずだったが、ちょっと気になる影があるということで、また3週間後に検査することになってしまった。

 先生曰く「黒色腫を患っていなければ、気にしない程度のものです」。悪性黒色腫はタチの悪い腫瘍だから、念には念を入れてということですね。

 術後、抗ガン作用があるといわれているプロポリスについて調べてみた。
 プロポリスは、ミツバチが樹木の皮や芽、つぼみなどから収集した樹液や花粉と、ミツバチ自身が分泌する唾液を混ぜ合わせた粘性の高い物質で、ミツバチたちはこれで巣の隙間や穴を埋めることによって、外敵の侵入や風雨から巣を守り、バクテリアなどの病原菌の繁殖を防いでいるらしい。

 プロポリスの成分を細かく分析すると、約20~40種ものフラボノイド、人体に必要な必須アミノ酸すべてを含む20種類のアミノ酸、テルペノイド、多糖類有機酸、カルシウム、亜鉛やセレニウムなどのミネラル、ビタミンなど、現在までに300近くの成分が報告されているそうなのだ。

 その中から、抗ガン作用やら抗菌作用やら、活性酸素除去作用などなど、自然治癒力を強化する成分が検出されているというのであります。

 形状はドロッとした液状のもので、少々飲みにくそうなので、犬たちには飲ませやすさを考えて、一大産地であるブラジルのNova Moda社製「インペリアルプロポリス」のカプセルタイプを購入し、クリだけでなくブナにも毎日飲ませている。

 私は大変単純な人間なので、こんな効用のあるものも飲ませているのだから、クリのガンは再発も転移もしないと端から思い込んでいる。だから、レントゲンの結果もあまり心配していない。我ながらおめでたい人だなあ、と思う。

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私たちと報道について

2012-07-02 | つぶやき

 7月1日の東京新聞に中沢けいさんが「昨年の震災以来、気になっていたことがひとつある。それはネット情報の中で形成される世論と、テレビ、新聞などの既成メディアの情報のみ接する人が形成する世論の間に大きな溝があることだ。原発事故についてはそれが顕著であった。この溝を埋めるのもまた新聞の仕事であろう」と書いていた。

 私もそれは感じていた。でも、中沢さんが言うように「それを埋めるのもまた新聞の仕事」という部分には「?」と思った。

 というのも、東電などを大手スポンサーに持っている新聞社は、自分たちの利益誘導を重んじた報道しかしないだろうから、その情報しか手に入れられない人達はそこから発信された情報にあまり疑いも持たないだろうし、ほかの新聞社から発信された情報との比較など、よほど意識していなければしないだろうと思うからです。

 情報の受け手の問題である以上、発信側からすれば「埋めようがない」のではないかと思うのだけど、どうなんだろう。

  siinaman 脱原発さんが「今日、大飯でとうとう国家権力が暴力で市民を強制排除した。その昔安保闘争では活動家が機動隊に煽られて暴徒と化してしまい失敗したという教訓から、徹底した非暴力を貫いている。ここで挑発に乗っては絶対にだめだ。今日の事は恐らく報道されないだろう。だからこそ非暴力を貫こう、次の官邸前」
 とツイートしていたけれど、今、繰り広げられている大飯原発前の様子、あるいは昨日から続いている大飯原発再稼働反対行動を報道している大手メディアはほとんどないのではないかと思うのだ。


 「今日の事は恐らく報道されないだろう」と書いているけど、7月2日の朝刊で大手新聞社はどう報道するのかな。

 先日の「朝まで生テレビ」では、マスコミが軒並み消費税増税に賛成した理由として、「財務省に楯突くと税務調査に入られ、追徴課税を取られる。増税されてもマスコミだけは軽減税率で法人税を安くしてもらえる、etc」が明らかにされたという。

 そんなこんなのしがらみがあり、大手新聞社は都合のいい報道に終始するわけですね。危機的状況のフクイチ第4号機の情報やどれだけ大飯原発前で反対行動が続けられているかなども、テレビや大手新聞では報道しないのだろうねえ。

 選ぶ目を持つには選ぶ側の精査が必要ですが、それにはあれやこれやを読み比べたり、情報を疑う必要があり、こうした一連の作業は骨が折れるのだけど、記者クラブの閉鎖的な状況も海外にも知るところとなり、情報の受け手である私たちが何を選ぶかが問われていることは、東日本大震災とフクイチ原発事故で決定的になったんだものね。

 選ぶ自由には重い責任がついてくるからね、民主主義というのは民衆の自覚が必要で、責任が大変重いものなのだね。

 そんななか大飯原発前からジャーナリスとの岩上安身さんが次のように伝えてきた。「再稼動後にはっきりしてきたことは、まず反対派の若者側に、再稼動の阻止ができなかった時点で撤退、という「お約束」の妥協をする気がない、ということ。あくまで非暴力で反対行動を貫くつもりらしい」。
 報道されようがされまいが、そんなことはどうでもよく、とにかく意思を伝える強さを見た気がする。さて、こういった若者たちの行動を「読売」「朝日」「毎日」「産経」などの大手新聞社はどう報道するのかな。

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計画停電

2012-07-01 | つぶやき

 過日仕事先のテレビで「ミヤネヤ」とかいう番組が放映されていて、宮根とかいうMCが原発関連の話題に触れて「怖いのは計画停電ですよね~」と話しているのを聞いた。えっ?! 目が点だった。あらかじめ「電気が止まりますよ~」と告知されていて、何が怖いのだろうか。

 かなり昔の話ではあるが、私が中国で暮らしていた頃には毎日のように突然停電になり、突然水も出なくなった。昼間、部屋で勉強しているときであろうが、夜、風呂に入っているときであろうが、電気が怪しく点滅して突然消えた。トイレの水を流そうとしたら、水道が止まっていた。そんなことはいくらでもあった。何の告知もなく、いきなり電気が消え、水が止まった。いきなりである。

 原発が稼働している日本においても落雷で停電したし、暴風雨で停電した。いきなりであった。予告されていれば何か手立てもあったろうが「いきなり」であった。

 人の命を預かる病院や人工呼吸器を必要としている家庭では、それを想定して自家発電装置や蓄伝装置を用意している。当たり前である。

 お国の首相である野田氏は「国民の生活を守るための原発再稼働」という。鼻白む。彼が守りたいのは国民ではなく別のものであることくらい、国民はもう見通している。

 少なくとも私は原発を廃止していくために計画停電が必要なのであれば、いくらでも我慢する。原発が稼働できないがためにコンビニの営業時間が短くなろうが、自販機が撤去されようが、我慢できる。自動ドアがなくてもいい。電車内の冷房が効き過ぎるほど効かなくてもいっこうに構わない。障がい者の方や高齢者に必要なら、その方たちのためにエレベーターはあってもよいが、エスカレーターが止まっても我慢する。

 うちにはないけど、食洗機やウォシュレットなんてなくてもいい。食洗機のほうが節水になるなんて、もっともらいし宣伝に惑わされて設置する家庭が多いけれど、どんなに少なくても食洗機の稼働には電気が必要だもの。それなら節水する工夫をすればいいじゃないか。

 そう言うと経済が成り立たないという人がいる。小さな経済で何が悪い? 祝島を見てご覧なさい。小さな経済で成り立つ地域の寄せ集まりで国が成り立つなら、廃棄物の処理もできない原発に依存して莫大な電力を使う経済よりよほどいい。

 何よりひとたび事故が起こったときの悲惨さを考えてみるといい。想像の世界ではなく、こんなに狭い日本で未だ収束もできない原発事故が現実になったのに。こんなに地震が頻発する火山の国で。

 たまたま見たから言うけど、宮根さんに聞きたい。あらかじめ告知された計画停電の何が怖いのか。茨城で発生した竜巻では随分広い地域で、いきなり長時間停電していたけれど、それは怖い範囲じゃないのか。

 免震重要棟の建設やベント装置、予備電源の設置など、災害対策に不可避な設備が不全で、事故が起きれば対応できない大飯原発前で(すでに動き出してしまったが)、「再稼働反対」の抗議集会が続いている。若い人たちが頑張っている。雨の中、24時間以上、抗議を続けている。祈ることしかできない。

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