アメリカはどこまで堕ちるのか:文明退歩の恐ろしさ
戦後の日本はGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の統治下におかれましたが、連合国軍最高司令官のマッカーサー(私たち子どもは「マツカサ=松かさ」などと綽名していました)は、もともとの軍人でしたが、それなりに立派な統治をやってくれたように思っています。
考えてみればあの頃のアメリカは新しい世界の構築に向けて本気で頑張っていたように思います。
ヨーロッパにはマーシャル・プランで復興を援助し、日本もガリオア、エロア資金で助けてもらいました。
日本の大学に来て教鞭をとられた方々も、日本を民主主義で平和を愛し、将来、国際貢献をするような国にしようと一生懸命だったような気がします。
教育担当の軍属で来日、その後、年金が出るまで日本にいた方と長いお付き合いもありましたが、日本が平和を愛する民主主義国家になったことを誇りにしていました。
戦後の時期に、フルブライト奨学金でアメリカに留学された先輩の方々も当時のアメリカから大きな影響を受けておられるとしばしば感じたところです。
ところで、戦後我々の手本であったアメリカの「今」はどうでしょうか。トランプさんのホワイトハウスの内幕暴露本が大売れのようですが、世界を困らせるトランプさんへの批判が出ることは当然として、本当の問題は、その背後にある、アメリカ自体の問題、トランプさんを大統領に選んだ今日のアメリカそのものにあるのでしょう。
かつての豊かさの上に胡坐をかいたアメリカ経済が次第に力を失うのとともに、その志も地に堕ちて来たという事でしょうか。今では被害者意識も強く、失われつつある権力を振り回し、自らの経済力の回復を目指すのではなく高関税で脆弱な国内産業を保護することに執心するようなことになってしまっています。
トランプ政権がどうなるのかはアメリカ人次第ですが、民主主義というシステムは立派でも多数が誤った行動(投票)をすれば、それなりのリーダーが選ばれ、国家社会が更に堕ちてゆく事になるのが現実です。
11月の中間選挙では、今のアメリカを何とか浮上の方向にもっていけるか、このまま堕ち続けるかが、アメリカ国民が問われているのでしょう。
世界一の超大国、覇権国、基軸通貨国のアメリカが、こうした変化をするという事は、まさに他山の石として、確りと学んでおくべきではないでしょうか。
日本は今も上り坂にあると思っていますが、国会で「モリ・カケ問題」がうやむやになって以来、あちこちで権力の強弁が見られるようになったような気がします。
幸い、関係者の中に真面目は人がいたり、第3者委員会などで社会が納得するような結論が出たりすることが多いようですが、日本人が、その本来の姿である「謙虚で生真面目」という特性を忘れてしまうことがないように願うばかりです。
戦後の日本はGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の統治下におかれましたが、連合国軍最高司令官のマッカーサー(私たち子どもは「マツカサ=松かさ」などと綽名していました)は、もともとの軍人でしたが、それなりに立派な統治をやってくれたように思っています。
考えてみればあの頃のアメリカは新しい世界の構築に向けて本気で頑張っていたように思います。
ヨーロッパにはマーシャル・プランで復興を援助し、日本もガリオア、エロア資金で助けてもらいました。
日本の大学に来て教鞭をとられた方々も、日本を民主主義で平和を愛し、将来、国際貢献をするような国にしようと一生懸命だったような気がします。
教育担当の軍属で来日、その後、年金が出るまで日本にいた方と長いお付き合いもありましたが、日本が平和を愛する民主主義国家になったことを誇りにしていました。
戦後の時期に、フルブライト奨学金でアメリカに留学された先輩の方々も当時のアメリカから大きな影響を受けておられるとしばしば感じたところです。
ところで、戦後我々の手本であったアメリカの「今」はどうでしょうか。トランプさんのホワイトハウスの内幕暴露本が大売れのようですが、世界を困らせるトランプさんへの批判が出ることは当然として、本当の問題は、その背後にある、アメリカ自体の問題、トランプさんを大統領に選んだ今日のアメリカそのものにあるのでしょう。
かつての豊かさの上に胡坐をかいたアメリカ経済が次第に力を失うのとともに、その志も地に堕ちて来たという事でしょうか。今では被害者意識も強く、失われつつある権力を振り回し、自らの経済力の回復を目指すのではなく高関税で脆弱な国内産業を保護することに執心するようなことになってしまっています。
トランプ政権がどうなるのかはアメリカ人次第ですが、民主主義というシステムは立派でも多数が誤った行動(投票)をすれば、それなりのリーダーが選ばれ、国家社会が更に堕ちてゆく事になるのが現実です。
11月の中間選挙では、今のアメリカを何とか浮上の方向にもっていけるか、このまま堕ち続けるかが、アメリカ国民が問われているのでしょう。
世界一の超大国、覇権国、基軸通貨国のアメリカが、こうした変化をするという事は、まさに他山の石として、確りと学んでおくべきではないでしょうか。
日本は今も上り坂にあると思っていますが、国会で「モリ・カケ問題」がうやむやになって以来、あちこちで権力の強弁が見られるようになったような気がします。
幸い、関係者の中に真面目は人がいたり、第3者委員会などで社会が納得するような結論が出たりすることが多いようですが、日本人が、その本来の姿である「謙虚で生真面目」という特性を忘れてしまうことがないように願うばかりです。