tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

経済の再活性化:自信を持って自ら行動できる国に

2009年08月14日 10時42分31秒 | 経済
経済の再活性化:自信を持って自ら行動できる国に
 日本の経済活性化の問題をいろいろと考えてきました。そうした中から何となく明らかになってきたのは,これは経済学の問題というより、「社会学、政治学の問題に大きく依存している」ということではないでしょうか。そんな風に感じられてなしません。

 労使の努力で インフレ、スタグフレーションを防いで、ジャパン アズ ナンバー ワンになっても、プラザ合意の円高 でその努力は一朝にして潰え去りました。その結果の日本経済空洞化の中、外からのアドバイスで内需拡大 をやれば結果はバブルで、その崩壊によって、今の世界の金融危機の苦しみを一足先に味わうことになりました。日本は開かれていないといわれ、構造改革をやれば、骨太改革は、格差社会という骨太の痛みとなってはね返って来ました。

 よそから言われたことをやっても碌なことはないようです。こうして失われた10年この方、日本経済は長期の低迷の中にあります。
何万年も島国で、海外からの文物 を尊んで来た日本ですが、その咎めが来ているのかもしれません。今の世界は昔のように広くもないし、鷹揚でもないようです。

 ところで、最近の若者は「指示待ち族」になっているなどという人もいますが、本当は、日本自体が、自分の積極的意思を持たず、海外からの指示を待って行動していたのではないでしょうか。
 
 日本人は、勤勉でよく働きます。そして、自分でもそれを美徳だと思っています。しかし勤勉でよく働き、他人の指示を待っている様な人は、上役にとっては最も都合のいい人間ということでしょう。そんな人間が、真面目な働きのおかげで、小金をためていれば、ハゲタカからは格好の標的になるでしょう。

 日本は、自分の進むべき道を、自分で考え、自分で意思決定し、自分で動くようにしていかないと、これから先も今までの繰り返しにならざるを得ないのではないでしょうか。そして、そうした自主的な(日本的な)方法も、人類社会のためには、それなりに優れた進歩へのアプローチであることを、控えめであっても世界に示していくべきでしょう。
 もちろん、日本的な方法も、それは世界のために役立つといった誠実さや真面目さを失うべきではないし、本来の日本はそうだったのではないでしょうか。

 今回の選挙が何かの転換のきっかけになってくれればと思うのですが、どうでしょうか。



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