小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

パンチの腫瘍

2012-04-16 | 犬&猫との暮らし

 妹の飼い猫パンチの右脇腹に、腫瘍ができた。脂肪腫のように丸くプヨッとした感触ではなく、大きな固い突起のような、触るだにイヤな感じのもの。

 近所の人に拾われて、妹に託されたときのパンチは掌サイズだった。まだ小さかったので目が離せず、かつてあった私たちの事務所に妹が連れてきたこともあり、スタッフや犬たちに可愛がられて育ったパンチは、とても人懐こく、性格が穏やかだ。そんなパンチももう15歳。
   
 
病理検査の結果は、悪性巨細胞腫という診断。骨由来か間細胞由来かは特定しきれないそうだが、骨由来だと転移の可能性は20%くらいだという。腫瘍のある周囲に侵食する、その進行の仕方は骨肉種に似ているらしい。

 妹によれば、治療方法として3つの選択肢を挙げられたそうだ。
 まず、CTを撮って手術できるかどうか検査してから、切除する外科的な方法。その際、状況によっては肋骨を切る可能性もあるそうで、うちの犬たちの主治医である酒井先生の病院にはCTがないので、別の病院でやることになり、CTを取るにも切除手術も全身麻酔をかけることになる。

 次が、放射線照射による治療。しかし、これも全身麻酔。3つ目が抗癌剤の点滴。
いくつか効くだろう種類は思い当たるそうだ

 放射線照射と抗癌剤の投与は、進行を遅らせる効果を期待してのもので、個体差はあるけれど副作用が出ることを想定しておかなくてはならない。この腫瘍は症例が少なく、珍しいようなのだが、余命は半年程度ということが多いらしい。

 ああ、パンチ…。
 鼻の穴の縁が黒くて、「チビノリダー」(平成生まれの人は「チビノリダー」は知らないでしょうけど)というあだ名がついたパンチ。掌サイズのパンチ用に、専用の家やトイレを段ボールで付く手あげたことを思い出す。

        
        もらわれて来て慣れた頃のパンチ。左側の鼻っ面は今は亡きゴナ

 眠っている鼻先にエサを近づけると、鼻をピクピクさせていきなり目を覚まし、フガフガとものすごい勢いで平らげて、そのままコテンと眠ってしまったパンチのポンポンに膨れ上がったおなかに癒された。

 パンチの年齢を考えて、妹つたちは抗癌剤投与を決めた。定期的に「ドキソルビシン(アドレアマイシン)」を投与することになり、パンチは初めての点滴を受けたのだけど、パンチはとても大人しくしていたそうだ。人慣れしていてよかった。

 「ドキソルビシン(アドレアマイシン)」に副作用が出ないタイプの子が7割いるそうだが、ラッキーなことにパンチはその7割に入っているらしく、今も発症・投与前と変わらず、会いに行けばゴロニャンと元気に甘えてくれる。

 頑張れ、パンチ。どうかパンチが苦しみませんように。

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桜の日

2012-04-16 | 犬&猫との暮らし

     

 遅ればせながら、今年の桜を犬たちと愛でた日の記録。
 若い頃のようにコマンドが聞けなくて、きちんと並ばせることができなかった。遠近法の効果で、ブナが小さな体格に写ってしまったし、シャッターを押した瞬間に舌をペロリ。これ、我慢できなくなったブナのカーミングシグナルです。


 無事にこの時期恒例の年に一度の狂犬病予防接種を済ませ、無事に年に一度の桜のお花見ができた。鬼にどんなにバカ笑いされても、もう来年のことを願う。来年も、ブナとクリと一緒に桜が見られますように。

             

             

 

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久しぶりのグラッシー

2012-04-09 | 犬&猫との暮らし

 4月7日、昨年初頭に遠くに引っ越してしまい、朝の散歩では会うことができなくなったグラッシーと久しぶりに会えた。私たちの散歩時間を見計らって、出かけたついでにいつも来ていた河川敷に立ち寄ってくれたのだ。

 グラッシーはまだ5歳。相変わらず被毛がツヤツヤで、元気いっぱいだった。飼い主さん夫妻にも久しぶりに会えて、とても嬉しかった。犬を介して仲良くなった、数少ない知り合いである。2人とも元気そうで、よかった、よかった。

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老犬のシャンプー

2012-04-05 | 犬&猫との暮らし

 してやろうと思っていて、ずっと先延ばしにしていたシャンプーを今日、2頭にしてやった。狂犬病予防接種の時期だしね。

 まず浴室の洗い場に滑り止めのお風呂マットを敷いて、すぐに拭き上げるフェイスタオルを何枚も用意する。ノズル付きのボトルにTea Treeシャンプーを入れ替えて、お湯で薄めておき、水着に着替えて、準備OK。

 クリのすすぎが終わったら、フェイスタオルで拭き上げて浴室から出して、今度はブナという具合に作業を進めるのだけど、クリもブナも洗い終わるまで、もうきちんと立っていることができなかった。

 若い頃より手早く作業したつもりだけれど、2頭ともすすぎの段階で座りこんでしまい、私にもたれかかってきた。それならそれなりのやり方で作業を進めればいいことなのだけど、老犬になるとシャンプーも頻繁にはできないなと思った。

 四肢の踏ん張りが効かなくなっているから、「ブルブル」もしっかりできなくなっているので、昔のように「はい、ブルブルして~」と促して、バスタオルで拭いておしまいとうわけにはいかず、ドライヤーをかけてやったのだが、ブナはあまり慣れていないドライヤーがイヤで、動き回るのです。

 これからは散歩から帰ったら、入念にユーカリオイル配合のブラッシュアップスプレーで被毛の汚れを防いでやらねば、と思う。三日坊主の私は思い付いた時だけ、そんなことを一生懸命するのだが、三日坊主は返上しなくては。だって、老犬になると数カ月のうちに、ズンズン老いてしまうのだもの。 

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河川敷の桜は三分咲き

2012-04-05 | 犬&猫との暮らし

 新河岸川に架かる橋の手前の桜並木は、ほんのり色づいているものの開花している枝ははまばら。

 
空手の師匠であり、黒ラブまるちゃんの飼い主さんによれば「三分咲きと言ったところだな」だそうだ。これくらいの桜も、咲き誇ることを恥じらっているようで、なかなか風情がある。

 4月5日の日中は気温が15℃を越えるということだから、一気にほころぶかもしれない。そうなると、この週末は花見客で賑わうことでしょう。

 3月5日生まれのブナにとっては、14回目の桜です。

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原子力ムラの面々に意見してほしい

2012-04-02 | つぶやき

 2月29日に名古屋大で開かれた国際シンポジウム「地球にやさしい資源・エネルギー利用へ~東日本大震災から一年」で、特別講演を行ったのはワインゼッカー博士と、物理学者のハンス=ペーター・デュール博士だった。

 デュール博士は「エネルギーと原子力利用」と題した講演の中で、
「私は原子力の使用について反対で、平和のための原子力という考え方にも反対です。平和利用は理論的には正しいかもしれません。しかし、それが前提であっても軍事転用されないという保証はありません」
「起こる確率は何%かとはじき出すのは意味のないことです。ゼロでない以上、事故は起こり得ると認識せねばなりません。世界に拡散する核物質をコントロールすることは非常に難しい」
 と述べている。

 福島原発事故が起こる前は、恥ずかしながら原子力への意識が薄かった。しかし、事故発生後の惨憺たる在り様を見て、「核の平和利用なんてありえない」と思って来た。デュール博士の発言にはまったく同感。

 デュール博士には、低速増殖炉「みろく」の開発にご執心で「見切り発車で始めても、そのうち技術が発展して何とかしてくれるはず。先のことを考えないというのは、原子力ムラの常識だ」と述べた賀来博士や原発の再稼働に躍起になっている野田さん、細野さんほか原子力ムラの皆さんに、直接意見してほしいくらいである

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選ぶのは私たち

2012-04-02 | つぶやき

 2月29日に名古屋大学で「地球にやさしい資源・エネルギー利用へ~東日本大震災から一年」をテーマに国際シンポジウムが開催された。

 今日の東京新聞、中日新聞WEB版に「名古屋大で国際シンポ 脱原発を進める独キーマン2氏語る」と題して、その国際シンポの記事が掲載されている。

中日新聞WEB版
 http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2012040202000085.html


 エルンスト・ウルリッヒ フォン・ワイツゼッカー博士は特別講演「ファクター5:資源消費最小の豊かな社会の実現に向けて」の中で、「CO2を排出せずにエネルギーを獲得することよりも、エネルギーをなるべく使わず豊かになることに軸足を移さなければなりません」と語った。

 その通りだと思う。原発の存続を願っている人たちもいることも、その人たちからすると「節電は敵」であることも、百も承知だ。でも、私たち国民、消費者1人ひとりが意識を新たにして、省エネや節電に取り組むことは、とても重要なことだ。政府や東電に「節電してくれ」などと言われなくても、そうしていけばいいのだ。いや、そうしていかなくてはならないのではないか。

 話は飛ぶけれど、ペットの流通においては不明瞭な部分がたくさんあり、特にいまペットオークションはブラックボックスになっているという。競りにかけられて売りさばかれる子犬たち。日本ではペットショップで生後40日くらいの子犬が売られている。繁華街で夜中も営業しているペットショップもあり、子犬にとっては劣悪な環境と言わざるを得ない店もある。

 2008年の例でいえば、犬の推計流通総数は約59万5000頭。そのうち遺棄されるケースなどを含め、流通過程で行方知れずになった犬は約1万4000頭。そして、その年、飼育できないとして自治体などに持ち込まれた頭数は、約12万6000頭である。生きて新たな飼い主が見つかればよいが、殺処分された子は8万頭以上を数える。

 本来ならまだ親兄弟から引き離さないほうがよい週齢の犬が、日本ではなぜ大量に売られているかといえば、消費者に幼齢犬が人気だからである。日本は売れる犬にブームがある国なのだ、ファッションじゃあるまいし。

 安易に買って(飼って)、安易に手放す(遺棄する)人が多過ぎる。犬や猫を単なる商品としか考えず、儲けることだけしか頭にないブリーダーやペットショップも少なからずいるわけで、そういう人達を儲けさせているのは、命への意識が低い消費者ということになるのです。

 結局、私たち自身の意識の問題なのだと思うのです。

 既得権益に群がる人々や原子力ムラの人々、利権を死守しながらペット流通に関わる人達は、残念ながら力が強くて、大きくて、恐らくいなくなることはないと思うけれど、少なくとも「加担しない側」に回る努力をすることや選択することは、私たちにもできるはずです。ワイツゼッカー博士が言っているように、今後どこに私たちの軸足を置くかが問われているのだ。

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河川敷の桜はまだ

2012-04-01 | 

 カレンダーをまた1枚めくって、早くも4月。今日は久々に自宅でゆったりした休日を過ごせる日。朝の散歩もたっぷりと時間を取って、のんびり河川敷を歩いた。

  桜の名所・東京上野公園では、もう桜が開花したようだが、毎朝散歩に行く河川敷の桜はまだつぼみだった。
 そういえば、2月に桜のつぼみを眺め、はっとして詩を書いたのでした。


冬の桜

葉を落とし
幹に力を蓄えて
冬をやり過ごし
二月ともなると
もう準備している

固く小さなつぼみを
寒風にさらして
きっと来る明日に
命をつなげようと
天を指す桜の枝、枝、枝

取り巻く環境の変化を
強くしなやかに受け入れて
一年にたった一度の晴れ舞台を
毎年必ず成功させる

その息吹の
確からしさに触れるとき
自然の営みの偉大さを
思い知らされる

冬の桜に
生命の在り方を教えたのは
いったい誰?

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