Altered Notes

Something New.

「間違え」という「間違い」を拡大する現代人

2022-11-25 17:31:00 | 社会・政治
当ブログでは以前に下記の記事を掲載した。

『「間違え」と「間違い」』

「間違い」と「間違え」はそもそも用法が異なる言葉であり、今の一般社会はその用法の違いに気付かないまま誤った用法を使い続けているのである。しかも、識者と呼ばれる人々にまでこの誤りが広がっているのは喫驚すべき事態である。テレビ・ラジオの番組はもちろん、マスコミの記事中にも見られ、さらに言論人のコメントなどにも散見されるような状況であり、既に全社会的に誤った用法が拡大し普及してしまったかのようである。

つい最近も芸能ニュースで、浜村淳氏が松原千明さんの死去を巡って「事実と異なる発言」をした事で謝罪が為された旨の記事が出たが、その中では浜村氏の発言内容として「意味の取り違えをした形です。」という文章が掲載されていた。これが浜村氏の発言であろうと記事を記した記者であろうと、この場面で使う言葉としては「取り違え」は用法的に間違いであることに気がついていない。そこで本来使われるべき正しい言葉は「取り違い」である。記事で平然と「取り違え」と書いてしまっている事に喫驚する。逆に「取り違え」と書くなら、「取り違えた」とか「取り違える」「取り違えてしまった」などの形で使われるべき言葉なのである。その違い、その差が全然認識されていない事が致命的な間違いなのだ。






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