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URGENT : 今、日本のEEZが危ない

2019-01-29 03:33:05 | 国際
レーダー照射事件とその周辺の諸問題について国際政治学者の藤井厳喜氏や経済学者の高橋洋一氏などが重要な意見を発しているので、今回はそれを紹介する。


レーダー照射事件を中心とした日韓のトラブルについては日本が事実と論理の積み重ねで正当性を主張しているのに対して韓国は事実も論理もメチャクチャかつ感情的な反論に終始して埒が明かない状況になっている。

これに対して、例えば第三国を入れて議論する…具体的には米国に仲裁的な働きを期待する向きもあるが実はそれは無駄である。

そもそも韓国はなぜ火器管制レーダーを照射したのか?
これは海上自衛隊を追い払うためである。
それは成功した。
これと同じことがもし繰り返されたらどうなるか?
問題は日本の排他的経済水域の中で起きていることである。
その水域の上空、つまりEEZ(排他的経済水域)の空域は日本がコントロールできなくなるということになるのだ。

なぜアメリカに頼ることができないか?

その理由は、今の文在寅政権は親北従北なので
「アメリカ側から”韓米同盟の破棄”を言わせたい」
のである。
もしも韓国内で文在寅自身が「韓米同盟破棄」を言い出したら韓国国内の保守派に猛攻撃を受けるのは必至である。しかし米国から同盟破棄を通告されれば「アメリカから破棄するって言われたのだから仕方がない」と言い訳できるのだ。

文在寅政権は韓米関係を意図的に悪化させるようなことをやっているのであり、レーダー照射事件もその流れの中で発生しているのである。アメリカはレーダー照射事件において日本が正しいことは理解している。しかしアメリカに頼ってもこの問題は解決しない。国際司法裁判所に提訴という道もあるが韓国側がその道に乗る意向がないので無駄である。それで解決可能なら竹島の不法占拠問題も解決している筈だからである。

このまま日本が沈黙したままで実力行使をしないでいるとEEZが全部韓国に取られてしまいかねない。さらにその先も悪夢の展開が待っている。

北朝鮮は核保有国一歩手前まで来ている。
この状態で、核兵器を持っていない韓国が2020年からSLBM(*1)を毎年一隻ずつ就航させると言っている。これは将来の核武装化を考えており、その時にSLBMに積むミサイルを核弾頭化するつもりなのである。
今は取り敢えず入れ物である潜水艦を作っておく、と。そして統一朝鮮になったら北の核兵器をSLBM化して潜水艦に積んで、それを海に沈めておく。

どこの海に?

韓国の西には黄海があるが底が浅くて潜水艦を沈めておくことはできない。中国の海軍だって黄海に潜水艦を置いておけないから、だから南シナ海を獲りに来ているのである。従って日本海に沈めるしかない。

日本はこれを放っておくとどうなるか。
火器管制レーダーを当てられるたびに海上自衛隊の飛行機や船が逃げて帰ってくる事になるのなら日本のEEZはなくなる。確実になくなる。日本海は本当に東海と化して獲られてしまうだろう。(*2)

今起きていることはそれくらい重大かつ緊急性のある問題なのである。



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(*1)
SLBM(submarine-launched ballistic missile)
潜水艦発射弾道ミサイルのことである。
潜水艦に弾道ミサイルを積んで海の中に沈めておけば、いつどこからミサイルが飛んでくるか相手国はわからないので脅威となる。しかもミサイルに核弾頭を積んでおけば強力な脅威となる。



(*2)
2018年の11月20日に韓国の海上警察がEEZ内で操業している日本の漁船「退去しろ」と言っている。これは初めてではない。ということは「ここ(日本のEEZ)を俺たちは獲るよ」と言ってきていることになる。これはレーダー照射事件の1ヶ月前に起きている事件である。

こうして相手国にごねられた時に国際的なやり方というのは実力行使なのである。要するに実効支配と同じだが、その海域に不用意に来たら本当に大変なことになる、という意識を相手に与える事が重要なのである。

日本海の大和堆の海域について、恐らく北朝鮮と韓国はグルになっているであろうし、そこが一番大事なポイントである。そこが今回の事件で見えてしまったのである。これに対する方策としては海上自衛隊がその海域に常駐して常に警戒するしかない。そしてイザというときにはちゃんと実力行使しないと相手国に舐められるだけなのである。






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