司法書士内藤卓のLEAGALBLOG

会社法及び商業登記に関する話題を中心に,消費者問題,司法書士,京都に関する話題等々を取り上げています。

遺言大国イギリス

2019-02-12 17:59:12 | 民法改正
 民事月報2018年11月号の巻頭言に,竹下慶「遺言大国」が掲載されている。


「英語には,「無遺言死亡(Intestacy)」という単語がある・・・中世のイギリスでは遺言を遺すことは,臨終の床での聖職の面前での懺悔のプロセスの一部であった・・・遺言を遺さずに死亡することは・・・不名誉かつ忌むべき深刻な事態であった」(上掲竹下)

 なるほど・・。

「2014年10月のイギリス弁護士会の報告書によると,55歳以上の者の64%が遺言書を作成しているとされている」(上掲竹下)

 正に,「遺言大国」ですね。


 ところで,日本では,

「平成29年1月から12月までの1年間に全国で作成された遺言公正証書は、11万0191件でした。」(後掲日公連HP)

cf. 平成29年の遺言公正証書作成件数について by 日本公証人連合会
http://www.koshonin.gr.jp/news/nikkoren/%E5%B9%B3%E6%88%90%EF%BC%92%EF%BC%99%E5%B9%B4%E3%81%AE%E9%81%BA%E8%A8%80%E5%85%AC%E6%AD%A3%E8%A8%BC%E6%9B%B8%E4%BD%9C%E6%88%90%E4%BB%B6%E6%95%B0%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6.html


「自筆証書遺言の方式の緩和」と「法務局における遺言書の保管等に関する法律」によって,日本も「遺言大国」ならぬ「遺言社会」に進んで行くでしょうか。

cf. 平成31年1月20日付け「シンポジウム「相続法改正と遺言~遺言の活用で実現する『遺言社会』とは~」(再掲)」
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日司連「指定公証人の行う電磁的記録に関する事務に関する省令の一部を改正する省令案」に関する意見書

2019-02-12 17:11:52 | 会社法(改正商法等)
「指定公証人の行う電磁的記録に関する事務に関する省令の一部を改正する省令案」に関する意見書
http://www.shiho-shoshi.or.jp/association/info_disclosure/opinion/46860/

 日司連の意見書です。
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