Altered Notes

Something New.

つぶやき集 [5]

2020-02-08 18:23:53 | つぶやき
<日常を面白くする稀有な能力>

北海道のHTBに「水曜どうでしょう」という番組がある。大泉洋氏を輩出したことで有名なあの番組だ。このローカル番組がなぜウケて、なぜ全国区の人気と知名度を獲得したのか。それは日常のあらゆる出来事を面白がれる能力とセンスがあったからだ。「水どう」の4人(出演者2人、ディレクター2人)は普段の何気ない状況を瞬間的に面白いシチュエーションとして捉えることで、その場を爆笑空間に変えてしまう。彼らにかかれば長距離深夜バスの旅も格闘技の真剣勝負のフィールドと化してしまう。何を持ってきても面白く楽しくしてしまうこうした能力はなかなか稀有なことである。
そして、こうした能力で思い出されるのはジャズピアニストの山下洋輔氏とその仲間たちのことだ。山下洋輔氏の周囲には才能に溢れるユニークな人物が集う。筒井康隆氏、タモリ氏、赤塚不二夫氏、平岡正明氏、黒鉄ヒロシ氏、坂田明氏、などなど、錚々たる顔ぶれが毎夜のように新宿の怪しいバーに集まっては面白い事を真剣に追求していた。タモリ氏の初期の芸のネタのほとんどはこのバーで開発され磨かれたものであるし、山下氏を初代会長とした「全日本冷やし中華愛好会」(全冷中)では冷やし中華を食すのではなく、ひたすら眺めて延々と議論する、という真面目な人から見れば怒り出すような事が毎夜のように行われていた。これもまたなんでもない事をいかに面白がれるか、という才能の為せる技なのだ。こうした日常を面白がれる能力・何でもない生活自体を楽しむ才能を皆が持っていれば社会の有り様ももう少し変わっていたかもしれない…と思うところである。




<日本を毀損する政治家>

2020年2月現在、中国発の新型ウィルスに依る肺炎が世界的に蔓延の傾向にあり、日本に於いても防疫体制の不十分さから新型肺炎の感染が広がりを見せている。
そんな中、兵庫県や香川県の県知事はマスクを大量に中国へ支援物資として送ってしまった。これにより兵庫県や香川県では病院で使用するマスクすら不足する事態に至っている。マスクがないので必要な手術もできない事態に発展しているそうだ。この両県知事は県民・日本国民のことよりも中国国民の心配をしている。日本にマスクが潤沢にあるのなら余剰分を中国へ救援物資として渡すのは問題ないが、しかし現実に日本国内・県内でマスクが不足しており、それによって医療に支障をきたしているのだ。香川県などは中国に大量に送っておきながら「県民に配る予定はない」と言う。県知事の頭も心も何かに蝕まれているとしか言いようがない。いったいどこの国の県知事なのか。そして、自民党の二階幹事長が彼の一存で数百万枚のマスクを中国に送ったり、東京都の小池知事が防護服10万着をやはり一存で中国に送ってしまった。日本ではこれからそれら物資が必要になるのに…。
こうして日本人を蔑ろにしてまで中国を助けた結果、中国からの返礼は「沖縄空域への爆撃機・戦闘機侵入」「尖閣諸島への軍艦による領海侵犯」「中国国内での日本人不当拘束」である。中国が当然のように恩を仇で返す国であることは数十年前から判っているのに…。それでも中国に媚びる日本の一部政治家の信じがたい異常性と狂気は今の日本にとって深刻な大問題である。




<NHK総合「ガンダム誕生秘話>

「機動戦士ガンダム」のそもそもの誕生秘話について、当時のメインスタッフの皆さんの貴重なお話が聞けたのは良きことであったし、今の時点でこうした映像と音の記録として残せた事は良かったと思う。その内容に関する評価と感想は別稿に譲るとして、ここではスタッフの一人一人の喋り方の癖について書きたい。御大である富野由悠季監督の口癖は「それだけのことです」。色々大変だった事を縷々説明して最後に「それだけのことです」で締める。これが富野スタイル。これが何を表すかと言うと、制作過程における艱難辛苦を苦労して乗り越えたけども、最後に「それだけのことです」と付け加えることで「俺にとっては大したことではないよ」と困難を楽に乗り越えたかのように自慢する心理が働いているものと思われる。まぁ可愛いものだ。
アニメーター板野一郎氏の「みたいな」も耳につくほど頻繁に発せられた。板野氏にとっての一種の照れの表現なのかもしれない…みたいな。



<業界用語(バンド用語)の誤用>

いわゆる業界用語として知られる暗号的な言葉は元々ジャズミュージシャンから生まれたバンド用語なのであるが、これを使って通ぶりたい一般の人が間違った使い方をしている場合が散見される。いや、元々正解などないので「間違った」訳ではないのだが。例えば、お金持ちの事を一般の人は「とにかく言葉をひっくり返せば良いのだろう」と思って「モチカネ」(金持ちを逆にしただけ)と言ったりするのだが、それよりは「ネーカチーモ」の方がよりバンド用語(業界用語)らしいだろう。「金」と「持ち」を各々単独でひっくり返し、しかも長音を付加するのだ。こうした具合に作るのがバンド用語/業界用語だ。



<日本のTV-CMあるある>

海外のTV-CMに比較すると、日本のTV-CMには次のような特徴(または”あるある”)が認められる。

・やたらCMソングを使いたがる
・CMソングに合わせて踊らせる
・サウンド(音)が大きくうるさい傾向が強い
・商品名を大声で怒鳴るケースも少なくない
・論理よりも情緒や感情に訴求するスタイルが多い
・出演タレントはやたらに目を大きく見開く