小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

動物病院からお悔やみのお花

2012-11-16 | 犬&猫との暮らし

 13日はブナの通院日だったので、午前中に連れて行こうとしていたところ、妹が「パンチが逝ったことを先生にお話し、生前お世話になったお礼を言いに行きたい」と言うので、一緒に病院に行った。

 パンチが亡くなったという話をすると、酒井先生も看護師の鈴木さんも神妙な面持ちで直立して聞き、妹がお礼を述べると先生方は静かに頭を下げてくれた。

 翌日、取材で出ていた私の携帯に妹からメールが入った。
「さっきインターホンが鳴り、パンチちゃんにさかい動物病院からお花が届いてます』と。」

         

 酒井先生がすぐにお悔やみのお花を手配してくれたのでした。
 今まで何頭かを見送り、何軒かの獣医さんに哀しい報告をしなくてはならなかったのだけれど、お悔やみのお花を送ってくれた先生は初めてだ。

 なんて細やかな心配りでしょう。獣医さんの言葉によってペットロスが深刻化することもある一方、痛みを共有してくれる先生もいるということに心を強くした。

 妹たちはどんなにか慰められたことだろう。私もとても慰められました。近くに心の温かい獣医さんが開業してくれて、本当によかった!

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快調だったり不調だったり

2012-11-12 | 犬&猫との暮らし

 月刊広報誌の仕事は、これまで取材日程や取材先をコーディネイトする担当者とともに出かけていたのだけど、現在制作中の12月号から私が日程調整や取材先を決定してよいことになった。ブナを置いて泊まりがけの取材が厳しくなったこともあり、正直大変有難い話であった。

 朝一番の飛行機に乗るために、朝4時過ぎに出かけるというスケジュールを組むこともなくなるだろうし、私一人なのだから、タイトでも気兼ねなく日帰りすることができる。

 ここ2カ月ばかりはじっくり向き合いたい難しい仕事が2本かぶっている。端から断ろうと思っていた他の雑誌の仕事もなくなり、こちらから断りを入れずに済んだことも、とてもラッキーだった。

 そう言う意味では「快調!快調!」と思っていたところ、昨日は日本ホリスティック医学協会の創立25周年記念のシンポジウムがあり、協会の副会長である上野圭一さんの講演を楽しみにしていたのに、パンチのお弔いと軽いギックリ腰から来る坐骨神経痛で出かけることを断念することに……。
 せっかく同協会の運営委員にして頂き、25周年の記念に発行する小冊子にも原稿を寄せることになっているのに、ものすごく損をした気分になってしまった。

 ここのところブナの通院で車に乗せる際、無理な姿勢で抱き上げたりしていたからなあ。それこそヨガマットを活用して、腰痛予防体操に精を出さねば。

 今日は少々疼く右臀部を騙し騙し、動物用医薬品の検査等に携わっている獣医師さんの取材で数時間出かけて来た。
 動物医薬品検査所の検査室のキャビネットに、うちのワンコたちが使っているメタカムやカルメドッグといった薬を見つけ、「ここで安全性や有効性の検査がなされているのかぁ」と妙に感慨深かった。

 獣医師さんたちは動物の診療や疾病予防以外に、そういった動物衛生や公衆衛生の分野でも活躍しているのですね。小動物の診療に携わっている獣医師さんは全国で4割弱だそうです。

 そのうちの一人の先生にお世話になっているブナの目は、見えているのか見えていないのか、よく分からない。快調そうな時もあれば、正面から壁や扉にぶつかっている時もある。徘徊しなければいいのになあ。

 私もブナも快調だったり、不調だったり。人生(犬生)は山あり谷ありですな。

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さよなら、パンチ

2012-11-11 | 犬&猫との暮らし

 妹の、16歳になる飼い猫パンチは胸部脇に悪性巨細胞腫ができ、自分の頭ほど大きくなっていた。抗がん剤治療もし、食欲は旺盛で小康状態を保っていたのだけど、11月11日、0時30分、家族みんなに看取られて静かに息を引き取りました。

 よく食べてはいたのだけど、自分は痩せていき、その栄養分は全部巨細胞腫が吸い取っていたのね。あれだけ大きな腫瘍をくっつけて、よく生きていたと感心するほどだった。

 腫瘍の皮膚に傷ができたのを妹や妹のパートナーに丁寧に手当してもらって頑張っていたパンチ。昨日までちゃんと食べていたというから、食いしん坊のパンチは幸せだったよね。掌サイズで妹の家の子になり、私もずいぶん可愛がらせてもらったから、思い出もいっぱいだ。

 今日、私や妹の動物たちがお世話になってきた動物博愛院で荼毘にふされました。

 パンチ、アマゴもムサシも、トチもパンチと仲が良かったゴナもそっちにいるから、みんなで楽しく遊んでね。

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まるでヨガ教室

2012-11-11 | 犬&猫との暮らし

 往診に来た酒井先生が、床が滑るようでそれが気になるとおっしゃっていたので、なんとかせねばと思っていた。
 家具の角やベランダに出る窓ガラスにぶつかったときの衝撃を和らげるためにバスマットを買いに行ったのだけど、今日、バスマットは「抗菌仕上げ」とか「クッション性もよく」とかで、分厚い高級なものしか売っていなかった。これでは加工しにくいと思い、バスマットは却下し、厚めのエアキャップを購入。

 妹に「バスマット却下」の話をしたら、「加工のしやすさを考えたら、ヨガマットはどうかしら」という。これは妙案であった。
 試しに3mm厚のヨガマット、1枚980円を3枚買って帰る。腰痛予防の体操用に買ってあったものと併せて4枚あれば、あちこちをカバーできると思っていた。

 どこをカバーリングするかを考えようと何気なく床にヨガマットを敷くと、そのうえを2頭が歩いて行った。まったく滑る様子もなく、しっかり歩いていた。マットそのものも滑らずにぴったりと床にくっついている感じだし。 ん?! なんか、いいんじゃない?
 
  妹よ、なんとグッドな発想でしょう!

 そうだ、これだ! 床にヨガマットを敷いてみよう。そうすればこの子たちも滑らなくていいのではないか! 犬用の滑り止め効果のある敷物は、けっこういい値段である。その高価な敷物もすぐに「ウンチの山、オシッコの里」になってしまうことだろう。掃除の手間を考えると、織物系は厳しい。


 ところが、ヨガマットなら汚されても、その1枚だけをお風呂場で洗えばいいし、干しておけばすぐ乾く。適度な低反発で犬たちは滑らず、汚された後始末も簡単。一石二鳥である。

 すぐにネットの調べ、6mm厚の1枚530円という安いヨガマットを8枚購入。「明るい色がいいんじゃない?」という妹の助言に従って、なんと私にはあり得ないピンクを注文した。

 少ししっかり歩けるようになったブナは、あちこちにぶつからなくなったし、エリザベスカラーを外したので引っ掛けることがなくなったため、カバーリングは二の次になった。


 敷き詰めると、ピンク色がまぶしいメルヘンチックなヘンテコな部屋になってしまった。粗相をされた1枚、2枚はすぐにお風呂場で洗って庭に干す。掃除も楽でいい感じ。

 傍から見ると、毎日、何枚かピンクのヨガマットが干してある変な家だと思われているに違いない。うちはヨガ教室じゃないかんね。

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着たままねんねのハニカム胴着

2012-11-11 | 犬&猫との暮らし

 11月5日、アイアンバロンに「着たままねんねのハニカム胴着」を注文すると、翌日納品され、とても重宝している。カタログで見て、注文したいと思っていた柄はなくなっていたので、結局「ペピイ」でも扱っているポピュラーな紺チェック柄になってしまったけれど、2カ所に付いている持ち手もしっかりしていて、あまり腰をかがめずにブナを誘導してやれて、大変都合がいい。

                             

 サイズを計ったつもりだったけれど、ブナの腰回りが思いのほか細くなっていて、Mサイズだと少しブカブカしている。でも着たまま眠るのだから窮屈なサイズよりいい。

 「よし、よし」と思っていたら、ピッコイ母から電話があり、ブナの窮状を知ってピッコイが使っていた胴着を宅急便で送るといってくれた。ピッコイの家には、友人からも2着の胴着が届き、3着もあるというのだ。注文してしまった後だったけれど、ピッコイの形見だし、1着を洗濯したときに替えがあったほうが便利なので、言葉に甘えることにした。

 ピッコイのうちから届いたのは、ピッコイが着ていた、ひと回り小さなサイズの同じ柄の胴着と、ブナが着ているMサイズの同し製品だった。胴着と一緒にピッコイが使っていた花柄のおしゃれな首輪も入っていて、また少し泣いた。

 とても使い勝手がよいものなので、ほたるにも1着送っておいてあげようかと思っている。急に立てなくなったときにサポートしやすいと思うから。そんなことあって欲しくないけれど、もう14歳8カ月を過ぎたのだもの、何があるか分からない。

 ブナは倒れる前の足取りに戻り、ふらついてあちこちにぶつかることが少なくなった。手で目をこするようなこともないので、思い切ってエリザベスカラーを外してやると、やはり快適そうである。
 左目は膜がかかったように白っぽくなっているけれど、痛みもひいたようで目薬を指すのに難儀をしなくなった。やれやれである。


 胴着を着せたまま、外に散歩に出したら、マンションのスロープの一番下の段差を飛び越えようとする。右目は見えている証拠だと思うのだけど、どう見えているのかは不明。明暗なんだろうか、おぼろげに形は分かるのだろうか。今度じっくり聞いてみよう。

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ブナの目に癌 ?!

2012-11-07 | 犬&猫との暮らし

 5月にクリは右ほっぺたにできた腫瘍を切除し、病理検査の結果、悪性黒色腫(悪性メラノーマ)であることが判明。11月初旬に肺への転移がないか、レントゲン検査を受けたばかりだ。肺への転移は見られなかったけれど、首の付け根に急に大きくなった硬いしこりがあり、今、その細胞を病理検査に出しているところ。

 酒井先生と2人でクリのそれを触りながら「何か、イヤな感じですね」と言い合った翌日に、ブナの往診をお願いすることになってしまったので、ここのところ酒井先生と話す機会が多い。獣医さんに頻繁に会わなくてはいけないなんて、あまり喜ばしいことじゃないですね。

 昨日、注文しておいた胴着が届いたのでブナに着せてみると、2カ所ある取っ手も持ちやすく、大変具合がよい。だいぶしっかり歩けるようになったので、今日は往診ではなく、酒井先生のところに連れて行った。

 左目の腫れもかなりひき、見た目に痛々しさはなくなったけれど、ブナは目の周辺を触られるのをひどく嫌がる。「きっと痛いのでしょう」と言いながら、何とか診察した先生は浮かない表情を見せた。眼球の表面にある膨らんだものを怪しんでいるのだ。何だかよく分からないけれど、眼球の上半分くらいを覆っているものがあるらしい。

 ブナの目に麻酔薬を垂らして綿棒で表面を少しなぞり、綿棒についた細胞を確認してもらった。そしたら、なんと黒褐色のメラニン色素を作り出す色素細胞(メラノサイト)が検出され、角膜潰瘍ではなく、さらにもっと厄介な黒色腫(メラノーマ)の疑いが出て来たのであった。

 「えええっ!黒色腫って目にもできるんですかっ!」と思わず大きな声を上げてしまった。先生は「そうなんです。黒色腫は眼球にもみられます。ただし黒色腫にも良性のものもあり、口腔内や指にできるものは悪性であることがほとんどですが、眼球にできるものは7~8割方、良性だと言われています」というのだ。

 たとえ良性だとしても放置しておけば大きくもなり、目だって痛かろうし、転移もするだろう。良性だろうが悪性だろうが、眼球に黒色腫ができれば、眼球摘出が望ましいそうだ。若ければ、それが最善の対応だそうだ。でも、高齢のブナにはもう手術は現実的じゃない。

 とりあえず抗炎症作用のあるジクロード点眼液と追加の角膜保護剤を処方してもらい、まだ家にある抗生剤を飲ませて様子を見ることになった。

 眼球の黒色腫はあくまでも「疑いがある」という診断。単に皮膚由来のメラノサイトがたまたま出ただけでありますように。どうか結膜がビロ~ンとなってしまっただけであるとか、眼瞼の内反したものとか、そういった、いずれは治るというものでありますように。だって、こんなに急に黒色腫が出現するなんて、腑に落ちないもの!

 あ~あ、当分エリザベスカラーの生活かぁ……。ブナには、あちこち引っかけながら歩くことになっても負けない体力をつけてもらうしかないな。椎間板ヘルニアが悪化しないように祈りながら。

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厄介な角膜潰瘍

2012-11-05 | 犬&猫との暮らし

 ブナの往診の支払いに行った際、処方してもらったプレドニン錠は、強力な抗炎症作用を持つステロイド剤で、ブナの椎間板ヘルニア痛などに対応するためということで出されたものだ。

 ステロイド剤は効き目は強力でも、体に備わっている免疫作用を低下させる免疫抑制作用があるため、感染症にかかりやすくなるほか、さまざまな副作用も考えられ、長期間の服用は怖いなと思った。先生もそれを考慮して2日分だけ渡してくれたのだけど、発熱があったら服用はやめ、膀胱炎用に処方してもらってある抗生剤だけを飲ませるようにとのことだった。

 発熱しているかどうかは、リラックスしているときの耳たぶの熱さでみる。「分かるかなあ」という私に、先生は「クリちゃんの耳たぶと比べてみれば分かりやすいでしょう」と言ってくれた。

 昨晩はステロイド剤と抗生剤を飲ませて寝かせたのだけど、効きがよすぎたのか、今朝、自力で立ち上がっても、なんだかぼーっとした感じ。そのうえ両目ともあまりよく見えないらしく、やっぱりあちこちにぶつかっては立ち往生している。

 角膜潰瘍の治療には点眼薬だけでなく、もちろんいくつかの選択肢があった。手術という方法もあるけれど、高齢のブナには現実的ではない。角膜潰瘍を治すには乾燥した状態が大敵なので、しゅん膜などで覆ってやる手術をする場合もあるそうだ。何だか恐ろしい。

 出目の犬種ならともかく、角膜の表面の傷から深層部に炎症が進んで潰瘍になるまでに気付いてやれなかった私は、本当にダメダメ飼い主である。
 今朝は私の枕元にウンチをしていたし、朝からずっとオシッコの世話と始末に明け暮れているけれど、それくらい嬉々としてやってやらなければ、バチが当たるというものだ。

  
カラーをしたまま爆睡中のブナ   模様替えされた部屋とちゃっかり者のボッチ             

 エリザベスカラーのおかげで壁や家具に直接顔をぶつけることはないけれど、ソファーに手を賭けて転んだり、ちょうど座わる高さにカラーが引っ掛かったりするので、ソファーはあっち向きにしてしまった。ソファーの背面は壁のように硬くないから、倒れ掛かっても衝撃は少ないもの。

 角膜潰瘍でなければ、エリザベスカラーもする必要がなく、いつもどおり徘徊できるのに、歩き回るたびにいろいろなところに引っ掛かったりすれば、ブナだって「寝転んでいたほうがまし」ということになり、寝転んでばかりいたら足の筋力はさらに落ちてしまう。悪循環である。 

 アイアンバロンで、歩行補助や体位変換が楽にできる「着たままねんねのハニカム胴着」を買おう。寝たきりにならないように、歩行介助をしながら歩かせてあげなくちゃ。

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ブナ、角膜潰瘍とヘルニアの悪化

2012-11-04 | 犬&猫との暮らし

 ブナの往診をお願いする際、ブナの状態を説明したのだが、先生に私の不在時にブナが疲弊し切るようなことがあった痕跡はなかったかと聞かれた。
 ううん、そう言われても、ブナは突っ伏していたけれど、ほかの何かが倒れていたり、物が散らかっていたりということはなく、暴れた形跡も見受けられなかったなあ。

 あくまでも推測でしかないけれど、オシッコを漏らした時に滑って転び、立てなくなって、もがいて腰を痛めたのかもしれない。では、異常な目は一体なぜ?

 酒井先生は私の話を丁寧に聞き、あらゆることを想定したうえで、とりあえず水分補給と抗炎症治療を考え、ステロイド剤の投与を準備して来てくれた。

 犬布団に寝転ぶブナの目を診察。診断は左目が角膜潰瘍だった。そんなに急に悪化するものでしょうかという問いに、もともと角膜に傷がついていたところにもってきて、転んでヘルニアが悪化した際にもがいて、さらに目を傷つけたか、状況は分からないけれど、気付かないうちに角膜に傷が付いていた可能性はあるとのこと。

 角膜潰瘍はとても痛いそうだ。にもかかわらず、私はブナのまぶたをこじ開けては嘆き、妹にも「ほら、こんなになっちゃったのよ」と見せたのだった。
 ああ、どんなにか痛かったことだろう。急性腰痛で立てなかったうえ、痛みと脱水で右目も開かず、疲労困憊していたのに……。「何度もまぶたを開けて見て、さらに痛い思いをさせて、すまなかった!」と心の中で何度もブナに詫びたのでした。

 角膜潰瘍は角膜の透明性が失われて、白っぽく見えるそうで、正常な眼球が確認できなかったのはそのせいだろう。犬にとってはかなりの痛みらしく、潰瘍が進むと眼圧が上がり、緑内障に進行する恐れもあり、そうすると失明もしかねない。

 腰もかなり痛かったようだし、またまたブナのピンチである。

 とりあえずステロイドの入った点滴(注射)をしてもらい、先生を病院に送り届けた際に、角膜炎の治療と眼科周術期の感染予防に用いられるファルキサシン点眼液と角膜保護剤を処方してもらった。

 ブナの目をこじ開けた時、死んでしまった時の目のように見えたのは、きれいな眼球が見えなかっただけでなく、周辺の浮腫によって目が落ち窪んで見えたからだろうという。

 ステロイド剤の投与もあり、エサも水も充分に補給し、ゆっくり眠れたせいか、今朝は自力で立ち上がることができ、歩行補助をしながら排泄させると、一応粗相なくすることができた。

 ただ、歩き回れるようになればなるで困るのは、足元が心許ないのでふらついてあちこちにぶつかることである。角膜潰瘍のほうの目をぶつけたら大変だ。それこそ失明してしまう。先生はエリザベスカラーの装着を考えたほうがいいと言ってくれたのだけど、あちこちに引っ掛けて転んだりすると、今度はまたヘルニアを悪化させてしまうことも心配!

 でも、歩き方を見ていると、目が見えないのだから慎重に歩けばいいものを、闇雲に進んで行き、壁にぶつかったりしている。やはり目を保護することを考えたら「エリザベスカラー、やむなし」であった。
 徘徊しなきゃいいのにと思うけれど、本人は訳もなく歩き回ってしまうのだから、仕方ない。徘徊老人に「やめなさい」と言っても分からないのと同じである。

 で、カラーをつけたのだけど、やはりあちこちにぶつけて、すれる音が聞こえ、何かに引っ掛かって動けなくなっていたり、水皿に引っ掛かって水をぶちまけたり、なかなか大変なのである。

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ブナ、ピ~ンチ!その2

2012-11-04 | 犬&猫との暮らし

 ブナが逝ってしまうとは、とても思えなかった。その予感どおり、ブナは持ちこたえていた。でも、3日の朝、やはり両目は塞がれたように、閉じたままだった。
 まぶたをこじ開けて見ると、やはり眼球がよく見えない。痛々しい。シリンジで水を飲ませると、こぼしながらも飲んでくれた。

 自力では起き上れないものの何か落ち着かない様子だったので、排泄したいのかもしれないと思って、抱きかかえてトイレの場所に連れて行くと、床に下ろす前にジャーとオシッコをした。澄んだ黄色の、とてもきれいなオシッコだった。

 というのも、ブナは10月15日に膀胱炎になり、かなり深刻な血尿を出したのだった。匂いのキツい、赤味を帯びたオシッコだったので、もしやと思っていると、次にしたオシッコに大量の、しかも千切れた粘膜のような真っ赤な血が混じっていたのだ。

 慌ててそのシーツを持って、ブナを病院に連れて行くと、案の定膀胱炎だったのである。抗生剤「パセトシン」を処方してもらうも、10日後に採尿したオシッコからはまだ大腸菌や白血球が検出され、酒井先生は耐性菌の出現は避けたいと言って抗生剤の変更を悩んでいたけれど、思い切って抗生剤を「VIC S」に変更。

 それから4目の検査では、菌もほぼ見えず、もう少し投薬すればOKというところまで漕ぎ付けたのに……。ここのところ、何度もブナのオシッコを取っていたので、その濁り具合、澄み方などがよく分かっていたのだ。抱きかかえたときにしてしまったオシッコは、菌のいないきれいな色だった。

 そのあと、温めた牛乳に浸したエサを口にし、寝ながら排便もした。「食べる」「出す」ができれば、何とか持つと心を強くする。

 そして、9時を待って酒井先生に電話をかけ、祝日で休診のはずの午後、往診をお願いした。ブナの仙椎の痛みも心配で、自力で立てないブナを上手にクルマに乗せる自信がなかったのだ。さかい動物病院は本来、祝日は休診日なのだが、3日はたまたま午前中だけ病院を開けていた。ラッキーだった。

 先生に詳しく状況を話し、午前中の診療が終わるのを待って先生を迎えに行った。慌てていて、お金をおろしに行く暇もなかったので、先生には「お金は明日でいいですか」と聞くと、「大丈夫ですよ。逆にそうしてもらおうと思っていました」と優しい返事。「拉致した挙句、無銭飲食まがいのことをしてスミマセン」という私を笑っていた。

 先生を部屋に招き入れると、妹に見てもらっていたブナが急に立ち上がろうとした。支えると、3人の前でジャーっとオシッコをし、診療の前に先生もオシッコの始末をする羽目になったのでした。

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ブナ、ピ~ンチ!その1

2012-11-04 | 犬&猫との暮らし

 2日(金)、夕方から社史の打ち合わせがあって出かけ、8時半頃帰宅すると、ブナがリビングの入り口に突っ伏し、動かなくなっていた。
 抱き寄せると下半身がオシッコで濡れており、ぐったりと目をつぶっている。揺り起しても意識が混濁した状態。自力ではとても立ち上がれず、されるがままだ。

 濡れた下半身を拭いてやり犬布団に寝かせ、しっかり閉じた瞼を開けて見ると、なんと、もう死んでひからびたような目になっているではないか!
 左目など眼球が見えず、白濁して何が何やら分からない状態だった。

 意識は戻ったものの、朦朧とした様子でぐったりしている。もちろん水も飲まないし、エサも食べない。こりゃ、いかんと思って、妹を呼ぶ。妹にも、ブナの閉じた目を開いて見せると、途端に険しい表情になった。

 トチのように、このまま逝ってしまうのかと思ったら、涙が溢れて来たのだけれど、ピッコイが逝ったばかりだったので、何となく覚悟している自分もどこかにいて、私は空虚な一本の棒のようになってブナに寄り添っていた。

 粗相をしたまますべって転び、起き上がれなくなったとしても、この目は一体どうしたのだろう。おそらく水も飲まずに突っ伏したままだったのだろうから、とにかく水分を身体に入れてやらなくちゃと思い、シリンジで水を口に入れると、水皿からは飲まなかった水を飲み込んでいる。

 よかった。水皿からは飲む余力がなかったのだろう。

 寝袋を用意して、ブナに添い寝する。うとうとしかけると、ブナがときどき体位を自分で変えていた。そのたびに起きて手助けをし、朝を迎えたのだった。

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