tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

ダイエットと緊急事態宣言は似ている

2021年01月29日 23時07分35秒 | 政治
ダイエットと緊急事態宣言は似ている
 若い時からの知人で、若い時はスリムでハンサムだったおとこがいます。 
 中年になって、かつての60キロが80キロ近くなって堂々として貫禄十分になりました。会社での地位も上がって、如何にもそれにふさわしい体格でした。

 小柄で痩せている私には大変羨ましく思えるのですが、本人は痩せたいと言ってダイエットを始めました。
 その成果か翌年には、精悍で行動的な男という感じになって、また出世したようでした。

 「リバウンドは大丈夫かい」と聞きましたら、「ダイエットしているうちに胃袋が小さくなったようで、大食いしなくなったんだよ」という返事でした。

 つけ加えて、「リバウンドしているのは、大体元の大食いに戻っているからだよ。おれの胃袋はよく言う事を聞いてくれたから良かったみたいだね」と言っていました。

 そんな昔のことを思い出したのは、2月7日で、対コロナ緊急事態宣伝をどうするといった話が喧しくなってきたからです。

 東京の新規感染者数が500人を切ったらいいんじゃないかとか、データがステージ3になったらOKだろうとか、いろいろな意見がるようです。

 しかし考えてみれば、そうした基準を決めるというのも大変奇妙な話のようにも思えるのです。

 新規感染者や重傷者、死亡者などの数字が減ってきたとしても、それは緊急事態宣言で、人と人との接触の機会が減ったからで、いわばダイエットと同じです。
 
 私の友人の場合は,ダイエットをしているうちに、胃袋が小さくなって、ダイエットの状態が日常になったことでリバウンドがなかったのでしょう。

 コロナで言えば、緊急事態宣言が日常になれば、第4波は起きないでしょう。
 しかし、それでは人間の正常な社会生活、経済活動が成り立ちません。
 
大事なことは、人と人の接触が以前に戻って、さらに、補正予算のGoToをやっても、第4波は起きないという状態を作り出すことです。

 はっきりしていることは、人間とコロナウィルスの関係が変わらない限り、緊急事態を解除すれば、コロナ感染は集団免疫が完成するまで続くという事ではないでしょうか。

 人間とコロナウィルスの関係を変えるのは、現状ではワクチンしかないわけですから、どう考えても、ここは、ワクチンによるコロナ制圧が先で、緊急事態宣言の発出と解除をいくら繰り返しても、本当の解決にはならないことをよく考えて議論をしてほしいものです。

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