長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

こんな花を生けたい!

2008-11-30 07:37:04 | Weblog
昨日は花のお稽古だった。
いつものように、颯爽と原田先生が山口からやってきた。
そして、ホボブラジルを飲んだ。昨日は「いのだ風」。
少し濃いめのコーヒーに砂糖を入れ、フレッシュを入れた。
昔三条店で一世を風靡した「イノダさん」のマネを
しながら談笑した。彼も「神の手」を持っていたけど、
原田先生の手も神の手。
昨日は水仙を生けた。花と葉っぱを一度ばらばらにして、
それを自然風に戻していける。その過程を見なくて、結果だけを
見たら、「ただ自然」だけど、途中は、神を冒涜したかのような作業。
うまくいけないと茎は折れるし、葉もいたむ。でも慣れてくると、
手向けた神さまも喜んでくれるくらい、「自然」なのだ。

午後は先輩が、この写真の花を生けた。
こんな花が生けられるようになったら、田舎に住んで、
毎日こんな花を生けて、それを眺めながら、玉露でも
飲んでみたい。今の季節なら、好きな日本酒を燗にして、
飲んでみたいものだ。酒肴はなにもいらない。
近所の口が悪いが、心やさしいおっちゃんに
「天真庵は、何も食べるものがない」なんていわれるけど、
ぼくの最終的な目標は、「何もなく珈琲が飲め、何もなく酒が飲め、
最後に蕎麦を手繰る」のがいい。

沖縄の風&延岡の風

2008-11-29 07:04:59 | Weblog
奈須さんのライブが無事終わった。
秋の機関銃のようなスケジュールのライブもひとくぎり。
ピアノも大修理中だし、12月は前半(3日から11日)は
早めの冬休みをもらい、店を閉めて、いつものように旅をしたいと
思っている。

奈須さんは、18歳まで延岡にいた。おじいちゃんは床屋さん
で、生まれたばかりのころに散髪してくれた奈須さんを撮って
くれた写真が彼のCDの表紙になっている。その中に「床屋の孫」
というのがある。実はぼくの両親も延岡で、ぼくのDNAは宮崎の
色をしている。おじいちゃんも二人いて、ひとりは植木屋、もうひとり
はさかなやだった。
ぼくが歌手になったら「植木屋の孫」とか「さかなやの孫」とかを
つくろうかしらん。

昨年に続いて、今年も「下町のTシャツ」をつくった。SPICE CAFE
や天真庵とか、この界隈のお店が背中に印刷されている。
それを企画してくれたのが、近くの「こりこり整骨院」の佐藤さん。
昨日もお店がおわった後、ライブにきてくれた。 その後話をしていて
佐藤さんが奈須さんと同じ、「延岡西高」出身であることがわかった。
なんとも不思議な縁だ。

やはり「みんな根っこが繋がっている」

今日は、お花の日。これから蕎麦をうつ。
月曜日は「ねんどの日」
これもみんなはまりはじめた。ものをつくいったり、
自分の気持ちをこめて何かをする、というのが、
今の時代にとても大事なことのように思う。

元気も昨日は、あまり眠らずに、ライブを聴きながら「哲」していた。
人生もいろいろあるけど、犬の一生もいろいろ・・・

JAZZにはバーボンがよく似合う。

2008-11-28 06:58:18 | Weblog
昨日は赤坂のBbに、いった。
ニューヨークに住んでいるミヤケジュン氏が一時帰国し、
ばばかずこさんといっしょに演奏する、というので
久しぶりに赤坂の街をブラリ。銀ブラならぬ「赤ブラ」。
ときどきお邪魔する「SAKE鏡花」の前にくると、磁器の個展の看板を見つけ
おもわず中に入る。「藤塚光男」さんの個展だ。
初期伊万里の伊万里のなんともいえない素朴な味わいを平成の今に
ふたたび再現するようなものが、並んでいた。京都の亀岡で
やっているらしい。絵付けが「無名の職人」たちがやったように
とても力が抜けていていい。12月3日までやっている。
このお店は金沢の有名な酒蔵が経営している。「加賀鳶」「黒帯」
を作っている蔵。金沢ゆかりの泉鏡花からお店の名前をつけた。
今は今年の「初しぼり」が飲める。

いつものように陶芸家と器の話をしていたら、時間があっという間に
過ぎてジャズの演奏に遅れそうになった。ので、少し走って会場にいく。

ミヤケジュン氏のサックスとフルートは、さすが本場ニューヨークの
ジャズの世界で認められているだけのものがあって、すばらしい演奏だった。
ばばかずこさんも10年ニューヨークでやっていただけに、ピアノの音が
ニューヨークだった。とても素晴らしいジャズをバーボンとともに堪能できた。
来年は天真庵で演奏してくれそうだ?

彼らのスケジュール。
11月29日 (土) 10:30PM
AMRTA(西麻布)
ミヤケジュン(Ts, Fl)、馬場和子(P)、岸徹至(b)、
井上功一(dr)
Music Charge: 500Yen

12月2日 (火) 8:30PM
Independence(池袋)
ミヤケジュン(Ts, Fl)、馬場和子(P)、岸徹至(b)、
藤井学(dr)
Music Charge: 2630Yen

今日は奈須さんの「沖縄ライブ」。じゃばら酒と泡盛のカクテルでも
飲みながら、楽しい会になりそうだ。

2年前、改装工事中にこんなだった海斗が・・

2008-11-27 09:42:48 | Weblog
月に一度の連休を楽しんでいる?
昨日はお店によったら、あいこちゃんが海斗君と散歩していた。
ので、お互いの近況を話ながら、散歩。
海斗はぼくのことを「押上のおじいちゃん」と呼ぶ。実のおじいちゃんと
郷土も年齢も同じ。彼女はうちの「ステンドグラス」をつくってくれた。
この街に初めて生まれたばかりの海斗をつれてきて、二階の「飯場」
に寝かしながら改装を手伝ってくれた時の写真。
今は自由が丘のハンバーガSYOPを立ち上げ、頑張っている。もうすぐ
この街から自由が丘に引越しをする。「行く年来る年 いく人来る人」だ。

その後、巣鴨の「コーノ サイフォン珈琲」(この会社の正式名称はなんだろう?)
にいって、コーヒーのドリッパーなどを買う。今年のひとり用のコーヒーサーバ
の色は、「ピンク」。買ったけど、うちのお店には、あわない気がしたので
自宅で使うことにした。今日の朝食は、厚くきったパンにバターを塗り、
新しいサーバーで「ほぼブラジル」を飲んだ。なんだか知らないけど、やはり
コーヒーはお店で入れたほうが、数倍美味い。

その後、池袋のコーヒーやさんに生豆の調達にいく。そこがもっている豆を
入れないと「ほぼブラジル」が、しまらない。
そこの主人と焙煎の話をしていたら、いつものように時間を忘れて、あたりが
暗くなった。ついつい昔の癖で、近くの「笹周」で鴨を酒肴に1杯やりたくなった。ブクロの「笹周」、大塚の「江戸一」もしくは「なべ家」が、いい。

今日は「煎茶」が休み。なのでひさしぶりに赤坂にでも飲みにいこうと
思う。友人の馬場和子さんが、Bbでピアノのライブをやる。ニューヨーク
からミヤケジュンさんが来日して、特別ライブ。来年は天真庵でやってもらおう。

明日はうちでも奈須さんの「沖縄ライブ」だ。

玉露茶碗

2008-11-26 10:11:09 | Weblog
昨日の夕方は「升たか」さんが遊びにきた。
12月8日から西麻布の「桃居」で個展をやるので、その
案内状を持ってこられた。そこには三種類の「玉露茶碗」
らしきものが、重なっている。「イノシカチョウ」ではなく唐子、象、鹿。
茶托も漆を陶器に塗りこんで焼いたものだ。
煎茶は別名、「文人茶」とも呼ばれ、文人たちが楽しんできた歴史がある。
たぶん、酒器と茶器が、同じものであった可能性も高い。

先週いった京都の知恩院の近くに骨董通りがある。そこで太田垣蓮月の
玉露茶碗を見つけた。彼女は知恩院の寺侍の幼女として育てられ、
書・花・歌をやり、晩年は上賀茂の庵を結び、陶芸と茶を楽しんだ、
と伝えられる。独特のやさしい文字で、歌を陶器に焼いたものは「蓮月焼き」
といわれ、今でも多くのファンがいる。
稀有な京美人といわれた蓮月さんの茶碗で、今日みたいな晴れの日に縁側に座って
一服・・・なんて、素敵なことだと思う。

平成の大修理

2008-11-25 07:14:21 | Weblog
昨日、ピアノやさんが朝早くやってきた。
珈琲を飲んだ後、順序よく解体して、中の部品を
車に積んで、車中のピアノ?になった。
昭和35年生まれのピアノなので、中の部品が疲弊したり、
虫やかびにやられてりして、それを修理してもらう。
さしずめ、「平成の大修理」だ。
ピアノの構造はいたってシンプル。100年もの間、
まったく変ってないそうだ。「ほんものはみな簡素」
だと痛感。


昨日は一日中雨だったけど、夕方雨の中、りんたろう君が
自転車にのって、颯爽とやってきた。
来年の天真庵の事始めは、彼の「ピアノのコンサート」。
残念ながら、案内する前に満席なのだが・・

今日は「英語で蕎麦会」
明日から二日は連休。




今日は雨?

2008-11-24 07:29:28 | Weblog
朝、窓から見える空は青空だけど、どうも今日は雨がふるらしい。
恵みの雨?
ワカも二回目の「抗がん剤治療」をやりながら四谷の病院からメールが
届くけど、順調そうだ。おかげですっかりガンのことに詳しくなった。
病気をしたり、親の介護がはじまったり、こんな混沌とした世界情勢の中
にあったりすると、毎日無事に終わることができると、なんかすごくいろいろな
ものに「感謝」したくなる。
もともと農業国で、自然の神さまの「おかげ」で生きていたときは、たぶん
わらわれの先祖たちは、感謝や畏敬の念が、自然にあったのだと思う。

明日「英語で蕎麦会」。
向島でアートな生活を展開している女性が初参加する予定だ。

昨日までの人形展も無事終わった。オープニングをやってくれた大樹(ひろき)
君たちのジャズもよかったし、明日につながりそうなヒントがあまたあった。
12月は、東向島の長屋に住んでいる女性が自分の暮らしている長屋を
開場にして、イベントをやる。とても興味深い。

週末は沖縄から奈須さんがきて、熱いライブがある。
いろいろな縁が静かに広がっていることに感謝。

とらや

2008-11-23 07:36:43 | Weblog
先日銀座の骨董屋に遊びにいったら「とらや」の
羊羹をいただいた。そこの主人はお酒を飲まず、煎茶趣味
があるので、お菓子やケーキについて、かなりくわしい。
丸太町の堀川あたりに、すこぶるおいしいお店があるらしいが、
左党の小生には、砂糖がはいったものの話は、耳にはいらない。
昨日のお昼にお花仲間が遊びにきた。正確にいうと、お花の日だと
感違いしてきた。彼女はとある有名な福岡の老舗菓子屋のコンサルト
をしている女社長。
「とらやももともとは福岡だったのよ」といわれた。
東京のお菓子だと思っている人もいるけど、「ひよこ」も
福岡の銘菓。
大陸からお茶が北九州に伝わった時、お菓子もいっしょに伝わった。
北九州は「文化がたまらない土地」なので、京都あたりにいって、熟成されたのだろう。その土地土地にいろいろな人がいて、役割があって、いろいろな文化が
伝わったり、育ったり、する。


若いジャズマンたち

2008-11-22 07:34:38 | Weblog
ピアノの吉野大樹君が夕方葛西の自宅から自転車でやってきた。
大柄で体育会系みたいな坂元 洋太君もベースをもって颯爽と登場。
初めてサックスが天真庵で演奏された。東金城 友洋君、もちろん
沖縄産の元気な君だ。三人の平均年齢が23歳。
まさに「また子供が増えた」といった感じ。
リハーサルの時に、東金城君のSAXの音が控えめなので、
「思い切って音を出してみて」といって、その音を外で聴いたら、
かなり大きな音が鳴っていて、普通の街だったら苦情がでそうだけど、
「ままよ、きんたま、男の子」とばかり、そのままライブをやった。

最後に彼らが「天真庵の空間にピッタリのジャズ」といって、曲名も
いわず、不思議なアレンジをした和風のジャズが演奏された。「君が代」。
やはりぼくたち日本人の琴線を振るわせる調だ。
最近近くに引っ越してきた「三味線の名手さん」も、死神を飲みながら、
楽しんでおられた。
夕方三味線を持ってこられたんだが、「酔って粗相があっては・・」ということで
途中家にもってかえられた。
ほんとうは、「飛び入りしてしまう自分」を想像して、そのようにしたのでは・・
と思ったりした。邦楽をやる人たちは、「即興」をやることが多いので、太鼓や笛
など、コラボする楽器も練習しているらしい。日本人らしい、へりくだった、
また「和を持って尊し」とする哲学みたいなものを感じた。

吉野君のお母さんは人形創りの先生で、明日まで天真庵の2階で
「人形展」をやっています。生徒さんたちの作品もかわいらしく素敵だ。



ボジョレー・ヌーヴォー

2008-11-21 06:48:40 | Weblog
昨日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日。
文花の街を歩いていても気がつかなかったけど、
銀座の骨董やに呼ばれ、ブラブラと銀座を歩いていて、
それとわかった。(銀ブラ・・・のルーツではない。
銀座でブラジルを飲む、のがルーツらしい。文花でほぼぶらじるを
飲む・・花ブラ・・・時代がかわったら、そういわれたい?)

それからいつものように、表参道にいって「煎茶のお稽古」。
その後、走るように炎色野にいった。
昨日から若い作家の個展をやっていて、たまたまオープニング中で
その作家の粉引きのぐい飲みで、お酒を飲んでいた。
もちろんボジョレー・ヌーヴォーではない。黙って器を見ていたら、
美人の主人が、お酒をついでくれた。
やっぱりワインより日本酒がいい。