tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

一匹狂えば千匹狂う

2019年07月27日 22時52分13秒 | 国際関係
一匹狂えば千匹狂う

 台風5号は温帯性低気圧になって本州を縦断する様子です。
 今年も天候は不順で、5月に異常に暑かったかと思ったら、6~7月は「やませ」が吹いて、「寒さの夏」かと思われました。このところ急激に暑くなりました。そして台風。

 まさか、台風一過で秋になるような事はないと思いますが、上の写真のように、我が家の庭の秋海棠の中には明らかに季節を間違ったのがあるようです。
 5月の暑さの後の梅雨を秋の長雨と間違えたのでしょうか、もう10日ほど前から花をつけました。その後暑くなったので、花を開くに開けず、数日ずっとこの状態です。

 ところで、今日はまた困ったニュースが飛び込んできました。トランプさんが、「アメリカのワインの方がフランスのワインよりモノがいい」といったとか。

 事の起こりは、フランスがGAFAに対してデジタル課税を検討していると言ったことに対する報復という事で、フランスワインに課税すると発言、それに加えて言ったとのことです。

 デジタル課税については先日のG7で、国際的枠組みの検討の要があることでまとまっているので、「フランスはその合意形成を望みつつ自国の方針も検討している」と説明しているようですが、トランプさんは「アメリカ企業に税金をかけるならアメリカがかける」といい、マクロン大統領の「愚行」に対する対応措置ということで、言葉遣いも喧嘩腰です。

 何かトランプさんのやることは「子供の喧嘩」の様相が濃くなっている感じですが、覇権国の大統領がこれでは、少しでも気に入らないと喧嘩腰というのでは、これから先、ますます思いやられます。世界中がおかしくなりそうです。

 「一匹狂えば千匹狂う」という諺がありますが、動物が集団移動するようなとき、先頭に1匹が狂えば、後からついていくのがみんな間違った方向へ行ってしまうという事のたとえでしょう。

 人間も動物の仲間ですから、そんな事も有り得るでしょうから、気を付けないといけません。そうならないためには、先頭の後をついていかないという選択も必要です。
 かつて「 アメリカ・パッシングの様相」と書きましたが、先頭についていかないという事は、いろいろと難しい事が多いと思います。しかし、このままついていってしまっていいのでしょうか。
 危険水域までいかないうちに、先頭の行き先を調整する必要が出てきているような気もしますが、あらためて、このまま突き進んでいいのでしょうか。