部長職のお仕事
管理職としての日々と趣味についてです
 



モデサミ2に出品したザクキャノン、完成記事です。
先に作製記をアップしたザク・デザートタイプと合わせて、陸戦ザク隊という事でモデサミに参加いたしました。

ザク・デザートタイプ(砂ザク)を作製中に、電撃ホビーの記事に出てていたザクキャノンの塗装記事(第16回サクライ総統の国民総モデラー化計画)に触発されて(ほんとカッコいいザクキャノンでした!)、砂ザクと並行してザクキャノンも作製することに。

ザクⅡF2→ザクキャノン化&SD化という流れで作製するため、工作工数は結構かかりましたが、終始楽しく作製することが出来ました。

自分ではなかなか気に入った作品に仕上がりましたが、いかがでしょうか?


モデサミでは会場で沢山感想をいただき、本当にありがとうございました!


■MS-06K


























■作製記

MSVキットの箱絵です。このシリーズのBOXアートはホント芸術品ではないかと思います。素晴らしい。




作製ですが、主に使用したキットは
・頭部、スパイクアーマー:BB戦士ザクⅡ
・胸部、胴体、腰部、肩部、足:HGUCザクF2
・前腕、脚部、ランドセル、シールド:MSVザクキャノン1/144
となっています。

ボディーの基本は砂ザクと同じようにHGUCザクF2を使用しました。
胴体の工作は似通ったところがありますので(と言っても作業の進め方が同じなだけで、やっていることは異なるのですが...)、砂ザクの作製記もご参照ください。


1.頭部

 まずは頭部です。
 砂ザクの場合はものすごく簡単に言うと、BB戦士のザクの頭をリファインして、アンテナを付けたら砂ザク、という感じでしたが、ザクキャノンの場合はBB戦士ザクⅡとはまったく異なる頭部なので、工作にはかなり難儀しました。

 作業としては、まずはBB戦士のザクの頭部パーツをベースに、気に入るザクの頭を作ることから始めます。
 この辺りの作業は砂ザクの作製記をご参照ください。

 で、出来上がったところが下記画像です。向かって右がリファイン後の頭部となります。
 



 ここからザクⅡ→ザクキャノンへの改修を行います。

まずは、ザクキャノンの頭部には動力パイプがありませんので、パイプ基部を切り取って、プラ棒で埋めます。 




 続いて、作業性その他もろもろの事があり、頭部を上下にモノアイレールのところで切断。
 ザクキャノンの特徴である口(鼻か?)の歯(?)の部分の受けを作ります。
 まずは口(鼻?)の部分を切り離します。 
 そのあとで、先に動力パイプを埋めた個所に鋸を入れ、中身を切り離して凹みを作りました。
 これを頭部に再接着する時に1mmのプラ板をかませて、口(鼻?)を延長しています。
 合わせて、モノアイレール下部の正面の凹みをプラ板で埋めるように接着。

 さらに、後頭部の動力パイプ受け部をごっそり削除しています。




 歯(?)の作製です。
 エバグリの確か(たぶん)1mm厚のプラ板に、薄いプラ板を挟んでシイタケを作ります。
 これを口の角度に合わせて斜めに削り落として、歯の形状を作製しました。




 作った歯を口(鼻か?どっちでもいいのですが...汗)に仮取り付けして、取り付け具合などを調整。
 さらにここで、口横のダクトを作製しました。このダクトがザクキャノンの特徴でもあり、厄介なところ。
 パテを盛って、削り出してダクトを作るという手段もありますが、私にはそんな技術が無いので、プラ板の組み合わせでそれらしい形状を作っています。

 エバグリの凹プラ板の適当な大きさのものをチョイス(ここでは265番)し、先端を斜めにカット。
 そこに薄いプラ板を被せて、いわば筒を作ります。
 それを口横に張り付けて、あとは強引にエポパテで隙間を埋めて、なじむように後はひたすら&慎重にペーパ掛け、というなんとも技術が無いというか、芸がないというか、力技でクリアしました。

 (最初はこれを貼り付ける位置を間違えて一苦労しました。事の顛末はその部分の作製ブログを参照ください)

 頭頂部のメインカメラは、FAガンダムを作製した時のBB戦士ガンダムのジャンクから拝借。
 接着面のRが合うように削り込み&形状変更して使用しています。
  



 続いて、全周囲モノアイのレール部分を作製。

 まず、後頭部の動力パイプ受けを削り落とした後の穴は、プラ板とパテの裏打ちでカバー。

 大よそのあたり線を入れた後は、ガリガリとのこぎりとナイフを入れてモノアイの窓を作製。プラ板で支柱を作ると、特に後頭部は微妙なRの再現が面倒そうだったので、キットのパーツをを残すようにプラをカットして支柱化しています。
 あまり綺麗に作業できなかったので、よく見ると支柱はガタガタ・グニャグニャです(汗) 
 



 頭頂部パーツとのすり合わせ。頭頂部の位置を少しだけ前に出しています。それにより発生するでっぱりは強引に削り込んで対処。




 後頭部の後方カメラも、先のガンダムのジャンクパーツから無理やり作製。形状が完全にオリジナル化しています(汗)。
 アンテナはプラ棒を2種類使用し、適当に作製しています。







2.胸部

 胸部は、砂ザクと同様にF2ザクの構造を利用して、分割して改造作業を行いました。
 F2ザクの構造はこういった作業がやり易いですね。

 下の画像は、F2ザクの胸部を組み上げたものです。
 



 まずは中央部の分割と幅増し作業。
 砂ザクと同じに、3分割して、前に2mm、後ろに3mmの厚み増しをしています。
 



 キャノンの胸部中央は3つの形に分かれています。上部平面部、中央R面部、下部C面部。
 これに対応するために、F2ザクの胸部中央を加工します。
 
 まずは上部を切り取って、上部平面部を作るベースをプラ板で作製。
 その上部平面部と中央R面部を仕切るプラ板に大体の形でRをつけ、あとで中央R面部を作るガイドにします。
 また下部C面部を作るために、F2ザクのコクピットハッチの凸形状は削除しています。 
 


 胸部中央の作業はここでいったん止めて、先に左右の肩ブロック部の厚み増しを行います。


 肩部分はプラ板による内側、外側それぞれ1mmの幅増しを実施しています。
  



 続いて、F2ザクの特徴である胸部肩ブロック部のR面をプラ板でフタして、キャノン風の直線に変更します。
 この時に、肩ブロック凸部前面(言葉だけだとわかりにくいですね- 汗 キャノンだと胸のダクトが付く所のこと)に1mmのプラ板を貼って、肩ブロック部のR面をカバーするために上から貼り込むプラ板の位置ゲージとしています。



 肩ブロック凸部前面に張り付けたプラ板を削り込み、胸部のダクトスリットをはめ込む場所を先に作ります。
 



 胸部中央の3層構造を作り込みます。

 まずは胸部の中央部R面を作るために、R面の癖をつけたプラ板を貼り込んで確実に固定。また上部平面部との境の部分には、先に付けたゲージ用のプラパンに沿う形状で1mm厚のプラ板を貼り込み、R面のプラパンと合わせてR形状に形状出し。
 さらに下部C面部を作るために、薄めのプラ板で形状を適当に調整して貼り込みしています。

 また、左右の肩ブロック部は分割した前後をプラ板でつないで、中央部の左右にハマるように調整しています。
 



 胸部中央の各プラパン隙間をエポパテで埋めて、全体の形状を再調整。



 このあと、左右肩ブロック部の胸部ダクトスリット位置をナイフでくり抜いて、スリットを取り付けられるように加工しています。


 左右肩ブロックの胸部ダクトスリットを作製。
 エバグリのプラ板を重ねてスリット化して、形状調整し、上記の加工部分へ裏から貼り付け。




 中央部の上部平面部に貼り込む凹凸ディテールを作製。
 エバグリのプラ板を適当に切って、ベースのプラ板へ貼り込んでいます。




 おおよそ工作の完了した胸部。
 



 続いて胸部の動力パイプ基部を作製します。

 ベースはMSVキットの胸部動力基部パーツ。




 これを幅1mm増し、下方向に1mm増し、後ろから1mmの厚み増しします。上部凸部分もそれに合わせて厚み増ししています。




 以上の改修作業で完成した胸部です。





3.肩部

肩のパーツはF2ザクを使用していますが、そのままでは幅増しした胸部に対してバランスが悪いので、各面を1mmプラ板で厚み増ししています。




 続いてシールドですが、これはMSVキットの出来が素晴らしいので、そのまま採用しています。
 肩の接続軸の受け部は、可動性を少しでも確保するために、F2ザクのシールド受け部を移植しています。




 ザクキャノンのスパイクアーマーは独特の形をしているため、BB戦士ザクⅡ(F)のスパイクアーマーをベースに作り込みします。

 まずは、BB戦士のスパイクアーマーを2mm幅増し。




 これを形状変更+削り込みして、独特の形状を再現しました。



 画像にはありませんが、これに市販のスパイクパーツを取り付けて、その根元がアーマーと滑らかにつながるようにパテ、瞬着を駆使して、接着部分を追加工しています。



4.腰部

 腰部もF2ザクの構造を流用。
 左右に各1mmづつ幅増し。
 


 
 ザクキャノンは腰部の動力パイプがないため、フンドシを上に持ち上げて、腹部の冗長な部分が出ないように細工。
 フンドシは、F2ザクのラインより急な傾きを持たせるように角度変更し、厚み増しのためにプラ板を張り付けしました。




5.スカート部

 スカートのパーツもF2ザクを流用加工。

 動力パイプ基部が無い事から、フロントスカートの基部を改修するとともに、フロントおよび左右のサイドスカートの下部を適正な長さにカット。少し短めにしてみました。




 フロントの余分な凹みや穴をエポパテで一気に埋めました。




 腰部の幅増しによって、フロントとサイドの隙間が大きくなるため、サイド側でスカートの幅を調整しています。





6.脚部

 ザクキャノン独特の脚部はF2ザクパーツからの作製は相当厳しいため、ここはMSVキットの脚部パーツを使用しました。

 まずはザクキャノンの特徴であるフレアのスリットの作製から。

 キットのままだとモールドが甘くて、そのままではとても使えないため、いったんモールドを削って、開口しました。
 



 膝アーマーもキットのままでは使用が難しいため、いったん切り離して、別パーツとして加工します。
 



 先に切り離した膝アーマーの部分をプラ板で塞ぎ、長さを適当にはかって膝下でカットしています。



 切り離した膝アーマーを加工し、膝下をカットした脚部と大きさ、形状があうようにして、再度接着。
 また先に開口したスリット用の隙間に、エバグリの細いプラ板を均等間隔で突っ込んで接着。




 接着が乾燥後に、一定の角度を持たせながら差し込んだプラ板をカット、スリットを再現しました。
 またふくらはぎの内側がディテール的に寂しかったので、プラ板で外側のディテールと類似のものを作り、貼り付けています。
 


 
 外側はキットの動力パイプ受けのパーツをそのまま利用し、市販のモビルパイプとアルミ線で脚部動力パイプを再現しました。





7.足部

 足もF2ザクのパーツを流用加工しています。
 MSVキットの足を加工して使用するのにもトライしましたが、あまりにも工数がかかりそうなので断念しています。

 まずはパテでつま先などを裏打ちした後、つま先の形状を削り込みで変更しました。
 前面部分を平らに、またC面部分も削り込みで再現。
 足の上面も出来るだけ削り込み、薄く、平らに近くなるようにしました。
 



 また、足の特徴でもある、左右のダクトは、頭部の口(鼻?)付近のダクトと同じく、エバグリの凹みプラ板を利用して作製しています。




 幅が足の高さと合ってないのですが、このあと、エポパテで自然に見えるようにラインを作り、誤魔化しています(汗)



 画像はありませんが、この他に、足の甲のパーツの下部及び足首の取り付け部分を加工し、甲の高さを低くしています。(作業は砂ザクの足の甲の加工作業と同じです)
 


8.腕部

 腕はF2ザクとMSVのミキシングです。

 二の腕は、F2ザクの二の腕パーツをカットして使用しています。砂ザク作製時とはこのカット位置が異なりますが、こちらが正解かな。
 合わせて肩部の二の腕接続部分も短縮しています。




 前腕はMSVキットのパーツを使用しています。
 写真下のように幅を詰めて使用。
 内部にはF2ザクの関節機構を埋め込んでいます。
 長さは手首の部分を削り込むことで、MSVキットそのままの場合より少しだけ短くしています。
 (MSVはもともと前腕が短いのか、短縮加工しなくてもバランスがあいました)



 
 肘のプリンはMSVキットのものを削り落として、市販パーツに置き換えました。





9.ランドセル

 ランドセルはMSVキットをベースに、基本はそのまま使用しています。

 まずは基本取り付けの状態なのですが、正規の正中線位置では、砲身が大きい頭と干渉するので、頭とシールドの間を縫える位置にランドセルをシフトする必要があります。
 そうすると、下の画像のようにかなり向かって右に寄ってしまうので、このシフト分を解消する必要があります。




 シフトの手段はいくつかあると思いますが、今回もまた力技で構造物を切り離して左にシフトするという方法を取りました。

 まずは構造物の切り離し。中央の凸ブロックと下部のビックガン取り付け基部を切り離しました。




 左へのシフトに合わせて、正中線を出すためにランドセル本体を左へ2mm(3mm?)幅増し。




 プラ板でフタをして、切り離した構造物を再接着しています。




 MSVキットではビックガンの左右への回転機構は再現されているのですが、格納時の上下への回転機構がありません。
 今回はザクキャノンを格納状態で立たせたいため、左右への回転機構をオミットし、市販のジョイントパーツで上下の回転機構を適当に(本当に適当です...)作りました。
 (この辺りはその改造に至った経緯含め、ブログ本文のビックガンの作製部分を参照ください)




10.工作全体

 以上が主な改修工作の内容です。
 やはりF2ザクからザクキャノンを作り出す工作はかなりの作業量がありました。
 しかしながら砂ザクの時と同じように、F2ザクがきわめて改造作業しやすい構造を持っているため、個々の作業は比較的に簡単に進める事が出来ました。





11.塗装

 本体色は電撃ホビーのザクキャノン塗装方法の紹介記事をベースにしています。
 記事では凄くカッコいい塗装なのですが、なかなか同じような色合いが出せず、結果オリジナルになりました(汗)
 
 ・本体色:下地にマホガニー、上からサンディブラウンを4倍希釈でグラデーション塗装。
 ・肩、前腕、足:下地にマホガニー、上からダークイエローを4倍希釈でグラデーション塗装。
 ・フロントスカート、足甲:下地にダークグリーン、4倍希釈でオリブドラブ(2)を軽く。
 ・口、動力パイプ基部:あずき色
 ・アンテナ、動力パイプ:セールカラー
 ・ランドセル、ビックガン:ダークグレー
 
 本体はつや消しトップコート、シールドとスパイクアーマーにはそのつや消しコートに粗めつや消し材を混ぜて、少し粗めにコートしています。
 動力パイプは光沢コートを複数回塗布し、コンパウンドで磨いています。


■あとがき

 電撃ホビーに触発されて急遽作り始めたザクキャノン。
 もともとはモデサミ2には先の作例のグフカス+αで参戦、オラザクには砂ザクで行く予定でした。
 でも先の記事を見て、もうザクキャノンが作りたくて作りたくて仕方ない気分になったので、参加作品を組み換えて、オラザクにグフカス、モデサミ2に砂ザク&ザクキャノン、と参戦機体を変更した経緯があります。
 
 ザクキャノンはそれまではあんまり???で、アーケードゲームの”戦場の絆”をやっている時も気分的には絶対に選ばない、絶対NG機体だったのですが、今回の電ホの記事&この作製を通じて、「キャノン恰好良いじゃないか!!!」と大きく認識転換されました。
 マイナーMS、カッコいいです!

 次のSD作製ですが、もう少しザクシリーズをやってみようと思っています。
 候補の一番は、電ホの登竜門に掲載されていて、今回のモデサミ2でも展示のあった、平助さんのラルザクⅠです。カッコいいですよねー 電ホ掲載時からもう一目ぼれです。
 
 

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ザク・デザートタイプ MS-06Dが完成しました!

本作品は先日開催されたモデラーズ☆サミット2への参加作品となっています。

作製は着手が5月末、モデサミ向けにザクキャノンと並行作業していた関係もあり、完成までに約5ヶ月となります。実質的には2.5か月工作だったと思います。

モデサミでは多くの方に作品に対するご感想をいただき、本当にうれしく思っています。

同じくモデサミに出品したザクキャノンの作製記は、後日別途UPいたしますので、よろしくお願いいたします。



■MS-06D

























ちょっとグラデーションが汚かったり、シンメトリが出来ていなかったりと、突っ込みどころ満載ですが、ご容赦ください(笑)




■作製記

ザク・デザートタイプのMSVキットパッケージです。



MSVキット全般ですが、この箱絵がカッコ良くてモチベーションが上がります。


作製は、
・頭部はBB戦士のキットをベースに使用、
・胴体、脚部はHGUCザクⅡF2を改造使用しています。
・前腕はFGザクⅡのパーツをベースに流用、
・スパイクアーマー、ランドセル、ミニシールドおよび脚部のディテールは、MSVキットから部品流用&改造で対応しています。


1.頭部

 頭部はBB戦士ザクⅡのパーツをベースに改造対応します。

 もとになるBB戦士の頭部です。




 この頭部に対して以下の改修作業を実施。

  1)内部のモノアイ機構を後ハメ出来るように、底部をごっそり切り取っています。
  2)BB戦士の頭頂部分のハッチ機構を接着・オミット、パテで頭部裏側を裏打ちします。
  3)モノアイレールのひさし部分を約1.5mm分プラ板で厚み増しし、レールの高さ方向の幅を狭くしています。
  4)モノアイの支柱を切り取り、約1mmのプラ板へ置き換えするととともに、後方の窓の一部を塞ぎ、開口幅を狭くしています。
  5)このあと、頭頂部から前方にかけてひたすら削り、納得できる形へ変更。  



  6)頭頂の形状出しが出来てから、鼻のザクパイプの根元でいったん前後に2分割し、0.5mmほど付け根を延長するとともに、鼻(口)の角度を少しきつくしています。
  7)さらに口の部分に1mmプラパンを貼り付け、鼻(口?)の延長をしています。
  8)アンテナは1mmプラ板を積層し、適当な形に削りだしして作製。
  9)60mmバルカン砲はピンバスで少しずつ開口しながら、最後は棒やすりで整形しています。
    この画像にはありませんが、塗装直前にプラ棒から作り出した砲身をはめ込んでいます。
 

 続いて、砂ザク特有の縦筋の口を作製するため、BB戦士の内部モノアイ機構から切り出した口部分にエバグリの細いプラ板を張り付けて、縦スリット化しています。



 
 上記の口パーツをはめ込んだ状態です。
 鼻の上が△の凸形状をしていますが、このあとプラ板で裏打ちして平らに削り込んでいます。




 動力パイプは市販のモビルパイプに置き換え。さらに頭頂を削り込んで、バルカンの砲身以外はほぼ最終の形状となった状態です。





2.胸部

 本体のベースにはHGUCザクF2を使用しています。
 胸部構造が中央部と肩部分に分割されているので、改造が非常にし易く、SDザク作製の基本ベースとなっています。

 まずは胴体中央分を前後に3分割し、前に2mm、後ろに3mm幅増ししています。
 合わせて外側の肩部分のパーツも前後に分断し、あとで幅まし。
 



 両肩部分の加工です。
 内側、外側共に形状に合わせて、厚み方向にそれぞれ1mmの幅増しをしています。
 また、中央部分が肩部に一部食い込む構造になっているため、その部分だけ1mmプラ板で幅まししています。




 中央部分の前後の幅まし合わせて、肩部もプラ板で中継ぎして幅増し。




 また、中央部の構造がF2と砂ザクでは大きく異なるために、胸部構造を変更しないといけませんが、そのためまずはハッチ部分を削り取っています。




 胸部は3段構造になっているので、一番上段のところにはまずはエポパテで形状整形とボリュームアップ。
  



 肩ブロックの部分の形状が当然ながらF2と砂ザクでは大きく異なるので、プラ板で変更しています。 
 外側の厚み増し用のプラ板のラインに合わせて、プラ板でフタする感じです。
 また、胸部の中段部と下段部の作り込みのために、中段部以下のラインを整形しています。




 両肩ブロック整形後、どうにも中央部の特に上部のボリューム不足が気になったので、中央部前面をさらに分割し、胸部の上部のみ厚み方向に(確か)1mmのプラ板をかませて底上げしています。




 中段部には1mmのプラ板を張り付けて、それらしい段差を作りました。
 上段部にはこのあとプラ板一枚を被せて、さらに胸部のボリュームUPをしています。




3.肩部

 F2ザクの肩を使用しますが、そのままではボリューム不足のため、各方向を1mmプラ板で厚み増ししています。




 スパイクアーマーはMSVキットのパーツをベースに縦・横とも2mmずつ幅まし。
 ほぼBB戦士のザクⅡ(S)のパーツと同等の大きさにしています。




 スパイクは市販のパーツに置き換え。ただ、市販プラパーツだと砂ザクの鋭く細いスパイクのイメージが得られないため、ちょっと贅沢にアルミパーツを使用してみました。




 シールドもF2ザクのパーツをベースに使用しましたが、やはりボリュームが足らないため、幅を1mmプラ板でボリュームアップ。




 バランスを見ると厚み方向も足らないため、さらにプラ板でボリュームUP。




 最後に全体バランスを見て、長さの調整をしています。




4.腰部

 腰部もF2ザクのパーツを使用しています。
 胸部もボリュームアップに対応するために左右それぞれ1mm幅まし。




 いきなり出来上がりに近い画像ですみません(汗)
 フンドシを前に確か3mmほどプラ板をかませて、前に飛び出せています。またフンドシも角々した印象になるように削り込みで対応。 

 動力パイプ基部は、F2ザクの基部を簡単に平らに削り、そこをプラ板で覆っています。
 下のひだ(?)はプラ板で作製。
 塗り分けを考慮して、基部自体が腰部から分離できるようにしています。




5.スカート部

 スカートもF2ザクのパーツを使用。
 意匠的には砂ザクとF2ザクのスカートはかなり形状・分割位置が異なるのですが、まぁ雰囲気だけ合えば良いという適当なところで...

 長さの調整のために、上と中央辺りでいったん幅詰め。



 
 形状調整と長さ調整を兼ねて、下部を切り離し。




 腰部を幅増ししてるため、スカート間の隙間が大きくなっていることから、プラ板で適当に幅まし。
 中央部分は切り過ぎたのでプラ板で少し補正(汗)




 後ろのスカートは中央部のスリットを再現しています。F2ザクのパーツから中央部を削除して、エバグリの平プラ板を重ねて作った段差スリット板を、スカートの後ろからはめ込んで再現。
 また、横の幅増しをプラ板で実施。現物合わせの適当な幅増しです。 





6.脚部

 これもF2ザクの脚部パーツを流用。

 いきなり画像はカットしたところから始まりますが、ひざ下あたりでカットしています。
 どのくらいで切るのか?というご質問を良く受けますが、大体ひざ下あたりを目分量でカットして、その後に上部をヤスリで長さ調整しています。要するに適当にカットして現物合わせ、です(汗)

 今回は長さ詰めするとともに、軽く幅も詰めています(向かって右が幅詰め済み)。
 足首が上手くハマるように八の字で幅詰めしています。




 F2ザクの脚部パーツは、脚部本体と前部と大きく構造が2パーツに分かれています。
 この前部パーツを利用し、雰囲気だけの脛を作っています。
 フレアの上部を適当な位置でカットし、大きさを全体バランスで調整しています。
 さらに足首の開口を調整するためにプラ板でフタしています。

 また、ひざアーマーはMSVキットから流用。削り込みで一回り小型化、薄型化してから、上記の脛に嵌める形で取り付けています。




 ふくらはぎ側面に取りつく推進器は、MSVキットの脚部パーツから切り離し、このあと開口して別パーツ化。
 



 これを、ふくらはぎ側面のRに形状を合わせて取り付け。
 またふくらはぎ(後ろ)の推進器も、MSVパーツをR調整して取り付けています。
 (このR調整が結構厄介で、なかなか隙間が合わない。こういう所に技術の無さを感じます。えらい時間がかかった割には隙間だらけで、サフ時にかなり凹みました)




 側面の動力パイプもとりあえず雰囲気だけ再現しました。市販のモビルパイプとアルミ線の組み合わせです。




7.足部

 足はF2ザクのパーツを基本そのまま流用です。
 ただし足の甲がバランスとして高すぎるので、下部をカット。あわせて、足本体の取り付け位置の形状も変更しています。




8.腕部

 作業画像はありませんが、二の腕パーツを短縮。また形状を変更。
 合わせて、肩パーツの二の腕取り付け部分もカットして、短縮しています。
 前腕は向かって左のF2ザクのパーツ短縮したものではなくて、向かって右のようにFGザクの前腕を流用したものを採用しています。
 むろん前腕は短縮しています。 
 FGザクの前腕の内部機構を削り取って、F2ザクの関節接続機構を仕込んでします。




 FGザクの前腕のままだと少し細くて頼りない感じだったので、エポパテで厚みを増やしています。




 腕の全体バランスとしては下の画像のようになります。
 手はHGUCグフカスのパーツを流用。形状としては非常に優れています。これがあればザク系の握りこぶしはHDMを購入しなくてもOK!
  



9.ランドセル

 ランドセルはMSVキットをそのまま流用。
 ただし、上部の排気口(?)のスリットがグダグダで、かつ上下パーツの隙間が大きいため、これを削り取って、エバグリのプラ板を重ねて作ったスリットをはめ込んでいます。





10.全体

 大体の工作が終わった時点での全体写真です。
 基本はHGUCのF2ザクをベースにしていますが、多くの部分がプラ板に覆われてF2ザクのパーツはどれ???となっていますね。
 結構なんだかんだと工作量が多かったなぁという感じですが、ベースとしたF2ザクが構造的に非常に作業しやすいため、あまり大変だったという印象はありません。
 HGUC切り詰めでSDザク系を作製されるときは、F2ザクベースがお勧めです。 



 
11.塗装

 塗装は悩みました。どう塗っても納得できず、3回ほど塗り直していますし、乾燥不十分により下地がかなり浮き出してきているので、もとの色とは随分違うと思います。
 結果オーライなのですが、以下のレシピ的には役に立たないかもしれません。

 ・本体色:下地にマホガニー、上からダークイエローを4倍希釈でグラデーション塗装
 ・シールド、胸部、足の上部:下地にジャーマングレー、4倍希釈でチャコールグレーを軽く。
 ・足の下部:下地にジャーマングレー、4倍希釈でファントムグレーを軽く。
 ・前腕、フロントシールド:ダークグリーン下地で、オリーブドラブを4倍希釈でグラーデーション。
 ・頭部動力パイプ、腰部動力パイプ基部:あずき色

 本体はつや消しトップコート、シールドとスパイクアーマーには粗めつや消し材を混ぜてコート。
 動力パイプは光沢コートを複数回塗布し、コンパウンドで磨いています。

 初めてグラデーション塗装なるものにチャレンジしましたが、まぁ下手にもほどがあるー
 ビビッてしまい上手く手が動かない事もあり、キレにグラデーション出来ませんでした。
 次はもう少し上手く出来るようになりたいです。


■あとがき
 最初はオラザクに参戦させるつもりで作製を開始した砂ザク。途中からモデサミ参加品にターゲットを替え、ザクキャノンとの並行作製となりました。
 モデサミと言う華やかな場所には、ザクよりガンダム系の方が合うかな?とも途中で思いましたが、見ていただいた方々から沢山ご感想をいただき、ザクで良かったと思っています。
 少し頭身を上げ過ぎたきらいはありますが、なんとか砂ザクの特徴をSDに写し込めたのではないかと自画自賛(笑)しています。
 
 作製記の画像が多くなり、非常に重い記事になってしまいました。
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 次の作製記はザクキャノンになります。お時間あればまたお付き合いください。

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SDグフカスタム、完成しました!

1月の末からの取り掛かりでしたので、作業期間は約3.5ヶ月。標準的な作業期間で完成する事が出来ました。
2010年12月31日のSDνガンダム完成に続いて、2011年最初のSD完成品となります。

このグフカスは、5/14、5/15の静岡ホビーショー第22回モデラーズクラブ合同作品展にもって行きます。
いつもお世話になっているaspさん主催の「倶楽部ディフォルメ屋」にて展示させていただく予定です。
ホビーショーにお越しの際は見て行っていただけると幸いでございます。


 第22回モデラーズクラブ合同作品展
    日時:2011年5月14日・15日 9時~17時(15日は16時まで)
    会場:ツインメッセ静岡(静岡市駿河区曲金3丁目1-10 TEL:054-285-3111(代))
    展示:倶楽部ディフォルメ屋






■MS-07B-3 グフカスタム 























■工作内容

1.スタート

Gジェネレーションのグフキットの素組みです。
Gジェネだけあってなかなかパーツ流用には厳しい状況です。



Gジェネのグフカスはこの時点では入手出来ていませんでしたが、基本構成はグフ同じなので、目指す方向性には合いません。
既存の機体キットが使えないという状況から作製を始めました。

使用キットは、以下となります。
・HGUCグフカスタム
・BB戦士ザクⅡS
・三国伝黄蓋グフ


2.頭部

グフの頭部パーツがいまいち使えなさそうなので、すっぱりと諦めて、BB戦士ザクⅡからグフの頭部を作ることにしました。




「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」と言う声が聞こえてきそうですが、ザクの頭を削り倒して行きました。


もとになるBB戦士ザクⅡの頭部です。




内部のモノアイ可動機構を後ハメ出来る様に下部のくり抜き作業、また頭頂のハッチオープン機構を接着して、パテで裏打ちの下準備を行ったあと、削りにかかりました。
右隅に削りかけの頭部がチラ見で写っています。

グフの頭頂ラインを出すためにひたすら削り、削り、削り...


下の画像はざっぱに形状出しを行った頃です。




ザクⅡのモノアイ支柱を切り取り、グフ系のモノアイレールにイメージ変更するとともに、モノアイラインの前面上部にプラ板を張って、庇の出っ張りの凸を作りました。
またグフ特有の鼻面を作るために、まずはザクの鼻面の根元に切り込みを入れてプラ板を差込、角度を変更しました。さらに途中で切断して鼻をプラ板で約1mm延長しています。




さらに削り込んで、グフらしくなってきた頃の画像が下です。
このあと胴体作製などの作業が進んで来た時点でも、全体ラインバランスを見直しながら、頭部全体をさらに削り込んでいきました。




下の画像はほぼ最終形状に近い状態です。
頭頂部を後ろで切り離し、前へ1mmずらせています。



ここからさらに動力パイプは市販のモビルパイプに置き換えています。
アルミ線+スプリング+モビルパイプの3重構成で作りました。

またモノアイは定番の丸バーニアパーツ+Hアイズで構成しています。
丸バーニアパーツとHアイズは軽く削り込んで薄く加工しました。



3.胸部

頭以外は基本HGUCキットを切り刻んで使用しています。

まずは胸部ですが、幅、前後奥行きともにSDとしては寸法不足で、幅増しの必要がありました。

前後奥行きに関しては、前面パーツを生かすために、頃合をみてカット。



背面パーツについてもランドセル取り付け機構を生かせる位置で同様にカットしています。


肩位置を基準に、前面側で各2mm、背面で3mmほど幅増ししています。




幅横方向については、まず胸部肩ブロック内側で1mmほど幅増ししています。これに合わせて胸部ブロックの左右も1mm幅増しします。
胸部ブロック前面には工程の後のほうで0.5mmのプラ板を貼り付けて量増ししています。



胸部下のコクピットですが、HGUCでは皆さんご存知のようにここがクリアパーツになっています。
クリアパーツは全塗装後、最終組上げの時に胸部に取り付けています。


胸部肩ブロックは外側にも1mmプラ板を貼り付けてさらに幅増ししています。
また前面の突起部分にも1mmのプラ板を追加して、前面へUPしています。




4.肩

肩はBB戦士ザクⅡSの大型のスパイクショルダーをベースに使用しています。
これを取り付けるためにBB戦士ザクⅡの肩のパーツを切り出して、ジョイント部分を使用しています。




両肩つけるとこんな感じ。




ショルダアーマーのザクのスパイクを切り取り、小型のスパイクは市販のスパイクパーツへ置き換え、大型のスパイクは三国伝の黄蓋グフの肩パーツから切り出して使用しています。
さらに各スパイクは市販の丸モールドパーツ(丸バーニアパーツ?)でいったん受けて、ザクⅡのショルダーアーマーのスパイク跡を少し掘り込んで、この丸モールドがスパイクに少し埋もれるようにしました。




グフカスのマイナスモールドも、市販パーツをピンバスで掘り込んだ穴に取り付けて再現。





5.腹部

腹部はコクピット下でカットしておいて、胸部に潜り込むようにしてあります。
塗装後に胸部にオレンジのクリアーパーツをはめ込んでから胸部と接着しています。





6.腰

胸部を幅増ししているのと、脚部が大型化しそうだったので、この時点で腰も左右のスカート取り付け基部を左右それぞれ1mm程幅増し。




7.スカート

キットのままでは少し長すぎるので、まずは1mmほどカット。
フロントスカートも同じようにカットしています。
左右は脚部作製後に再度調整のために追加カットしています。たぶんトータル2mm程度縮めています。




腰部分を幅増ししたことで左右スカートの取り付け位置がずれ、スカート間が広がりました。これを補正するために各スカートの縁に0.5mm程度のプラ板を貼って、隙間を少なくしています。




後ろのスカートも幅増し。後ろは左右のスカートと密着するように幅増し量を大きくとっています。





8.腕

腕はHGUCキットそのままでは長すぎるので短縮加工しています。
二の腕をモールドのあたりでカット。
肩の軸も長すぎるので二の腕に合わせてカットし、肩に再接着。




前腕も手首のところでいったん切り離して短縮加工しています。
肩、手首が幅増した胸部、大型のスパイクアーマーに対して細く見えすぎるため、1mmプラ板で大型化しています。
前腕にも0.5mmのプラ板を貼り付けて、腕を全体的に太くしました。




9.脚

脚はキットのパーツのひざ下をカットして使用。
左右のパーツを足が納まるギリギリまで幅つめしています。
また、前面のパーツは裾の部分のみを切り取ってディテールとして使用しています。



写真にはありませんが、ひざのパーツは、元のキットのひざパーツから下の部分を切り取って小型に整形して脚部に取り付けています。


足の甲はキットのままでは高すぎるので、下部をカットしてバランス調整しています。
全体を見ながら複数回高さ調整をしました。
内部に、足側の取り付けダボピンを利用して固定できる受け凹みを取り付けてあります。





10.ガトリング

ガトリングガンはグフカスの外せない記号ですが、そのままではとてもSDには対応できません。

そのまま持たせると下の画像のようになってしまいます。




このままでは駄目なので短縮をはかりますが、短縮しすぎてもガトリングぽくなくなるので、短縮目標を肘を軽く曲げて、ガトリングが地面を引きずらない程度に置きました。



・砲身の基部側を1/4程度短縮。
・砲身の下部を切り取り、取り付け位置を変更。腕の取付け位置から見て砲身が前に出る量を減少。
・シールド周囲のガード部の砲身側(下側)を切り取って短縮。
 合わせて給弾ベルトの固定取り付け部分をベルトが固定できるよう修正。
・給弾ポットの長さを1/4程度短縮。
・給弾ポットの取り付け位置を内側に移設。
・給弾ベルトの左右を1コマ分それぞれ切り飛ばし、ベルトの長さを調整。



11.全体

改修途中ですが改修の全身像です。



作製は行きつ戻りつの部分も多いため、さらに細かい内容はブログ記事を追っていただけると幸いです。



12.サフ





13.塗装

塗装はパステル調のきれい目の色合いを目指しましたが、どつぼに嵌りました。

・本体うす青:ホワイト大量+コバルトブルー少量+パープル極少量 
・本体濃い青:ホワイト大量+コバルトブルー少量+パープル少量  

 比率はすみません、もう適当です。最初は比率をメモして調合しましたが、いったん塗ったあと気に入らないので、それをベースに現物合わせて再調合したので...汗)

・胸部、ソールのグレー:ジャーマングレー
・間接グレー:ガンダムカラー MSグレージオン系
・武器グレー:エンジングレー

胸部、ソールのグレーは少し濃すぎました。もう少し明るいグレーの方が合っている思います。あるいはミッドナイトブルーをつや消しで白っぽくしたものとか。
パステルでまとめる色バランスは難しいなぁというのが今回の印象。
モノアイの赤、コクピットハッチのオレンジが差し色として存在してたので何とか色合いがまとまりましたが、逆に言うとこれらの色をどのように光らせるかがポイントなのかもしれません。 

・仕上げはつや消しコートを使用。

なおモビルパイプは光沢クリアを厚めに吹いて、コンパウンドで磨いています。
またモノアイ、コクピットクリアパーツ、ガトリングガンレンズは裏面を銀塗装の上、表面はクリアコートして、これもコンパウンドで磨いています。



■あとがき
水色と濃い青の独特の色の取り合わせが特徴のグフカスですが、どうもこの配色が苦手で、全体を白っぽい色に振りたくて塗装で工夫を、と作製の途中から考えていましたが、う~ん、難しい色の取り合わせになりました。

その機体の高い人気に伴い、SDでも秀作作例が多いグフカスですが、最新の優良キットHGUCのメリットを生かせた事とBB戦士ザクⅡからのグフ頭の削り出しの2点で、いままでの先達作例とは違う切り口での作品に仕上げることが出来たと思っています。

作製中は皆様に励ましのコメントを多数いただき本当にありがとうございました。





 

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SDνガンダム、2010年大晦日に完成しました。

作製開始が10/10、完成が12月31日なので、おおよそ2.5ヶ月。途中FAガンダムとの並行作製でしたので、実質は2ヶ月。
SDキュベレイに迫る短期日程での作製でしたが、キュベレイの場合はG.W.休みをフルに使えたので、印象としては今回のνの方が大変でした。

このνガンダムはSNS「模型大好き」の中部連合で開催している年末「負け犬レース」のお題となっていました。

 ※「負け犬レース」とは 
   SNS「模型大好き」中部連合の忘年会で行われている行事。
   忘年会のくじ引きで当ったキットを次の年の忘年会にまでに皆が完成させて、その忘年会で乾杯する目的の作製レース。
   ただし忘年会までに完成させないと、完成するまでHNに「負け犬」という冠を被せないといけない。
   キットは忘年会参加者が各自持ち寄り。何が当るか当然くじ引きが終わるまでわからない。

作製期日となる忘年会は2010年11月末でしたが、結局それには間にあわず...
年内までは「負け犬」を免除される執行猶予期間があるので、それまでには何とか完成をと思い、突貫で仕上げました。
最後は相当慌てての作製だったので、かなり粗が目立つ完成となり少し残念ではありますが、約束に間に合わせるという大目標(執行猶予期間ですが...汗)はなんとかクリアする事が出来て、ホッとしています。
(ギリギリ年が越せました)




■RX-93




















■作製記

1.「負け犬レース」スタート

 負け犬レースでお題に割り当てられた(くじ引きの結果)はHGUC νガンダム。
 世間では良キットとの評判です。普通に考えれば引き当てた時点で”ラッキー”なキット。
 でもこれをSD化しようとすると...(汗)



 作製方針ですが、負け犬レースの趣旨である「忘年会までに引き当てたキットを作製し持ち寄る」という事を考えると、出来るだけ他キットの流用は避けるべきと考えました。
 頭部はBB戦士に依存するとして、それ以外は”全てこのHGUC νガンダムのキットからパーツを生成する”というマイルールを決めて作製スタート。 



2.BB戦士 νガンダム
 
 頭部ベースとなった(?)BB戦士νガンダムです。
 作製スタート時はどうも頭部の印象が良くなくて、大幅にいじる事にしました。
 ただ、あとで出てきますが、頭部をさんざん弄り繰り回したあげく、結局あまり満足できなかったことを考えると、このBB戦士の頭部に定番加工を施した程度で使用すれば良かったかもとちょっと後悔しています(汗)



 今見ると(汗)、νの特徴を捉えた良いキットだと思います...



3.初期検討

 ベースになったHGUCに頭部を乗せて観察。



 この時点で想定される課題は、
 ・頭部が気に入らない - νガンダムの頭部ではない →でも止めとけばよかった(汗)
 ・胸部のインテークに至るラインがSDには不向き-大幅改造必要。
 ・脚部が心配 -シンプルすぎ → この心配当りました。
 ・多分、足がデカ過ぎて話しにならないのでは... → これも当り。
 
 それぞれの課題は作製中に解決する事にして、期日も無いのでとにかくGO!
 (手を動かさなくてはその先にある課題も出てこない。何よりモノが完成しないので)



4.頭部

 さて、頭部です。
 手元の設定画や色々なイラストの資料とBB戦士の頭部を比較すると、
 BB戦士の頭部は、
 ・ヘルメットが卵形過ぎる。
 ・ひさしのラインが省略しすぎ。 
 ・フェイスマスクのラインが違う- 幅、長さ
 ・バルカン砲の角度と形状が違う
 ・左右ダクトの位置が違う
 ・メインカメラとアンテナ基部の位置関係が違う
 う~ん、、、、

 どこまでやるかはともかく、まずは定番のフェイスマスク切り離し加工から...
 (下写真の上段向かって左)
 大概はこれでSDの可愛いにカッコいいの要素がプラスされるのですが...

 続いて作業は各ダクトの開口へ
 左右ダクトを切り離し、開口。あとでプラパンでスリットを再生しています。
 (下画像の上段むかって右)
 またヘルメットの頬へのライン、ひさしのラインを修正(同画像)
 さらにフェイスマスクを下に1mmほど延長し、顎鬚(?)の部分を生成。
 また前面にエポパテを盛り、前面のラインを変更。
 フェイス基部の赤いパーツの顎鬚部分を下へ延長しています(下段向かって左)。
 その上で開口のため切り離したダクトをプラパンで再生。左右ダクトの位置も元の位置から前方へ動かしてています(下段向かって右)。
 なお、写真では分かり難いですが、ヘルメットの前後割りのところで少し隙間を開けて(1mmほど??)その間にプラパンを突っこんで前後に幅増ししています。 




 つづいてバルカン砲。 ※画像は上記作業と前後しています。
 
 太くて設定と角度の違うバルカン砲(下画像の上段向かって左)
 これを削り落としました(上段向かって右)

 削り落とした跡をエポパテで一旦埋めて、そのあと丸ヤスリで適当に丸溝を掘り込み。
 その溝に2mmのプラ棒をセットし、バルカン砲の砲身基部としています。
 で、それにペーパをガリガリかけて適当に形状出し(下段向かって左)
 最後に1.6mmプラ棒に穴を開けて砲身として取り付けました(下段向かって右) 
 


 各部のシンメトリーを再調整して頭部改造終了。
 マスクの口ひげの部分など、まだ左右非対称+曲がっていて、完成したからも気になる事、気になる事...(汗)



 う~ん、作っては見たものの...会心の出来ではないですね。
 もっと別のアプローチがあるように思います。
 


5.胸部

 さて、続いては胸部の作業内容です。

 νの胸部は胸部インテーク(?)、ダクト(?)へ向かった急激にRを描いて落ち込む構成になっていますが、これがSD化する際に厄介な点です。
 (下画像の上段向かって左)
 SDでここまま使用すると胸部が縦長になり、バランスが崩れる大きな要因になります(ここポイント)。
 そこは大工事覚悟で、胸部左右ブロックの角度変更を実施しました。

 まずは胸部を三つのブロックに分割(上段向かって右)。ハイパーカットソー、重宝しています。
 さらに左右のブロックを更に加工します - 前後割りになっているパーツの前パーツ部分を更に2つに分割(下段向かって左)。
 これら分割したパーツを、インテークが前を向いて、胸部上面の角度が緩やかになるように位置決め(下段向かって右)
 


 位置決めが終わったら、適当に接着。
 胸部幅方向がSDとしては足らないので、補強もかねてプラパンを左右に貼り付け形状出し。
 また左右ブロックの角度変えに伴い、中央ブロックも少し傾きを見た目緩和させようと、上部にプラパンを貼り付け、角度変更しています。
 前面にはプラパン1.2mmを貼り付けブロックの大型化を実施。
 (以上、下画像の上段)

 写真にはありませんが、インテーク下の形状が参考にしたνガンのイラストと異なっていたので、その部分を切り取り、プラパンで形状出ししています(画像下段)。
 また胸部上面にプラパンで気持ちディテールUPしています。



 前記作業中に胸部のカメラを切り離していましたが、すっかりその再生を忘れており、本サフ吹いた頃になって慌ててプラパンの張り合わせで作製していました(汗)
 




6.腹部

 腹部は上下端を切り離し、腰接続のポリキャップが許す範囲まで削り込みました。
 腰とはPCで接続ですが、上半身とは力技で接着です(汗)





7.腰部
 
 腰はνガンダムの腰パーツから、股間の軸を切り飛ばし、市販ボールジョイントのパーツへ置き換えています(ここはマイルール非適用です...汗)

 その上でフンドシとフロントスカートを加工。
 フンドシの連邦Vマークが入る部分がSDにしては長すぎるので、ここにあたる部分を短縮加工しています。
 一度切り飛ばして、短縮し、プラパンで形状、ラインを整えています(下画像の上段)。
 
 続いてフロントスカートですが、幅がSDとしては不足しているため、左右に薄いプラパンを貼り付け幅増し。この際に途中の窪みのところに関して、元のディテールを切り飛ばし、このプラパンで形状再生しています(同画像の中段)。
 
 これらの作業の後、全体バランス見てスカートの長さを僅かに短縮しました(下段)。
 




8.脚部

 ここも課題でしたが、頭部に続き難航したところです。
 
 キットの膝下パーツを加工して使用する方針でしたが、いざそれを切り出してみると結構デカイことに気がつき、ちょっと作業の手が止まってしまいました。(下画像の上段)。
 さらに構造がシンプルなので、ごまかしが効かないのも大きな問題でした。
 
 これらに対し、前後に幅詰めしたり(同画像下段)、脚部の内部の軸に対して、きっちり位置決め出来るように内側にガイドを設けたりと、あれこれ工夫してなんとか使用できるようにしましたが、100点満点には程遠いです。
 これももっと違ったアプローチがあると感じています。




 脚部左右には紺色のふくらはぎスライスターがつきますが、これもキットのままではデカ過ぎて使用できませんので、パーツから適切な大きさになるように切り出しを行いました(下画像の向かって左)。
 脚部が弧を描くようなR形状になってるため、この切りだしたパーツをそれに沿うようにR加工したり、位置決め用のボスをつけたりしています(向かって右)。
 膝のアーマーは切り出したアーマーをこれ小型化の作業した上で、ある程度角度を持たせて脚部パーツへ取り付けています(同画像)。
 また画像はありませんが、リア側には、ふくらはぎスライスターのカバーをこれも適当にR形状に沿うように加工した上で、ディテールとして取り付けています。





9.足

 スタート時からその大きさを懸念していました。

 BB戦士とHGUCのキットの足をそのまま履かせた時の比較です。
 どっちにしてもバランス的に上手くありません。




 マイルールに則り、HGUCパーツを最適化する作業を実施。

 問題は、
 ・前後に長い
 ・厚みがSDの頭身に対してあり過ぎる。
 の2点なので、上下厚みを途中分割して削ることで、両方の問題に対応出来るように進めました。

 まずは足のパーツをかかとのラインで水平に上下分割。
 上下それぞれをヤスリで削り、全体として厚み短縮しました(下画像の上段)。
 削っていくと下パーツのかかとの部分あたりが上パーツの長さと合わなくなってくるので、かかとを一旦切り離し、この部分で上下パーツの大きさ・位置合わせを実施(中段)。
 結果、前後の長さの短縮と厚み短縮が同時に達成できました(下段)。
 向かって左がキットの足、右が加工した足です。 
 


 この状態でバランス確認しましたが、甲のパーツはいじっていないので、まだ甲高の印象が残っています(下画像の上段)。
 そこで甲のパーツの各面を一旦大きく削り、周辺をエポパテでスリッパの形状にあるように現物合わせして、無理やりですが甲高を解消しました(下段)。



 最後に、脚部の隙間から足首が見えるので、キットの足首パーツの一部を流用して目隠しを作りました。





10.腕

 腕は定番の二の腕短縮と、同じく前腕の短縮で済む予定だったのですが、νの関節構造が今までのHGUCと異なっていてちょっと工夫が必要でした。
 νは、肘関節から凸、肩軸からも凸で、これを二の腕内部のPCで受けるという構造なので、単純に二の腕を短縮すると両軸の凸を受けきれなくなって保持力に問題が出ました。
 そこで構造を全面変更- 肘関節の凸をPCの受けに変更し、肩軸の凸をPCにあう太さに置換え。
 これにより所望の長さのバランスにする事が出来ました。





11.武装

 νの特徴である背中のバズーカとシールドを作製しました。
 そのままではとてもバランスが合わないので、適当な位置で切り刻み短縮をかけています(下画像の上段左右)
 で、適当な大きさ、長さになったら再接続(下段)。
 


 ライフルは....まぁビバ素立ちなので...そのうち作ります...多分 (汗)



12.改造全身

 前述までが改造の凡そなのですが、結構バランス出しに苦労しました。
 
 下は作製途中の画像なのですが、ホントにこれ完成するのか、、、と悩んでしまっている頃の物です。もうグダグダのバランスですね-



 普段はこのような状態からあちこち弄ることで少しづつ良くなっていくのを楽しむのが作製後半の醍醐味なのですが、今回は期間的余裕がなかったのでプレッシャーでしかありませんでした。
 ホント、適切な作製期間は取らないと作る事でストレスが溜まってしまいます。

 で、突貫であちこちいじりまわして改修がほぼ完了した(見切った??..汗)頃がこちらの画像。





 なんとかギリギリ見ることが出来るこのレベルに持って行けてホッとしました。
 この手前ぐらいで結局「負け犬レース」の本戦時間切れとなり、未完成のままSNS「模型大好き」中部連合の忘年会に臨むことになったのですが、持ち込んだ作り掛けの作品に対して「模型大好き」中部メンバーと東海組の皆さんから暖かいご感想、コメントをいただき、ずいぶん気持ちが楽になりました(ありがとうございました -実は”投げ出しちゃおうかな~”なんてチラリと頭の片隅に浮んでましたので...)。



13.マイルール成果

 さて、頭部以外はHGUCを使用するというマイルールの成果は下の画像の通り。
 今までに無い位の画期的なHGUCパーツ使用率になりました。80%以上は使っていますね。従来は多くて30%くらい...(汗)



 前回のFAなんかに比べると圧倒的にエコなSD作製でした。



14.サフ

 サフ画像です。
 忘年会には完成品を持ち込めませんでしたが、年内一杯「負け犬」執行猶予期間が与えられたので、この前の工程あたりから年末完成に向けて更なる突貫作業を行っていました。





15.塗装

 白部分:ガイヤピュアホワイトの下地の上にガンダムカラーホワイト(5)
 紺部分:ガンダムカラー グレー(5)
 黄色部:キャラクターイエロー
 赤部分:モザンレッド
 グレー:ニュートラルグレー

 仕上げはつや消しコート

 塗装は年末突貫でした。晦日、大晦日も塗装作業してました-
 白の発色がパーツごとに違うし、何度もやり直しだし、しかも夜中に窓全開でずっと吹きっぱなしだしと、ホント寒さで倒れるかと思いました(塗装部屋には冷暖房設備無し...)
 もう二度とこんな無理はやりたくないですね(笑)

 追い込まれすぎでスミ入れもグダグダだし、う~ん、ちょっと後悔。


 年末のこの時期、文句も言わず協力してくれた奥さんに感謝です。ありがとう。

 

■所感

 「負け犬レース」でくじ引きキットを受け取ってから1年。
 十分時間があったのに、結局、結局執行猶予期間を使用しての作製完了となりました。
 他のキット作製が長引いたとか色々あったのですが、作製時間の読みの甘さと手を動かさなかった事が原因の自業自得かと。

 「模型大好き」中部忘年会に作製したキットを持ち寄るという本来の趣旨を果たせずに申し訳ないです。
 今年の「負け犬レース」はそのような事が無いように頑張ります- お題は”00ガンダム”。頑張ります-

 作製期間、実質2ヶ月。
 やはりちょっと無理があったかなと思っています。
 もう1ヶ月うまく時間を使っていればもう少し納得のいった仕上がになったかと。
 特にνガンダムは人気のある機体なので、νガンダムファンの方のお叱りを受けそうな気がして...せっかくの機体&キットのポテンシャルを生かしきれなくてすみません。

 まぁそれでも年内完成したので良しとしましょう!!

 最後になりましたが、作製期間中に励ましのコメントをいただいた皆様、ありがとうございました。
 

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第13回全日本オラザク選手権、1月号のHJで結果発表されました。
私もSD部門に参加させていただきましたが、結果は1次審査通過!
望外の喜びでございます~

ポイントをみると、銅賞まであと1ポイント、銀賞まであと2ポイントの次点。
我ながら惜しかった-
しかしながら、あと僅かでも入賞に届かないと言う事は、結局は作品に何かが足らなかったと言うことかと。それが何なのかよく考えてみて今後に活かしたいと思います。

さてお仲間の結果ですが、SD部門金賞はあのiyo_08さんのHi-ν
もうぶっちぎりの凄い作品です。
投稿時からこれは金賞だろうと思っていましたが、案の定。
どうやったらあのバランスとディテールを両立できるのか今度お会いする機会があればお聞きしたいです。
iyoさん、本当におめでとうございます!

また同じくSD部門では5月静岡組の辛味teaさんが1次審査通過!
おめでとうございます!5月の静岡では並べましょう!

さらにSNS「模型大好き」の仲間からも1次審査通過の方々が。
ガンプラ部門でsadaさん。あの激戦区で1次通過。流石としか言い様がございません。
ディオラマ部門でR☆トータスさん。実写ばりの作品。カッコイイデス。
おめでとうございます!

紙面をみると、お仲間や名前を存じ上げている方々が多く、楽しいオラザクになりました。



さて、参加したSDザクですが、4月に作製したMS-06R-1Aにザクバズーカを持たせました。
あの伝説の「HOW TO BUILD GUNDAM 2」の1/100 06-Rのイメージで、右手でバズーカを握り締めている感じをSDで再現してみました。


オラザク投稿の写真を、オラザクVer.として完成品ギャラリーに再UPいたします。


■MS-06R-1A オラザクVer.

























バズーカはHGUCのパーツを前後短縮および持ち手短縮しています。
写真にはありませんが照準器にHアイズを薄々加工してはめ込んでいます。






握る手はHDMをバズーカにあわせて形状変更。不自然にならないように気を使いました。
逆の左手ですが、最後の最後まで握り拳でいくか、加工した平手で行くか悩みました。
右手で何かをグッと掴んだ時に左手はどうなるのが自然か、そんな点で悩んでましたね。


本体の作製記(+旧撮影分)は以下にあります。
お時間がある方はご覧いただけると幸いです。

「SDザク MS-06R-1A 完成 」



■あとがき

今回の一番の思い出は、撮影→印刷にメチャメチャ時間がかかった事です。
思ったようなイメージで撮影・印刷出来ない。写真撮影の難しさと言う物を初めて経験しました。
(露光って何?、何で印刷色と画面色が違うの??という初歩的なところからトライ)
ホント気持ち悪くなるまで色々悩みながら試行錯誤しましたが、最後は妥協。
この辺りも拙かった所かもしれません。


HJの発表紙面の審査総評で、上原先生が「SDは元気があり見ていて気持ちが良い」との趣旨のコメントをされていて、SDに関わる者としてすごく嬉しかったですね。


今回、初めてオラザクに参加しましたが、その過程も含めすごく楽しめました。
(かなり悩んだところもありますが)
また次の機会があれば参加してみたいです。


最後になりましたが、当初、参加そのものをあまり意識していなかった時に、参加への背中押しをしていただいた とと。。。さん、ありがとうございました!








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SDフルアーマーガンダム FA-78-1 完成しました。
コンペが公開されたので、こちらでも作製記含めUPさせていただきます。


このFA-78-1は、千葉しぼりさん主催の「千葉しぼりコンペ2nd THE CANNON」 ”キャノンコンペ”に参加させていただいています。
素晴らしい作品がひしめき合っているので一見の価値あり、です。
(SD FA-78-1は埋もれてしまっていますので、探してください...)
※下のバーナーからコンペ会場に飛ぶようにしてあります。





キャノンコンペを主催、運用された千葉しぼりの皆様、このような素晴らしいコンペを開催していただき、本当にありがとうございました。


さて、今回多数の凄腕モデラーさんが集うコンペに分不相応にもエントリーしてしまったので、作製はかなりプレッシャーでした。
作製スタートが5月末。完成まで約5ヶ月の長丁場となりました。
ベースとしての”中の人”RX-78-2と”外の人”FA-78-1の2重作製となったので、従来の作製より大幅に作業量が増えています。

腕や足は差し替え式にしましたが、出来るだけアーマーを着脱できる機構とし、FA-78-1とRX-78-2の両方のバランスをSDとして両立させる事を狙った作製のため、バランス取りが大変でした。




■FA-78-1 & RX-78-2



































■作製記

FA-78-1とRX-78-2の両方の作製記になるので、記事を分けて作成しています。

1.RX-78-2作製記 → 「SDフルアーマーガンダム FA-78-1完成 (2/3)  中の人RX-78-2作製記」

2.FA-78-1作製記 → 「SDフルアーマーガンダム FA-78-1完成 (3/3)  外の人FA-78-1作製記」

クリックいただくとそれぞれの記事に飛びます。


■あとがき

最初は余裕綽々の日程で作製を開始したのですが、最後はコンペ締切日を睨みながらの秒読み作製でした。
RX-78-2のバランス出しに結構時間がかかってしまったのが原因ですが、時間をかけただけあって、Oガンダムの頭部をまるっと使用する作製や全体バランス取りなど、工夫したところが結構上手くまとまったと自画自賛しています(汗)
凄腕キャノンコンペでは超絶作品に埋もれてしまってますが、自分では持てる技量は全部出せたと自己満足しております。

長丁場の作製に耐えられたのは作製中の記事に対していただいた暖かいコメントやアドバイスのお蔭と感謝しております。ありがとうございました。

最後になりましたが、改めて千葉しぼりの皆様、キャノンコンペの開催・運営、ありがとうございました。


また、この後の作品は既に作製中で、νガンダムに取り組んでおります。
これまた納期が厳しく、冷や汗をかきながらの作製です。
またよろしくお願いいたします。

長文、最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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SDフルアーマーガンダム”中の人”RX-78-2の作製記となります。

作製記は、”中の人(=RX-78-2)”と”外の人(=FA-78-1)”に分けてあります。
FA-78-1の作製に関しては「SDフルアーマーガンダム FA-78-1完成 (3/3)  外の人FA-78-1作製記」にありますので、ご覧ください。

また、完成品画像はこちら「SDフルアーマーガンダム FA-78-1完成 (1/3) 完成画像」にありますので、あわせてご覧いただければ幸いです。


※今回FAの”中の人”と”外の人”の2重作製なので、画像が従来に比べて極端に多くなっています。このため完成品画像と2つの作製記に記事を分けました。




■スタート

BB戦士フルアーマーガンダムです。
なかなか良く出来たキットで、これをこのまま気合を入れて丁寧に作るだけでかなり良い作品が出来ると思います。
今回は従来からのUCバランスにするために、やっぱりHGUCとのミキシングを行いました。




このキットの”中の人”です。このガンダムも良い出来で、SDとしてはかなり秀逸なキットだと思います。






■使用キット

BB戦士フルアーマーガンダム
BB戦士Oガンダム
BB戦士200番ガンダム
BB戦士ガンダムNT-1 

1/144MSVフルアーマーガンダム
HGUCガンダムVer.G30th
HGUCガンダム




■頭部

SDは基本、顔が命です。
せっかく1/60に相当する大きさの頭部が乗っているのですから、顔にこだわりたいところ。
先のBB戦士のフェイスもレベル高いのですが、RX78としての精悍さがもう少し欲しいとの思いで、フェイスを工夫する事にしました。

現時点で手元にあるRX78系の頭部です(フリーダムは比較のため)
向かって左がBB戦士フルアーマーの頭部。右へ行ってアレックス、次がOガンダム。




フルアーマーの頭部とOガンダムの頭部比較です。
(Oガンダムが乗っかっている胴体は無視してください)



Oガンダム、最新のキットだけあって頭部の出来は最高です。
目の下の隈取もバッチリですし、ひさしのラインもシャープで精悍な感じがします。


色々考えましたが、頭部ベースをOガンダムにする事にしました。




まずは定番のフェイスマスクとヘルメットの分離工作。
なおこの後、ヘルメットの下からフェイス部を挿入するアトハメ加工を実施しています。



左右ダクトは、BB戦士フルアーマーに2個付いている(白と緑の2個付き!)RX78頭部(白)から拝借。
ともに切り出してダクトの付け替えをします。
またRX78のダクトはこの時点でスリットを開口しました。



まず簡単にダクトを取り替えた後の状態が下の写真。
かなり精悍です....精悍なんですが、どうもOガンダム臭い。
この時点でRX78とOガンダムは似て非なるものだと認識しました。
この後はいかにOガンダム臭を消すかが頭部のポイントになりました。




頭部のOガンダムディテールを消して、ダクトを前後のパーツでつなぐと同時に、頭部を取り巻く凸部分のラインをエポパテで変更しています。




Oガンダムにはバルカン砲がありませんので、この穴をピンバスであけています。
また、ヘルメットひさし部分のラインおよび頬当てのライン、顎鬚(舌)のラインを少しづつ様子を見ながらペーパがけしてライン変更。
頭頂部のメインカメラもパテで裏打ちして削り込みし、OガンダムのラインからRX78のラインへ形状変更しています。



おおよそ大きな作業は上記の内容ですが、この後から
・フェイスマスクのラインをペーパを当てながら微修正
・頬当ての下側ラインを角度変更
・ひさしを少し削りこみして、正面から見て目が大きめに見えるように調整
・アンテナ基部位置を上へ...etcetc
Oガンダム臭さを消すために、フルアーマーの作業に入った後も頭部・フェイスは何度も何度もライン修正のペーパを当てています。
最終のフェイスはフルアーマーの全身像を参照してください。



■胸部・腹部・腰部

胸部、腹部のベースにはBB戦士RX-78NT-1アレックスを使用しました。
また腰部にはHGUCVerG30thのパーツを使用。
フンドシはSDに使用するには少し細いので、側面にプラパンを貼って厚みを増しています。




腹部はアレックスのままだと少し短い感じがしたので、最終的に1.2mmプラパン2枚で延長しました。




胸のダクトの形状がアレックスとRX78では大きく異なるため、BB戦士200番ガンダムの胸部前面ダクトを移植する事にしました。

このためにまずはコクピットハッチを切り取りました。
(写真向かって右の、コクピットハッチを切り出した写真は無視してください)



つづいて、200番ガンダムの胸部をバラバラに切り刻んで、胸部のダクト部分をパーツ化。それをアレックスの胸部へ干渉を調整しながら移植しています。
この際に発生する胸部上面段差をプラパンで補正しています。
(写真が無いので分かりづらくてすみません)

またあわせて200番ガンダムから涎掛け(黄色い首周りのパーツ)を持ってきて、アレックスの胴体に付くようにアレックスの胸部の首周りの掘り込みをしています。




コクピットハッチは、当初アレックスのハッチを追加工して使用するつもりだったのですが(写真向かって右)、上手く形状が出せなかったのでプラパンで新造しました(写真左)。




新造したコクピットハッチを取り付け、カトキ版RX78の様な胸部上部にあるダクトスリットを埋めて、胸部は下の写真のような感じとなりました。
また腰部のヘリウムコア当初HGUCVerG30thのパーツを使用していましたが、かなり小さく、SDとしてはバランスが悪いためHGUCのコアパーツと変更しました。



さらにこの後で、胸部側面に薄手のプラパンを追加し、僅かに幅増しをしています。



■脚部

脚部は色々悩んで検討しましたが、最終的にHGUCVerG30thの脚部膝下のパーツをベースにしています。
このパーツのふくらはぎの部分を切り出し、脛部分を一部カットして使用しました。
また関節の丸一文字パーツを切り取ってディテール部品として使用しています。



ソールは当初VerG30thを使用する予定でしたが、どうもMGVer2踏襲のまるまった形状が気に入らないのと、SDに使うには厚みがあり過ぎるという点から使用をやめ、HGUCのソールへ変更しました。
下記写真の向かって右がHGUCソール使用時です。こちらの方がしっくりくると思いますが、いかがですか?






■肩部・腕部

肩も悩みました。
BB戦士アレックスの肩パーツにプラパンで追加作業して形状変更したりと、色々トライしましたがどうもしっくりきませんでした。
RX78の肩は、最初のアニメ版からカトキ版、最近の静岡1/1版と様々な解釈があり、私の中でイメージが混乱しているのが原因ですね。
色々試した挙句に、VerG30thの肩をそのまま転用するのがベストと判断しました。
従来SD作製時、肩は大型化するのが常だったのですが、今回、小型の肩がしっくりくる初めての経験をしました。
なお、BB戦士アレックスの胴体に接続できるように軸を追加して使用しています。


腕は当初、二の腕、前腕ともにVerG30thのパーツを使用する予定でいましたが、これまたしっくりこない。
どうも前腕が細すぎることと、VerG30thは肘関節の機構が複雑で、SDとしては関節が間延びして見える点が原因と考えました。
試しに前腕をHGUCに変更してみたところ、その太さがちょうど良い感じで、また単純な関節機構も間延びして見えずにOK。
結果、HGUCの前腕と肘関節、肩との接続を工夫して、これを短縮加工して採用しました。
なお、二の腕はVerG30thを短縮加工して使用しています。

また、手はVerG30thがちょうど良い感じでしたのでそのまま採用。


下写真の向かって左が前腕にHGUC採用時、右がVerG30th使用時です。





■ランドセル

背面のランドセルにはVerG30thを使用。
幅が少しSDとしてはもの足りないので、中央で幅増ししました。





■中の人改修作業完了

前述のような作業を繰り返して、どうにか”中の人”RX-78-2を作り上げました。

Oガンダムの頭部をベースにしたことから、先達のRX-78-2作品とはまた違ったイメージに出来たかと思っています。

こうやって改めて見ると、アニメ版なのか、カトキ版なのか、静岡1/1版なのか、各部が入り混じって、”なんじゃこりゃ(怒)”とお叱りを受けそうですが、イメージ優先と言うことでご容赦ください(汗)





”外の人”FA-78-1作製記に続く
→「SDフルアーマーガンダム FA-78-1完成 (3/3)  外の人FA-78-1作製記」

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SDフルアーマーガンダム FA-78-1の作製記となります。

作製記は、”中の人(=RX-78-2)”と”外の人(=FA-78-1)”に分けてあります。
RX-78-2の作製に関しては「SDフルアーマーガンダム FA-78-1完成 (2/3)  中の人RX-78-2作製記」にありますので、ご覧ください。

また、完成品画像はこちら「SDフルアーマーガンダム FA-78-1完成 (1/3) 完成画像」にありますので、あわせてご覧いただければ幸いです。


※今回FAの”中の人”と”外の人”の2重作製なので、画像が従来に比べて極端に多くなっています。このため完成品画像と2つの作製記に記事を分けました。




■フルアーマーベース

改めましてベースになったBB戦士フルアーマーガンダムです。
各部装甲のパーツを流用加工しながら作業していきます。






■胸部アーマー

BB戦士フルアーマーガンダムの胸部アーマーをベースに使用しています。

とりあえず単純に”中の人”に取り付けてみましたが「これはパトレーバーか??」と思わせる様相。単純には流用使用できない事が分かりました。




今回のバランスに合うように、まずは胸部パーツをバラバラにしました。




BB戦士のミサイルハッチを切り取り、胸部左右の基部にしました。




コクピット部分の装甲はBB戦士胸部パーツの中央部分を幅増し、基部としました。




上記状態で”中の人”から取り外し、コクピットアーマー部分の延長作業および全体形状の調整を行っています。




側面は薄いプラパンで作製(取り付け時にテンションで保持できるようにしています)。
また胸部上面の凸部分のモールドが甘いので、これを削除。出来た穴をエポパテで埋められるようにプラパンで裏打ち。
さらに、もともとあった胸部ダクト(?)のモールドを削除し、同様の形状をプラパンで作製しました。



穴をエポパテで埋めて、整面。




胸部上面の凸部およびミサイルハッチをプラパンで作製しました。
またコクピット正面をプラパンでディテール付けしています。
このときに、BB戦士の胸部アーマーについていた腹部ガードをコクピットハッチ横に移植しています。






■肩アーマー

肩アーマーもBB戦士のアーマーをベースに使用します。

全体ボリュームに負けないようにプラパンで延長加工。
またキットの肩の凸ディテールは一旦削り取って、プラパンで再度作製しています。






■ソールアーマー

ソールアーマーはBB戦士のパーツを加工し、HGUCのソールが履けるようにスリッパ加工しました。




前面の凹凸ディテールが弱いので、MSVキットの爪先パーツが取り付けられるように加工しています。




履かせるとこんな感じ。向かって右が上記加工後です。




スリッパの前部の高さが少し足らず”中の人”のソールが丸見えになるので、プラパンで高さ増しするとともに、後部のパーツをプラパンで作製しました。
後部パーツはこの写真のあとでエッジを適当に丸めています。






■脚部アーマー

今回のフルアーマの見せ場の一つである脚部アーマーですが、MSVキットのパーツを流用加工しました。


まずはMSVの脚部パーツから、レッグアーマーに被さる部分を分離。




すこし幅増しして”中の人”に被せてみるとちょうど良い感じです。




脚部本体は、MSV脚部パーツの膝部分を使用しました。
左右パーツを接着した後で膝部分を切り出し、前後に分断。
分断した前後で短縮作業を実施して、全体的に前後が薄くなるようにしています。
そのあとで、プラパンで膝のディテールを適当に小型化デフォルメ再現しました。




膝のスライスター(?)はMSVキット流用。
側面のスライスターは、その基部にBB戦士フルアーマーの前腕部パーツを流用加工し、MSVのノズルパーツを取り付けてています。

その上で八の時立ちを考慮して、先のアーマー先端部分と斜めに接続しています。




隙間をエポパテで適当に埋めて、脚部アーマー(脚)の完成です。



脚部はRX時とFA時で差し替え仕様となります。
アーマーとして被せる形には技量が無く出来ませんでした。



■スカートアーマー・フンドシアーマー

まずはスカートアーマーですが、HGUCのフロントスカートのパーツに外側のヘリをプラパンでつけただけです。

”中の人”のフロントスカートとの接続はネオジウム磁石で、と書く予定だったのですが、今現在は加工時間が無くて両面テープ止めです(汗)
(磁石が取り付くような構造にはしてあります)




フロントのフンドシアーマーは、BB戦士の腰アーマーパーツのフンドシ部分を切り出し、それをゲージにプラパンで組みました。
これも胸部と同じように横のプラパンは薄手を使用して、テンションで固定できるようにしてあります。
写真のあとでプラパンによるディテールUPもしています。




リアのフンドシアーマーは、HGUCのリアフンドシを加工して使用しています。
あわせてプラパンによるディテールを簡単につけました。







■腕アーマー

腕アーマーはMSVキットから流用。
中の人の腕の長さにあわせて短縮加工しました。




実際にはMSVの腕パーツでは太さのバランスがもう一息だったので、ディテールを削り落としてプラパンで太さを増しています。
写真の後で腕の凸モールドをプラパンで再生しました。



中の人の腕に被せる形で作製出来ればよかったのですが、今回それが達成できず、前腕ごとアーマータイプの腕を作製し、FA時とRX時で差し替え方式としました。




■キャノンランドセル

フルアーマーガンダムの最大の見せ場であるキャノン&ランドセルですが、基本はBB戦士のパーツをベースとしています。
BB戦士のランドセルはG.F.F.基準でなかなかカッコいいです。

”中の人”のランドセルに被せる形に出来るとベストだったのですが、形状的に無理があるため、差し替え式にしました。


まずはランドセルの基部から。
BB戦士のランドセル(向かって右)からRX78のディテールを切り取り、そこにHGUCのランドセルから切り出した同部分を貼り付けました。




続いて背面ディテール部分。
まずランドセル中央の放熱板(?)のディテールが流石にショボイので、プラパンの椎茸作製で同様のパーツを作り、置き換えています。
また距離測定センサ(?)の後ろが肉抜きになっているので、これをプラパンでフタしました。
あとはそこここにプラ材で簡単にそれらしくディテールを付けています。




もともとの砲身はBB戦士にあわせてデフォルメしてあり、その太さは非常に良い感じなのですが、今回の頭身バランスでは長さが少し足らない気がしたので、プラパンで延長。

またG.F.F.にある砲身取り付けの照準センサを参考に、プラパンで適当に照準センサをでっち上げました。
センサには小さなHアイズを採用しています。

砲身の凹みはモールドが甘かったので結構削り込みましたが、汚い仕上がりになってしまい後悔しています。






■武装

すみません。作業中の写真がありません。

右腕の2連装ライフと左腕の予備バレルはBB戦士キットからの流用です。
ともに元の取り付け基部は切り飛ばし、適当にアレンジしています。

また肉抜き穴はエポパテで埋めて、砲身の凹凸は削ってディテールを付けています。
2連装ライフルの照準器にはHアイズを薄く削った物を使用しています。




■外の人作業完了


さて、前述のような作業で、”外の人”の改修を行いました。
結局全身弄ることになりました。
全身での改修作業場所はマテリアルの違いで判断していただけると思います。

この写真の後で頭部バルカン砲の砲身を追加しています。
2mmのプラ棒に穴をあけて砲身に仕立ててています。






■サフ





■塗装

塗装は比較的単純に行っています。
塗料はクレオスを使用。

アンテナ、腹部等の薄グレー部:ライトグレー
関節、ライフル等の濃グレー部:ニュートラルグレー
オレンジ部:オレンジ
本体グリーン部:ダークグリーン(2)

塗装後に光沢クリアコートをかけてからスミ入れ、デカール。
仕上げはつや消しコートをかけています。


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SDキュベレイ、完成しました。

5月15日、16日に開催された、静岡ホビーショー「第21回モデラーズクラブ合同作品展」に出品するために、大突貫で作製しました。
なんとか開催に間に合い、無事(?)「倶楽部デフォルメ屋」から出品する事が出来ました。

作製開始は3月末、途中ザク06Rとの並行作業だった事もあり、実質1.5ヶ月での作製でした。いままでの最短です。
工作そのものは比較的順調でしたが、塗装段階に入ってからトラブルの連続。
本当に静岡に間に合うか冷や汗ものでした。
今期のGWもすべてこのキュベレイのためにつぶし、かなり胃が痛くなる思いもしましたが、作製前後ならびに合同作品展では皆様から暖かいコメントを沢山いただき、突貫で作製下した甲斐があったと感じています。
ありがとうございました。


■ AMX-004 QUBELEY































塗装後の最終組付け中に頭部を落してしまうという大トラブルにより、鼻先が折れて、再接着しています(見苦しくてすみません)。
名誉の負傷と言う事で大目に見てください(汗)



■作製記

1.スタート

 SDキュベレイのベースとなるGジェネ-キュベレイです。



 これはちょっとここままでは使えませんでした(汗)

 Gジェネからは頭部のみ部材として流用させていただく事にして、胴体などのベースはHGUCを使用しました。
 また脚部は1/220旧キットを使用しています。

 以下が作製に使用したキットです。




 組み付けるとこんな感じ。



 先は長いです...



2.頭部
 
 顔が命のSDですから、頭部は重要です。
 個人的にはSDの印象を決めるのは、極端に言うと顔が70%、八の字立ちバランスが30%、以上終了...と思っています。
 SDは1/144~1/220程度の胴体に、1/60相当の頭部がのっています。 1/144や1/100でも凝れない頭部に存分に手を入れられるのはSDならでは、かと。
 

 さて、Gジェネ頭部を少し加工が進んだ胸部(胸部の工作については後述)にのせてみました。

 Gジェネ頭部はかなりデフォルメされています。
 このままでは自分のSDのイメージ合わず、使えないので加工します。
 ・顔幅が広すぎ
 ・ノーズのデフォルメが行き過ぎ
 ・ツインアイ部分が広すぎ
 という印象。
 さらに正面から見ると新幹線(?)なので、上記部分を中心に改修しました。




 まずは顔幅を狭めるために、頭部左右を適当な位置で切断。




 幅詰め作業を行うとともに、ツインアイのレール(?)部分を削除しました。




 貼り付けた左右ブロックを適当に削り込み、さらに頭部前部を切り離して作業性を向上させるとともに、内部にツインアイ固定機構を入れられるようにしました。
 



 ノーズをエポパテで延長。2度修正しています。また後頭部もGジェネのままでは短すぎるので、プラパンで適当に延長しています。
 頭頂部分もパテで裏打ちして、イメージに合うまでかなり削り込みました。



 内部にツインアイを仕込むとともに、ノーズつけ根~先端までをシャープに加工...これが後に悲劇を生みます(汗)

 

 塗装後、最終組付け中に頭部が落下。ノーズ先端が折れました(涙)。
 完成品UP画像で先端が変なのはそのせいです...静岡ホビーショーの合同作品展に間に合わなかったので、そのまま再接着しています..(滝汗)

 結論:エポパテは折れる   当たり前ですが...


 内部のツインアイ固定機構は下の写真の通りです。
 適当なジャンクのBB戦士ガンダム系のフェイスを加工して前頭部に固定。Hアイズの上部をぶった切って半眼にしたものをそれに固定しています。





3.胴体

 胴体はHGUCキットを流用しています。
 
 キットのままの仮組みです。
 


 ちょっと上下がSDに使用するには厚いのと、左右にある動力パイプ受け口のブロックがGジェネの頭部と干渉して頭部が持ち上がり、全体に頭身を上げてしまうので、この辺りを中心に短縮加工を行いました。


 短縮加工は左右ブロックを中心に行うため、ブロックを3つに分割しました。




 分割して切り出した左右ブロックをさらに3分割し、各部分で短縮加工。




 それを再組み付け。



 このあと2度ほどさらに左右ブロックの上下を削り込み、厚みを減らしています。

 また写真にはありませんが、中央ブロックには腹部を固定する機構があり、ここを加工することで、腹部の胸部へのもぐりこみ度合いを調整しています(腹部短縮と同等効果あり)。

 腹部は上下に切断し、内部のPCが許す限り切断面で上下を幅詰め。また上部下部も削り込んでさらに短縮化しています。




 胸部の肩(腕)の受け部分は、HGUCキットのままだと肩を上下に動かせないので、ボールジョントの受けに変更しています。
 作業内容が汚いので写真はありません(汗)
 
 またキットのエネルギパイプは軟樹脂で出来ているため、加工すると毛羽立ちがひどく使い物にならないので、平たいエネルギパイプはプラパンで生成、丸いエネルギーパイプはスプリングで表現する事に変更しました。
 さらに胸部前面のシールドはプラパン+エポパテで大型化しました。





4.腰部

 作製中の胴体と腰部を接続。


 
 フロントスカートの位置が下過ぎるのと、左右スカートの位置もいまひとつなので、取り付け位置を変更しています。


 フロントスカートは上部のUの字のカーブを変えるとともに、取り付け位置を上へ。




 左右スカートは、キットの取り付け軸を切り飛ばし、上目に付くように軸位置を変えました。



 
 また写真にはありませんが、脚部の固定のために股間の接続軸は切り飛ばし、市販のボールジョイント受けを腰部裏側に取り付けています。



5.腕部

HGUCのままではさすがに長いので、上腕、前腕ともに適当に短縮しています。


 
 前腕はこのあと、もう一息短縮しました。

 また、胴体の胸部の部分で触れたとおり、肩を上下に稼動させるため、胴体にボールジョント受けを仕込んでいます。写真はありませんが、これに対応する形で、肩の胴体への取り付け軸をボールジョント軸に変更しました。



6.脚部

 脚部は1/220旧キットの膝下を使用しています。
 大きさのバランスがSDにぴったりだったので、今回はずいぶんと楽が出来ました。

 旧キットが主体ですが、膝アーマーだけはHGUCのパーツと変更しています。
 


 脚部内部にボールジョイントの軸を通して、腰と足を接続しています。
 この軸と脚部の固定機構を内部に取り付けています(加工が汚いので写真はありません-汗)


7.足

 旧キットをベースにしましたが、つま先がぼんやりした印象だったのでこれを切り離し、HGUCパーツへ変更しています。  



 
 足軸との取り付けのため、旧キットの足の固定用PCをBB戦士の脚部ボールジョント受けのためのPCへ変更しました。
 分かり難い写真ですが、左が旧キットの受けの機構。右がボールジョイント受けへ変更した後です。




 さらに接地性を高めるために、踵とつま先のパーツをボールジョイントでつなぎました(これはやり過ぎかもしれません...不要だったかな)




8.手

 HGUCパーツを使用していますが、キットのままだと左右同じ形で指にポーズがつけて有り、そのまま素立ちに使うと違和感があるので、パーツに切れ目を入れて指の形を変えました。
また指先をナイフで削りこんで細くしています(軟樹脂のためペーパかけが出来ませんでした)





9.全身

 頭部はかなり加工しましたが、胴体と脚部、足のパーツは、HGUCと旧キットの相性が良く、それほどの変更なしに使用できたため、ずいぶんと楽が出来ました。



 上記写真は手の加工の前の写真です。



10.塗装

 キュベレイといえばパール塗装!なので、最初は何も考えず、クレオスのホワイトパールを使用して、パール塗装に挑戦しました。
 いざ塗ってみると、色は黄味かかっていてあまり綺麗では無いわ、厚塗りしすぎてあちこち塗装割れをおこすわと散々な目にあいました。
 
 最終的にはパール塗装は諦めて、塗装割れした部分をペーパがけで再処理し、グロス塗装に切り替え。
 ホワイトによる初めてのグロス塗装を行いました。

 色決めはHGUC塗装指示を参考に適当に行いました。

 ホワイト:ガンダムカラーホワイトNo.5
 胸部、脚部の赤紫部分:クレオス パープル+レッド+キャラクタブルー 比率適当
 胸部、腕部のピンク :クレオス 蛍光ピンク+レッド+パープル+ホワイト 比率適当
 各部スリットのピンク   :タミヤエナメル ピンク+赤 比率適当
 肩ダクトのブルー :ガンダムカラーブルーNo.11
 関節、バインダ内部機構 :クレオス ニュートラルグレー

 トップコート :クレオス スーパーコート光沢 Ⅲ
 
 仕上げはコンパウンドの粗め+細目です。

 グロスの磨き処理もよく知らないまま適当でした(汗)



■あとがき
 
 冒頭にも書きましたが、かなりの突貫作製で、まだまだ粗も多い作品です。
 それでも静岡の合同作品展では「倶楽部デフォルメ屋」のブースへお越しいただいた皆様に多数の写真撮影をしていただいたり、ご感想をいただいたりと非常に嬉しい結果となりました。 本当にありがとうございました。
 今年も「倶楽部デフォルメ屋」での出展を誘っていただいたaspさん、デフォルメ屋の皆さん、ありがとうございました。
 また突貫作製中に暖かいコメントをいただいた皆様方、ずいぶんと勇気付けられました。
 お礼申し上げます。

 
 次回ネタは現在部材仕込み中です。近日公開できると思います。


 最後までご覧いただき、ありがとうございました。
 

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SDザク06R-1A、ようやく完成しました。

昨年秋のモデサミで、あのシマコウさんのMS-06R-1Aを拝見してから、つぎに作るは06R-1A!と作製を始めて早や6ヶ月近く。
途中でダンバインをやったり、モチベーション低下で放置したりしてましたが、長く時間がかかりました-長かった-

なんとか5月の静岡ホビーショー 第21回モデラーズクラブ合同作品展に間に合いました。
当日展示予定ですので、お越しの際はよろしければご覧いただけると幸いです。



■MS-06R-1A























画像が暗めですみません。なかなかいい雰囲気が出なくて...(汗)





■作製記

1.元キット

 BB戦士ザクⅡSです。



 2~2.5頭身SDとして完成された域にいる秀逸キットのため、変に手を入れると改悪にしかならないというプレッシャーを与えられます。


2.使用部材

 06R-1Aを再現するために、1/144旧キットMS-06R-1A使用は必須です。
 これにHGUCザクⅡ、そしてBB戦士ザクⅡの3つのキットをベースに使用しました。




3.脚部

 MS-06R-1Aと言えば、ランドセルと脚部が特徴ですが、今回SDで06R-1Aを作製するに当って、ランドセルはともかく脚部の作製が最大のポイントになります。

 まずは旧キット1/144の脚部パーツですが...とにかくデカイ!




 BB戦士とあわせてみました。...やっぱりデカイ(汗)




 そのままではとても使えないので、パーツの面構成に従って分割して、分割パーツ毎にチビチビ攻撃をかけることにしました。
 まずは基本分割。表面のディテール部分は出来るだけ綺麗に切り取って、パーツとして再利用します。



 さらに細かく分割し、幅詰め等を実施。表面ディテール切り離しや幅詰めで発生する隙間はプラパンやエポパテで強引に穴埋めしていきました。



 下記はチビチビ攻撃の途中経過写真です。仮組み立てしてはバラして幅詰め作業、の繰り返しでした。




 とりあえず小型化が完了した脚部です。背面の噴射剤カードリッジはこの後さらに短縮作業しています。
 両脚を並行作業したので元キットパーツとの対比画像がありませんが、完成写真と前出の脚部写真を見比べると短縮度合いを想像していただけると思います。

 バーニアには市販のディテールUPパーツを使用しました。
 また脚部ディテールは可能な限り追加再現しています。
 脚部から太腿に行くエネルギーパイプは悩みました(なぜなら太腿が無いから...)。
 スカートに隠れてしまうことも考慮し、市販スプリングとパイプパーツでミニエネルギーパイプを表現しました。

 さらに脚部裏の小さなエネルギーパイプはもとのキットでも脚部と一体化されていましたが、リンクさせていただいています魂平堂のチアキさんが作製されたザクⅡR-1Aオルテガ機を参考に、市販スプリングでの再現を行っています(これ効果大ですね。チアキさん、ありがとうございます)




4.足

 足のベースはBB戦士ザクⅡを使用しています。
 足甲を稼動できるようにキットから足甲を切り離し、周囲を整形。
 足甲は市販の小さなボールジョイントで固定しています。
 また脚部からの軸受けを足の底面に設置し、脚がつながるようにしました。




 足は前後に分割し、少し幅詰めしました。




 足甲をエポパテで整形し、八の字立ち出来る様に、脚部と干渉する足の左右部分を削り込んでいます。
 


5.頭部

 よく出来たBB戦士ザクⅡの頭部ですが、もう少しリアル系に振りたかったので、かなり手を加えました。

 作業は行ったり来たりだったので、改修順序を明確に示せる写真がないのですが、改修としては、
  ・頭頂部の削りこみによる頭部R形状の改修
  ・モノアイスリットの上下隙間の幅をプラパンで狭く、またスリットの奥をプラパンで塞いで範囲を狭くしています。
  ・キットのモノアイスリットの支柱を削除し、プラパンで細く薄く作り直し。
  ・口元を切り離し、作業性を向上させるとともに、口元をプラパンで延長。
       



 BB戦士キットは頭部がオープンして、モノアイを稼動させる機構ですが、頭部のオープン機構は塞いでしまいたいのと塗装の簡略化から、頭部下部をくり抜いてあとハメが出来る様にしました。




 頭部動力パイプは市販パーツで作製しました。




6.胴体

 胴体のベースはBB戦士としました。HGUCからの幅増し&幅詰めも考えたのですが、頭部との収まりを考えるとBB戦士キットの方が相性が良さそうだったので。
 とは言え、そのままでは脚部のボリュームに負けるので、幅増しでバランスを取ることにしました。


 まずは胸部パーツをブロックに分割。




 中央部、各ブロックをそれぞれプラ板で幅増し。




 左右のブロックはエポパテで形状変更しました。



 
 肩のスイングが多少出来る様に市販のジョントパーツで細工しています。




7.腕

 腕はHGUCのキットを短縮して使用しています。

 写真は最初の長さをカットした頃の物です
 この後前腕および関節部分は全体の大きさのバランスが合うように、ひたすら削り込みました。
 またプリン肘は下のスパイク肩の写真に写っているように、市販の丸モールドのパーツを芯にして、これにエポパテを追加して再現しています。
 


 
 
8.シールド、スパイク肩

 シールドはBB戦士のシールドを使用し、プラパンで長さを延長しています。
 またスカスカの裏側はプラパンでそれらしく塞ぎました。




 肩はプラパンを貼り付けて一回り大型化しています。
 (写真では見難いですが)




 スパイク肩は、BB戦士のキットからスパイクを削除し、市販パーツに置き換えました。
 丸モールドとスパイクパーツを組み合わせで使用しましたが、適当すぎました...オリジナル形状になってしまっています(汗) 




9.腰

 腰はBB戦士の物が小さすぎて使えないので、HGUCのパーツを流用して作製しました。

 まずはHGUCのスカートパーツを適当な大きさにカット&分割。



 腰の芯はBB戦士フリーダムを使用。前後のフリーダムのスカートを削除して芯のみ使います。
 
 HGUCのスカートはプラパンで幅増しして、形状を合わせています。




 腹部のエネルギーパイプ受けは、BB戦士の物を削除し、HGUCのパーツを多少形状変更して置き換えました。
 フンドシも大きさを全体バランスを見ながら修正しています。




10.バックパック

 バックパックは旧1/144キットを使用。
 そのまま取り付けると下記写真のような感じになります。

 そのまま使用でも良かったのですが、多少手を加えました。



 
 下にある四角いフィン付き箱状のパーツ、何者か不明なのですが、箱絵を見ると内部のフィンが斜めに動いているように見えるので、補助バーニアと解釈しました。  
 これに従って、キットの内側のフィンを削除し、斜めに角度を持たせてプラパンで再生・取付しています。

 左右の噴流制御の板はキットは固定ですが、基本は稼動する筈ですし、キットのままだとストレートすぎて味気無いので、加工して多少のディテールUPとともに角度をつけました。




 上部の小さな部品も役割が不明ですが、フィンを再現加工しました。




 バーニアは市販パーツへ置き換えました。
 上部の手すり(?)は下の写真の後で若干後方へずらすとともに、中央分にプラパイプを使用して少し太くディテールをつけました。




11.全体

 上記のような加工をしたサフ前の画像です(このあと少しだけ手を入れていますが-例えばランドセルの手すりなど)

 こうやって見るとかなり手を入れましたね-




12.塗装

 本体基本色(濃いグレー):ニュートラルグレー+ジャーマングレー+黒+青
(配分は適当です。ニュートラルグレーをベースに、ニュートラルグレ>ジャーマングレー>黒>青の感じで混ぜました)
 薄いグレー部分:ライトグレー
 黒部分:ミッドナイトブルー
 赤紫部分:紫+赤
 関節:ニュートラルグレー
 
 全体はつや消しコートですが、動力パイプとバーニアは光沢コートです。

 色は散々迷いました。モデグラ誌のMGVer2の岡プロの作製例の色合いがイメージカラーで、それを出したかったのですが結局再現出来ず仕舞いで、イメージより相当濃い色合いになりました。
 だいぶ悩みましたが、作製中にネット・SNSでお世話になっている とと。。。さん からのコメントの後押しを受け、現色で決定。その後も皆様から色についてはお褒めのコメントをいただけて嬉しかったです。 ありがとうございました。


■あとがき

 長くかかったザク06R-1Aですが、完成できてホッとしました。
 SDでジオン系を本格的に作製するのは初めてで、ガンダム系との違いに戸惑いました(バランスをまとめるのが結構難しいというのが印象です)。
 特に脚部は初めての本格的な幅詰め作業でしたので、なんとかまとめられて安堵しています。
 正直、途中、こりゃ駄目かもと何度も思いましたが、いただいた暖かいコメントを励みに頑張ってこれました。ありがとうございました。
 

 完成したザク06R-1A、5月の静岡にも持って行きます!
 

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