長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

はやいはやい、1月が行く・・・

2011-01-31 08:04:41 | Weblog
睦月1月も今日で終わり。
いよいよ2月。凛然として冷たい空気の中で
梅が咲き始めた。新しい春、新しい時代に、
「新しく、うまれなさい。」という命を芽吹くような言霊を
持つ花。今年、「辛卯」(かのとう)も、いよいよ始まる。
少し辛いことが多いかもしれない、陰陽のバランスをくずして、
落ちていくことも多そうな年だ。でももし地面に落ちてしまっても、
またそこから、芽吹いて花が咲く、そんな年まわりでもある。
けさらせら、と自分の運命に身をまかせて、自然体で生きていきたいものだ。

この季節になると、「リカーショップすぎうら 」さんから春の便りがくる。


開華「立春朝搾り」

2/4(水)立春の日に搾ったお酒がその日に飲める。

赤城神社の神主さんが出荷の前にお払いもしてくださいます。そのために
杉浦さんは、早朝に凍てつくような空気の中をお酒をとりに、佐野まで
走る。みんなの「おかげ」と「気持ち」の籠ったありがたいお酒だ。
季節感のあるもの、というのは、ほんとうにありがたいものだ。
今年こそ、開運したい、人生を好転させたい、いい縁がほしい・・・
とかいう人は、1度「リカーショップすぎうら」さんのHPを
覗いてみてはいかが?

2月は14日から新しい講義「自分で開く易占術教室」が始まる。
東洋思想の勉強会の松田先生も、易学はかなり修養されている。
自分で実際に易を立てる、というのも、こんな時代だからこそ、
重要なことかも知れない。

金盃銀台を生ける。

2011-01-30 08:06:29 | Weblog
今は昔になったけど、金さん銀さんという、元気な
双子のおばあちゃんが話題になったことがある。

昨日は、そんな花を生けた。
金盃銀台(きんせんぎんだい)。水仙の別名だ。
白い台に、銀の盃を載せたような花、いいえて妙だ。
まず、青竹を削って、「くばり」をつくる。これも「土台」。
人生も同じだけど、土台が肝要なのだ。無心に削る、ときどき
雑念も削る、へたすると指も削る・・
次に水仙で、真(しん)を選ぶ。水仙の葉はよじれている。
雪の季節に咲く花なので、溶けた水が流れやすいように、ねじれている。
天地自然の神さまは、こんな小さな命にも、ちゃんとめくばりをしているのだ。
その水仙のはかまを、手でもみながら、花の幹をまず抜き、4枚の葉をぬく。
そして寸胴の高さの1・5倍くらいの高さに、長いほうの葉の長いほうの葉、
つまり一番長い葉を、「真」にする。つまり、まっつぐ立てる。心が
まがっていたら、うまくないように、真名にある「真」は、心(しん)でも
ある。このあたりの理屈が、自然と身につくと人生がおもしろいし、酒が
一段と美味くなる。

もう一本の水仙も同じよいうに、袴をとるところかやる。これはもったいないけど、
バランスとして、花は捨て、つぼみだけを選ぶ。正月に飾りや、餅の下に敷く
植物のことを、「ゆずりは」という。新旧の葉が、順番に育ったり枯れたり
するので、その縁起から命名された。同じように、一方が花が咲いていたら、
片一方は、つぼみ、というのが、いい。胡蝶蘭みたいなでしゃばりな女が
二本も三本もあると、かしましくていけない。そんな当たり前の道理、これも
天地自然の理。

二本の水仙を寸胴に生け終えた。亀田窮楽の書の横に置いた。
酒好きで一生を清貧にいきた書家だったけど、同じくお茶三昧で
一生を茶に生きた売茶翁(ばいさおう)を助けた人だ。
手元の金盃がきたので、きっと喜んでおられよう。

今日の「エリカ庵」は、風水的にいっても、そんなにいい空間で
やる。土台をしっかりつくって、金の盃で、美酒を飲むような感覚
を楽しみたいと思う。

お花の先生は原田耕三さん。その先生が故・岡田幸三さん。
日本人の大切にしてきた魂を、命がけで伝承してきたふたりの「こうぞう」さん。


2006年、初めて天真庵の建物の発見した時の写真。
自動販売機が6台並んでいた。

なんばしよっとね?「音を視る?」

2011-01-29 08:17:22 | Weblog
昨日は、なんばの友だちが遊びにきた。
京都時代から縁が深く、ソフトバンク時代も
いっしょに仕事をした仲だ。リサイクルのトナーで
ヒットして、今は大阪の日本橋に2つも自社ビルをもっている。
最後にあったのが、6年くらい前に京都の晴鴨楼に泊ってで、京都の
銘酒「あけごころ」を飲んだ。来月には、財)日本環境協会が主催する
「第一回 エコマークアワード2010」銀賞を受賞する。
立派な会社の社長としてがんばっている。タバコをやめられないのと、
お店でPCを使っていたので、注意した。まだまだ一仕事、二仕事する
場所がまっているのいで、無理せずがんばってもらいたい。

もうひとりの難波。今朝グーグルで「難波研」で検索したら、
2月11日に天真庵でやるライブのリハーサルのことが書いてあった。
旧暦の2月。つまりほんとうの意味での「卯年の事始め」が、
難波研さんのライブ。名前の内容もすごい!そのまま彼のブログを引用する。

今日は午前中、2/11に初演される「B. A. D. Ⅰ」のリハーサルでした。
一つの音をひたすら聴き込み、静謐な世界の中に音を「視る」曲。
自分で言うのもおかしいですが、凄く美しい作品です。

再来週には「B. A. D. Ⅱ」と供に初演されますので、お時間のある方は是非ともご来場下さい。
押上の長屋茶房天真庵さんでの開催で、夜7時から料理の提供がスタートで演奏は30分から。
お酒/酒肴/香の物/蕎麦/珈琲がついて4000円と少し高めですが、お食事と音楽をゆっくり楽しんでいただきたいと思っています。
下町の風情溢れる会場で皆様にお会いできるのを出演者共々、楽しみにしております。


難波研作品個展
~音を視る~
Instrumental theater live #1

2011年2月11日(土)
長屋茶房天真庵(地下鉄押上駅徒歩10分)

OPEN / 7:00 PM (料理提供開始)
START / 7:30 PM

全席自由4000円(お食事、お酒、珈琲つき)

【演目】

・Soft for violin alone (2010)

・Melt - Solo for bass clarinet alone (2010)

・B. A. D. 1-b for clarinet alone with live electronics (2010/初演)

・B. A. D. 2-b for bass clarinet and violin with live electronics (2010-2011/初演)

【演奏】

立花純平 (Violin)
須永真純 (Clarinet, Bass clarinet)
谷地村啓 (Live electronics)

今日は「花の教室」
原田先生が宇部からやってきて、元気に花を教えて
くれる。ぼくの大好きな水仙。凛然とした空気が水仙の
姿に似合う。

明日は「エリカ庵」
寒くなってきたので、コリコリの人が多いと思う。
血や気の流れが悪くなってくると、閉塞感が最悪になる。
年末に体をほぐして、ほんとうのうさぎ年を迎えたいものだ。感謝。


また秋葉で新年会

2011-01-28 08:45:01 | Weblog
昨日は福島の温泉からとんぼ返り。
最近茨城界隈にいろいろな縁があるので、
ほんとうだったら、あと1日くらいはほしい。
雪が降っていたので、山道はたいへんだった。頭はアブノーマルだが、タイヤは
ノーマルしかもっていないので、冬の福島の運転は
あぶない。朝、そこの温泉水で珈琲を入れてみた。
ミネラルを多く含む硬水は、一般的にはお茶や珈琲には
不都合な場合が多いが、そこのお水で入れると、すっきり
キレのいい「ほぼ・ブラジル」ができあがった。
みちのくの名湯・片倉温泉・薬王館。

帰ってすぐにお店にいって焙煎をしようとしたら、うしろから
経師屋のおっちゃんに声をかけられた。この街のコンシェルジュ。
南米ガテマラから二週間ぶりに帰国し、土産にガテマラの豆を
いただいた。さっそくそれを入れて、四方山話。なかなかおいしい、
カカオみたいな芳香なガテだった。ラテとかが流行りの昨今だが、
ラテよりガテのほうが、いい。

それから、焙煎をしばらくして表参道。こないだ京都に行ったときに
荒神口のお茶屋さんから買ってきた、番茶用の新茶を煎って、
「煎り番茶」の手前をやった。おかしは桜餅。なんだか、春を先取り
したようなお茶だった。お茶も珈琲も、一般的になって、どこでも
いつでも飲めるようになったぶん、ありがたさとかが失われている。
ときどきは、好きな水で入れたり、お気にいりの器で飲んだり、
季節のお菓子や花などを愛でたりしながら、やりたいものだ。

その後は銀座線にのって、神田で降りて、眠庵にお届けものをして、
秋葉の「さら・鯛介」へ。
お花の新年会をそこでやった。主人の豊田くんは、お花の仲間でもある。
ここの直感的な創作料理は、花と同じで、一期一会の味だ。
楽しい新年会だった。今年は「書」も「お花」も秋葉原で新年会。
不思議な1年になりそうな気がする。
明日は「お花のお稽古」
明後日が「エリカ庵」



連休

2011-01-26 08:24:20 | Weblog
最終水曜日は休みなので、今日明日は連休。

昨日は、近くの酔香さんが、バウムクーヘンをもって
遊びにきてくれた。昨年の春に十間橋通りに開店した日本酒バー。
もともと、酒屋だった古い建物を、改装して古色蒼然たるお店を
つくった。彼は大学の後輩にあたる。
♪赤き血潮・・・と同じ校歌や、寮歌を歌った縁がある。
そして、このうらぶれたシャッター通りにお店を出す、という暴挙
まで同じくする不思議なひとでもある。

そのバームクヘンは、足立区南花畑にある「長崎」。
甘党ではないけど、いつか食べたことがある、と思った。
ら、夕方に思い出した。小学校のソフトボール部で
バッテリーを組んでいたキャッチャーの笠間くんが、
5年くらい前に尋ねてきてくれたときのお土産だった。
その当時、そのお店の近くに家をたてた、ということだった。
住所をメモしてもらった記憶があったが、その時は懐かしくて飲みすぎ
て、そのメモがなくなっていた。こんど、そのバームクーヘン屋の街
を訪ねてみよう。

今日は、朝一番、焙煎をして、これから旅に出発。
1度訪ねた温泉にいき、「次に来るときには、ここの温泉水で
珈琲をいれる」という約束をしたので、約束を履行しにいく。
そのために小さなミルも用意した。こんな旅もいい。
そのうち、石臼のミルを車に積んで、全国を旅してみたいものだ。

30日(日)はエリカ庵。
旧暦でいうと、大晦日の体の大掃除。
来月から始まるほんとうの今年?は、ほんとうに辛抱の年に
なりそうだけど、「思い」というか、ほんとうにこうありたい、という
自分の存在意義みたいなものをしっかりと持たないと、体もこころも
もたない、そんな年になりそうだ。無理せず、体や肝を鍛錬して、
進んでいきたいものだ。



かもめ食堂の次はうそカフェ

2011-01-25 07:54:38 | Weblog
福岡には大宰府天満宮という学問の神様、菅原道真公を祀った
神社がある。梅が枝餅(うめがえもち)が有名。天真庵からてくてくと10分くらい
歩くと、亀戸天神というところがある。ここは、近くの舩橋屋の
くず餅が有名だ。賞味期限が二日という一期一会のお菓子。
昨日は、亀戸天神の「うそ替え神事」だった。大宰府でも正月7日に
ある。亀戸は少しおくれて、24日と25日に毎年おこなわれる。
夢かうつつか、うそか誠か・・ではないけど、悪しきことを、これは
「うそ」だ、ということにして、小鳥の「うそ」の人形をつくり、開運出世幸福
の縁起をかつぐ、ということらしい。素朴な日本人の遊びこころが吐露されていて
いい。

昨日は、ぶらりと「うそ替え神事」にいってきた友だちが、かわいらしい
うその人形と、舩橋屋のくず餅を土産にもってきてくれた。
ちょうど、夕方に順受の会(論語の会)だったので、勉強した後、蕎麦
を食って、蕎麦湯で〆るときに出した。この会は、池袋時代から
やっていて、9割くらいは、その時からのお客さんなので、舩橋屋の
くず餅は、初体験だった。論語読みの論語しらずとかいわれるけど、
論語を学ぶような人たちは、うそもつけないし、腹芸もできない人
たちが多いけど、せめてこの辛卯(かのとう)という来月から始まる
60年に1度の「辛抱しなくてはいけない卯年」の辛い部分がうそで
ありますよう、お願いした。でも辛いこととか貧乏とかが、人を
育てたり、磨いたりすることもある。昨日は、この会の長老が、詩吟を
披露した。松田先生も詩吟を嗜み、池袋時代は、飾っていた南條先生の
屏風に書かれていた張継(ちょうけい・唐の詩人・政治家)の「楓橋夜泊」
を吟じてくれた。腹芸はできないけど、腹のそこからでる声がろうろうと
天真庵に響き渡っていた。

月落烏啼霜満天、  月(つき)落(お)ち烏(からす)啼(な)きて霜(しも)天(てん)に満(み)つ

江楓漁火対愁眠。  江楓(こうふう)漁火(ぎょか)愁眠(しゅうみん)に対(たい)す

姑蘇城外寒山寺、  姑蘇(こそ)城外(じょうがい)の寒山寺(かんざんじ)

夜半鐘聲到客船。  夜半(やはん)の鐘声(しょうせい)客船(かくせん)に到(いた)る

科挙の試験に落ちて船の中で、落胆していた作者に、ゴーンと寒山寺の
鐘の音が聞こえた。「そうだ、あれが、寒山拾得ゆかりの寒山寺だ。
試験に落ちたくらいで落ち込んでいる自分なんて、寒山拾得の世界に
比べたら、なんと小さなことだろう」みたいな心境を七言絶句にした
ものだ。日本人に親しみ深い「蘇州夜曲」のサビの
♪鐘はなるなる 寒山寺・・・という西條八十翁の詩も、この楓橋夜泊
から、イメージしたものだ。

来月の20日に、タケシーが三線(サンシン)で、ライブをやってくれることに
なった。彼の「蘇州夜曲」が、またいい。新しい1ページが始まる感じ。
紀元祭(建国記念日の2・11)には、難波研さん企画する
不思議なコンサートをやる。いよいよ新しい卯年がスタート。


かもめ食堂

2011-01-24 08:09:46 | Weblog
一昨日の夜、テレビの「トップランナー」を
なにげなく見ていたら、見たことある人がでていた。
「かもめ食堂」の監督、荻上直子さん。最新作の
「トイレット」も話題作だ。

こないだ、彼女がぶらりと、蕎麦を食べにこられた。
不思議な縁だけど、こんな話をした。
天真庵のランプとか、一階に「生」という書があるけど、
それは建築家の白井晟一さんゆかりのものだ。現在の
「白井晟一研究所」の白井磨さんとは、ぼくがギャラリーを
始めたころから、親しくさせてもらっている。彼が、僕の蕎麦の
師匠、達磨の高橋さんの広島の「雪花山房」を設計し、完成して
すぐに、その縁で蕎麦の修行にいかされた?(いった?)。
その後、天真庵を押上に結ぶときも、寒い日に白井さんと待ち合わせを
して、物件を見てもらった。その時に、長屋の街を歩きながら、彼が
「かもめ食堂を見ましたか?」と聞いたので、「いえ、まだ」と答えた。
「あの映画には、珈琲の入れ方のヒントがでていますよ」ということになり、
そのころお手伝いをしてもらっていた、陶芸家のみゆきさんに借りて見た。
確かに「コツ」がうまく表現されている。珈琲の樹の夏樹くんや、すみだ珈琲の
廣田くんにも、教えてあげなくては・・・

今日は「順受の会」
月に一度の「儒学バー」。最近は若い人も増えてきた。
この会にぶらりとニューヨークからやってきたジャズピアニスト
のKAZUKO BABAさんも、昨日のNHKFMで演奏していた。
4月に、井上智さんと、天真庵ライブがある。




論語の会が、かしましい

2011-01-23 08:37:58 | Weblog
昨日のブログに、孤族のテェックみたいなことを書いたけど、
所詮人間はひとりでオギャーと生まれてきて、またひとりで
ふるさとに帰っていくことを、続けていくのだと思う。

昨日の夜、煎茶関係の本を読んでいたら、こんなことが書いてあった。
文人のことを書いてある。

「心に機事(謀・はかりごと)なく、庵に好書あり(机の上によい本が
積んである)、飽食安眠、時清く體健やかなるは、此れは是れ上界の真人
なり」
上界の真人とは、天上界の仙人、と訳してあった。なるほど・・
「足るを知る」というか、幸せの尺度というのは、他人と比べたり、
平均値や統計からチェックしたり、数値化できるものでなく、
まさに、「その人しだい」のことだ。


明日は「順受の会」
昨日、二階の机の上に論語の本を置いていたら、
「論語を勉強したい」という人がいた。来月から
順受の会にくることになった。「つんどく」というのは、
悪くないものだ。世界が見える席にも、本が三冊積んである。
「隠居庵」と呼ばれるようになるかも・・・

順受の会で、何年も前に「易学」を勉強したことがある。
今年は、別の会で、「易学」をやることになった。
2月14日、バレンタインデーからスタートする。
論語・易学・・・不思議だけど、おもしろい会になりそうだ。




絵になる人

2011-01-22 08:05:40 | Weblog
昨日はスケッチの会だった。
いつもくる男子がそろってお休みだったので、
みんな女子だった。約束では、わたしが、モデル
になるはずだった。けど、「夜話膳」の予約が
入ったので、わかな先生自身がモデルになった。
「見られる」とどことなく緊張していて、オーラを
発しているのが遠くからもわかった。
絵もうまいけど、モデルもうまい。
ぼくには、できそうもない。

遠く、といえば、昨日の「夜話膳」のお客さんは、
大阪からわざわざこられた。大学時代の親友。
「友の遠方より来るあり」、またうれしからずや。だ。

今朝の新聞に、「孤族」の特集があって、そこに
孤立度チェックというのがあった。

○食事はコンビニ弁当やインスタント食品だ
○1日5時間以上、自宅でパソコンをしている
○自宅に壊れた電化製品や家財道具がある
○けんかをして仲直りせず、放置したままの友達がいる
○自宅で一人で飲む酒が好きだ。
○本や雑誌を床に積み上げている

おおまかに、こんなことがあげられていた。
最後のふたつは、自分が隠居したり、ひとりで暮らす
ようになったら、チェックを入れるに違いない。
ぼくもりっぱな「孤族」だ。

*朝まずめに釣りを30分する。蕎麦を一回(20人分打つ)
売り切れたら、晴耕雨読。夕方に若い料理人がきて交替。
朝釣った魚をさばいてもらって、それを酒肴にして海に沈む
夕日を眺めながら、酒を飲む。

そんな暮らしが昔からの夢だ。



スマイル キッチン

2011-01-21 08:19:05 | Weblog
昨日は休みだった。
休みの朝は、てくてくときらきら商店街を歩いて、明治通と
ぶつかるところにある「珈琲の樹」でモーニングを食べる。
浅草にある喫茶店では、ペリカンのパンを供するところが
多いが、ここも最近ペリカンの食パンがでるようになった。
店長の夏樹くんは、おしかけ女房ならず、おしかけ師匠みたいな
感じで、開店して間もないころ、焙煎を教えにいった。それから
まじめに毎朝、焙煎を自分でやっている。珈琲を入れる姿も
様になってきた。夏樹くんの珈琲を飲みながら、新聞を読んで
いたら、「休日」という充実感に満たされてくる。
久保さんの白いカップも貫入(かんにゅう)が入ってきた。
お店も器もお客さんも順調に育っている、そんな感じだ。


それから自分のお店に戻り、少し焙煎をして、「世界が見える席」
に座って、珈琲を飲みながら、ワールドレポートを読んだ。
午後は「織田流煎茶道」のお稽古なので、押上駅をめざして、
てくてく歩いていた。まいかさんの「コネル」の前を通り、
左入る(京都風)と、左手に「スマイルキッチン」というかわいらしい
カフェがある。まいかさんとも仲良しで、時々話にでてくるし、
スマイルキッチンのママさんに紹介されてきました、というお客さんも
少なくないので、ドアをあけて入る。
「今日のランチ」のチキンカレーを所望し、ビールを頼んだら
「634」とかいうご当地ビールがでてきた。東京スカイツリーの
完成した高さ634(むさし)を記念してつくられたビールらしい。

いろいろ話をしていると、ここのママさんは、料理が大好きなことが
、体ごと伝わってきた。最近は、タワー効果をあてにして、ただ儲ける
ことを目的にしたようなお店も増えてきたので、こんなお店は新鮮だ。
食後にでてきたケーキがまた実に美味い。京都とかもそうだけど、
路地裏あたりに、自分の足でみつけたお店がよかったら、感動する。
押上界隈にくるなら、雑誌によく紹介されるようなしょうもないお店
(天真庵みたいな)にいくよりも、「珈琲の樹」とか「スマイルキッチン」
にいったほうが、三倍いいと思う。雑誌にようでてくるお店が好きな人は、
食事をしているのか、雑誌を食べているのか、わからないようなときがある。

今日は「スケッチ倶楽部」
わかなさんがやってきて、みんなでスケッチを楽しんでいる。
写真というのは、ファインダーの手前の人の気持ちがでると
思っていたけど、今みたいにデジタルで誰でもいつでも同じ
ように撮れるようになったら、「こころ」のおきどころが
見えないようなものが多く、見る気にも、写す気にもなれない。
やはり「あなろぐ」がいい。