tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

おかしな英語教育問題

2008年12月30日 17時18分29秒 | 教育
おかしな英語教育問題
 30年ぐらい前の話ですが、アジアのどこの国でだったか忘れましたが、会議でお会いしたパプアニューギニアの方からこんな話を聞きました。

 その方がきれいなオーストラリア流の英語を話されるので、多分留学された方だろうと思ってお伺いしたら、「いいえ、留学したことはありません。国の学校で覚えたものです。」といわれて、それに続けてこんなことを言われました。

 パプアニューギニアの英語教育はほとんど、オーストラリア人の先生によって行われていました。ですから私のような英語になるのですが、ご存知のように、わが国はオーストラリアの委任統治領から独立国になりました。 そんな関係で、オーストラリア人の教師はほとんど帰国してしまいました。
 今では、わが国では、パプアニューギニア人の先生が、パプアニューギニア人の生徒に英語を教えています。その結果パプアニューギニア人の英語はどんどん下手になっています。

 言われて、ショックでした。日本では、日本人の先生が日本人の生徒に英語を教えるのが当たり前。公立学校では、それしか出来ない。日本人の英語が役に立たないわけだ。中学、高校、大学と10年も英語をやって、ほとんど使えない・・・・・。

 ところで今度、日本人の先生が、「英語で」日本人に英語を教えることになったようです。日本語で教えるよりはいいのかもしれませんが、英語教育を多少でも役に立つものにしたいのであれば、行政当局のやるべきことは別にあるのではないかと感じるのは私だけでしょうか。

 表題の、おかしな『英語教育問題』 が 『おかしな英語』を教育する問題  にならないように願いたいものです。