小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

みんなで綱渡りの日々

2012-12-14 | 犬&猫との暮らし

 年末進行でいつもの月よりも早い締め切りの広報誌の制作や、緊張感のある何本かの仕事がかぶっていたことに加えて、クリのガンの転移、ブナの徘徊&排泄の世話など、まあ毎日が自転車を漕ぎながら剣玉をやっているような日々でした。

 その間、ブナの姉妹犬のほたるの肛門付近に大きな腫瘍が見つかり、3時間半にわたる切除手術が行われ、とても心配した。こぶし大の腫瘍が摘出されたということにも驚いたけれど、ほたるは至って元気で、術後だというのに急な階段の昇り降りも平気でするということにも驚いた。

 ほたるの摘出された腫瘍は病理検査の結果、悪性繊維性組織球腫ということで、楽観視はできないのだけど、私と同じようにノエホタ母も抗ガン剤治療は選択しないということで、再発や転移という爆弾を抱えたままだけど、ワンコたちの残り少なくなった時間をいかに辛苦なく過ごさせるかに、こころを砕くことになったのでした。

 クリは右目の下の縁に腫瘍がある。多分、ほっぺたにできた悪性黒色腫が転移したものだろうと思う。11月中旬にポツンとしたものを確認してから、あっという間に大きくなり、手術で取るのも危険なサイズになっているし、首の右付け根にできたものも、どんどん大きくなってきている。

 首根っこのヤツは細胞を少し取って病理検査に出したのだけど、細胞が小さすぎて正確な診断が下せない様子。でも、安心できる検査結果ではなかった。黒色腫ではないかもしれないのだけれど、大きくなり方が早い。この大きくなり方は悪性のものである可能性が高い。

 クリは11月末辺りから嘔吐と下痢が続いていたので、通院回数も多くなった。薬が効いたのか嘔吐は止まったけれど、下痢と軟便は続いていて、抗生剤も効き目が芳しくない。
 先生に状況報告をするために、毎回クリのウンチを撮影・記録して、受診するたびに記録した報告書を提出しているのだけど、私の携帯を拾った人がそこに収められている画像を見たら、なんと思うだろう! 

 ブナの左目は白濁度がやや薄まり、悪性腫瘍の可能性はなくなったのだけど、視力が落ちてしまい、徘徊しながらドスン、ガタンと音を立てて、壁やドアにぶつかっている。
 なので、今年は石油ファンヒーターは使わないことにした。ブナがぶつかって倒したりしたら大変だもの。エアコンの暖房と、倒されても危険のないセラミックヒーターを工夫しながら使っています。

 犬布団や低反発マットレスに排泄されると掃除が大変なので、何かいい案はないかと考えた末、カバーの下に超大型ペットシーツを敷けば布団やマットレスそのものへの被害が減ることに気づき、今はカバーが必要な敷物のカバーの下にはすべてペットシーツを敷きつめている。もちろん布団は無事でもカバーやシーツは汚れるけれど、乾きにくい布団やマットレスにされるよりよほど始末が楽だ。

 ブナは思い出したようにトイレで排泄することもあるのだけれど、たいていその辺にしてしまうので、そのたびに慌てて始末をすることになる。汚れたカバーやシーツは放っておくと臭くなるので(当たり前だけど)、何枚かまとまるとすぐに洗濯機をかける。その何枚かは残念なことに、すぐにまとまっちゃうのだ。
 
 だから、日に3~4回は洗濯をし、汚れたヨガマットも何度もお風呂場に持ち込んでは洗っている。毎日盛大に洗濯ものを干し、雨の日以外で、物干し竿に何も干されていない日はないくらいなのだ。ピンクのヨガマットが何枚もはためいていることがある。かなり妙ちくりんな光景です。

 取材や打ち合わせで長い時間、家をあけなくてはならないときは、もう「糞尿の館」を覚悟して帰宅する。「ひえ~ッ!」というときもあれば、被害が少なくて「ああ、よかった」と胸をなでおろす日もある。

 これまでは忙しいと洗濯も後回しになり、脱衣所に山積みにしていたことがよくあったけれど、今はまあ、こまめに洗濯機を回し、床掃除もせっせとしている。せざるを得ないわけなのだけど「やればできるじゃ~ん」と自分を称えている次第。

 ここのところブナのオシッコの匂いがキツイので、今日採尿して検査してもらったら、膀胱炎の再発でした。あああ! キツイ匂いはバクテリアの匂いらしく、うちは「バクテリア臭のする家」になっちゃってたわけです。

 2頭とも食欲はあるし、水もよく飲むので、それが救いだけれど、食べれば出すは自然の営み。ただねえ、出すほうがままならんというのが問題なのですよねえ。まあ、掃除すればいいことなので「出せないよりはいいわよ」と犬たちに言ってやっている。犬たちに、というより自分にか。

 ブナ、クリ、ブナ、クリ、クリ、ブナという具合に、10月くらいからどれだけ酒井先生のところに通っていることか。どれだけの薬を処方してもらったことか。
 福沢諭吉さんがヒラヒラと飛んでいきます。懐も底冷えという感じ。まさに綱渡りの日々ですわ。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする