先日、太田垣蓮月の話で織田流煎茶道の会で盛り上がった。歌人として、そして茶人として、
また蓮月焼きの陶芸家として名にしおう妻女であり、絶世の美女だったらしい。それが故に
(あまりにいいよる男性が多い)出家して尼さんになり晩年は南人画の富岡鉄斎を育てあげた。
昨日は、無茶しぃの会のメンバーに存命の尼さんの本をいただいた。道元禅師を祖とする曹洞宗
で禅を広めている女性。その中に山頭火(種田山頭火)の話がでてきた。こんな話だ。
ある人が放浪の歌人・山頭火を庵に訪ねた。主人は、「ようきた。あがって飯くっていけ」と歓待し、
茶碗にごはんを盛り、おかずは粗末な器の盛った辛子のつくだに、1菜のみ。
男は簡素だが、こころのこもったもてなしに感激する。食べ終わるやいなや、「茶碗が1個しかないんや」
といって、そのまま洗いもせず、そこにごはんをついで、山頭火はごはんを食べたらしい。後日がある。
客人があるというので、しばらく米櫃の底が空になっていたので、托鉢にいき、お米をお恵みいただき、
それでもてなした、ということを後から聞き、その客人はまた何倍もありりがたい気持ちになった、という話だった。
「もてなす」という原点があふれている話だ。かくありたいものだ、と思い、昨日は辛子の佃煮をつくった。
緑緑したからしのへたを落とし、すぱっと立てに切って、種をとり、フライパンに
、ごま油をひき、そこに投げ入れる。火が通りしなってきたら、蕎麦汁(なかったら、醤油・みりん・さとう)を
ひたひたに入れて、しばらくことことしたら、できあがり。こころのこもった炊きたてのごはんがあれば、おご馳走になる。
今日は押上文庫で「女義太夫の催し」がある。日本人にもどりたい、なんて思っている人はおすすめの内容。
——酒を聴き、義太夫に酔う
押上文庫の2階で行なう古典芸能を楽しむ会。
終演後には、懇親会をもうけます。お酒を飲みながら出演者とご来場の皆さまとで、楽しく語り合いましょう。ひとくちお稽古もあります。
日時:8月31日(土)
17時開演(16時半開場)
料金:前売り3,000円、当日3,500円(御飲食代含む)☆お酒の飲めない方には美味しいソフトドリンクもご用意いたしております。
予約:03-3617-7471(押上文庫) 080-5175-4057