昨日は11月22日で「いい夫婦の日」。
開店前にIT業界時代のオールドフレンドが蕎麦を手繰りにきた。
30年前、コンピュータのショーは「晴美埠頭」でやっていた。
秋葉原で創業したばかりで夫婦(正確にはまだ夫婦ではなかった)で
ショーを見にいった帰り、駅までの道を歩いていると、車がとまった。
運転手席の窓があいて、「君たちどこ歩いているの、駅はあっちだよ。
」といわれ、変なおっちゃんだと思ったけど、親切心をお断りするのも
なんだし、秋葉までおくってもらった。それ以来の「縁」で、ぼくが理事長を
やらせていただいていた「ねっと21」にも最初から最後まで参加してくれたり、
ギャラリーを始めたら、南條先生の絵や久保さんの器や若いアーティスト
たちの作品を買ってくれ、応援団になってくれた。先日8年ぶりにパリから
帰ってきたスーパーシェフくんも餞別がわりに彼にもらったボールペンを
後生大事にもって帰ってきた。口は悪いが、口の悪い人に悪い人がいない、
と30年も彼にいい続けているけど、ほんとうにそのモデルのような人だ。
いつか、きれいなダンスの先生をギャラリーに連れてきた。
そのきれいなダンスの先生が友人の結婚式の帰りにブーケをもって電車で
帰る時に隣あわせになって声をかけられたらしい。。
「君、結婚式の帰り?夫婦円満の秘訣知ってる?お互いの悪いところを見ずに、
いいところを発見することだよ」と説明したらしい。見方によれば、やはり変なおじさんだけど、
言ってることは真っ当で、彼の人生もそのまままっすぐそのように生きてきたし、たぶんこれからも
ぶれずにまっつぐ歩いていくと思う。3年前にガンが見つかり、それと仲良くつきあっていく姿を
見ていると、口の悪さを差し引きしても、充分に「いい夫婦」の半分の「人おっと」(人妻の反対9であり、
であり、素敵なじいちゃんになりつつある。一生つきあっていきたい、悪友みたいな先輩。
昨日はまた「酉の市」で、芸者時代から大鳥居神社にお参りするたまちゃんが帰りによって
くれた。「わたしはね、芸者時代からお賽銭には55円を入れるの。ごじゅうぶんに縁をくださいまして、ありがとう」
という縁起らしい。
人ははやくもおそくもなく、ちょうどいい時に、出会うものらしい。
ギャラリーをやり始めて、いろいろな芸術の真・善・美を見てきたけど、
この星の中で、人と人が出会うほど素晴らしい芸術はない、と思う。
今日はその玉ちゃんの「お座敷遊び入門講座」
「もてなし」というものの真髄を教わる会。
明日は「卵かけごはん」夜は「論語の会」(順受の会)