【鳥居抜け黄金の餅に験担ぎ】哲露
お日様の温さがありがたい冬真っ盛り。
今年も酉の市をそぞろ歩く。
幼い頃、普段クルマが占有する車道に、寝転んだり、「なんでも」という遊びができるのが嬉しかった。
景気が悪くとも、熊手を担ぐ主人の顔は晴れやかだ。
眩ゆい灯りをゆく家族や若者たちが、どの露店を冷やかそうか思案しつつも皆笑顔。
下町ローカルならではの賑やかさが、一服の清涼をもたらす。
夜風は、二の酉、三の酉になるほど冷える。
今年の暦は、二の酉までだから、火事が少ないと思うのも一興。
はてさて。
植木市にも出ているタイラーメンのお母さん。
着物姿が目の保養と思ったら、なんとインバウンドのアジア人。
随分と国際的な街になったもんだ。
寒風吹きすさぶ中で、すするコメの麺に心もほっこり。
看板通り、ここのスープはクセになる味なのだ。
小さなお店から大企業、有名人やら政治家の先生方やら、我が倭人は縁起を担ぐ民族というのがよくみえる。
あちらこちらから熊手を買い求める方が続く。
シャンシャンシャン、と景気のいい三本締め。
ああ、2016年も終わるのだな。
転職した会社から青山墓地は、程よい散歩道。
乃木神社も近いからこんな石碑も建っている。
日の当たる場所で、弁当を食らうのもいいもんだ。
怒涛の飲み会、覚えること多しで脳がフル回転している。
茂木先生曰く、あえて体験しえない環境に身を置くことが、ボケの防止になるそうだ。
アルコールで破壊される脳と、活性脳、どっちが勝つのか。
そんなしょうもないことを考えつつ、今日も走る。
今週も飲み会だらけだな。
好きこそ物の上手なれ。
気の合う仲間と飲む酒は、いつでも旨い。
さて、今宵も。
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