部長職のお仕事
管理職としての日々と趣味についてです
 



SDZZ完成しました。
作製を開始したので6月の中旬ですから、ほぼ4ヶ月の作製期間となります。
だいたい4ヶ月で1体というペースが標準のようですね。

最初のZの作製から始まった”ガンダムチームコンプリート”ですが、ZZ完成で、なべて約1年半での達成となりました。



このSDガンダムチーム、先日の名古屋で開催されたモデラーズサミットに「Team GUNDAM」として出品。
なんと望外の入賞をいただきました(いまだ冷や汗が出ます)

  



このZZは”マスターピースダブルゼータガンダム”に強く触発・影響されて作製を開始しました。
マスターピースを見るまではZZって正直あまり好きな機体ではなかったのですが、書店でマスターピースの表紙のZZを見たときにガーンと頭を殴られたような衝撃が走りました。

   コイツハ、カッコイイ

「マスターピースの雰囲気をSDに移植したい」という、自分の技術も省みない大それた思いで取り組んだ悪戦苦闘の4ヶ月でしたが、なんとか雰囲気のサワリだけはSDに写せたのではないかと思っています(自画自賛ですが...)



さらに今回のZZは、いつもネットでお世話になっているヨンコラさんyasutomoさん がコラボで開催されているSDコンぺにも参加させていただいています。

「I SD」 - I LOVE SD







■ MSZ-010  SD ZZガンダム






































■作製記

いつもに増して作業が行ったり来たりのため、画像の進捗関連性がまったくありません。
ある工程の説明では既に他の工程が進んでたり、その逆に改修されていない状態だったりとバラバラで見難いですが、ご容赦ください。

作製には、キットとして
 ・BB戦士 ZZ
 ・HG ZZ
 ・旧1/144 ZZ
 ・BB戦士三国伝 張飛
 ・BB戦士 フリーダム
を使用しています。

そして作製に当っては常に「マスタピース ダブルゼータガンダム」「マスタピース ロールアウト ダブルゼータガンダム」の2冊を手元において、首っ引きで作業していました。


1.BB戦士
 
 素組みのBB戦士です。
 ここから始まります。
 
 BB戦士から使用したパーツは、頭部(アンテナ含む)、胸部、胴体です。
 



2.頭部

 顔が命のSDですから、頭部・フェイスには結構手を入れました。

 まずは恒例のヘルメットとフェイスマスクの分離。



 頬のダクト形状がマスターピースと大きく異なるので、下部の曲面変更、ダクトのくり抜きを行っています。
 この写真には無いですがこの工程の後で、内側と下部にプラパンで壁を作り直しています(次の写真参照)。



 アンテナもマスターピースにあわせて、基部の部分をプラパンで追加。
 ツインアイの作製(取り付け位置などは何度も見直しました)
 ヘルメットの庇の部分をエポパテでライン修正。  
 フェイスラインの修正-フェイスの頬から鼻にかけてのラインが少しなだらかになるように少しずつペーパがけしています(この写真の後も、何度となくフェイスにペーパがけしました)
舌(?)も少しバランス見て延長しています。この写真の後も長さ調整しています。




ダクトスリットはマスターピースにあわせて2枚にしています(その後のロールアウトではスリット枚数が増えていますが...)




3.胸部・ハッチ

 UC系の従来の3機体(Z、MK-Ⅱ、百式)はHGUCをSDサイズにダウンサイズして作製しましたが、今回のZZはHGキットと比較の結果、胸部と胴体はBB戦士を流用することにしました。
 上の写真がHGの場合、下の写真がBB戦士の場合です。
 共に大差無しという感じであること、HGキットの胴体はコアファイターなので、SDバランスにするには手間がかかり過ぎることから、今回は素直にBB戦士を使用しました。





 胸部の上部に突き出ているダクトはHGの胸部パーツから切り出してパーツ化しています。またこれを受けるBB戦士胸部パーツにはダクト周りの凹みが無いため、少し掘りこんで凹みをつけています。
 肩との接続軸は市販のボールジョントの軸を使い、少しだけ上下左右に肩が振れるようにしています。 (肩側に軸受けを新設)
 またハッチ上部の開閉機構を、プラパンで簡単にデコレートしています。



 胸部は前記の通りBB戦士のパーツを使用していますが、コクピットハッチがずいぶんと奥に引っ込んでいるため、黄色の胸部ダクトが飛び出して見えてバランスがおかしいので、改修しました。
 黄色いダクト辺りまで胸部ハッチ周辺装甲をプラパンで拡大。コクピットハッチを前に引き出しています(ハッチは塗装後接着しています-可動無し)。 



4.肩

 肩はHGパーツを使用しています。
 取り付け軸は前述の通り、胸部とボールジョントを使用。
 肩の内側にプロサポによる軸受けを作っています。
 肩の胸部側にはプラパン(1.2mm?)を最終的一枚貼って、厚みを持たせるとともに軸受けの目隠しをしています(このあたり、プラパンを2枚にしてみたり、1枚に戻したり、全体バランスで相当悩みました)。
 上腕部の肩パーツに入り込む部分は適当に削って、軸受けパーツに干渉しないようにしています。
 また肩の羽はHGパーツを使用し、プラパンで厚みを付けると共に多少デコレーションしています。



 肩の羽受け兼肩ダクトのパーツは、HGではPCだったのと、あまりにしょぼいので作り直しました。
 写真ではわかり難いですが、市販のバーニアパーツとプロサポをエポパテで固めています。



 肩ブロック表面には薄いプラパンを一枚貼り、凹み部分を削り込んでディテールを多少強調。スジ彫り含め、作業が粗く、完成後も粗さがかなり目立ちます。ちょっと後悔している点です。




5.腕

 腕には上腕部はHGパーツ、前腕部は1/144旧キットパーツを使用しています。

 上腕は肩部分での記載の通り、肩の内部部分は干渉しないように削っています。
 前腕部と上腕部の接続は、前腕部にプロサポを使用した軸BOXを取り付け、上腕部のPCにはめる構造にしました。
 (写真は肩部分解説の最初の写真を参照下さい)
 前腕部の長さはバランス見て適当に短縮しています(下記の写真の上下を比較して下さい)
 
 





肩の軸受け、上腕、前腕の接続は下の写真のような感じです。
前腕の隙間はエポパテで埋めています。




6.サイドアーマー

 サイドアーマーはHGからのパーツ流用。
 HGは可変を前提にしているので、非可変と考えるとクリアランスに無駄が多いです。切り詰めて無駄をなくします。
 


 サイドアーマーの前部の黄色いバーニアは非常に目立つ腰のポイントになるところですが、HGのままではモールド他が甘すぎるため、市販のバーニアパーツを使用して置き換えています。
 適当な市販バーニアパーツをサイドアーマーに幅を合わせて切断し、反対側にプラパンをはり、細身のバーニアにしています。




7.腰・胴体

 腰にはBB戦士フリーダムを芯に使用しています。
 フリーダムの前後のスカートを切り離し、できるだけ薄くした後、脚部固定のPC周辺強度をエポパテで補強して使用(補強は大事です。補強無しだとあとで脚部の抜き差し時に脚部取り付けPC固定部が折れます)
 
 この腰の芯にフロントスカート取り付け部品、フンドシ取り付け穴を作るのですが、フロントスカートとフンドシを腰からどれだけ浮かせるかはカット&トライ。この部分は何度も調整しています。

 フロントスカートはHGから流用。1.2mmプラパン1枚分幅増し。凸部分はマスターピースに合わせてプラパンで修正しています。
 フンドシもHGから流用。上下の青いバーニアを削り落として、市販のバーニアパーツを底上げしたモノに置き換えています。



 胴体はBB戦士パーツを使用。
 内部にフリーダムの腰の軸をうけるPCをプロサポを使用して仕込み、腰と接続出来るようにしています。
 



8.脚部

 さて、頭部に続いてZZの特徴となっている脚部。
 悩みましたが、ベースは1/144旧キットを切り切り刻んで使用しています。

 旧キットの脚部からパーツを切り出し(膝下のパーツをメインに使用します)。

 下記写真の中で一番下のフレア部分を基部に使用。胸部、胴体、腰とのバランスを見ながら幅詰めして使用しています。



 基部だけだとこんな感じ。
 膝のアーマーとレッグアーマーはHGパーツを流用。レッグアーマーはこの写真の後に長さを詰めてます。



 脚部バーニアの基部はプラパンで新造。
 マスターピースにあわせて六角形にしました。
 バーニアは市販パーツを細く切断して作製。膝のバーニアも同様。また膝バーニア受けもプラパンで新造。



 組み付けるとこんな感じ(左)。
 右は当初案の旧キットパーツ流用の設定画通りの丸バーニア基部の場合。
 
 脚部の芯はBB戦士の脚部を上下に切断して、八の字立ちが決まるように軸角度と位置を調整して固定。
 この工程が非常に重要です。
 SDは八の字立ちが決まらないと他がどんなに良くてもダメになりますので。



 レッグアーマの軸作り。上下左右に僅かですが稼動できるようにしました。
 この写真の後、脚部前面に細い上下仕切りをつけたりしてデコレート。




9.足

 足はZと同じく三国伝の張飛のソールを流用しました。
 これにHGの足パーツから切り出したソールバーニアを移植。
 上面を均すとともにつま先を少し削り、ZZ雰囲気に合わせました。
 (このあたり、設定画ともマスターピースとも異なる、雰囲気だけ合わせた手抜きです)




10.羽

 旧キットからまんま流用。
 少しスジ彫りを入れました。
 (このスジ彫りが今後の課題。ニードルで入れてましたが汚い。タガネが良いとモデサミで教わりましたので、今後はそれでトライしてみます)




11.バックパック

 左から旧キット、HG、BB戦士です。
 HGを選択。取り付け軸だけ背中にあうように加工して、他はノーマルで使用しています。




13.全体

 全体の改修場所はマテリアルの違いなどでご判断していただけるかと思います。
 不明点は作製途中のブログ記事を追っていただけるとわかるかと思います。





■サフ

 表面処理が汚くて、何度もやり直しました。





■塗装

基本はZと同じにしました。

白:ガンダムカラーNo.9
赤:モザンレッド(クレオス)
青:ガンダムカラーN0.17
黄:キャラクターイエロー(クレオス)
関節グレー:ニュートラルグレー(クレオス)
バックパックグレー:ガンダムカラーファントムグレー 

トップコートはスーパークリアつや消し(クレオス)です。



■あとがき

また調子にのって画像をたくさん貼り付けてしまいました。
重くて見づらいかもしれません。すみません。


マスターピースダブルゼータとの出会いを契機に作製。途中これはやっぱり無理だったかなぁと何度となく悩むこと悩むこと。ほんと完成するのかしらと胃が痛くなったことを思い出しました。
コメントなどで皆さんの励ましがあって、何とか完成できた上に、はてはモデサミで入賞をいただけるなど、未だ信じがたいところですが、ここまでこれたのは日頃暖かく応援していただいている皆様のお蔭と思っています。
完成までおつき合いいただき、本当にありがとうございました!



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SD百式完成しました。
スタートが2009年1月12日ですから、ほぼ4ヶ月を要しました。
(途中、仕事が忙しかったり風邪で作業が出来なかったりと、放置期間一月ほどありましたが)

ゼータ、MK-ⅡとHGUCを切り刻むことでSD化する手法の3機目です。
百式の完成をもってグリプス戦役のガンダム系主役機3体がそろいました。


これらグリプス戦役主役3機は、5/16,17の静岡ホビーショー第20回モデラーズクラブ合同作品展において、
「倶楽部 ディフォルメ屋」から展示予定となっています。
(なんとか百式が間に合ってホッとしています)

ホビーショへお越しの際は、ブースにお立ち寄り願えれば幸いです。


■MSN-100(MSN-00100)百式























■作製記

 従来に増して行きつ戻りつの作業でしたので、写真での進捗状況と説明が時系列であわないところがあります(汗)。


1.スタート

GFの百式です。BB戦士よりさらにデフォルメがきついので、なかなかの難敵となりました。



HGUCにGFの頭部を乗せた状態です。
頭部がとにかくデカく、形状が百式の設定と大きく異なるのが難点。
まずは頭部の小型化から取り組みました。





2.頭部

GFのデカイ頭部を小型化するために頭部パーツをばらばらにしました。



幅方向をダクト分程度幅つめするとともに、フェイスおよび冠の切り離しを行い、全体に細く見えるようにしています。
頬あて、冠の形状が異なるのでエポパテで修正。
またメインカメラ部分も形状が異なるため、周瑜ヒャクシキのメインカメラを移植しています。



前部カメラから後部カメラにつながるラインはプラパンとエポパテで作製しています。
頭頂部周囲をとりまく凹みというか、凸部の形状が設定と比べると大きく異なりますが、この部分は裏打ちしてプラを削り込むことで極力雰囲気を設定に近づけるようにしました。



アンテナを市販パーツへ変更、およびゼータの映画版にあわせてツインアイをプラパンで新造しています。





3.肩

HGUCキットのままでは怒り肩ができないので、キットの肩の接続部分に切り欠きを入れて、肩の上下稼動範囲を広げました。



また肩が頭部に対して小さく、バランスが悪いため、厚み方向を幅まし。



同じく、肩のスライスター付近および下部にプラパンを追加し、全体的に大型化。




4.胸部

胸部もいろいろ手を入れました。
・腹部との接続ダボ関係を削除して後ハメ加工。
・肩との接続軸を市販のボールジョイントへ置き換え
・頭部の大きさに合わせて厚み方向を幅まし。
・胸部を前方へエポパテで大型化



胸部エポパテは設定どおり下に向かうほど広がるように角度調整しました。




5.腹部

腹部短縮のため、左(上)の写真を右(下)のように、コクピットハッチ付近で上下に分断し、下の部分をポリキャップギリギリまで削り込みました。
この上下パーツを再接着して腹部としています。

コクピットハッチのゴールドの凸部分も、大型化した胸部に合わせてエポパテでボリューム増ししています。




6.脚部

脚部は1/220の旧キットを使用。
旧キットの脚部を足首辺りで切断し、このなかにBB戦士の脚部を仕込んでいます。





ソール部分はHGUCキットを幅詰めして使用しています。
幅詰め量は加減を見ながら適当です。
アンクルアーマー(?)部分も幅詰め、脚部パーツとの干渉部分を調整しています。



下写真が脚部パーツ一覧(作業途中ですが)です。
最終的に旧キットのフレーム部分を、HGUCのフレームを切り出したものに置き換えたりもしています。




7.腕

HGUCキットのままでは長すぎるので、二の腕および前腕部分で短縮しています。



また、腕が細すぎる印象だったので、外側にプラパンを貼って、ボリュームUPしています。




8.下半身、手

フロントスカートはバランス見てエポパテで横方向を幅増し。
フンドシもエポパテでボリュームUPしています。
(内側もプラパンで幅増し)
サイドスカートも幅増ししています。



手については、従来HDMを使用してましたが、今回はコトブキヤの「マニピュレーターパーツセット カスタムハンドA 1/144」を使用。
親指の付け根を切断して角度を変えたり、第一関節をまげて角度つけたり、少し手を入れています。


百式の特徴的な腰周りを雰囲気だけでも再現するため、HGUCの腰部分のパーツから前面の紺色アーマー(?)を切り出し、腰部分に取り付けています。
腰の回転の妨げにならないようにプラパンなどで高さ調整してます。
またフロントスカートとの干渉をさけるため、フンドシ取り付け部分はプラパンで浮かせてあります




9.その他

バックパックから本体への動力チューブは、でかい頭が邪魔してキットのものがつかえませんでした。スプリング等の利用を考えましたが、頭部と干渉して塗装が剥げる恐れがあるため、最終的に真鍮線に収縮チューブをかぶせたものを使用しています。雰囲気だけあれば良いかなと(汗)

また今回、頭部バルカン、バックパックバーニアに初めてアルミ素材の市販パーツを使ってみました。
いまひとつ使いこなせて無いなぁというのが実感です。


10.全体

これらのような改造を施してきました。
マテリアルの違いで手を入れた部分を見ていただけると思います。
(一部付いてない部品などありますが)




10.サフ





11.塗装

基本色ゴールド  :ガイアノーツ スターブライトゴールド
胸部紺色     :ガンダムカラー グレー(5)
腹部、関節グレー :ガンダムカラー ファントムグレー
ソール、ツインアイ:クレオス マルーン
コート      :塗装後ガイアノーツのクリアで一旦コート。スミ入れ、デカール後にクレオス スパークリア(半光沢)でトップコート。


下の写真はゴールド塗布直後のコート無しの塗装状態です。
コートをかけることでゴールドの印象が変わりますね-




■あとがき

HGUCを切り刻むことでSD化する3番目の機体として、百式がようやくロールアウトしました。

この4ヶ月の間に、週休3日になったり、仕事の見る範囲が広がったり、3年ぶりに医者に行くはめになったり、戦場の絆にはまったり、モデサミにエントリーしたり、新型インフルが発生したり、....など、結構毎日が目まぐるしく変化していました。
始めた時はあぁ正月終わったなぁと思っていた時期だったのに、もう新緑がキレイな季節を迎えています。

作製中は色々コメントでアドバイスや励ましのお言葉をいただき、本当にありがとうございました。

次回作は三国伝のコンペ参加用作品の趙雲ガンダムとなります。
三国伝なのでUCシリーズとは少し離れますが、10月のモデサミにはグリプス戦役シリーズとつながる作品で参加したいと思っています。
このため一部趙雲ガンダムと並行して作業することになりそうです(ネタはまだ迷い中です)

今回も調子に乗って画像が多くなりました。
重たい記事を最後まで見ていただきありがとうございます。



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SDガンダムMK-Ⅱ、完成しました。


第08悪酔い小隊さんのところで開催されている、SDコンペ「SDMG -SDの逆襲- 」に参加しており、昨夜、作品発表がありました。
この記事とは別画像も掲示していただいていますし、また他のコンペ参加者各位の作品も素晴らしい物ばかりですので、お時間あれば是非ご覧下さい。



こちらでは作製記を含めた内容でUPいたします。


このガンダムMK-Ⅱは昨年秋からの取り組み開始で、約4ヶ月の作業となりました。
途中仕事が目茶目茶忙しくなり作業時間が取れなかった事と、仕事の疲労感で手が止まっていたということも有って、完成までに少し時間がかかりました。

前回のSDゼータと同じく、今回もHGUCのキットを切り刻んでSD化する手法で、SDガンダムMK-Ⅱの作製に挑みましたが、自分ではそれなりに満足できる出来になったと思います。

作製中は、作製記事に沢山コメントをいただき、本当にありがとうございました。
コメントやアドバイスをいただくことでモチベーションが維持できて、作製を続ける事が出来ました。



■RX-178 GUNDAM MK-Ⅱ



































■作製内容

1.BB戦士
 ガンダムMK-ⅡBB戦士のキットです。



 このキットも良く出来ているのですが、先に作ったゼータと並べることを考えるとバランスが合いません。芯に使うのもちょっと辛いかな、というところで、今回もHGを切り刻んでSD化する手法でMK-Ⅱにトライしてみました。


2.バランス確認
 HGキットにSD頭部を単純に乗せただけではどうしてもバランスが悪くなります。
 肩が小さく、胸部も弱い感じですね。
 


 私見ですが、HGからSEED系バランスへのSD化するにはいくつかのバランスポイントがあると思っています。

 ①もちろん頭部が大きく、等身が低いSD基本条件を満たしながら、
 ②肩が意外にHGより大きく、
 ③胸部のフロントへの角度が水平に近く、頭部を受け止められる横幅で、
 ④腹部が短いが、無いわけではなく、
 ⑤脚部があり、
 ⑥手の長さが適度に長く、ゴリラ体型のこと

 これからの観点から見ると、今回の場合にはとくに肩部と胸部のボリュームアップが必須(とくに胸部の水平化が課題)と感じました。


2.肩部分
 バランス確認の②から肩の大型化をはかりました。

 1)幅増し
  厚みのあるプラパンを挟み込み、厚みUP

 

 2)各部の厚みUP
  肩の上面、側面にプラパンを貼って、厚みを増やしました。
  また肩口の下部にもプラパンを貼り、下方へ延長しています。





 また肩の幅増しに伴って、肩口のバーニア寸法が合わなくなるので、プラパンで一回りサイズを大きくして、肩の幅増し量に大きさを合わせました。



 上腕アーマーも肩幅増しに伴い大型化しています。エポパテで幅増しし、整形してます。




3.胸部形状変更
 バランス確認③に従い、胸部の形状変更を行いました。

 1)MK-Ⅱの胸部の面はかなりの角度でフロント側へ下がっているため、上面にプラパンを貼る事で厚みを持たせると共に、角度を僅かでも水平に近づけられるようにしました。
 2)また側面にもプラパンを貼り、胸部のボリュームが頭部に負けないように大型化。
 3)さらに前面コクピットハッチ部分をエポパテで前面に凸させ、水平化と大型化を実施。
 4)腹部短縮のため、胸部下部を切り取って短くしました。
   HGキットは腹部パーツを胸部が挟みこむ構成になっていますが、腹部ダボおよび胸部ダボ穴を削除して、腹部パーツに胸部パーツをかぶせる形に加工しています。
   腹部長さは胸部をかぶせる量で調整します(塗装後に最終的に接着します)。 




 5)コクピットハッチは、胸部にあわせて短縮加工およびエポパテによる裏打ち後に形状変更しています。


4.腕
 HGキットの短縮加工を行っています。

 1)短縮は、二の腕パーツ、関節パーツ、前腕の3箇所です




 2)HGのままですと手首がむき出しになるので、角バーニアパーツで手首隠しをつけました。




5.腰部分

 腰部の芯にはBB戦士フリーダムを使用しました。
 今回はジャンクパーツにフリーダムがあったので使用しましたが、ストライクフルーダムの方が良いかと思います。ストフリにはスタンド取り付け用のPC機構があるので。 

 1)芯つくり
  フリーダムの腰パーツからフロントとリアのスカートを取り除き、薄く加工しました。
  ただし脚部固定のPCをこのパーツで支えるので、強度を確保できる程度に薄型加工をとどめる事がポイントです。 


 2)腰部パーツ取り付け
  フリーダムから作った芯パーツにフンドシ、フロントスカート、サイドスカートを取り付けます。
  サイドスカートは左右のフリーダムのレールガンを固定するPCを利用して取り付けます。これでサイドスカートが左右に可動します。
 3)フロントおよびサイドスカート幅増し
  スカートはHGのままだとバランス的に幅が不足なので、プラパンおよびエポパテで幅増しします。
 4)フンドシも、胸部の前面への凸化にあわせてバランス取るために、プラパンで前面に飛び出させました。
 


 5)リアスカートおよびサイドスカート(リア側)幅増し
  リアスカートは長さが長いので少しカットすると共に、フロント同様幅増ししています。またサイドスカートのリア側もプラパンで幅増ししています。
 



6.脚部・足
 前作のゼータ同様に脚部およびソールには悩みました。

 1)脚部
   身長と全体バランスをみて、いろいろなパーツをとっかえひっかえして検討しています。
   結果としては、
   ①BB戦士デスティニーの脚部から太もも、スライスターのディテールを削除して薄型加工したものを芯にしました。
   ②少し反則技ですが、以前に中古ショップにて捨て値で購入したHCM.proのMK-Ⅱの脚部から、スライスターなどのパーツを引き剥がし、デスティニーの脚部芯に貼り付けました。

 






 2)ソール
   ソールにはHGキットを使用していますが、そのままですとかなり大型なので、不自然にソールだけが目立ちます。
   このため、ソール側面およびアンクルアーマーを削りこんでシャープにすると共に、若干でも小型になるようにしました。
   下記写真の右が加工後です。
 



7.頭部
 頭部はBB戦士キットを使用。
 
 1)後はめ加工
  フェイスマスクをヘルメットから切り離し後はめ加工を可能にしています。
  またフェイスの赤いパーツのダボを削除し、ヘルメットが深くかぶれるようにしました。



 2)ダクト処理
  ヘルメット左右のダクトにピンバイスで穴をあけて、ヤスリで整形し、ダクトを開口しました。またダクトのスリットを薄くなるように整形しています。



 3)ツインアイ
  プラパンでツインアイを作りました。バランス見て若干三白眼になるように位置決めしています。



 4)ダクト処理その2

  ダクトが開口のままだとイマイチだったので、ヘルメット裏側から金網を貼りました。



8.ランドセル

 HGのままですとランドセルが薄く見えて、バランスがおかしいので、厚み増しの加工を行いました。
 厚み増しは、ランドセルのパーツ割り構造を利用して、前面パーツを斜めに取り付けることで厚みを増やしています。
  


 各部に出来る隙間はプラパンで塞いでいます。




 工作写真はありませんが、バーニアは市販のバーニアパーツを使用しました。


9.加工工作結果

 上記までの加工工作の結果が以下の写真です。一部さらに追加加工していますが。
 使用したマテリアルの違いなどにより、手を入れた箇所を確認いただけると思います。



10.サフ吹き

 都合3回サフを吹いています。加工したところの段差や隙間が多数あって(汗)
 基礎工作技術をもっと磨かないといけませんね。




11.塗装
 塗装はいたってノーマルです。

 本体白色:ガンダムカラー ホワイト(9)
 胸部、肩口濃い青色:ミッドナイトブルー
 腹部、関節、足首部の灰色:ニュートラルグレー
 コクピットハッチ、ソール部赤色:ガンダムカラー レッド(1)
 アンテナ、胸部ダクトの黄色:キャラクターイエロー
 シールド、ライフル等の灰色:ガンダムカラー グレー(5)

 さすがベースがHGだけあって、塗り分けは目茶目茶楽でした。マスキングはバズーカとライフルだけで終わりました。


■あとがき

長い作製記になってしまいました。画像も沢山貼ったので、結構重いかもしれませんね。

前回のゼータに引き続き、HGからSD化する手法で作製してみました。
結果としては非常に満足いく内容で作り上げる事が出来ました(自己満足ですが-汗)
2体目で自分なりのHG→SD化のポイントが見えてきたかなと言う感じです。

次回作としては既にHG→SD化の第三弾として百式に取り組んでします。
これはこれで頭部が異常にデカイという問題を持っていますが、Zガンダム登場のガンダム系主役3機種の完成を目指して頑張って行きたいと思います。

最後までおつき合いいただき、ありがとうございました。




このSDガンダムMK-Ⅱは第08悪酔い小隊さんのところで開催されている、SDコンペ「SDMG -SDの逆襲- 」に参加しています。









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SDゼータガンダム、完成しました。


前回のSDインパルス完成時に、ヨンコラさんをはじめとしてブログをご覧いただいている方々からゼータのリクエストをいただき作製してみた機体です。

今回は、SDキットにHGパーツをミキシングしていく従来のやり方ではなく、HGキットを切り刻んでSD化していく作製方法で取り組みました。

この手法、以前にBB戦士デスティニーガンダムのキットが発売される前にHGからのSD化にトライして見事惨敗を喫した事があります。
そんな事もあり私にとっては敷居の高いやり方なのですが、既存のBB戦士ゼータガンダムがSEED系SDとはまったく違うバランスのため既存のSDキットは使えず、ゼータをSEED系SDのバランスで作る事を考えると現実的にはHGからSD化するしか思いつきませんでした(やっぱりSEED系バランスで作りたかった-ちょっとしたコダワリデス)。

さらにこの手法で作られた超絶ゼータの作品が既にネット上に公開されており、これを参考にできることもあり、今回作製に踏み切りました(今回の作品はkeitaさんのSDゼータをかなりの部分で参考にさせていただきました。本当にありがとうございました)。

作製期間は検討着手してから完成までちょうど4ヶ月になります。



このSDゼータガンダムはヨンコラさんのHPで開催中の「Succession of SD ZGUNDAM」に参加しています。







MSZ-006 ZETA GUNDAM


































■作製内容


1.BB戦士ゼータ



BB戦士198番ゼータガンダムです。
これはこれで可愛いのですが、SEED系SDのバランスが好きな私としては何とも手の出しようが無いレベルです。

そこで今回はHGからSDバランスへの変更を目指す事にしました。
今まではSDにHGパーツをミキシングする手法でしたが、新たな取り組みになりました。


2.HGとのバランス比較



HGの胴体部分を仮組みし、SDの頭を乗せてみると、これがバランスピッタリ。
ここから作製意欲が出てきました。
今から思うとゼータ特有の胸の形状と角度で有ったため、バランス良く見えたのだと思っています。他のMSではこれほどはうまく行くかどうかは??ですね。


3.腕短縮

まずは腕の短縮加工から。
前腕部にはシールドおよびグレネードランチャを取り付けるPCがあるため、ここを目安に切断し、短縮しました。
二の腕はディテールの部分で切断して切り口を整形。



肩との接続用のPCを基準にして、ストライクノワールの腕と長さ比較確認。わずかに長めですが、ほぼトントンの長さに出来ました。
写真は未処理ですが、最終的には前腕部分の装甲(青いパーツ)の上部をバランス見ながら短縮しています。




4.胴短縮

胴の上部と下部で切断しています。


下部は腰との接続用PCのギリギリのレベルまで削り込んでいます。
上部は全体の高さを見ながら、結局背中のバインダ取り付け部ギリギリまで削りました。




5.腰部分

腰のベースは転がっていたストライクフリーダムの腰部パーツを使用。
フロント、リアのスカートを切り取り、ギリギリまで幅厚みが細くなるように削りました。ここが一番疲れた。



上記でつくった腰部の芯にHGパーツを仮固定。
サイドアーマーは可変できます。これのためフリーダム系の腰を芯に選びました。




6.胸、胴、腰のバランス

上半身と合体させ、フンドシ、フロントスカートの位置を決めました。
ここが一番悩んだところです。
完成品の全体バランスはこのスカート位置と後述する胸の角度でほとんど決まります。
少し腰位置が上下しただけで印象ががらりと変わるため、一度位置を決めて一晩置いて翌日見直す、というのを何日かかけて最終位置を決めました。
(正確に言うと、胸の角度決めした後にもう一度見直しました)




7.肩のボリュームアップ

横から見たときに肩が薄く感じたため、肩の前後にプラパンを貼って多少厚みを増しました。




8.脚部の検討

ここも相当に悩んだところです。
色々とっかえひっかえしました。最終的にはSGゼータの脚パーツを切断したものにBB戦士の軸を取り付けて脚部としました。




9.足先の検討

ここも悩みました。
色々流用パーツを検討しましたがちょうど良いのがなく、もともとのBB戦士ゼータの足先を幅マシするのが一番まし、と言うレベルで困ってました(明らかにバランスがイマイチ)。
そんな折、ふと三国伝の記事を見ていて、張飛ガンダムのベースがゼータであることに気がつきました。当然その足もゼータベースのはず。
プラモ屋に走り、張飛ガンダムを購入。
その足を試したところ、まさにお誂え向きの足先となりました。




10.胸部角度

全体バランスを再確認し、胸部角度を決めました。
胸の角度が下がりすぎるとSDでは無くなるし、あげすぎると頭部と干渉します。
全体を見てバランスを決めました。
胸部の角度はSDらしさを出すのに重要なポイントと感じます。
SDの胸部は全体的にリアルに比べて水平に近いです(持ち上がっています)。



角度だしおよび隙間埋めは安直にエポパテのブロックで対応しました。




11.頭部位置変更

頭部はBB戦士の頭をそのまま流用しています。
ただそのままですと頭と首の接続位置が後ろ過ぎて、胴体に乗せた時に顔が突き出した印象を受けていました。
このため、首の軸をうけるPCを頭の前方方向に持ってきて、相対的に頭が後ろに下がるようにしました。
あごを引くと胸に口元が埋もれてしまいますが、個人的には良い表情を生み出していると思います。

首はHGの軸を切り飛ばし、転がっていたビームサーベルの刃の部分を細工して軸として置き換えました。



12.スカート幅増、アンクルアーマー幅詰め

最初はHGのスカートバランスで良いかなと思っていましたが、やはりSDとしてはスマートすぎる気がしてきたので、わずかですがエポパテで幅増ししています。
またサイドスカートの長さ短縮もこの作業の前に行っています。

またアンクルアーマーはHGのパーツを幅詰めして使用しています。
後ほどSGゼータのアンクルアーマーに上から接着しています。



13.リア加工

リアスカートはHGパーツをそのまま使用しました。
脚部のリアのスライスタの整流板(?)はHGパーツを幅詰めして使っています。



14.バインダ取り付け基部

ネットでお世話になっているよたろうさんも同時進行でゼータを作製されていて、SD化すると背中のスライスターの高さが低くないか?とのアドバイスをいただきました。これに従い、わずかですが背中のバインダ取り付け部分を持ち上げ、背面のウエーブライダー部分を数ミリほど上げています。

基部の胴体への取り付けは、背中の取り付けダボ穴を無理やり加工し、かつ背中の装甲との干渉を調整しながら接着固定しています。




15.スライスター・スタビライザー

肩口のスライスターと背中のスタビライザーにスリットプラパンを使ってディテールアップしました。





16.サフ

主な改造は前述の内容となります。
この状態でサフを吹きました。




17.バランス

HGからのSD化によりSEED系SDのバランスを目指しましたが、脚部にSGを使用したこともあり、体高が従来SEED系SDより高くなっています(頭1/2程度は確実に高いです)。
SDバランスを少し逸脱している感はありますが、こういったバランスも有り、としてご勘弁ください。


■塗装内容

本体白部分:ガンダムカラーホワイト5
コクピット、シールドなど赤部分:ガンダムカラー レッド1
胸部等青部分:ガンダムカラーブルー17
アンテナ、インテーク等黄色部分:キャラクターイエロー
背面フライングアーマ等灰色部分:ガンダムカラーグレー5
他関節等灰色部分:ニートラルグレー



■あとがき

長文を最後までご覧いただきありがとうございました。
画像も重めですみません(汗)

HGからのSD化にチャレンジし、何とか仕上げることが出来ました。
この手法による完成品はなかなかカッコいい物ですね。
作製内容でも触れましたが、結局SEED系SDより頭1/2程度体高となり純粋な意味でのSDを若干逸脱してしまいましたが、まぁこれもSDの1カテゴリとして有りかな、と。

もう一個、二個程度はこの手法で作製し、作り方を自分のものとして吸収したいですね。

ありがとうございました。



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