tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

2017/10-12月期GDP速報

2018年02月16日 12時10分11秒 | 経済
2017/10-12月期GDP速報
 インフルエンザ罹患の様で、寝たり起きたり。ブログもままならない状態ですが、そろそろ何とかなりそうです。治りかけが一番他人にうつし易いと言いますが、ブログ経由の感染というのは多分ないでしょうからご安心を。

 標記の速報が14日に発表になりました。日本経済は、まだちょっと力足らずという所ですが新年に期待したいと思います。
 マスコミ報道では実質の伸びは前期比0.1%、年率換算0.5%と低いながら、8四半期連続プラスというものでした。

 2016年10-12月期から今回発表の2017ねん10-12月期までの各4半期の対前期実質GDP伸び率(季節調整済み)は、
0.4、0.3、0.6、0.6、0.1(%)
で年末一寸息切れといった感じですが、これは民間住宅の-2.7%(マンション建設一段落?)が響いているようで、家計消費は7-9の不振(天候のせい?)から回復+0.5%でした。

 より基本的な傾向を示す「対前年同期比」の数字を見ますと、上と同じ期間で、
1.5、1.4、1.5、1.9、1.5(%)
で、一年前に比べるとほぼ1.5%の実質成長を維持していることが知られます。
 成長を支えているのは民間企業設備で同期間の対前年同期比は
1.7、1.8、2.9、3.8、3.0(%)
 これに対して、家計最終消費支出の同期間の対前年同期比は
0.4、0.7、1.7、0.6、1.1(%)
 ですから、家計の消費支出が出てくれば、日本経済は様変わりになるのではといった感じがします。
 
 一方で個人貯蓄は増えています。もし、貯蓄にまともな金利が付いたら、例えば1000万円定期にしておけば、年間30万とか50万円の利息が付くという事であれば、少なくとも利息の分は安心して使えるのではないでしょうか。

 日銀がゼロ金利に固執するのは、円高を恐れるからと言われますが、アメリカは利上げをしても、ドル高にならず、ドル安です。ゼロ金利だけが、円高防止の手段というのは、少し違うのではないでしょうか。
 経常黒字拡大の悪循環という点に、もう少し経済・金融政策の検討の視点を置くことも考えたらと思うのですが。