長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

雨の日と月曜日は・・・

2011-02-28 07:13:35 | Weblog
カーペンターズの名曲。
なぜか、雨の日の月曜日に口ずさんでしまう・・

月曜日の朝は卵かけごはんなので、今日も雨天決行の卵かけほはんの
準備がほぼおわった。

昨日は、竹細工の日だった。大分から大谷先生が颯爽とやってきて、
弟子たちにむちをふりふりチーパッパよろしく、やさしく指導してくれた。
朝一番に焙煎したモカを飲みながら、竹の寸胴に飾った花の話などをした。
「竹」というのは、私たち日本人の日常の道具に使われているほか、茶道や
華道にも多く使われてきた。逆説的だけど、茶道や華道が、非日常ではなく、
日常の中に入り込んでいた、のだと思う。

今日の夜は「順受の会」
論語の会。
一時間素読をしたり、解説を聞いたりして、そのあとは飲み会。
呼吸を整え、臍下丹田に気をこめて、勉強する週間がついているので、
この会の人たちは、年がいもなく声がでかい。このまま徘徊するじじばばに
なっても、声高に街を闊歩するに違いない。

そういえば、昨日少し痴呆みたいなおばあちゃんがはいってきた。
のれんをくぐった時の満面笑みがかわいらしく、カウンターに座ったまでは
よかった。
「わしゃ、あったかいものがすきだ」というので、「鳥蕎麦にしますか?」
と聴くと、「あったかい味噌汁が食べたい」という。
「味噌汁はありません」(そんなに丁寧にはいわないけど)というと、
「じゃータバコをくれ」ときた。「ここはたばこはすえない」というと、
「こんな店二度とこない」と大きな声を張り上げ、「○○にいってくる」
と近くのお店の名前をいった。「どうぞ」といって、返したのだが、
そのお店でも断られたのか、一分後にお店の前を通りすぎた。
こんなことも、どこの街でも、家庭でも非日常ではない現実。

今日で2月は終わり。悲喜こもごもの春近し。感謝。


今日は東京マラソン 明日は論語の会

2011-02-27 08:10:50 | Weblog
昨日は「花のお稽古」
春になると、桃や木瓜(ボケ)や桜や・・
いろいろな花が豪華絢爛に咲き乱れる。
齢80になられる原田先生は、最近カラオケデビューした。
孔子さんもいっておられたそうだが、人生の仕上げには「音楽」
がいいそうだ。音楽はライブがいい。自分の心を着火させる、
という意味では、カラオケも大いにけっこう。

子曰わく、吾十有五にして学に志す、
三十にして立つ、四十にして惑わず、
五十にして天命を知る、六十にして耳順がう、
七十にして心の欲する所に従って、矩(のり)を踰(こ)えず。

論語にこんな有名な言葉がある。
うちの常連さんが、本日東京マラソンでマラソンデビューをする。
今年50歳になる素敵な女性だ。天命を知ったように、最近は「ものつくり」に目覚め
コネルに作品を展示したり、ピアノのお稽古をしたり、マラソンに
参加したり・・・すばらしい。
今日は天気もいいし、気持ちよく東京の街の中を風のように
駆け抜けていくに違いない。
「いまさら」と思ったりすることがあるけど、何かやりたく
なった時が、みな「筍」だと思う。

明日は「順受の会」
ぼくの先輩で、65歳?くらいになる社長がデビュー。
ぼくが理事長をしていた「21世紀情報産業ネットワーク協同組合」
のメンバーだった。政治家から企業家に転身して身をおこした。
政治家といえば、ぼくの小学校時代からの親友で、末松義規くん
というのが、東京19区にいる。彼は一ツ橋をでた後、外務省に勤め、
40前に、突然政治家になった。隣の区が、今の菅さんの地盤なので、
よく末松くんの会で、野党時代の菅さんとも四方山話をした。
こんど選挙があると、今の風向きだとふたりとも苦戦が予想されるけど、
その時はその時の風を感じながら、対処してもらいたいと思う。
庶民もたいへんやけど、企業も政治かも、独裁者といわれる人たちも、
みなたいへんな思いで毎日を生き暮らしているみたいだ。
たいへんな思いをしている人たちが、みな陽気で明るく生きていけるような
明日をみんなで真剣に考えるような「筍」でもあるように思う。

今日は竹細工の日。
明日の朝は月曜日。月曜日の朝は「卵かけごはん」
そして、夜は「順受の会」だ。
三十にして立ちたい人、四十にして惑わない生き方をしたい人(迷うけどネ)
は、のぞいてみてほしい。

火曜日は3月1日。
いきなり「ダメ中」こと「ダメから始める中国語」だ。3月は去る、というけど、
チャンスや運が去らないような3月にしたいものだ。

3月は4日に「三味線ライブ」(すでに満席ゴメンです)
25日が富川さんの「ギターのコンサート」。
27日が、天才nobiのジャズライブ。






左が世界を制す

2011-02-26 08:19:58 | Weblog
そんな箴言がボクシングにある。

昨日の赤松林太郎くんのピアノコンサートは、
そんな言葉を思い出した。さながら、先日の
世界スーパーフェザー級のチャンピオンが、試合の
前半で右こぶしをいため、挑戦者のラッキーパンチで
ダウンしたにかかわらず、左一本で勝った試合みたいだった。

ゴングと同時に、相手の動きにあわせ、フットワークを
つかって、得意のジャブをつくように、スカルラッティの
ソナタを弾き始めた。続いて、世界レベルの技を、
シューマンと、ショパンの「雨だれ」で披露。

圧巻が中盤に訪れる。左手だけで、スクリャービンのノクターン。
みんなそのノクターンで、ノックアウトされるらい、ものすごい演奏やった。
興にのったチャンピオンは、リストの曲も左手で奏でた。
ピアノのボクシングも、「左が世界を制す」

最後にひいてくれたワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルテ」~
「イゾルデの愛の死」も、世界チャンピオンの技を存分に発揮してくれ、
リングサイドのファンは、明日のジョーみたいに、感動的な
刹那を楽しんだ。

今日は「お花」。
原田先生が、宇部から颯爽とやってくる。花やさんが、
もうすぐ白梅や、ボケなんかを運んでもってきてくれるので、
これからお店。今日は蕎麦を打ちに、5時半くらいにいった時は、
昨日にくらべ、ずいぶん寒い風がふいていた。
タワーもいよいよ600mを超えるらしい。

明日は「竹」
大分の風が吹く日。

明後日は、「卵かけごはんの日」
夜は「順受の会」(論語の会)
2日は「かっぽれ」
4日は「三味線と琴のコンサート」

煎茶

2011-02-25 08:53:00 | Weblog
昨日は煎茶のお稽古にいった。
その前に炎色野に立ち寄る。ちょうど吉見蛍石作陶展
をやっていた。大阪生まれで、書家であり、陶芸家
である女子だ。自分でつくる生地を和紙にみたて、そこに
柔らかな字を書いて、焼く、といった感じ。
良寛さんの詩などが、さらさらと書かれている。なかなか
いいもんだ。そのとき、若者がはいってきた。

静かに、久保忠廣さんの志野の器を見ている。その様子
がしろうとではないので、「なにもの?」と聞いたら、
不思議な縁だけど、宇都宮で「良寛」という和食やを
やっているらしい。「これから、煎茶にいくのだけど、
先生の自宅は宇都宮なので、名刺をください」といって
「良寛」の名刺をもって、煎茶の教室のあるヒルズの
裏の茶室にいった。名刺を見せたら、「よく知っています」
とのことだった。ほんとうに、繋がっている人は繋がって
いる。ネットで「宇都宮 良寛」で検索したら、古色蒼然
といした佇まいのお店の写真がでてきた。
こんどいってみよう。

煎り番茶の手前をしながら、先日であった桃源郷みたいな
蕎麦屋のおばあちゃんの話題になった。
腰のまがったおばあちゃんが、こまめに動き、蕎麦や猪鍋
やお酒や、おじちゃんの所望するハサミまで、ひょい
とでてくる。なんでも、大きな袋に入っていて、すぐに
取り出せるので、「おふくろ」というんだそうな。
考えることもなく、男は大きなふくろはもっていない。
小さい袋を股間にぶらさげて、いばっているだけだ。感謝。

今日は「赤松林太郎くんのピアノのコンサート」
なので、16時で閉店。コンサートは19時開場、19時半
スタート。

壺中天みたいな蕎麦屋があった

2011-02-24 09:03:49 | Weblog
「先駆村」というブログを書いている大学院生の藤原くんが
、野生の鴨を土産にもってきてくれた。
20日に「bunkan」でたった「鴨遊び」のために
5人で捕まえた鴨の一羽。貴重なものだ。
自分たちで捕まえ、〆、内臓をとったり、羽をむしって
アパートの洗濯干し竿で熟成させたものだ。
「鴨南ばん」にして食べた。こんなに美味い「鴨南ばん」は
筆舌が及ばない。やはり自然に勝てる味はない。
こんな野趣満天な晩餐を大学生たちが、企画して楽しんで
いる。なんだか、新しい時代の生き方を学んでいるように思う。

次の日に、また鉄砲打ちの友だちが、猪の肉と、鹿肉の燻製を
もってきてくれた。ぼくがまだ蕎麦を打ち始めのころ、よく
彼らのキャンプ場に、蕎麦を持参して、蕎麦会をやった。
山菜やきのこ、そして、しし鍋などの後に、近くの清流の水
なんかで沸かした水で、蕎麦をゆでで食べる。
「蕎麦は、野趣を残しておかなければいけない」ということを、
誰とはなく教えられた気がした。
「命をいただく」ことによって、ぼくたちは生かされている。
そんな当たり前のことを、つい、つい、わすれて、ぼーと
生きている。

昨日は、来週の月曜日の「卵」を買いに、茨木と福島の
県境の村にいってきた。ネットで検索して、目的の農場に
ナビを設定していたのだが、道すがら、気になる看板が
目に入り、少し変な名前の卵だけど、ちゃんと広い土地で
平飼いにして、自然のえさを食べて育った「卵」をゲット。
これから、試食。

それから、寒村の冬景色を満喫しながら車を走らせていると、
古色のついた看板に、小さなわき道への案内が書いて
ある蕎麦屋らしきにおいのするものにひかれ、またナビを
無視して、わき道をのぼって、掘っ立て小屋みたいな
蕎麦屋についた。いきなり、玄関横に、猪の毛皮がつるして
ある。まだ鼻は生きているように、みずみずしい。

おそるおそる中に入ると、8人くらいお客さんがいて、
「しし鍋」で酒などを楽しんでいる。「壺中天」では
ないけど、入った瞬間に「天国」を感じるくらいワクワク
した。厨房の中を見ると、なんと腰のまがったおばあちゃんが
ひとりで、やっているではないか。がばいばあちゃん、否、さしずめ「典座」(てんぞ)だ。
おじいちゃんは、お客さんに猪をしとめた話や、それを
燻製にする話などをしながら接客しているが、厨房の中を
手伝うことをしない。どころか、ときどき「はさみくれ」
など、てんてこまいのおばあちゃんにわがままをいったり
している。でも間髪をいれず、ぐちもいわず、はさみが
でてくるのにびっくりした。しかもその後に、これでも
飲んでまっててけれ、と、自家製の「にんにく酒」や、
「やまもも酒」などの果実酒を、まがった腰でもってきて
くれる。

その後すぐにでてきた「猪肉蕎麦」を食べながら、
おばあちゃんの果実酒を堪能した。
帰りに、そのおばあちゃんの大根の漬物を買って
きた。来週の月曜日の「月曜の朝は卵かけごはん」
の時に、カウンターに並ぶことになる。

明日は「赤松林太郎くんのピアノコンサート」
最近はすっかり日本酒党になった林太郎くんと
飲み明かしたいものだ。

土曜日は「お花のお稽古」
春が近づくと、いろいろなお花がそろってきて、いい。
昨日は、田舎のお店で、「白梅」の樹を買ってきた。
これを庭に植えたら、今朝、めじろが遊びにきた。
路地裏の小さな庭が、まるで下鴨神社みたいになった。

日曜日は「竹細工の日」

毎日、無駄のない縁でつながった人たちと、お互いに
楽しみあったり、学びあったりしている。
教育といくのは「共育」であってほしい。
月曜日は「順受の会」(論語の会)だ。

「子曰く、学びて時に之を習う、亦た説ばしからず乎
朋有り、遠方より来る、亦た楽しからず乎
人知らずしてみず、また君子ならず乎」

「人知らずしてみず」、人に知られようが、知られまいが、
自分が思ったことをやる、好きな道を歩く・・・
1度しかない人生、これ以外にないと、最近つくづく思う。

卵かけごはんに手前味噌

2011-02-22 07:49:53 | Weblog
昨日は「月曜日の朝は卵かけごはん」の日だった。
この日は、カウンターだけで8時から10時まで営業。
メニューは「卵かけごはん」だけ。味噌汁とおしんこ
がついて、ワンコインの500円ぽっきり。
15食くらい限定。昨日は15人こられた。
「これ以上簡素な朝食はない」みたいなメニューだけど、
人気になりそうで、なによりなにより。ぼくは「出番」
がなくて、カウンターの中で右往左往状態。
でも全員が追加で、「ほぼぶらじる・デミ」(100円)
を頼まれたので、少し出番があった。
1年の計は元旦にあり、一週間の計は月曜の朝の卵かけごはんにあり。

昼は初めての「易の鑑定」。不思議な雰囲気?になったけど、
ある意味、ピッタリの空間。火鉢に炭を入れたら、ますます
感じがでてきた。この会も長い付き合いになりそうだ。

「そのもの」の くれまつ そのこさんの企画した目白駅前の
「小鹿田(おんた)焼き」の展覧会も今日が最終日だ。
「これから」のヒントがいっぱいつまった内容なので、縁ある
人は、ぜひのぞいてほしい。
潮留でやっている「白井晟一展」も、いよいよ千秋楽が近づいて
きた。

夜は「味噌つくりの会」の最終日だった。
昨日は料理の達人たちだったので、安心しながら
易の先生に、ぼくの未来を占ってもらいながら、酒を飲んだ。
ぼくの本名と「天真庵」という文字の卦が、ピッタリらしい。
ただし、「こんな人生は歩ましたくない」くらい、いばらの人生を
歩いているらしい。どうも本人は、そう思えないふしがあるけど・・
「松(文人)と岩(武人)を結界にしたような庵みたいなところで、
読書を楽しんでいる」・・簡単にいうとそんな人生らしい。

明日明後日は連休。本をもって旅にでようと思う。
松と岩・・・福島の「塔のへつり」でもいってみようかな。
確かに、あんな風景は大好きな原風景だ。

25日(金)の夜は「赤松林太郎ピアノコンサート」。
押上に住む天才(奇才?)ピアニストが、犬が
散歩しながらマーキングするみたいに自然体でピアノを
ひいてくれる。そんなことが、当たり前みたいなところが
奇跡なような気がする。
土曜日は「お花の会」。林太郎くんもいっしょに原田先生に
花をならっている。

開運 易占神社

2011-02-21 07:11:39 | Weblog
今日は、そんな不思議な「占い」を天真庵の二階でやる。
今月からはじまった「易学」の先生が、押上の父よろしく、
よろずの悩みを聞いてくれるそうだ。
ぼくも「このお店はまだもちますか?」とか「五十肩はいつ治りますか?」
とかをみてもらおうかしらん。30分3000円、だそうだ。

今日はタケシィのライブやった。超満員になった。二階では「竹教室」
をやっていたので、昨日は人のぬくもりで、あったかだった。
沖縄ではシィとか最後にそんなのをつける。たけしくんは、8年前に
突然沖縄病にかかり、サラリーマンをやめて三線ひきになった。
それまでの人生経験が、演奏や歌の中に吐「ごちゃまぜ」にされていて、素敵な波動
が伝わってくる。沖縄の人が興にのってくると、腕をあげて踊り始める。
それを「カチャーシー」という。やはり「ごちゃまぜ」という意味だ。
東南アジアから椰子の実といっしょに流れてきた文化が、沖縄でごちゃまぜに
なり、大陸からやってきた文化も、九州でごちゃまぜになった。
日本の「和」の文化というのは、そのごちゃまぜの調和みたいなものだ。

カチャシーの中で、タケシィが、東京音頭をうたった。その前は
蘇州夜曲。どちらも西條八十翁が作詞したものだ。昨日は
西條翁のひ孫にあたるりんちゃんが、きてくれた。
彼女は4月10日に、天真庵でライブをやることになった。
これもまた、根っこがつながっているカチャシーみたいなものだ。
彼女がカチャシィーをやりまがら楽しそうにしている姿を見て
そんな不思議な感慨になった。

これから、「月曜の朝は卵かけごはん」(8時から10時 売り切れじまい)

九州では、卵の黄身のことを「きなみ」という。どうでもいいけど・・
目白の「そのもの」の小鹿田(おんた)のうつわ展は、明日まで。
下落合3-19-1(目白の駅前 徒歩4分)


沖縄病

2011-02-20 08:12:39 | Weblog
「骨董病」というのは、突然かかり、その患者は不治の病であることを
認識し、治療費がかかるというかか、万年財布の中は空になるけど、
みんな幸せそうに、生き暮らしていくのが特徴だ。
「沖縄病」というのがある。初めて沖縄にいって帰ってくると、
誰彼となく、沖縄のことをしゃべれずにはいられなくなる病気。
どちらも、感染することがなく、人にやさしい病気だといえる。
今日はその沖縄病にかかったタケシィのライブ。彼のブログの部屋に
入ると、ライブの映像を観ることができる。
今日は、ひがな大分の竹細工をやり、夜は沖縄になる。
とても楽しみな日だ。

明日は「月曜の朝はたまかけごはん」の日(8-10 20食限定)
昼は「開運!易占神社」・・・易の先生が、恋愛や人生のいろいろな
ことを、占ってくれるそうだ。微妙に危うげな会だけど、
最近は「沖縄病」みたいに、来る人来る人が、「易」や「占い」の
話で盛り上がる。30分3000円で、占ってくれるそうだ。
「自分の明日」が知りたい人は、遊びにくるといい。二階で、
お香などを焚きながらやるらしい。
「下で珈琲を飲んだら、幸せになります」なんていわれたら、
3000円を返す交渉をしてあげます!

今日の夜は、「bunkan」では鴨遊びがある。若者がこないだ
とってきた鴨を食べる日。
「野趣」満天の人たちが、あまたいる町、押上。
上を向いたらツリー・・・でも下のほうに、もっとおもろい
ことがいっぱいある町だ。



よい週末を・・・ソノモノもがんばっている。

2011-02-19 08:24:07 | Weblog
「ソノモノ」の店主からメールがきた。
煎茶仲間の「かぼす大使」なる女性が、大分の新聞社に
連絡して、取材にいったらしい。小鹿田・・・
これを「おんた」と読ませるのは、難しい。それ以上に
この焼き物を説明するのは、至難の技だ。
昨日の「ダメ中」でそんな話をしていたら、まいこ先生が
「食べ物かと思った」とのこと。「おんたやき」・・確かに!

「とびかんな」・・・そんな不思議な技法を使ったり
するけど、ま、いちど手にとって、気にいったら、使うと
いい。ちゃぶ台の上に、ひとつあると、なんとなく幸せな気分になる。
江戸時代から、ずっとかわりばえのしない地味な焼き物だけど、
かわらないよさ、もある。目白駅でおり、「そのもの」を覗き、
ボクサーの散歩道を歩いて、ヨネクラジムをのぞき、雑司が谷
あたりの小さなカフェでお茶を飲み・・・
ぼくだったら、そんな週末を楽しんでみたい、と思う。

「大人の週末」・・・そんな雑誌があった。こんど取材に
こられるらしい。ぼくだったら、土曜日の朝に
「珈琲の樹」にいって、ペリカンのパンのモーニングを食べ、
界隈を散策し、「エリカ庵」で体をほぐし、浅草まで散歩し、
観音裏あたりの小さなお店で一献・・なんていうがいい。
今日は「エリカ庵」の日。

明日は「竹細工1日体験コース」
大分から、関西弁をしゃべる竹職人がやってくる。
夜は「タケシィの三線ライブ」
三線とは三味線の原点みたいな楽器。語りかけるような
調べが最高にいい。
3月4日は、秋山恵子さん、樋口美佐子さんが、「三味線と琴のライブ」
をやってくれることになった。2000円(蕎麦・珈琲つき)だ。
天真庵の一階に、毛氈をひいて、二台の琴で共演・・・なんだか
ウキウキしてくる。






ソノモノ

2011-02-18 08:34:15 | Weblog
「ホンモノは、簡素」だと思う。
グーグルで「ソノモノ」を検索したら、小鹿田(おんた)焼の器
にとり付かれた女性のブログがでてくる。

昨日は「珈琲の樹」で、大好物のペリカンのパンを食べ、
珈琲を久保さんの白いコーヒーカップで飲んだ。まいコーヒーカップ
みたいで、気持ちのいい朝の一杯。こんな店が近くにある押上の
人らは、幸せだ。歯など磨かなくても、気持ちがいい。

それから、池袋に「コーヒーの生豆」を買いにいく。立教大学の近所
にそのお店はある。たまたま主人が留守だった。「10分くらいで
帰ってきます」とのことだったが、10分あれば、歩いてヨネクラ
ボクシングジムまでいけるので、歩いてヨネクラボクシングジム
にいった。押上にきてからいっていないので、約4年ぶりだ。
ヨネクラ会長と久しぶりにあった。同じ福岡出身。
平成10年あたりから6年くらいこのジムに通った。ぼくの第二の青春。
リングのある窓には、「明日のジョー」の映画のポスターが張られ
ていた。ここにいた梅津トレーナーが、この映画の俳優たちを指導
した。

ヨネクラジムから、線路伝いの小さな道が「ボクサーの散歩道」
といわれる道。世界チャンピオンになった柴田さんや、ガッツ石松や、
日本チャンピオンになった岩本さんや、あまたのボクサーたちが、
目白駅から歩いて通った道だ。減量やけがや、試合前のストイックな
気持ちをかかえて、哲しながら歩いた小道。ぼくもボクシングの後、この道を歩いて
目白駅までいき、山手線で原宿で降りて、煎茶の教室に通ったものだ。
昨日は、そんなつもりで、目白駅を目指した。煎茶のお稽古にいくまで
少し時間があったので、目白通りを御菓子の老舗「しむら」のほうに
歩いていた。しむらの社長も、昔からヨネクラの後援会に入ってくれていて
、若いボクサーたちを応援してくれた。
しむらの近くに、小さなギャラリーがあった。手作りの木の看板に
「小鹿田焼き」の文字。迷うことなく、中に入る。
そのものずばり、「ソノモノ」さんに出あった瞬間。

22日(火曜日)まで(10:30から18:30)まで、
うつわ展をやっている。暇な人も暇でない人も、「!」と
思ったら、いや思わなくても、いってみるといい。

小鹿田焼きは、大分の日田の山奥で、江戸時代からの伝統的な焼き物。
地形的なこともあるけど、窯元を10件以上は増やさない、を基本にしている。
裏山からとれる土を、水車を利用して砕き、陶工たちが昔から、蹴ろくろ
で器をつくる。焼く燃料は、地元日田の杉の廃材。
「地産地消、身土不二、自給自足」、これからの日本人が生きていく
キーワードに満ち溢れている。

今日は昼が「お仕覆の会」で、夜は「ダメ中」。
明日は「エリカ庵」。エリさん、リカさんが、元気に
やってきて、元気のない人やコリコリの人をほぐして
くれる。エリさんの夫くんは、日田の人で、昨年は
小鹿田焼きの窯をまわったらしい。

明後日は大分から竹職人がきて、「竹細工1日体験の日」だ。
五十肩で「おーいた」なんていっている場合ではない。大分
と無駄のない縁でつながっている。
その日の夜は「タケシーの三線ライブ」

25日にピアノコンサートをやる「赤松林太郎くん」も
大分産。かぼすのように、さわやかな音を奏でるピアニストである。