小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

2013大晦日の感慨その2

2013-12-31 | つぶやき

 トチ、ブナ、クリにそうしていたように、カヤにも年越しそばをご馳走した。細く長く生きられますように。

 先月、千恵ちゃんからケント・M・キース著『それでもなお、人を愛しなさい』を頂いた。キース氏が提言する「逆説の10カ条」のうちのいくつかを、マザーテレサが大切にしていたという。
 
 以下、同書より。

「この世界はまったくどうかしています。

 これまで人類のために役立ってきた知恵から、多くの人たちが逸脱しています。中には、すべてのことは相対的であり、主観的であるという結論を下している人もいて、どんなことにも意味はなく、人生は空虚で意味がないと不平を言います。

 確かに、この世界は狂っています。あなたにとってこの世界が意味をなさないと言うのなら、それはあなたの言うとおりです。この世界はまったく意味をなしていません。

 大切なことは、それについて不平を言うことではありません。希望をすてることでもありません。それはこういうことです。世界は意味をなしていません。しかし、あなた自身は意味をなすことが可能なのです。あなた自身は一人の人間としての意味を発見できるのです。」

 料理研究家で随筆家の辰巳芳子先生曰く、
「愛は人の中に在るのではなく、人と人の間にこそ在る。」

 今年もさまざまな経験をさせてくれた方々に感謝。私を信頼し、命を預けてくれた犬たちに感謝。そばに寄り添ってくれる犬猫に感謝。

 もうすぐ2013年が暮れていきます。

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2013大晦日の感慨その1

2013-12-31 | つぶやき

 昨年は年の瀬をどう過ごしたか、思い出そうとしても思い出せない。ブナが徘徊していろいろなところにぶつかるのを防いだり、粗相をしたヨガマットをひたすら洗ったりしていて、暮れの大掃除どころではなかったことは確かなのだけど、思い出そうとすると陽だまりに横たわるクリの亡骸が頭に浮かんでしまう。

 哀しくなるだけなので、思い出せないものは無理に思い出さなくていいや。何も考えず2年越しの汚れをぬぐうために、今年はただひたすらに大々的に掃除をしようと思っていた。

 が、しかし、暮れの土日は両親の手伝いに駆り出され、実家のガラス窓を拭いたり、浴槽カバーを外して丹念に風呂掃除をしたり、結局自分の家は後回しになってしまい、大々的にとまでいかなかった。

 父は83歳、母は78歳。老いが目立ち、年々できなくなることが増えてきた。お風呂場や窓ガラスの掃除だけでも「助かった、助かった」と大喜びし、腰を悪くして自分の足の爪も満足に切れなくなった父の爪を切ってやるそばで「私ではできないから」と母は言う。目が悪い母は父の爪の脇の肉まで切ってしまったらしい。

 階上に住んでいる兄嫁さんは、頼めば何でもしてくれる優しい人だけれど、娘のほうが何でも気楽に頼めるのだろう。

 何もできなかった赤ん坊が親兄弟だけでなく、たくさんの人の手を借りて成長していくのと逆に、まるで乳児に還っていくかのように、高齢になるといろいろなことができなくなる。今度はこれまでしてもらったことを子どもたちや他の人たちが年配者にお返しをする。そうして人は老いを過ごし生を全うしてゆく、それが自然のサイクルなのかもしれない。

 理想ではあるけれど、高齢になっても身の回りのことを何でも独りでこなし「ではこれから逝きます」とばかりに、すっと旅立てる人はそれほど多くない。


 例えば私は「犬たちとあと何回一緒に桜が見られるだろう」と毎年思いながら暮らしてきた。それと同じように「両親とあと何回一緒にお正月を祝えるだろう」と考えたら、もういくらもないのではないかと思う。

 それならせめて喜ばれることをお返ししようと思い、自分のことは後回しにしてでも、母の年賀状の用意やら父の家業の年賀品の発送やら掃除を優先して片付けることにしたのだった。
 実家を出てしまうと、自分の親でも一年のうちにそうそう多くは会わなくなる。彼らが60歳台のときはさほど気にしなかったけれど、さすがに老いが目立つようになってくると、犬たちに感じたように命に限りがあることを思わざるを得ない。

 そんなことを思いながら、昨日になって自分のうちの窓ガラスを拭いたり、カーテンを洗って掛け直したり、せっせと大掃除をしたら、まあ、なんと明るくすがすがしい室内になったことか。照明や水周りをもう少し掃除したら、雑煮用の出汁とお煮しめの準備を始めようかな。

 そうそう、カヤもシャンプーしてあげよう。歳神様がカヤをなでてくれるように、きれいな被毛にセットしてあげよう。

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お・も・て・な・し

2013-12-27 | つぶやき

 今日は今年最後の金曜官邸前抗議集会。集会やデモのたびに趣向を凝らしたプラカードに出会うけれど(播磨屋さんのトラックは圧巻!)、北海道岩内町の集会・デモで見かけたとTwitterで報告されていたプラカードには「座布団3枚!」という感じです。

 お・おせんすい
 も・もらしたって
 て・てきとうに
 な・ながして
 し・しらんぷり

 うまい! 
 って言っている場合じゃないし、言われている場合じゃないですよ、安倍さんっ!!

 滝川クリステルさんにあの手のパフォーマンスを加えながら「お・おせんすい、も・もらしたって……」と安倍さんや“今はどうしているのやら”の猪瀬さんの前で披露してほしいものだ。

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カヤは何が楽しいのだろう

2013-12-27 | 犬&猫との暮らし

 テーブルに料理が盛りつけられたお皿が並ぶと、カヤは私が座る場所に陣取って、見えない目でじいっとお皿を見つめている。嗅覚で見つめているというべきかな。

 かなりのしつこさでもって、テーブルに伸び上がろうとするので、料理のお皿はカヤが届かない場所に置いてあるため、カヤは仕方なくじいっと見つめているのです。

                 
           この視線の先には食べ物が……。まるで目が見えているかのようだ
                 
 当初はあまり硬いものは口にしなかったけれど、今では初め食べられなかったおやつも食べられるようになり、リンゴやみかん、柿などの果物や蓮根、大根などの野菜も食べるようになった。ウンチも硬さ、匂いともに良好。いい具合である。

 引き取った当初7、8歳ということだったのだけど、考えたらトチ、ブナ、クリが生前グランドを走り回ったり、ボール投げに興じたり、湖や川で泳いだり、知人の別荘に泊りに行ったりと、開放的な遊びが大好きな犬らしい生活を送っていた時にも、カヤは狭い檻に入れられたまま、ただ子犬を産ませる道具として扱われていたわけだ。同時期に生きていた犬たちのその差に愕然とする。

 7年もの間、カヤが自由と引き換えに、命を削りながら産んだ子犬たちは、ペットショップに並んだのだろうか。犬としての生活を謳歌しているのだろうか。

 カヤは思い切り走り回ったこともなかったろうから、そうさせてやりたいけれど、今となっては目も見えなくなってしまい、それも生涯叶わぬことになってしまった。せめてカヤが後半生を幸せに過ごせるよう、何がこの子にとって楽しいことだろうか、何が嬉しいことだろうかと、いつも考えながら接している。

 「食べることだけが楽しみ!」なのかもしれないけれど、運動量が極端に少ないから太らせてはよろしくないしね。ドライフードに鶏肉ベースの野菜スープを作って混ぜてやり、少量でも趣向を変えてやってはいるのだけど……。

 これからが冬本番なのでまだ先の話だけど、春になったらカンガルー袋に入ったままでいいから、カヤと一緒に陽だまりの木立の中を歩き回りたいと思う。願わくは飼い主と一緒に外気の中で歩く楽しみを知ってほしい。

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今日はトチの命日

2013-12-26 | 犬&猫との暮らし

  トチが亡くなって丸4年……。
 トチ、どうしているのかな。
 
 お前が逝ったあと、いろいろあったよ。
 ブナ、クリはどうしているかな。幸せにしてますか。

 いろいろなことを教えてくれたお前に、今でもやっぱり逢いたいです。

                 

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クリスマスカード

2013-12-26 | つぶやき

 兄嫁さんがプレゼントしてくれるものは気が利いていて、私の好みを考えたうえでチョイスしてくれる。

 絵本の『リサとガスパール』シリーズが好きだと聞けば、「リサ・ガスグッズなら喜んで頂けるので、選ぶのが楽になりました。ふふふ」と笑いながら、リサ・ガスの小物を贈ってくれ、カードには黒ラブが配したものを選んでくれたりする。

 おかげでうちにはリサ・ガスの絵がついた小物がいっぱい。自分では絵本しか買わないのに、ハンカチやらスリッパやら通帳入れやらペーパーホルダーカバーやら……、いろいろなところにリサ・ガスが踊っている。

 クリスマス・プレゼントもリサ・ガスグッズだったのだけど、思わず泣いたのが添えられていた立体カード。黒ラブが骨をくわえている写真があったから。どこで探してくるのかしら。

         

 ブナとクリが亡くなったあとには、ネットで3頭がレリーフされている写真立てを見つけて来て、贈ってくれたのだ。一番下に寝そべっているラブがクリそっくりで、これにも泣きました。

                 

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『チリンのすず』

2013-12-19 | 

 注文してあった、やなせたかしさん作・絵の『チリンのすず』がようやく届いた。あらすじは知っていたけれど、実際に見たことはなかったのだ。『チリンのすず』は『やさしいライオン』とともに、やなせさんの不朽の名作だと思う。

 やなせさんといのせさん、似ているけれど全く違う。やなせさんは慈愛とかなしみを追究した偉大な作家だけど、いのせさんは金に目がくらんで慾に負けた情けない作家だ。

 あっ、そんなことはどうでもいい。東京地検特捜部が捜査するのであるから、その行方を見守るしかない。都知事選もやきもきするけれど、私は都民じゃないので投票できないし。

 さて『やさしいライオン』の初版は1975年。2013年4月発行版で第68刷目というロングセラーの絵本だ。みなしごのライオン・ブルブルとブルブルを育てたやさしい犬のお母さんムクムクのお話。最後にはサーカスを抜け出したブルブルが、年老いたムクムクのところに駆け付けたところを警官隊に銃で打たれてしまう。

                   

「ブルブルはムクムクを しっかりとむねにだいて たおれていました。」

 このシーンで落涙です。かなしいのだけれど、でも「そのよるのこと としよりのいぬをせなかにのせたライオンが とんでいくのをみたというひとが なんにんもいました。」という最後のページで、2人(2頭)はもうずっと一緒にいられるんだなあという安らぎが残る。

 一方『やさしいライオン』の発行から3年後の1978年に初版が発行された『チリンのすず』は、さらに生きるかなしみに迫っていて、ものすごく深い物語だと思う。

                   

 狼のウォーにおかあさんを殺された子羊のチリンは、強い狼になりたいとウォーに弟子入りするのだけど、そのとき嫌われ者のウォーは初めて慕われて心が温かくなったりする。もちろんチリンはウォーに復讐するために強くなりたかったのだけど。

 ウォーと行動をともにしてチリンはたくましい獣になっていき、最終的にはウォーに復讐する。チリンの突いた角によって倒れたウォーは逝く前に「いつかこういう日がくることを覚悟していた。お前にやられてよかった。おれは喜んでいる」というようなことを言うのだ。そんなことをウォーに言わせてしまうのだ、やなせさんは!

 すると、せっかく仇を討ったのに、チリンはウォーが自分の先生であり、お父さんのような存在だったこと、そしていつの間にかウォーのことを好きになっていたことに気づいて嘆きかなしむのです。子ども向けの絵本とは思えない心模様の描き方……、脱帽。

 チリンは「もうひつじにはもどれない」とつぶやいて、泣きながらどこへともなく山を越えて行きます。最後は、嵐の夜には風にまじってチリンの首についている鈴の音がかすかに聞こえることがあるけれど「でも チリンのすがたをみたものは だれひとりとしてありません」という言葉で終わる。この締めに胸が押しつぶされそうになる。子羊のときのチリンの絵が愛らしいから、余計にかなしみが深くなっていく。

 『チリンのすず』は2011年5月版で第25刷と『やさしいライオン』ほど版は重ねていないけれど、こちらも傑作だと思う。

 日本ホリスティック医学協会の会長である帯津良一先生は「20数年前に心理療法を始めてから、人間の本性はかなしみであるということに気がついた」とおっしゃっていた。帯津先生によれば「生きるかなしみには人を癒す力がある」と言ったのは、『東京漂流』『メメント・モリ』など数多くの著作で知られる写真家にして作家の藤原新也さんだそうだ。

 「生き年生けるものが胸に抱いている生きるかなしみ、これには己のこころを犠牲にした他者への限りない思いが含まれている。だから、かなしみは人を癒す力を持っている」と。そして帯津先生は「人が生まれながらにして持っているかなしみ、これが自然治癒力だ」とおっしゃった。

 人が生まれながらにして持っているのだから、幼い子でもかなしみが分かり、感じるのだ。やなせさんは「人間の本性はかなしみである」ということにとっくに気づいていて、それが生きる力につながるということにも気づいていたのだなあと改めて思った。

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ボッチのおせっかい

2013-12-18 | 犬&猫との暮らし

 カヤの食糞は一時的なものだったようで、フード内容を変えたことで収まった。けれど、ボッチのブツへの警戒は続いています。猫のフンを食べてしまう犬は意外と多い。臭いがキツイせいなのか、なぜか犬は猫のフンが好きなのです。

 そんな話を人としていたら、相手が私に「猫のフンは美味しいんですかねえ?」と聞くのだ。そんなこと、知りませんったら! 食べたことないもの、私は。

 カヤはそっと排泄に行って、そっと戻ってくるので、私が気づかずにいることがある。何かほのかに(というといい香りが漂ってくる感じだけど)カヤのブツが臭ってくる。
 はっとしてトイレに急行すると、なんとボッチが猫砂で自分のブツを隠すかのように、ペットシーツを前足でシャーシャーっとかき集め、カヤのウンチを隠していたのだった。

        
       くしゃくしゃのペットシーツの下に隠されたカヤのウンチ

 ボッチは自分のも時々ペットシーツで隠そうとする。そんなに隠したいのなら、猫砂を入れた猫用トイレを使えばよさそうなものなのに、ボッチは犬たちの仲間入りがしたかったらしく、用意した猫トイレではいっさい用を足さなかった。

 しかし、カヤのまで隠そうとするとは……、ボッチのおせっかいに思わず笑ってしまった。

 その後、大声で鳴くので「うるさいねえ、何? おなかすいたの?」などと言いながら行ってみると、カヤのウンチがしてあることもあった。ボッチは「してある、してある」と騒いでいたのだ。

 黒犬たちがいた時にはそのようなことはなかった。どうもボッチは先住者として、普通の犬と様子の違うカヤの面倒を「あたしが見てやらなきゃ」という気になったらしい。

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カヤが震えるわけ

2013-12-15 | 犬&猫との暮らし

 先日、カヤの耳の具合を診てもらうために、久ぶりに酒井先生を訪ねた。私が「カンガルー袋」と呼んでいるスリングエプロンにカヤを入れて外に出ようとすると、袋の中でカヤがブルブル震えだした。

 ちゃんとセーターを着せていたし、私のおなかに密着しているから、それほど寒かったとは思えない。車内のクレートに入れてもブルブルは止まらない。病院に着くまで震えている。

 受診時に先生にそのことを告げると、先生が「最近、他の人への反応はどうですか。以前は私にもすり寄ってきましたよね。今はどうでしょうか」と聞いてきた。
 他の人への反応ねえ、そう言われても最近、散歩に出していないし、私以外の人に会わせることがあまりないので、何とも言いようがない。

  ただ、うちへ来てしばらくの間は病院に行くために抱いて外に出ても、こんなに震えなかった。10月に入って散歩の練習を始めた頃も、こんなに震えていなかったと思う。 先生が「カヤちゃんにとって、リーダーが定まって、その人といる家が一番安心できる所になったということでしょう」と言うのを聞きながら思った。

 外に出ることに過度な恐怖心を抱くようになったのは、それだけカヤにとってこの家が安心できる砦になったからかもしれない。狭いケージ内の抑圧された生活から解き放たれた後、シェルターで保護生活を送ったわけだけど、周りにはほかの犬も一緒にいてカヤ固有の生活ではなかった。ケージは広くなり自由はあったけれど、カヤだけ特別扱いされていたわけじゃない。シェルターには1カ月もいなかったし、目が見えないカヤはその違いがわからず、幸せの実感をつかめずにいたのかもしれない。

 今は1日に何度も「可愛いねえ」となでられ、トイレを上手にできれば褒められて時々おやつももらえ、ふかふかの毛布の上で眠り、飼い主と一緒にベッドでごろごろし、そんな当たり前の家庭犬生活が送れるようになったのだもの。

 カヤはどこかに連れて行かれて、この日常がもぎ取られるのが怖いのかもしれない。カヤのつらい繁殖犬生活は7年以上続いたのだから、半年も暮らしをともにしていない私は「この人と一緒なら大丈夫」とまでは、まだカヤに信用されていないのだろう。

 今はそれでも仕方ない。いつかそのブルブルが解消される日がくるように、「この人と一緒なら大丈夫」と思える日がくるように、きちんと時間を紡いでいくよ。

 守りたいものがあるとそれだけ恐れが増すというのは、人も犬も変わらないのだな。

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カウントダウンのコッカーたち

2013-12-12 | 犬&猫との暮らし

 里親会の報告によると、倒産によって年末に廃業する繁殖業者の元にはアメリカン・コッカーがまだ何頭も残されているという。許可を得て転載させていただくことにした。

 コッカーが何匹も居ます。若い子は貰われたり他に回されたり…
 残った子は、7才から8才で 行き場が有りません。
 ほとんど女の子ばかりで、長年ケージに閉じ込められ痩せています。
 年末までしか時間が有りません。

 あと何年か この命を繋いで戴けませんか…
 一度も愛されなかった犬たちに、
 優しい言葉と温かい手の温もりを教えて戴けないでしょうか…。m(_ _)m

 どうか拡散をよろしくお願い致します。 

       

       

               

 2段目の真ん中の子なんて、カヤそっくり。カヤの写真かと思った。

 7歳にもなれば、もう子犬のようにバタバタしていないので気忙しさはないし、すんなりと落ち着いた生活に入れると思う。成犬でもトイレのしつけはできるし、穏やかな暮らしのパートナーにはオススメだ。これは成犬のカヤを飼った実感。7~8年の間、何の楽しみもなく狭い檻の中にいた犬たちの残りの歳月が、愛情を注がれる家庭犬としての生活であってほしいと切に願っている。

 カウントダウン間近の犬たちを迎えてもいいと思えたら、どうか里親会に連絡してください。そして、そういう友人知人がいたら、どうか里親会に連絡するようお話しください。引き取り希望の声があれば、繁殖業者や指導センターから犬たちを連れ出してくることができるのです。そうなれば、この子たちは殺処分を免れるのです。

 ペット里親会 http://petsatooyakai.com/

 犬たちの世話をするには人の手もたくさん必要だ。労働力の提供も立派な寄付だと思っている。身体のなまっている方、運動不足解消のために、犬たちとのお散歩はいかがでしょうか。

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この名札を見るたびに

2013-12-11 | 犬&猫との暮らし

              

 これは、カヤがうちに来た時に首輪に付けていた名札だ。

 里親会ではシェルターに保護してきた犬や猫に新しい名前をつけている。名前が決まると手芸好きなボランティアさんが手作りで名札を作ってあげているのだ。こうしてせっせと刺繍をしているボランティアさんの姿を思い浮かべると、その優しさに胸を打たれる。

 毎日のように犬が保護されてきて、里親が決まれば住人(住犬)が入れ替わるので、私のように頻繁に手伝いに行けない者はそれぞれの犬たちの名前をなかなか覚えられない。なので、名札が付いていると助かるし、名前も与えられず繁殖犬として檻の中で暮らしてきた犬たちにとって、固有の名前を呼ばれて可愛がってもらえることは本当に尊い出来事だと思う。

 後で聞くところによると、当初カヤに付けられた「ヘレン」という名前は、目が見えず、耳も聞こえず、言葉もしゃべれない(まあ、これは犬だからネ)ため、目も見えず、耳も聞こえず、言葉もしゃべれない(のちに発声できるようになりましたが)という三重苦を克服した偉人ヘレン・ケラーにちなんだものだった。

 図らずも立派な名前を付けてもらったけれど、幸いカヤは完全に聴覚を失っていたわけではなかった。当初耳も聞こえないと告げられていた私は「嗅覚があれば何とかなる」と思っていたけれど、右耳が聞こえるおかげでコミュニケーションを取るのにほとんど問題はない。

 カヤという名前だって、いい名前だと思っている。トチもブナもクリも、古くから人間の生活に深く関わり、人間の暮らしに恩恵を与えてくれた樹木の名前だ。それを受け継ぐ形で2文字の呼びやすい木の名前を考え出したのです。

 「榧」の木の解説を「Wikipedia」から抜粋すると、

「成長は極めて遅いが寿命は長い。材木は淡黄色で光沢があり緻密で虫除けの芳香を放つ。材質はやや重硬で弾力があり、耐朽性・保存性が高く比較的加工しやすい。樹脂が多く、加工品は年とともに風合いが美しく変化する。

 カヤ材でもっとも知られている用途は碁盤、将棋盤、連珠盤である。これらは様々な材の中でカヤで作られたものが最高級品とされ、加工のしやすさや美しさから彫刻など工芸品にも用いられる。

 果実から取られる油は食用、灯火用に使われる。カヤの種子は榧実(ひじつ)として漢方に用いられるほか、炒ったものを数十粒食べるとサナダムシの駆除に有効であるといわれる。
 また、カヤの実は相撲の土俵の鎮め物としても使われている。米、塩、スルメ、昆布、栗とともに土俵中央部の穴に埋められている。」

 とある。「栗とともに土俵中央部の穴に埋められる」という箇所でクリのことを思い出す。クリと一緒に埋められるなんていいじゃないと強引に結び付ける自分に、いただけない感傷だとちょっと反省してみたり……。

 そんなふうに取って付けなくても、「成長は極めて遅いが寿命は長い」という形質がいい。ヘレンを返上して付けた「榧」という名前には、私との生活にゆっくりゆっくりなじんでいき、残されたいのちが「寿」で彩られるよう、穏やかな日々を過ごさせてあげたいという思いを込めたのである。

 この名札を見るたびに「カヤをうんと大事にしてあげよう」と初心に帰るような気持ちになる。繁殖業者からカヤを保護してくれた人たち、名札を作ってくれた人をはじめボランティアさんたちの願いがここにこもっている。なので、今でも大切に保管しているのです。

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ホントは仲良くしたいボッチ

2013-12-10 | 犬&猫との暮らし

 ボッチはつまらなくなると、仕事部屋にやってくる。ボッチにとってカヤは要注意対象ではなくなっているようだけど、「ゴロニャン」ができない甘えることが下手なボッチはまっすぐに「仲良くしよう」と言えないらしい。

        
        「あっ、こっち向いてる!」

        
        そおっと、横をすり抜けてみる。

        
        行ったり来たりしてみるのだけど、
        「なんでいつも無反応なのかしら。つまらない……」

             
              黒犬たちの生前もボッチは、自分の水皿があるのに犬
         たちの水を一緒に飲んでいたので、時々こうしてカヤ
         の水皿の水を飲んではカヤの反応を見ている。


 ボッチもカヤにかまってもらいたいのだ。だって自分の何倍も大きいのに何をしても怒らない黒犬たちに囲まれて、冬になればみんな一緒に布団に転がったりして、ボッチも和んでいたんだもの。私の寝る場所を確保するのも大変だった、賑やかで温かな夜を数えきれないほど過ごしてきたのだもの。

        


 黒い塊がいない淋しさを味わってきたのはボッチも同じ。みんながいなくなった初めての冬。部屋の中はしら~っと寒々しいから、ボッチだってカヤの近くでうずくまってみたいのだよね。

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年の瀬のパピーミル倒産

2013-12-07 | 犬&猫との暮らし

 民間の動物保護団体には、年末になると倒産する繁殖業者からの依頼がけっこうあるらしい。動物愛護法の改正によって保健所での引き取りが難しくなった分、野山への遺棄も増えていると聞く。ブリーダーが勝手に野山に捨ててしまわないことは犬たちにとって幸いだけれど、さんざん儲けた挙句、保護団体に「廃業するから引き取って」と言うのも虫がいい話だと思う。

 里親会では、毎日のように殺処分になりそうな犬たちや飼育困難で捨て置かれそうな犬たちを引き取れるだけ引き取りに行き、避妊や去勢手術に動物病院に通い、トライアルの犬や里親が決まった犬を届けに行き、日曜日は譲渡会を開き……、1週間はあっと言う間だという。

 悪質な繁殖業者は淘汰されていけばいい!と言うのは簡単だけれども、ブリーダーや繁殖業者の倒産は一気に大量の犬たちが残されることになるから、そりゃあもう大変なのだそうだ。今回の30頭などまだいいほうで、100頭、150頭という犬たちが遺棄されることもあるそうで、そうなるといくつもの保護団体で手分けして引き取らなければ、とても対応しきれない。

 それだけの犬たちを保護してきて世話をし、里親を探すには人手も労力も資金、物品も必要になるから、苦労は尽きないのだ。
 ホント、くれぐれも繁殖業者には“いのち”を扱っているという自覚を持ってほしい。事業の先行きが怪しくなったなら、早めに犬たちを手放す段取りをつけ、自力で買い手、もらい手を探してあげるくらいの良心を持ってほしいものだ。

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「捨てる神あれば拾う神」も続々

2013-12-02 | 犬&猫との暮らし

 先日訪れた動物指導センターに収容されているコーギー、シーズーについて里親会のブログで紹介したところ、かつて里親会からコーギーを譲り受けた飼い主さんやシーズーを飼っている飼い主さんから引き取りたいとの申し出があったとのこと。

 さっそくセンターに殺処分中止の連絡がいったことでしょう。ここのところ何頭か引き取り手が決まったようなので、里親会ではセンターからコーギー、シーズーの他に3頭連れ出してくるそうだ。

 こうして幸せを手にすることができる子がいる一方で、冷たいコンクリートの床の上で不自然な死を迎えなくてはならない子もいる。切ない。

 私が今、気になっているのがカヤの姉妹犬のマリンちゃんのことだ。マリンちゃんの被毛はカヤよりずっと濃い茶色。同じ犬舎から同時にレスキューされた子だけど、目も見えるし、性格もとてもいい。
 いつシェルターに行ってもほかの犬の中で穏やかにしているし、吠えもしない。なんかノホホンとしている感じのマリンちゃん。やはり8歳くらいだということだけど、誰かマリンちゃんを幸せにしてあげてくれないでしょうか。

            
        外出用にもう1枚買ってあげたセーターを着たカヤ
     

 正直、私は成犬がこんなに楽だとは思わなかった。もっとも繁殖犬だった子は辛い境遇にあった(抑圧されてきた)せいか、大人しい子が多いのだけど。
 クレートトレーニングもする必要がないし、外でしか排泄をしたことがない犬は別だけど、成犬でもトイレは十分しつけられる。目の見えないカヤでさえ、ちゃんとトイレの場所を覚え、問題なく暮らしているのだもの。

 トリミングも3カ月に1度くらいにすれば経済的にも負担にならないし、自分で足回りくらいカットできれば、なおお金はかからない。カヤも前回のトリミングから1カ月以上経っているので、少し伸びた足裏の毛などをバリカンで刈ってやった。

 A・コッカーはチワワやダックス、トイプーのようにひょいっと抱くには少し重いかもしれないけれど(33、34kgを相手にしてきた私には枯れ葉のように軽いけど)、マリンちゃんは目が見えるからお散歩も一緒に楽しめると思う。

 小型犬は引き取り手も多いのだけど、コッカーはペットショップではあまり見かけない犬だから敬遠されがちなのかな。マリンちゃんはカヤと一緒にレスキューされた子なので、どうしても気になってしまうのでした。

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長い留守番

2013-12-01 | 犬&猫との暮らし

 関東他県の動物指導センターに収容されている黒ラブを引き取りたいという人がいたため、仲介している里親会が現地に向かうことになり、先日それに同行させていただいた。

 その動物指導センターに収容された犬猫たちのいのちの期限は1週間。早いところでは3日間の猶予しかない厳しいところもあるという。

 引き取り手が見つかったのは、まだ若く肉付きのよい元気そうなオスの黒ラブだった。いやがうえにも思い出すトチたちのこと。どういう経緯でこの黒ラブが収容されたか詳細は分からなかったが、引き取り手がいなければこの子にも悲しい末路が待っていたのだ。

 そのセンターの犬舎には他にもコーギーやシーズー、イングリッシュ・コッカー、柴犬、テリア系の大型犬など10数頭がいた。人懐っこくブンブンしっぽを振って挨拶する子、おびえ切って固まっている子、出して欲しいと吠えて訴え続ける子……、皆いのちのカウントダウンが始まっている。


 吠えもせず、ただ大人しく目で訴えかけていたコーギーは5歳だった。飼い主の事情でここに連れて来られたという。詳しい事情は聞くことはできなかったけれど、5年も一緒に暮らした犬を殺処分する施設に連れてくるとは……、理解に苦しんだ。最近飼い主さんが高齢になって飼えなくなって手放す例も多いけれど、ここへ連れてくる前に何か手立てはなかったのだろうか。全員を引き取るわけにはいかない現実に私は施設の陰で泣いた。

 その日は高速道路の渋滞もあり、思いのほか帰宅が遅くなってしまい、初めてカヤを12時間近く留守番させることになった。正直、私はカヤの食糞が気になって、道中かなりハラハラしていた。

 慌てて玄関を入ると、カヤはいつものように私の仕事部屋で一人ポツンとしていた。そっとのぞくと、時々うなだれた顔をあげて主のいない机のほうをじいっと見上げている。見えもしないその目で……。

         

 私はこのカヤの姿に弱い。寝ないで待っている姿に胸がきゅうんとなる。「ああ、カヤ。遅くなってごめん、ごめん」と言って近付くとキョロキョロしながら喜んでバタバタし、いつものように歓喜の回転ジャンプを繰り返したのだった。

 トイレを見に行くとちゃんとオシッコもウンチもしてあり、究極の「自給自足」はしていなかった。ああ、よかった。フードを変えたことも功を奏したのかもしれない。状態が昨日のブツと明らかに違っているもの。 

 教えてもらった腸内環境を整えるサプリもさっそく注文した。できるなら食糞の習慣化を防ぎたいな。

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