週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

夏の縁日

2018年07月15日 | ★江戸っ子エッセイ★




【打ち水に 下駄を濡らして 空見上げ】酒上乃不埒


 気づいたら、前回の更新からひと月も経っていた。

 その間、西日本では豪雨による被災が続き、

 薄っぺらい政治、W杯と世の移り変わりは激しい。

 

 浅草では、江戸風鈴の音に引き寄せられるように、朝顔、ほおずきと市が行われた。

 目まぐるしく変化する時代にも、こうした変わらぬ風物があることに救われる。

 何としても人は生きねばならないからだ。


 


 夏詣の灯りに、ご先祖さまも立ち寄られるのかもしれない。

 団扇、浴衣、下駄、打ち水、蚊取り線香、西瓜。

 封建の知恵も及ばぬ猛暑が続く。





 もう一つ、合羽橋で行われた下町七夕祭り。

 思い思いの願いを短冊に込めて。

 天災の苦労も、お互いの知恵を出し合い一日でも早い復興を願いたい。
 
 まもなく八月、終戦記念日を迎える。 

 天災は防ぐ手立てはなくとも、人の悪意、欲望が及ぼす人災は防ぐことができるはず。

 高校球児の汗の一粒でも、偽政者にかいてもらえたら。

 ひとの持つ、良心、思いやり、笑顔が黒い欲望に勝ることを祈る。 



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