長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

ホホバオイル

2010-12-17 08:40:13 | Weblog
アリゾナの砂漠に生息するそんな植物がある。
過酷な条件の中で育つだけに、生命力にあふれ、
その命から育まれる油は、「魔法の油」とインディアンたちは呼び、
体調の悪い時は飲み、やけどやきりきずの時には塗り、女は化粧品と
して珍重した。今でも女性化粧品の多くには、「ホホバオイル」が少量
内包されているものが多い。横浜に住む友人が20年くらい、アリゾナの
インディアンからそのホホバオイルを輸入し、なりわいにしている人がいる。
100%のまぜものなしを「一生一油」の哲をもって、宣教師みたいに
(実際は、売ろうとしていない。その呼吸というか、姿勢がおもしろい。
わかる人はわかる。わからないひとはわからない、という哲)

天真庵の厨房の中に、人も切れるような大きな蕎麦包丁がある。
その傍らにホホバオイルがおいてある。つまり、包丁の手入れに
このオイルがいい。最近は人口心臓の潤滑油などにもつかわれて
いるようだが、それだけ安定した油なのだろう。もうひとつの使い
方がある。温度計だ。摂氏10度を下回ると、油が凍るのだ。
今朝、蕎麦打ちの時に凍っていた。この冬初めてだ。
忙しいOLにとって、朝忙しい時間に化粧品が凍っている、
という不便さが、このオイルが浸透しない原因だが、これが自然で
ちゃんといお肌の中には浸透し、皮脂やよごれを体外に出してくれる
作用がある。「気がついたら、なにも手入れしていないおしりだけが
キレイ」だったと手遅れにならない間に、こんないいものを使い
こなすような女性が活躍してほしいものだ、とつくづく思う。

昨日はめちゃくちゃ忙しい1日やった。
サントリーホールで聴いたショスタコーヴィチの交響曲第八番は、
演奏が戦争に見えるほど、スケールの大きな編成の音楽家たちが、
それぞれの楽器を一気呵成に演奏する場面が多い。その中で、ときどき
ブリティッシュホルンや、やまねさんのバスクラリネットが、
サントリーホールの多くの観客の前でソロになる部分の静けさが
とても気持ちよかった。

今日は「スケッチ倶楽部」
明日(土)は「書をしよう会」
明後日(日)は「竹細工」・・・その後はいよいよ「押上文庫」
のオープニング。楽しい週末になりそうだ。

月曜日が「順受の会」
火曜日が「林太郎と聖夜のつけめん共和国」(書くたびに、タイトルが・・)