中国の経済成長減速に思う
中国の2019年4~6月の経済成長率(実質と思われる)が前年同月比で6.2%と、1~3月期の6.4%を下回り、1992年以来の低水準になったと中国の国家統計局が発表したお報道されました。
報道の多くは解説として、米中経済摩擦のせいだと説明しています。
アメリカの中国への多様な経済政策はもちろん中国経済にはマイナスでしょうし、アメリカ自体が中国を生産基地としていますからアメリカも返り血を浴びるのは当然でしょう。
そんな事情もあるのでしょう、トランプさんも、追加の関税引き上げや、ファーウェイのアンドロイド使用問題などについてはそれなりに慎重のようです。
中国の経済成長減速が、米中摩擦問題だけによるものかについては異論もあるようですが、減速の大きな要因であることには違いないでしょう。
この減速を、アメリカが計画(予想)通りと喜んでいるのかどうかは知りませんが、経済制裁で経済成長を阻害するような可能性を最小限にとどめながら、貿易不均衡や知的財産権などの問題を解決するという知恵は何処からも出てこないのでしょうか。
一方的制裁のつもりが報復を呼び、報復はさらなる報復を読んで、当該国だけでなく、世界経済にも広くマイナスの影響を及ぼすようなことは、ある意味では大変知恵のないことだはないかと思うところです。
残念ながら、日韓関係でも同じようなことが起きてしまいました。半導体関連3品目の輸出手続きの変更問題です。
それに対して、韓国がどんな反応を見せるかは、日本政府も当然予想していたはずです。結果は様相通りになって、双方の態度はますます頑なに自己主張を繰り返すだけといった様相になりつつあります。
これでは子供の喧嘩と同じでしょう。双方が意地を張り通せば、ついには殴り合いでしょうか。今の様子では、日本政府には途中で折れる気はないようです。ということは韓国も同じでしょう。
問題がエスカレートすればするほど、どちらも折れにくくなるのはだれしもわかっているのでは二でしょうか。
現状では、日本政府には、相手の事情や気持ちを忖度する余裕もないように見えます。
誠に切り口上な、自己の正当性を主張する発言を繰り返すだけでなく、礼を尽くしながら、本来いあるべき、筋の通った解決策を、日本は心から望んでいることを常に韓国に示し続けてほしいものです。