小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

NHKアーカイブス「チェルノブイリ原発事故」

2011-11-24 | つぶやき

 23日、NHKが1987年に制作した「特集・チェルノブイリ原発事故」を見た。当時放映したその特集と、現在進行形の福島原発事故を交えて検証するといった構成のようだった。「ようだった」というのは、24年前に作られた番組を見て茫然としてしまい、その他の内容があまり頭に残らなかったからだ。

 24年前に制作された番組では、拡散したセシウムを何度も「死の灰」と呼び、ホットスポットの存在や放射性物質の拡散がいかに広範にわたるか、除染状況や放射性物質を被曝したことによる身体への影響などが、丹念に検証されていたのだ。

 NHKはなぜ、あれほど放射性物質の拡散する特徴などを捉えておきながら、フクイチの事故で逃げ惑う人々を、「死の灰」がより多く降り注ぐ場所に留まらせ、同心円のみで避難地域を決めたことに異議を唱えず、「直ちに身体に影響はない」「安全なレベルである」と報道し続けたのか。 

 「死の灰」を連呼した当時のナレーターは、今、どんな気持ちで福島原発の事故を捉えているのだろうかと思う。「放射能から子どもを守りたい」と訴えるお母さんたちを、集団ヒステリーだと切り捨てることができるのだろうか。あの番組制作に関わったスタッフ、そして、昨日、司会をしていた女性アナウンサーは、「人として」どう感じているのだろう。

 チェルノブイリと同等の事故レベルであることが発表されても、他国の事故は重大で、自国の事故は軽度だと言いたいのか、何を意図して、昨日、あの番組を放映したのか、私にはよく分からない。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

次の車は見つかったけれど

2011-11-23 | つぶやき

 私の車は相変わらず音をたてて走る。修理パーツの取り寄せを依頼したスバルのディーラーさんからは、2週間以上過ぎた頃、「欠品しているパーツがあり、修理にかかれなかったけれど、まもなくその部品も調達できるものと思う」と連絡があった。

 欠品の理由は「メーカーで製造中なので」というような話しだったのだけど、その後、再び電話があって「いつ調達できるか、明確に言えない」というのだった。「ええ~?!そんなあ~っ!」と心の中で叫びました。
 
 音がなる車は「このまま走っていたら、いつ壊れるか分からない」などと告げられていたから、日常ほとんど使わずに、犬たちの散歩も近所を歩かせるだけで我慢させてきたけれど、いつ修理できるかどうか、分からないまま待ち続けるなんて、気短な私には難しいことだ。

 欠品パーツを待ち続け、仮に修理が完了したとしても、新品パーツの力についていけなくなったほかの中古パーツたちがイカレてしまう可能性もある。で、修理に出しても、今度はそちらのパーツがまたまた欠品などということになれば、時間も費用もかさむだけである。

 結局、ディーラーさんへの修理依頼はキャンセルした。修理屋のおじさんに相談しに行くと、出入りの中古車業者に聞いてあげるという。

 待っていたら翌日電話があり、廃車にする予定のホンダ・シビックが手に入るという朗報が! 平成9年(だったと思う)が初年度登録の車で、走行距離8万キロ。
 私が車に求める最低条件は、5ドアで後部座席がフラットになり、犬たちを悠々車載できることや運転席で後部ウィンドウの開閉ができることなのだけど、あとは取り立てて考えていなかった。あっ、もちろん「普通に走って、値段は安く」は必須条件ですけど。

 おじさんオススメのシビックはその条件に合っているのだけど、ただ年明けじゃないと回って来ないという。「それまで、今の車を騙し騙し、乗っていてよ。近所なら、まだ大丈夫だと思うから。万が一止まっちゃったら、電話してくれれば、すぐに駆けつけるよ。長距離でどこかに出かけるときには台車を出すから」とまでいう。

 そこまで言ってくれるなら、とお願いすることにした。
 けれど、大事なことを忘れていた。シビックの何の車種かも確かめず、正確に値段も聞かずに家に帰って来たのでした。

 しかしながら、「最高でもこれしか出せません」という私のわびしい懐事情を知っているから、高くてもディーラーさんが出した修理見積にプラス数万くらいで収めてもらえると思う。修理屋さんの店名に「ホンダ」が付いているくらいなので、ホンダの車ならきっとパーツも手に入れやすいのかもしれないし。

 それにしても「騙し騙し」と言われたって、その具合が分からんよ。果たしてレガシーは騙されてくれるかしら。
 と思いつつ、クリのワクチン接種の時期だったので、レガシーに「ちょっと騙されてね」と言いながら獣医さんに通い、今朝も「またちょっと騙されてね」と言いながら、河川敷に行ったのであった。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久々に河川敷へ

2011-11-23 | 犬&猫との暮らし

 久しぶりにブナとクリが走っている姿を見た。河川敷に散歩に来たことが嬉しかったに違いない。先をゆく私に追い付こうと、ブナはぴょんぴょん跳ねるように走り寄り、クリも心許なげではあったけれど、私を見上げ見上げしながら、小走りで着いてきた。

 オフリードで土手道を歩かせるのは25日ぶりだろうか。
 ああ、まだまだ大丈夫かもっ!と思った。ブナもクリもだいぶ足腰が弱り、ソファーやベッドに上るにも、よっこらせっと「よじ上る」状態になっている。

 でも今朝は、老犬なりの走り方ではあったけれど、気持ちよさそうに走っていた。そんな犬たちを眺めながら、幸せだな~と思った。まだ修理できない音の鳴る車を「騙し騙し」動かして河川敷にやってきて、よかったなあと思った。

 ささやかなことだけど、老いた犬たちが嬉しそうに小走りしたり、川風に吹かれたり、遠くに霞む山並みを見たり、雲がいっぱいに広がる空を見上げたり、ミミズを踏みそうになったり、犬たちの被毛についた草の実を取ってやったり、何事もなく朝を迎えて、こうして自然の中で呼吸する気持ちよさを味わえることに、心から幸せを感じた。

 河川敷に来るための車も、たとえばキーレスエントリーだとか、最新のオーディオとか、そんな便利なものは要らなくて、犬たちを乗せて走れればいいのだ。

 質素でもいいから、この小さな幸せが続くといい。そう思ったら、被災地の人達や原発事故によって日常をもぎ取られた人達の哀しみがどんなに深いか、改めて思い知らされ、小さな橋の上で犬たちとたたずみながら、祈らずにはいられない気持ちになった。

 提言型仕分け作業なんかを披露するパフォーマンスなんて、私たちを幸せにはしてくれないさ! 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京都の瓦礫処分業者と除染費用

2011-11-03 | つぶやき

 東京都が岩手県宮古市から受け入れた瓦礫の焼却処分をする業者は、東京臨海リサイクルパワーということだが、東京臨海リサイクルパワーは東電ほか5社の出資によって設立された東電グループの企業である。

 2002年4月に公募された「ガス化溶融等発電施設の施設整備・運営」事業に応募して、東京都から選定されたそうで、2004年には東京都から中央防波堤内側の土地を購入している。東京都とは強い絆で結ばれているみたいですね。

 2002年に公募した事業主として、東京都が選定した理由のひとつに「公益事業者である東京電力が中心となり、社会的責任と社会への貢献を充分認識して、事業運営を行う」ことが挙げられているが、株主の東電も「社会的責任と社会への貢献を充分認識」しているんだろうか。笑っちゃうな。

 東電は20兆円超の除染費用を国に全額負担するよう要請中。要するに私たちの税金から出せということですね。「社会的責任」が聞いて呆れる!

 東電社員は冬のボーナスも確保されているし、大型の除染工事は東海臨界リサイクルパワーのように、東電のグループ会社が独占的に受注しているという。もう笑えないよ。こんなことって、あっていいのかしら。頭がクラクラする。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝霞市で放射線量測定

2011-11-03 | つぶやき

 東京新聞の埼玉版ページに「朝霞市が除染終える」という記事が掲載されていた。朝霞市は10月31日に公共施設480カ所の放射線量測定を行い、線量の高い地点の除染を完了したと発表したそうだ。

 最も線量が高かった地点が、第九小学校正門横の倉庫の雨どい排水口で、毎時1.258マイクロシーベルト。うちから徒歩5分程度の場所にある姪っ子が通う小学校だ。

 ほかの場所でも、市が除染の判断基準値としている0.19マイクロシーベルト/h(空間線量率)以上の線量が出た場所はあるが、当然のことだろうと思う。「来るな」と言ったって、風に乗って運ばれてくるのだもの。

 排水口付近やら草むらやらは、犬たちが好んでクンクンする場所だから、原発事故後、ブナもクリもきっとたくさんの放射線物質を体内に取り込んだことだろう。
 
 ごめんよ、私のワンコたち。人間の業が生んだ怪物を封じ込める手立てがないのだよ。
 それでもまだ多くの人間がその怪物を操縦して何とかしたいらしい。地球上で一番恐ろしい怪物は人間の慾だな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

玄海原発4号機再稼働

2011-11-02 | つぶやき

 九電が1日午後11時、トラブルで停止していた玄海原発4号機の運転を再開したというニュースが流れた。目を疑った。

 再開方針は10月31日の夜に発表され、岸本町長は「4号機については国から安全性の確認を得た」と言い、古川知事も「規制の責任を負う国が判断されたのであれば、これまでと同じように受け入れる」と述べたと報道されている。

 夜中になって、何をやっているのだろうか。地域住民不在の決定じゃないか。
 原発の安全性の確認って何? 「規制の責任を負う国」が今、福島原発事故の責任をまっとうに負っているように見える? 万が一事故が起きても、一生困らない富を得ている原子力ムラの住人たちは、国に責任をなすりつけておしまいだろうが、地域住民はそうはいかない。福島の現状を見れば、子どもでも解ることだ。

 岸本さんも古川さんも、まだそんなに金が欲しいのか。九電の社長の言い訳に不快感を示した枝野さんはどうしたの? 何も言わずに見過ごすんだ。

 先日フクイチでの事故でドクターヘリで運ばれた作業員の方は足を切断したとほかの作業員の人から報告があった。フクイチでは放射線被曝だけでなく、極めて危険な作業が今も延々と続いている。避難住民の苦悩も深まるばかりだ。避難地域だけじゃなく周辺地域で農林水産業に従事してきた人達の明日も見えない。

 原発でひとたび事故が起こればどうなるか、絵空事ではなく、現実に見えていもいるし、聞こえもしているのに、なぜもう少し慎重になれないのか。九電の幹部も岸本さんも古川さんも、自分の地域で原発事故が起きなければ解らないのだろうか。怒りより虚しさがこみあげてくる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブランド米「にこまる」

2011-11-01 | 食・酒

  長崎県の「ぽてと倶楽部」(農家)さんから、10月下旬に収穫された九州のブランド米「にこまる」が届いた。『クロワッサンプレミアム』特別編集号の取材を通して知り合い、掲載させていただいたことから、23年度産を注文していたのだけど、結局プレゼントしてくださったのです。ぽてと倶楽部さん、有難うございました。

 お米と米粉の研究者である新潟大学の「米粉先生」(と私たちがそう呼んでいる教授)から、「にこまる」の育成者のひとりである九州沖縄農研の研究者・坂井さんを紹介され、坂井さんから生産者であるぽてと倶楽部の永田さんを紹介していただいたのである。
 
 永田さんはエコファーマーである。エコファーマーというのは、土づくりと化学肥料・化学合成農薬の低減を一体的に取り組んで作物づくりを行う、都道府県知事に認定された農業者のことだ。

                         

 お米とともに入っていた上のお便りには、次のように書かれていた。

「ながさきにこまる」をご注文いただき有難うございます。9月上旬の「にこまる」の出穂開花期に、九州の東海上をゆっくりとした速度で北上した台風12号の影響で、長時間にわたって揺らされたため心配していました。ところが、台風が通過した後は熱帯夜かた解放されて、近年にない昼夜の寒暖の差があったことがお米にとっては良かったようです。
 今年も白米をご注文の皆さまへは、お米に負担をかけない昔ながらの精米方法で、時間をかけて少しずつ繰り返して搗きあげました。食味ランキングで3年連続「特A」の評価を受けた「ながさきにこまる」の特別栽培米(※5割減農薬・減化学肥料で栽培)をどうぞご賞味ください。今後とも応援よろしくお願いいたします。

 作物を大切に育てていることが分かる文章の下には、ちゃんと栽培履歴(いつ種籾を播いて、田植えをして、追肥をして、防除をして、出穂を確認して、稲刈りをしたかの記録)が書いてあり(お米のトレサも制度化されたということもあるけど)、「籾殻消毒は薬剤を使用せず、微生物で種籾を包み込むことで細菌をガードする方法を毎年採用しています」とエコファーマーらしく、籾殻の消毒に配慮していることも記載されていた。

 永田さんのお便りにあるとおり、「にこまる」は「米の食味ランキング」で、3年連続して最高ランクの「特A」と評価されているお米で、粘り、甘み、やわらかさ、炊き上がりの色ツヤも「コシヒカリ」に勝るとも劣らないと高評価を得ているお米だという。そうと聞けば食べてみたくなるじゃありませんか。

 味や品質だけでなく、温暖化傾向を見越して高温耐性を兼ね備えた、高収量の品種で、今後も各地で作付けされることが予想される優良品種だそうだ。「粒も大きいですよ」と永田さんが言っていたとおり、送られてきた「にこまる」は「ゆめぴりか」という北海道のお米より若干粒が大きかった。

              
         左が「ゆめぴりか」、右が「にこまる」

 「ゆめぴりか」も北海道待望の新品種として『クロワッサンプレミアム』で取り上げたのだけど、偶然にもお取り寄せ好きの知り合いのお姉さんが「現地で食べて美味しかったから」ということで取り寄せ、先日私にも送ってくれたのだった。これから食べ比べてみたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリ、もうすぐ1年間発作無しに

2011-11-01 | 犬&猫との暮らし

 早くも11月。カレンダーをめくり忘れていたら、学校帰りにうちに立ち寄った姪っ子から「おばちゃん、カレンダー、めくらなくちゃ」と指摘されてしまった。

 振りかえると、今年に入ってからクリは一度もてんかんの発作を起こしていない。正確には「私の前では」ということになるのだけど。留守中、発作を起こしていても、こればかりは記録しておけないもの。

 発作の原因と思われること、天候、発作の状態、どれくらい続いたかをメモしてあるクリの記録手帳を見ると、昨年は3月29日、6月6日、9月25日、11月15日に発作を起こしている。あと2週間、このまま発作を起こさずにいると、なんと1年間無発作ということになる。

 クリにとって1年間発作がなかったなんて、生まれて初めてのことだ。生後1年になる前に倒れ、それからひどい月には毎週のように発作を起こしていたのだもの。抗てんかん薬の投薬を開始した翌年だって年に14回。

 酒井先生に「発作が少なくなったのは、加齢によってさまざまな機能が低下したからでしょうか」と尋ねたら、「それは関係ないでしょう」ということだった。あと1年間、発作がなかったら、少しずつ薬の量を減らしていってあげられるのだけど、もうその時間はないかもしれない。

 年上のブナよりも散歩の歩みが遅くなり、すぐに呼吸が荒くなってしまうクリ。体が小さい分、ブナよりもスタミナがないみたい。
 抗てんかん薬は止められなくても、せめて発作から解放されて、脳にも体にも負担がかからない穏やかな晩年を過ごさせてあげたい。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする