長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

サンシンのライブがきまったよ

2010-12-16 08:58:26 | Weblog
今日は少し寒い。休みだけど、朝一番にお店にいき、
珈琲を入れて、新聞を読む。相変わらず、暗いニュースばかりが
目立つ。来年は、政治も経済も、もっと混沌とするに違いない。
でもこれまでの歴史の中では、こんな時代にこそ、新しいリーダー
がでてきたり、新しい音楽や芸術が生まれたりするものだ。

その後軽くジョギングをしながら、向島にいき、「かめや」で、
パンを買って帰る。小村井(おむらい)にもあるぱんや。
小村井のかめやの横には、レストランもあり、そこのオムライスは
小村井飯と書く。銀嶺食品の「地パン」どうよう、ちょっと無理な
命名だけど、「愛情」が伝わってくる。地パンの大将は「野さし草」で、
もっただけで、ずしりと何かからだによさげで、食べてみると、瞬間に
「ほんもの」を感じるパンだ。ワインとの相性もバツグン。ただし、
食べ過ぎる、のがなんてんのどあめだ。

昨日は「かっぽれ」だったので、夕方いろいろな用意(かっぽれは、
自分も参加するので、蕎麦会の準備をそれまでにしとかないと、
酒とそばしかない宴会になりかねない。それもいいと思うけど)していたら、
背中に楽器をかかえた青年がカウンターに座った。しかも、私の正面に
座った。はじめてお店にきた感じだけど、メニューも見ず、「ほぼ
ブラジルをいただけますか」ときた。いつものように、茶托に蕎麦猪口
で供した瞬間に、小さく会釈した。このあたりの呼吸があう人は、
永いつきあいになる。「楽器は何をやられるの?」ときくと、「サンシンです」
ときた。「何かひいてください」とリクエストしたら、蘇州夜曲をやってくれた。
♪鐘も鳴る鳴る 寒山寺~ で終わったときに思わず、「ブラボー」と
叫んだ。寒山拾得の絵の展示から始まった天真庵にぴったりの唄だ。


蘇州夜曲を作詞した西條八十さんは、この写真の屏風にかかれて
いる「楓橋夜泊」から、鐘が鳴る鳴る寒山寺をイメージしたのだと思う。
こんど、まいこ先生に詠んでもらおう。

月落ち烏鳴いて霜天に満つ
江楓漁火愁眠に対す
姑蘇城外の寒山寺
夜半の鐘声客船に到る

(『楓橋夜泊』 張継)


そんなことをやっていたら、友達の三上くんがやってきた。舞踏家や
いろいろなアーティストの面倒を見ている稀有な応援団。さっそく
もう一曲、明るい沖縄の唄をうたってもらった。彼の名は「タケシィ」
という。小村井飯ではないけど、本名たけしくんが、沖縄にはまって、
「タケシィ」になった。その場その場にふさわしいものがある。
2月20日(日)の夜に、「タケシィのサンシンライブ」をやることになった。

今日は休み。
銀座の骨董屋にいき、煎茶を入れ、今夜はサントリーホールに、N響を聴きにいく。
その後は四谷で忘年会。いつもより、走りまわる木曜日。


明日の夜(金)は「スケッチ倶楽部」
明後日(土)は「書をしよう会」
明々後日(日)は「竹細工」・・・その後はいよいよ「押上文庫」
のオープニング。楽しい週末になりそうだ。

月曜日が「順受の会」
火曜日が「つけめんたちとクリスマスコンサート」(書くたびに、タイトルが
変る。「千変万化の聖夜の音楽会?」)

毎日いろいろな出会いがあったりして、不思議なご縁がますますひろがって
いく。 天恩感謝。